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カテゴリー「日本一周」の60件の投稿

2023年6月〜10月に日本一周してきました。

2025/03/12

ぐるっと日本を旅してみた Vol.66

2023年8月29日(火)66日目

せっかく長崎まで来たのだ、少しは観光をしようと思った。

ホテルの提携駐車場に車を停めていても24時間以内なら上限が決まっているので駐車料金を気にせず観光ができる。

長崎は高校の修学旅行で来て以来だった。

当時は、決められたルートを決められた通りに回っただけであまり思い出もなかった。

今日は、限られた時間の中でできるだけ見てみようと思った。

 

ちりんちりんアイス 眼鏡橋

ホテルの提携駐車場に車を置いて長崎市内を見て回ることにした。

車に荷物を入れて僕らは歩き始めた。

月曜日の朝はまだ夏休みというのもあり人通りも少なく静かだった。

目的地は眼鏡橋。

ホテルから 15分ほど歩いて眼鏡橋に着いた。

眼鏡橋はやはり観光地で打って変わって朝早くから大勢の人が歩いていた。

思い思いのアングルで写真を撮ったりして楽しんでいる。

道路から川沿いに降りていき川べりを歩いてみる。

水辺を歩くのはまた雰囲気が違って楽しい。

飛び石のようになっている場所もあって子供が楽しんでいた。

「魚がいるかな?」等と、川を覗き込んだりして僕らも楽しむ。

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道路へ上がってくると目の前に自転車が停まっていた。

正確には、自転車の屋台。

「ちりんちりんアイスだ!」

ミィが早速反応する。

ちりんちりんっていうのは、ベルの音だろうか?

面白い名前のアイスだ。

雰囲気は、秋田のババヘラアイスのようだ。

まだ開店前で準備をしている。

店の前でしばらく待って開店と同時にアイスを買う。

アイスの見た目は花びら。

味はミルクセーキみたいで美味しかった。

ごちそうさまでした。

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麻花兒 よりより 蘇州林

「よりより食べたい!」

よりより、麻花兒 (マーファル)は中華菓子で細長く伸ばした生地を折り曲げてよった縄のような見た目のかりんとうか、固いクッキーのようなものだ。

ミィの大好物で長崎土産は「よりより」と決まっている。

眼鏡橋から中島川沿いに歩いて中華街まで来た。

中華街の入口にはちょっとした公園があり、「新地中華街」と書かれた門(朱雀)がある。

その門をくぐり中華街へ入って行った。

開店している店は少なく、通りは静まり返っていた。

通りから少し脇道に入ったところに蘇州林という小さなお店があり、ここにお目当ての「よりより」がある。

店内は、中華菓子で埋め尽くされている。

ミィはその中から「よりより」を取り出して嬉しそうにレジへ向かった。

「私のだからね。 後で食べるんだからね」

「よりより」は、しばらく車中での旅のお供になった。

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巨大海上マンション? 松が枝国際ターミナル

中華街からオランダ通りをぶらぶら歩いていく。

裏道を歩いている感じで特に観光化されているわけでもない。

それでも、路面電車の大浦天主堂停留場まで来ると観光客で賑わっていた。

この辺りは大浦天主堂、グラバー園等の観光地も多いので賑わっているのも頷ける。

ほとんど路面電車で来ているようだ。

流れに合わせて歩いて付近を散策し、海の方へ歩いてきた。

目の前に大きなビルが立っている。

いや、ビルではなく船だった。

巨大クルーズ船が停泊していたのだ。

その船多くの人が出入りしていた。

ここは、国際ターミナルになっているそうだ。

いつか、あんな船でクルーズ旅ができたら良いなぁ。

・・・夢物語を頭に浮かべてしまう。

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仮想廃墟 軍艦島デジタルミュージアム

長崎市の沖合に浮かぶ島、端島。

海底炭鉱の採掘で栄え、日本初の鉄筋コンクリート造りの高層住宅街などが残っている。

その島の見た目から別名軍艦島と呼ばれ世界遺産になっている。

現在は、構造物が朽ち、廃墟となっているがその様子が人気となっているようだ。

島へ渡るツアーもあるようだが、軍艦島をお手軽に体験できる施設があった。

それが軍艦島デジタルミュージアムだ。

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建物に入るとカウンターがあり、軍艦島ツアーの受付もやっていたが、僕らは入館料を払うと2階へ上がっていった。

そこは軍艦島の様々な資料があり島を紹介している。

一角には、軍艦島の生活の様子を再現しているコーナがあった。

さらにフロアを上がると軍艦島を映像で表していたり、建物の模型があったりして島の様子を知る事ができる。

面白かったのは、VRゴーグルを使った軍艦島散策。

空中を浮遊しながら軍艦島の中を探索する事ができた。

実際に行っても入ることのできないエリアも VRで再現しているので細部まで見る事ができる。

ツアーに参加すればもっと楽しむこともできたのだろうけれど、僕らはこの仮装空間の廃墟を眺めて満足していたのだった。

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路面電車 長崎電気軌道

長崎の街歩きは、意外と観光地同士が近いところもあり、そこは歩いて周ることができる。

でも、その行く先々で見かける路面電車。

長崎と言ったらやっぱりこれに乗らなくちゃ。

と、言うことで大浦天主堂停留所から長崎駅まで路面電車に乗ってみることにした。

路面電車に乗ることが楽しい。

長崎市内のどこへでも行けるのが良いね。

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西九州新幹線「かもめ」も来たことだし、

「今日は、良い日になりそうかもめ」

by 長濱ねる

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五島うどん だしぼんず

昨夜、食事のついでに食べた五島うどん。

もう一度ちゃんと食べてみたいと思った。

「お昼は、五島うどんを食べに行こう」

ミィと僕の意見は一致した。

再び長崎駅の長崎街道かもめ市場に来てみた。

ここに五島うどん専門店「だしぼんず」さんがあるのだ。

店内は混み合っていて少し待つ事になった。

15分ほど待ってテーブルにつくと、鯛だしうどんと、鶏だし親子うどんを頼む。

昨夜の地獄炊きとは違い、しっかり出汁の効いたスープに入ったうどんは、細くてツルッとしていてやっぱり美味しい。

あっという間に食べてしまった。

ごちそうさまでした。

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タイムリミット 結の浜マリンパークキャンプ場

「今日キャンプ場空いてますか?」

「今日?空いてるよ」

「予約したいんですけど」

「午後3時までに来れる? 人いなくなるんだよね」

「えっ、3時ですか? あぁ、行けます」

 

僕らは、移動しながらツーリングキャンプの様な旅をしていた。

ギリギリまで観光をして、キャンプ場はチェックイン時間の終了間際に飛び込んでその日の宿を確保するような旅だった。

午後4時、5時位だと余裕で午後も観光ができる。

しかし、3時は早過ぎる。

お昼を食べると、午後の観光はしないで結の浜マリンパークキャンプ場に向かう。

長崎市内から30分ほど、午後2時半過ぎにキャップ場に着いた。

人気の無い受付で声をかけると、建物の裏からおじいさんが現れて受付をしてくれる。

申し込み用紙に必要事項を書いて、使用料を払う。

「この建物から向こうの公園内はどこでも使って良いです。」

チェックインが終わると、おじいさん達は帰っていった。

今日も安定の僕らだけ。

ここは、キャンプ場の目の前が砂浜。

まさにプライベートビーチ!

とは言え、まだ午後3時、陽はまだ高い。

「もう少しどこか行ってこようか」

テントを設営すると僕らは車で出かけることにした。

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ペンギン! 長崎ペンギン水族館

キャンプ場から 10分程で長崎ペンギン水族館に着いた。

駐車場から林の中の小道を歩いて行く。

ここはビオトープとなっていて、田んぼや水辺が再現されている。

時間がないので水族館へ急いで行くので、帰りにゆっくり見てみようか。

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一歩館内に入るとそこはペンギンの世界。

水族館なのだが、

ペンギン、ペンギン、魚、

ペンギン、ペンギン、魚、

ペンギン、ペンギン、魚、

みたいな感じでペンギン中心の展示なのだ。

ペンギンプールは、もちろんペンギン。

大水槽もペンギンが泳いでいる。

9種180羽!

こんなに多くのペンギンをいっぺんに見る事ができるのがすごい。

閉館間際の時間だったが、閉館ギリギリまでペンギンを見て回った。

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プライベートビーチの夜 結の浜マリンパーク

ペンギン水族館でペンギンと戯れた僕らは、温泉に行く事にした。

水族館からキャンプ場を挟んで反対側へ20分ほど進んだところに「いいもり月の丘温泉」という日帰り温泉があった。

月の丘公園という体育館なんかもある広い公園の中にある温泉で、空いていたのでゆっくりとお湯に浸かって身体を温めた。

スーパーで食材を買いキャンプ場に戻ると陽はすっかり傾いていた。

砂浜で遊んでいた人達もいなくなり僕らだけとなる。

簡単な夕食を食べると、砂浜に行ってみた。

月が出ていて、水面を照らしている。

辺りは波の音だけが響いていた。

公園内なので時々、海を見にくる人もいるがほぼ僕らだけ。

プライベートビーチで海を照らす月灯りをいつまでも眺めていた。

その夜は、波音を聞きながら眠りについた。

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66日目のDATA

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2023/08/29(火)

天候:晴れ 最低 26.6℃/最高 33.0℃

長崎県長崎市〜長崎県諫早市

走行距離:39.2kmkm

総走行距離:9325.8km

2025/02/27

ぐるっと日本を旅してみた Vol.65

2023年8月28日(月)65日目

キャンプ場に陽が差してきた。

何の糞かわからない糞に囲まれて一晩過ごした。

幸い謎の動物は現れなかったので無事一夜を過ごすことができた。

動物を見てみたかった気もするが、何言もなかったことに安心して旅を続けることにする。

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本土最西端の地 神崎鼻

岩場の潮溜まりを眺めるのは楽しい。

時折小さな魚が泳いでいたり。

カニが横切って行ったり。

波しぶきが飛んできたり。

天気の良い青空の下なら尚更だ。

 

キャンプ場から15分ほどで神崎鼻公園の駐車場に着いた。

この神崎鼻が本土最西端の地なのだ。

駐車場から伸びる遊歩道は途中で2股に分かれる。

まっすぐ木々の間を進む道と、右手へ下る階段だ。

僕らは階段の方へ進む。

階段を降りると遊歩道は岩場を進んでいた。

僕とミィは遊歩道から離れて岩場を歩き出す。

潮溜まりがあちこちにあって、小魚やカニがいた。

それを見て回るのが楽しくて、しばらく磯遊びを満喫した。

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磯から上がると遊歩道を歩く。

階段を登ると最西端の碑があった。

一眼レフを構えた人がアングルを変えながら写真を撮っていた。

僕らは撮影が終わるのを待った。

カメラマンは撮影が終わると僕らに会釈して去っていった。

ここからは僕らの撮影大会が始まる。

あーだ、こーだとアングルを変えては写真を撮ってはしゃいでいた。

ふと振り向くと次の人が待っていた。

僕らは撮り終えて会釈しながら車に戻った。

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日本本土四極到達証明書 佐世保市小佐々支所

神崎鼻から佐世保へ向かう途中の佐世保市役所小佐々支所で日本本土四極到達証明書を受け取れることが分かったのでそこへ向かった。

窓口で証明書を欲しい旨を話すと、受付の人は証明書を発行してくれた。

僕は、それを受け取ってお礼を言ったのだが、小佐々地区コニュニティセンターでも受け取れるらしいのでそこも行ってみた。

同じ庁舎の1階が小佐々支所、2階がコミュニティーセンターになっているのだ。

階段を上がり、コミュニティセンターの前に行くと、テーブルの上に証明書が山積みになっていた。

「ご自由にどうぞ」

ここへ来れば自由にもらえるのか?

なんだか有難みが少し薄れた気がした。

どうせならちゃんと一儀式があってから貰いたいのだが、そんなのにいちいち付き合ってられないよ!って事なのだろうか?

すでに証明書は手にしているので、どうでも良いのだが、場所によって対応が違うんだな、と思った。

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砂岩に掘られた文字 大悲観公園

江戸時代。

肥前平戸藩主が夢枕に現れた大悲観菩薩の教えに従って残丘に登ろうとした。

しかし、家臣に止められて登るのを諦めた。

その代わりに残丘(大砂岩)に「大悲観」の文字を彫らせた。

その残丘を中心に整備されたのが大悲観公園だ。

 

駐車場に車を停めて公園に足を踏み入れると、目前に大きな岩があり、「大悲観」の文字が彫ってあった。

高さ20mの大岩によじ登ろうとした藩主は無茶だが、この文字を彫った人はすごい。

岩を見上げながら感心してしまう。

岩の真下まで行く小道があって上がってみた。

間近で見る「大悲観」は、より文字が大きくはっきりと見えた。

つくづく、良くあんな所に掘ったなぁ。

そう思った。

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佐世保名物 Cafe Resturant白ばら

「ぽけフタ探してくる」

ミィはそう言ってどこかへ行ってしまった。

僕は、日陰を探してジュースを飲んでいた。

しばらくするとミィが戻ってきた。

「お昼を食べに行こう」

佐世保の名物は色々ある。

有名なのは佐世保バーガーだと思うが、他にはレモンステーキ、トルコライスがある。

僕は、レモンステーキを食べたいと思った。

「蜂の屋」という喫茶が有名らしいのだが、満席で入れず、その手前にある「カフェレストラン白ばら」へ行ってみた。

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こちらも満席だったが、少し入口で待っているとじきに通してくれた。

中央のテーブルに案内されて、レモンステーキとトルコライスを注文する。

店内は落ち着いた感じのカフェでテーブルが10席程あり、全て埋まっていた。

料理が置かれると良い香りがした。

レモンステーキは、ステーキの上にレモンの輪切りとバターが載っていて、柔らかいステーキを口に入れるとそのレモンとバターの香りがして美味しい。

ステーキにレモンが乗っているのは初めてだった。

トルコライスは、ボリュームがすごかった。

ドライカレーの上にとんかつ、そこにたっぷりのデミグラソースがかかり。

さらにスパゲッティが添えてある。

金沢のハントンライス。

福井のボルガライス。

と、オムライスの上にカツが乗っている物があったがそこにスパゲッティまで乗ってるのだから驚く。

ミィは名物だからと頼んだのだが流石に食べきれなかったようだ。

残った分は僕が食べる事になる。

カツはサクサクで、デミグラソース、ドライカレーと一緒に食べると美味しい!

お腹いっぱいになりました。

ミィは「これも長崎に来たら食べなきゃ!」とミルクセーキを食べてた。

お腹いっぱいなのにこれは別腹。

シャーベットがさっぱりしていて美味しかった。

ごちそうさまでした。

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日本一のアーケード街 佐世保さるくシティ4○3アーケード

「CafeResturant白ばら」はアーケード街の中にあった。

佐世保市のアーケードは、日本一長いアーケード街。

四ヶ町商店街から三ヶ町商店街まで約1km続くアーケード街だ。

特に目的もなく、寄りたい店があるわけでもなく、ぶらぶら歩いてみる。

「四ヶ町くっけん広場」へ入ってみる。

海上自衛隊・陸上自衛隊のグッズを売っていたり、戦艦三笠や長門の模型が置いてあった。

護衛艦カレーというのも食べられるらしい。

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四ヶ町商店街を歩いてしばらくすると三ヶ町商店街に入る。

雰囲気も結構変わるので面白い。

三ヶ町商店街のハズレまで来た。

ここがアーケード街の終わりだ。

振り返ってふと思った。

あぁ、またこの距離を歩いて戻らないといけないんだなぁ。

僕らはこの長いアーケード街を戻っていった。

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海上自衛隊佐世保資料館 セイルタワー

「今日はどちらから?」

「お車ですか?」

「駐車場に停めましたか?」

「車をここに停めたまま、敷地の外へ出て行かないでください」

入口で制服姿のおじさんに注意を受けた。

年配の人で、上の階級の人なのか?退役してここにいる人なのか、といった感じ。

僕らは、入っちゃいけないのか?

自衛隊の施設は厳しいなぁ。

そう思った時、おじさんはニコっと笑って

「どうぞお入りください」と言った。

セイルタワーは、海上自衛隊の施設だ。

海上自衛隊佐世保資料館という。

入場するとまずエレベーターで7階まで上がった。

そこからは佐世保港が見渡せて、眼下に自衛隊の基地が見えた。

ダークグレーの大きな船が何艘も見える。

米軍の艦船らしきものも見えた。

そこから下の階へ降りて行くと旧日本海軍の創設から戦争へ続く歴史がわかる展示があり、

その先は、戦後の自衛隊の発足から現在までの歴史を知ることができる。

戦艦の模型なんかも展示してあり見入ってしまう。

思えば、航空自衛隊の展示は見た事があったが海上自衛隊は初めてだった。

展示を見て回るのは良いのだが、入口のやり取りを思うと、お固いところだなぁと思ってしまった。

それでも、展示は見ごたえがあって楽しかった。

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出口までくるとさっきのおじさんが、別の制服の人と話をしている。

僕らを見るとニコッと笑って、

「ありがとうございました」

と言った。

 

ニイタカヤマノボレ 西海橋と針尾無線塔

佐世保市から長崎市へ向かうには大村湾の東側、大村市を通って長崎へ向かうルートと、海を渡り西側、西彼杵半島を通って行くルートの2つがある。

後者の方が距離も短く、早く着けるようだ。

僕らは西彼杵半島を通って行くことにした。

海を渡ると言っても針尾瀬戸という狭いところが 170mの海峡を橋で渡るのだ。

西海橋を車で渡ると西海橋公園の駐車場に車を停めた。

西海橋と、有料道路 西海パールラインの新西海橋の間を海峡沿いに歩く木製のウォークデッキがある。

せっかくなので針尾瀬戸を見に行こうと思った。

針尾瀬戸は、佐世保側から見た呼名で今いる西彼杵半島側からの呼名は、伊ノ浦瀬戸と呼ばれるのだそうだ。

ややこしい。

ウォークデッキを新西海橋まで歩く。

目の前の海峡では、渦潮が見えるらしい。

水面を見ているとそれっぽい波ができては消えている。

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新西海橋の奥に鉄塔が見えた。

岩手県宮古市のラサの煙突を思い出したが、こちらは電波塔。

旧日本海軍が建設した針尾無線塔と言う3本の塔で、真珠湾攻撃を指示した暗号文、「ニイタカヤマノボレ」を中継送信した場所だそうだ。

国の重要文化財に指定されている。

アーチのキレイな西海橋を見ながら駐車場へ戻ることにする。

途中土産物屋があるのでそこを覗いてみたが、午後5時が閉店時間。

すでに閉店していて見ることはできなかった。

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25都道府県庁目 長崎県庁

長崎市に入ると車が混み始めた。

市街地の道路には路面電車が走るようになり、バスも増えてきた。

市内を走って 25都道府県庁目 長崎県庁に到着した。

新しい建物かと思ったが 2018年の新築で5年くらい前の建物らしい。

キレイな鉄筋8階建ての建物だ。

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「ねるだ!」と、僕が言うと、

「福ちゃんだ!」と、ミィが言う。

長崎県庁舎に一步入ると、

西九州新幹線広報大使の長濱ねると、

長崎市ふるさと大使の福山雅治の観光案内ポスターがあちこちに貼ってあり、天井からもぶら下がっている。

「おぉぉぉ!」と、急にミーハーな感じで写真を撮り始める父娘。笑。

一通り写真を撮って満足した僕らは、エレベーターへ向かった。

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庁舎の8階が展望テラスとなっている。

エレベーターを降りて通路を進むと、床や柱が木製になっている空間がある。

ベンチや椅子、テーブルもあり静かで落ち着いた空間だ。

その先が外に出ることができる展望テラスになっている。

長崎の市街地、港、稲佐山が一望できてとても眺めが良い。

ここから夜景を見ることもできるそうだ。

長崎県庁は、以外と穴場観光スポットかもしれない。

僕らは、夕暮れの長崎市街を堪能した。

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五島うどんにハマる 海鮮炙り屋 いぶき地

長崎駅の近くに宿を取った。

ホテルに荷物を置くと夕食を食べに外に出たのだが、特に当てはなく、ネットで探しなが出てきた。

駅に行けば何かあるんじゃないの?

と、長崎駅へ向かうことにした。

西九州新幹線が開業したとはいえまだ駅前は工事中で通路が壁で覆われていたり、誘導路があったりする。

橋上駅舎の長崎駅構内は、大きな吹き抜けになっていて通り抜けると目の前に出島メッセ長崎というコンベンションセンターがあった。

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駅構内の長崎街道かもめ市場という所に入ってみる。

そこは、お土産屋や食事処の集まった場所で人で込み合っていた。

立ち飲み屋などが並ぶ奥に「海鮮炙り屋 いぶき地」と言う店があった。

「ここにするか」と、中に入る。

数組が食事をしていたがテーブルは空いていたのですぐに通された。

名前の通り、海鮮がメインのお店なのだが、何を食べても新鮮で美味しい。

刺し身の盛り合わせや、長崎鶏のタタキなんかを頼んでは「美味しい!」「美味しい!」と食べていた。

ご飯か何か食べたいね、となった時に「五島うどん地獄炊き」というメニューが気になった。

頼んでみると、釜揚げのうどんが来た。

麺は、そうめんを太くしたみたいなうどんで腰があり、ツルッとしていて美味しい。

こんなに美味しいうどんがあったのか!と、驚いた。

この一食で、すっかり五島うどんにハマっていたのだった。

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下から眺める夜景 プラタナス広場

長崎駅構内をちょっとうろつく。

時刻は午後9時。

さすがに人通りは少なくなってきた。

駅を出て港の方へ歩いてみる。

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県庁の裏側がすぐ港で、フェリー乗り場もある。

港沿いのプラタナス広場に出た。

結局、稲佐山からの夜景を見に行かなかったけど、

港から見上げる夜景もキレイだった。

稲佐山の電波塔から麓のビル群が見える。

ビル群の明かりが水面に反射して彩りを添えている。

僕らは夜景を堪能すると、ぶらぶら歩いてホテルへ戻った。

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65日目のDATA

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2023/08/28(月)

天候:晴れ 最低 27.1℃/最高 33.6℃

長崎県佐世保市〜長崎県長崎市

走行距離:107.9kmkm

総走行距離:9286.6km

 

2025/02/20

ぐるっと日本を旅してみた Vol.63

2023年8月26日(土)63日目

学生時代の先輩から Facebook にコメントが来た。

「せっかく九州まで行ったのだから、ゆっくり周ってみたらどうですか」

確かに慌ただしく走り回っていたのだが。

「もう少しゆっくりしようかな?」と、ふと思った。

佐賀県には何も無いという印象があってこのまま長崎県へ抜ける予定だった。

「唐津の方へ行ってみようか」

唐津の先に呼子がある。

呼子はイカが有名だった。

「そうだイカを食べに行こう」

僕は西へ向かっていたハンドルを北へ切った。

 

さわ蟹 伊萬里神社

伊万里川の辺りに丸みを帯びた中華風の門があった。

その門をくぐり崖沿いの急な階段を登っていく。

伊萬里神社はこの岩栗山の上にある。

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階段を登ったところの門をくぐると境内に出た。正面に本殿がありそこで手を合わせ、右手を見るとさらに上へ登っていく階段がある。

僕らはさらにそこを登って行った。

登った先は天台と言われる場所でちょっとした広場になっていた。

その奥に胸像が立っている。

森永太一郎翁の像とのこと。

森永製菓の創業者だ。

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この伊萬里神社には、境内に中嶋神社という神社があり、お菓子の神様なのだそうだ。

また、伊万里は非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)、今で言う橘の実が日本に入った場所。

当時、果物の事を菓子と表記していたため、お菓子の発祥の地と言われている。

そのこともあり伊万里出身の森永の創業者森永太一郎翁の像があるのだそうだ。

参拝を終えて階段の下まで戻ってきて、ふと水の流れる崖沿いを見るとサワガニがたくさんいた。

こんな所にこんなにもたくさんのサワガニがいるとは。

なかなかおもしろいなぁ。

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謎の尖塔と2つの駅 伊万里駅

もう少し伊万里の町を見ておこうと、伊万里の市街地へ車で向かった。

さすが伊万里と思ったのは、町のあちこちに伊万里焼の壺とか焼き物が置いてある。

それを見て回るだけでも楽しいのだ。

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「何あれ?」

町の中心部の方に大きな教会の尖塔のようなものが見える。

キリスト教の何かいわれのある建物かな?

ちょっと楽しみになってきた。

まずは、観光案内所のある伊万里駅へ。

この駅が面白い。

道路を挟んで駅舎が2つ建っている。

左がJR 伊万里駅、右が松浦鉄道の伊万里駅。

もともと国鉄の伊万里駅があった。

国鉄がJRになりその後、第3セクター松浦鉄道が発足してしばらく同じ駅舎だったのだが松浦鉄道の駅が分離し線路を分断されて現在の姿となった。

JRの駅に行ってみたり、松浦鉄道の駅を覗いたりして列車が来るたびに大喜びで見に行って到着し、発車する列車を見て楽しんだ。

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左がJR駅、右が松浦鉄道の駅

 

松浦鉄道の駅側に観光案内所があった。

観光地のパンフレットを見たり、お土産品を眺めていたのだが。

気になった尖塔について聞いてみた。

「町中に大きな教会でもあるんですか? なんか尖った屋根が見えるんですが、あれはなんですか?」

「えっ、そんなのあったかしら?」

案内所の人と話をしていた時に町中に見えた尖塔について聞いてみたが、その人がきょとんとした顔をした。

隣りにいた人にも確認していたが2人で不思議そうな顔をする。

そして、「あぁ。あれね」

ようやく僕の言っている尖塔に心当たりがあったようだ。

「結婚式場ね」

えぇっ!そうなの?

「結婚式場ね。なぁんだ」

言われてみたらありそうだな。

見に行かなくて良かった。

僕らは、ガッカリしたけど、笑ってしまった。

 

空振り 唐津市

唐津の市街地に入ると高台に唐津城が見えた。

僕らはまず唐津城へ向かった。

町中は観光バスや車で混んでいる。

肝心の唐津城の駐車場も満車で入れなかった。

僕らは松浦川を挟んで反対側の海岸へ行き唐津城を眺めてみた。

松浦川の河口は広く、海につながっている。

そこに小山が海に張り出しその上に唐津城がある。

まるで水に浮かんだ城のように見える。

城に入れなかったが、この風景は目に焼き付けておこうと思った。

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唐津城に入れなかったので唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)へ行ってみた。

明治41年に唐津炭田に進出した三菱合資会社が事務所として建てた建物だそうで、今は唐津市の民俗資料館として使われている。

しかし、老朽化が進み保存修復工事が行われていて休館中でした。

結局唐津市街では何も見ることができなかったのでした。

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イカを食べる 呼子

呼子の町中にある2階建ての朝市通り駐車場に車を停めた。

ミィは街歩きに行ってくると言って1人で出ていった。

僕は車の中で今夜の宿を探していた。

今夜泊まるキャンプ場を決めるとミィが戻ってきた。

「イカを食べに行こう」

僕らは「ケンミンSHOW」で出てきた「海中魚処 萬坊」へ行ってみようと車を走らせた。

海中で魚を見ながら食事ができるらしい。

しかし今日は、土曜日。

目的地は車で溢れていた。

駐車場の入口に係員がいて車を停めた。

「食事ですか?」

「はい」

「もう今朝取れたイカは品切れで冷凍になりますが良いですか?」

ここまで来て、新鮮なイカを食べられないのは残念だった。

しかも、この混み具合を見ると食事ができるまでどれだけ待つかも分からない。

「あぁ、分かりました。やめます」

「すみません。またお待ちしています」

僕は、もと来た道を戻った。

この手前にもレストランがあったのだ

「玄海いか舟処海舟」さんは広い駐車場があり観光バスも停まっていた。

混んでいるか心配だったが、受付の人はすぐに席に通してくれた。

メニューを見るとそれなりの値段がし、活造りづくりを食べようとしたかったが、お昼に払える値段ではなかった。

「すごい!動いてる!」

隣の席は活造りやイカづくしを楽しんでいるようだった。

僕らは「いか丼セット」を頼み、イカシュウマイや刺し身を楽しんだ。

美味しいイカでした。

ごちそうさまでした。

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兵どもが夢の跡 名護屋城跡

名護屋城は、秀吉の朝鮮出兵の拠点として建てられた城だ。

名護屋城の周りに諸大名が陣を張った場所がありこの半島になっている一体が巨大の城下町のようになって賑わっていたそうだ。

天守跡まで上がると周囲を見下ろし、その先に玄界灘を見る事ができた。

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城跡の入口まで戻ってくるとその先にある佐賀県立名護屋城博物館に入ってみた。

名護屋城の歴史や発掘品の展示がある。

ただ、目玉は復元された秀吉の「黄金の茶室」。

金で組み上げられた茶室に赤い敷物や障子で派手!

金の茶器も展示されている。

豪華な茶室だけど、僕は落ち着かないなぁ。

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時間制限の温泉 国民宿舎 波戸岬

キャンプ場でチェックインをすると、

「今日は花火大会があるので、この先の道が午後6時に閉鎖されますから気をつけてください。」と言われた。

僕らはテントを設営すると、国民宿舎 波戸岬へ向かった。

途中、敷物を持って海岸へ向かって行く家族連れが多くいた。

お風呂はガラス張りで玄界灘を見ながら湯船に浸かることができた。

が、眼の前に離れが並んでいる。

まぁ見えないのだろうけれど外を歩く人がちょっと気になる配置だった。

ただ、温泉は開放感があって気持ち良かった。

さて、道路が閉鎖される前に戻らなくっちゃ。

余裕はあるのだが、ちょっと気持ちは焦ってしまう。

 

花火大会 波戸岬キャンプ場

波戸岬キャンプ場は、国民宿舎の併設キャンプ場かと思っていたのだが、独立したキャンプ場のようだった。

海に向かって坂になっていて段々畑のようにテントサイトが広がっている。

フリーサイトを予約していたのだが、すでに海の見える場所はテントで埋まっていた。

僕らが選んだのは海に近いが眼の前に低木があり見晴らしは良くない場所だった。

というかそこしか空いていなかった。

下り坂を2往復して荷物を運び、設営をして温泉へ行った。

戻ってきた僕らは、夕飯を食べる事にした。

スーパーで買ってきたアジフライを温める。

この辺りはアジが獲れてアジフライが名物だとの事。

ふっくらした味の身は美味しかった。

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食事を終えた頃、

ドーン!ドーン!

と大きな音が響き閃光が走った。

花火大会が始まったのだ。

呼子の花火大会が1日伸びて今日の開催となったとのこと。

周囲のキャンパーは音のする方へと歩いていく。

僕らもそれに習って花火を見に行った。

青森の種差キャンプ場で見て以来だろうか。

しかし、これほど間近で見ることができるのは楽しい。

このタイミングでここへ来れた事が幸せに感じられる夜だった。

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63日目のDATA

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2023/08/26(土)

天候:晴れ 最低 25.1℃/最高 32.7℃

佐賀県伊万里市〜佐賀県唐津市

走行距離:66.7kmkm

総走行距離:9048.7km

2025/02/11

ぐるっと日本を旅してみた Vol.61

2023年8月24日(木)61日目

行き当たりばったりで泊まったコンテナホテルで、せっかく豊前市に来たのでなにか見るところはないかと探していた。

参考にしたのは、Google先生と、旅のお供&参考にするために持ってきた本。

YouTubeに「撮って笑って旅をして」というカップル YouTuber が日本一周した様子投稿したチャンネルが有る。

その旅の記録を記したフォトエッセイ「大切な人と行きたい 写真でめぐる 日本ふたり旅」の福岡県をパラパラめくっていたら豊前市が載っていた。

しかも面白そう!

これは行かなければ、と急遽予定を決めた。

 

「うそぶく」とは 嘯吹八幡神社

ホテルで貰った冷凍パスタをチンして朝食にした。

コンテナホテルは思いの外居心地が良かった。

チェックアウトをして車に乗り込むと僕らはまず、GoogleMap で見つけた気になる場所へ行くことにした。

 

『嘯吹八幡神社(うそぶきはちまんじんじゃ)』

名前に惹かれて寄ってみた。

「うそぶき」というので嘘をついて厄を落とすみたいな感じなのかな?と思っていたのですが、

口をすぼめて息を吐き、罪や穢を吐き出すという事に由来しているとのこと。

思いの外立派な社殿でビックリしたが、この先の旅が安全に進むように神様に願った。

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巨人の机と椅子 もみじ学舎

嘯吹八幡神社から山間へ入っていく。

僕らは、フォトエッセイ「大切な人と行きたい 写真でめぐる 日本ふたり旅」で見つけた「もみじ学舎」を目指していた。

廃校となった旧上川底小学校を知的障害者の作業所、工房、カフェとして利用している場所だ。

その校庭跡に巨大な机と椅子が置いてある。

いや、建っている。

高さ約7m、座面は 3.5m四方という物。

椅子に座るために梯子を登らなければならないのだ。

巨大な椅子に座ったり、巨大な鉛筆を持って机に向かったりして僕らは楽しんだ。

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校舎に入ると教室を工房やらカフェとして使っているらしい。

木工品を制作している工房を覗いてみた。

ビー玉を転がす迷路や、木製のおもちゃ、ミニチュアなんかがあり面白かった。

「これは、5円玉でできているんだよ。

被ってみないか」

工房の主(?)に誘われて5円玉でできた兜をかぶってみた。

当然だが重くて頭がズシッとして来る。

そんな変な体験までしてみた。

フォトブックに誘われて来てみた場所だったが、なかなか楽しめる場所だった。

「撮って、笑って、旅をして」のお二人に感謝だな。

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爆買い用のチョコ チロルチョコアウトレットショップ

福岡市へ向けて車を走らせていた。

道は山間からやがて都市部へと入っていった。

田川市に入った時のことだった。

「チロルチョコ」の大きな看板が目に入った。

「チョコのアウトレットがあるらしいよ。

チロルチョコ食べようよ。」

ミィの言葉にちょっと面白そうだな、と思った。

一旦通り過ぎた道を戻ってチロルチョコアウトレットショップに立ち寄った。

チロルチョコのパッケージを模した看板が立っている。

裏が工場になっていて、その出先のショップのようだった。

店内に入ると山のようにチロルチョコを売っている。

種類も豊富で楽しくなってくる。

ただ、500g 500円基本で大量のチョコの入った袋売り。

1個、2個単位では売っていなかった。

冷蔵庫のない車旅。

こんなにチョコを買ってもあっという間に溶けてしまいそうだった。

「無理だね。残念。」

アウトレットでチョコを買うのは諦めたが、隣のセブンイレブンでチロルチョコを売っていた。

僕らは1個づつチロルチョコを買い車内で食べた。

チョコの甘さが口の中に広がった。

安定の美味しさ。

ごちそうさまでした。

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JR九州 南福岡駅

久しぶりの大都会。

福岡市内を車で移動するのは大変そうだなと思った。

なので、JR南福岡駅の駐車場に車を停めて電車で移動することにした。

JR九州に乗るのは初めてだった。

車両デザインが独特で興味のある路線ではあった。

ステンレスボディに白い縁取りの黒い顔。

JR東日本では絶対に見ないデザインの車両が来た。

娘と2人で先頭車両に張り付く。笑。

流れ行く風景を楽しんで行く。

電車は、巨大な博多駅に飲み込まれていく。

見慣れない多くの車両が並んでいる。

特急車両がカッコよくて、あっちに乗りたいなぁ。

と、思ってしまう。

博多を過ぎて次の駅、吉塚で降りる。

大都会にワクワクしている僕とミィがそこにいた。

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ごぼ天うどん ウエスト

吉塚駅についてまずは、腹ごしらえ。

気づけばもう、午後1時を過ぎている。

駅前の適当なところで食べようと見渡すと「ウエスト」があった。

福岡発祥のうどんのファミリーレストランだ。

ローカルファミレスは、寄ってみたいのでここでお昼を食べることにする。

シャキシャキのごぼうと、ツルッとしたうどん。

ネギをたっぷり乗せてツルツルいただきます。

讃岐うどんとは違う九州のうどん。

コシの弱いうどんが好きになり始めています。

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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23都道府県庁目 福岡県庁

吉塚駅から歩いて数分のところに東公園という大きな公園がある。

その公園をフラフラと散策していくと、公園の中央に大きな立像があった。

亀山上皇立像といい、元寇の頃の上皇だという。

政治改革なども行なった方とのこと。

東公園の隣には鉄筋10階建てで横長の庁舎がある。

23都道府県庁目、福岡県庁舎だ。

九州の中心都市の県庁とあってずいぶん大きく感じる。

僕らは庁舎の前で写真を撮った。

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日陰の鳩 元寇資料館

東公園の隣に元寇資料館という建物があるらしい。

行ってみようという事になり歩き始める。

今日も日差しが強かった。

南に来たせいだろうか、8月も下旬んというのに暑さは相変わらずだった。

ふとみると鳩がたくさんいるのだが、日陰に避難している。

鳩も暑いんだろう。

大きな門をくぐった中に元寇資料館があった。

しかし、今日は休館日なのか扉は閉まっている。

よくよく調べると事前予約が必要だったようだ。

行き当たりばったりで来たので仕方がない。

僕らは再び歩き始めた。

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キャラクターショップ巡り 天神

県庁の近くにある馬出九大病院前駅から地下鉄に乗る。

県庁の前は、大学病院なのだ。

地下鉄で天神に出た。

巨大都市の繁華街は、賑わっている。

パルコに入りミィは嬉しそうにキャラクターショップ巡りを始めた。

ミィの欲望を満たすために天神へ来たのだ。

こういうモール的なところへ来るとほんとに生き生きと動き回っている。

なにか目当ての物を買う訳ではなくて、見て回るだけなんだけどね。

こちらは手持ち無沙汰でただ待っているだけ。

「そろそろ、行くぞ」

「待って待って、まだあそこ行ってないから」

ミィは、次のショップに潜り込んでいった。

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雑餉隈 西鉄

福岡には西日本鉄道、通称西鉄という私鉄が走っている。

独特なデザインの特急列車が走っていのを雑誌の記事で見たことはあったが実際に乗ったことはなかった。

行きは JR を使ったので戻りは西鉄に乗ってみる事にした。

西鉄天神駅は、始発駅らしく櫛形のホームに入ってきた線路は車止めで終わっている。

そのホームに電車が入っては、戻っていく様子は都会の私鉄だなぁと思ってしまう。

僕らは目の前に到着した普通電車に乗り込んだ。

行きに乗ったJRn電車とは雰囲気が違う気がする。

僕らはここでも先頭車両に乗って風景を楽しんだ。

私鉄らしく JR よりも細かく停車していく。

短い鉄道旅行を僕らは楽しんだ。

雑餉隈(ざっしょのくま)駅で降りる。

パッっと見で読めない駅名だなぁ。

ここはJR南福岡駅の最寄駅だ。

商店街の狭い道をぶらぶらと歩いてJRの駅へ向かった。

雑餉隈、再び来ることはあるのだろうか?

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リアルガンダム ららぽーと福岡

おぉ、これかぁ。

僕らは、νガンダムの前にいた。

お台場のガンダムやユニコーンガンダムは見たことがあった。

νガンダムは好きな機体だったので間近で見るとちょっと感動してしまう。

他のガンダムと違ってフィンファンネル、正式にはロングレンジ・フィンファンネルを装備している分大きく感じてしまう。

「すごいなぁ」と見ていると周囲に人が集まってきた。

海外からの観光客も大勢いた。

しばらくして、大きな音と共にガンダムが動き出した。

皆これを見にきたのだ。

大きな機体が動くさまは迫力がある。

「こいつ、動くぞ!」

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一通り動いた後、元の立像の位置へ戻ってショーは終わった。

人々はサーっといなくなる。

僕らもららぽーと内へ行ってみる事にする。

「GUNDAM SIDE-F FUKUOKA」があるのだ。

ここはガンダムグッズ、特にガンプラがたくさんあり、組み立てられたガンプラも展示されている。

買うわけでも無いのにガンプラの箱を手に取って「すごい、すごい」と見て回る。

天神でミィがはしゃいでいたのと同じだな。

ここでもミィは目を輝かせて店内を見てまわっているのだが。

僕らは、充分にガンダムを楽しんでいた。

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定宿化? ホテルAZ 金の隈店

福岡市街地から少し離れた、国道沿いの ホテルAZ 金の隈店に宿をとった。

建物の壁に虹が描かれていて、ホテルの名前が書いてある。

九州ローカルのホテルで、この後、度々使う事になったホテルだ。

駐車場はほぼ満車だったが、どうにか空いている場所に停めることができた。

観光バスも止まっていて修学旅行の学生が泊まっているようだった。

このホテルAZは、極々普通のツインルームだったが、この後利用する時はちょっとした驚きがあったのだったが、それはまた後日。

荷物を置いて外へ食事に出ようと思ったのだが、ホテル内のレストランで食事ができるとのこと。

1階にあるレストランは、しゃぶしゃぶの店と、バイキングの店があり、僕らはバイキングを食べる事にした。

値段も手頃で、食事ができたので満足な夕食だった。

朝食も同じ店で食事ができるようだ。

僕らは今夜もゆっくりと夜を過ごすことができた。

 

61日目のDATA

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2023/08/24(木)

天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 35.1℃

福岡県豊前市〜福岡県福岡市

走行距離:117.9kmkm

総走行距離:8851.9km

2025/02/06

ぐるっと日本を旅してみた Vol.60 (前半)

2023年8月23日(水)60日目

大自然の造形。

風光明媚な景色。

本州の最西端。

美味しいローカルフード。

人の歴史から柴犬の歴史まで。

山口県は見どころが多く楽しかった。

次は、いよいよ本州を離れ、九州へ渡ることになる。

 

遅刻のできない島 巌流島

「起きろ! 朝だぞ!」

朝が苦手なミィをとにかく起こす。

「今日は、ゆっくりしてられないから」

ホテル泊まりの日は、ゆっくりする事が多いのだが、今日は、朝一番に出かける場所があった。

昨日のうちに買っておいた朝食を食べると急いでホテルを出た。

宮本武蔵と佐々木小次郎が剣を交えた場所、巌流島。

お話の中では知っている島だが、そこへ行く船があるという。

まさかそんな場所へ行けるとは思ってもみなかったので是非とも行ってみたかった。

朝一の船に乗れば今日の観光が楽になる。

そう考えた僕は始発の船に乗ることにしたのだ。

船着場の目の前の駐車場に車を置いてチケットを買ったのは、出港時間ギリギリだった。

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それでも、始発の小船に乗るとちょっとワクワクする。

関門海峡は、山口県の下関と、福岡県の門司の間にある海峡で、目の前すぐに九州が見える。

この狭い海峡の潮の流れは速い上に多くの船が行き交っていた。

それも巨大な貨物船から、小型の釣り船まで様々。

その中を進むので結構揺れてビックリした。

10分ほどで巌流島の桟橋に到着した。

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滞在時間は、15分。

これを逃すと何もないこの島に1時間以上いなければならない。

宮本武蔵は、決闘に2時間遅れたそうだが、僕らは船の時間があるので遅刻できないのだ。

15分もあれば充分回れる島なのだが、乗客は下船すると皆早足で見学ポイントを回り始めた。

1時間後の船で帰ろうと言う人はノンビリと散策している。

僕らは、足早に見学をすることにした。

比較的整備されている島には、武蔵と小次郎の像があり、佐々木小次郎の碑がある。

ちょっとした公園のようなところで、後付けで施設を作った感はあるが、あの決闘の場所にいると言うのがちょっとした興奮を感じる。

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見学ポイントを周り、写真を撮って 10分ちょっとで桟橋へ戻ってきた。

慌ただしかったが、この島へ来たという満足感は残った。

僕らは、再び揺れる船に身を任せて下関へ戻った。

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フグ 唐戸市場

唐戸市場は巨大な体育館のような建物の中にギュウギュウに魚屋が並んだ巨大魚市場だった。

魚が並んだケースの前を歩いていくと、「新鮮だよ、お買い得だよ」と、声をかけられる。

新鮮な魚介類は藻力的で美味しそうだったが、今、生魚を持って歩く気にもならず、見て回るだけにする。

市場から外に出ると港沿いの歩道にフグの袋競りを模した像が立っている。

袋の中に手を入れて値段を決めて、フグを競り落としているのだそうだ。

下関はフグの街でもある。

岸壁に大きなフグの像も立っていた。

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「フグを食べようか」

せっかく下関にいるんだフグ食べたいよね、と思った。

唐戸市場のとなりがレストラン街になっている。

流石にフグ刺しとか、鍋とかは値段も高く手がでない。

レストラン街の隣にフードコートがあった。

その中にフグの唐揚げを売っている店があった。

中には、ちょっとやる気のなさそうなおじさんがいたが、値段も安くて手頃だったのでフグの唐揚げを食べることにした。

目の前で揚げてくれたフグは、衣がパリッとしていて、身はふわっとした感触で美味しかった。

やる気ないとか言ってごめんなさい。

でも、僕らに唐揚げを手渡すとふらっとどこかへ行ってしまったから、やっぱりやる気ないのかもしれないな。

でも、美味しいフグでした。

ごちそうさまでした。

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Empty or Sky 海と空

昨日、本州最西端の毘沙ノ鼻へ行ってきた。

その到達証明書が関門トンネル人道口にある観光案内所でもらえるらしい。

僕らは、歩いて行ってみることにした。

しかし、しばらく歩いて思いの外距離があって時間がかかりそうだった。

「やっぱり車で行こう」

僕は、早々に諦めて今来た道を引き返す。

その時、ふと目の前にあったワゴン車が気になった。

青い大きな文字で

「海と空」

と、書いてある。

その下に赤い字で、

「sea and empty」

Empty ?

Sky じゃないの?

「空」に仏教的な深い意味があるのかな?

凡人には、ちょっと分からなかった。

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耳なし芳一 赤間神宮

平安時代末期、源平の最後の戦い壇ノ浦の戦いで御歳わずか八歳で入水崩御された第八十一代安徳天皇を祀るのが下関市にある赤間神宮だ。

道路沿いに鳥居があり、その先に赤いちょっと中華風の門が見える。

階段を登り水天門をくぐると立派な本殿があった。

参拝をし、左手へ行くと宝物殿があった。

源平合戦図屏風、安徳天皇後御尊像など平安時代、源平の戦いを感じることができた。

宝物殿からさらに奥へ進むと平家一門の墓がある。

そしてその近くに「耳なし芳一堂」がある。

毎夜平家の亡霊に平家物語を語る琵琶法師の芳一。

そのことを知った和尚が芳一の身体に写経をするが、耳に書き忘れたため亡霊に耳をそぎ落とされたと言う話。

ラフカディオハーンが「怪談」として世に出したことで広まった。

島根で見たラフカディオハーンが、ここで出てきた。

旅が繋がっているなぁと感じることができた。

境内に寝ている猫が可愛くて。

ちょっと癒されたのでした。

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見どころてんこ盛り 亀山八幡神宮

唐戸市場の向かいに大きな神社がある。

亀山八幡神宮だ。

ここにも色々ありそうだったのだが、早速出てきた。

「床屋発祥の地」

大鳥居の横にまん丸の碑がありそう書いてあった。

鎌倉時代中期、髪結所が開かれたがこれが日本最初の床屋だったそうだ。

いきなりこう言うものがあるのが良い。

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大きな鳥居をくぐると階段があり高台に亀山八幡神宮がある。

本殿で参拝をすると境内を散策。

高台にある境内からは眼下に下関港、そして関門海峡が見える。

この地の利を生かして江戸時代末期には砲台が建てられた。

この亀山砲台からアメリカ商船へ砲弾が打ち込まれたことが長州藩とイギリス、フランス、オランダ、アメリカの列強4国との戦い馬関戦争となった。

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そして、その先に石でできた大きな亀の像がある。

亀山八幡神宮の名前にちなんで制作されたとのこと。

境内には、亀の池もあり多くの亀が泳いだり、日向ぼっこをしていた。

さらに海に面したところにフグの像が立っている。

「ふくの像」が正しい呼び名らしい。

河豚=福 からきているのだが、いかにも下関らしい像だった。

亀山八幡神宮は、とにかく見どころが多い神社でした。

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関門TOPPA 関門トンネル人道

関門海峡に面したところにみもすそ川公園には、壇ノ浦古戦場跡に源義経と平知盛が戦っている像があったり、壇ノ浦砲台跡に砲台の模型があったりと、歴史を感じさせるものがある。

しかし、ここに来たのは観光案内所で本州最西端到達証明書を貰うため。

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証明書を手にしたらもう一つ目的がある。

関門海峡を歩いて渡ること!

ここには関門トンネル人道の入り口があるのです。

エレベーターで地下へ降りると長いトンネルがまっすぐ伸びている。

これは、国道2号線なのだ。

そこを歩いて数分で「山口県」「福岡県」と書かれた県境があった。

そこを跨いだり行ったり来たりしてちょっと楽しんだ。

さらに歩いていくと対岸の門司口へ出る。

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ここは和布刈公園の外れにあたり目の前が関門海峡、そこに面した和布刈(めかり)神社がある。

和布(わかめ)、荒布(あらめ)を刈る神事があると言うことで海に向かって階段が続いている。

僕らは、再び関門トンネル人道を通って下関口へ戻ることにした。

関門トンネルは原付が通ることはできないので、人道トンネルは、原付も通ることができる。

僕らが歩いていると後ろからエンジン音が聞こえてきた。

振り返るとバイクに乗った人がやってくる。

この人道を原付が通るには、エンジンを切って押して歩く必要がある。

そのライダーは、人が近づくと降りてバイクを引いて歩くのだが、エンジンはかけたままだった。

エンジンを止めるように声をかけようとしたら出口が近づいたからか急にエンジンを止めた。

まったく。

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地上に戻った僕らは再び観光案内場へ行ってみる。

関門海峡を歩いて渡った証明書「関門TOPPA!記念証」を貰うためだ。

そう僕らは、関門をTOPPAしたのだ。

この先の旅は安泰・・・なのか?

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ご飯ととろろ 下関駅

ちょっと、買い物もあったので下関駅に併設されたショッピングセンター「シーモール」へやってきた。

まずは、駅に入って列車の発車案内を見ると門司行きの文字が。

いよいよ九州に渡るのかという気持ちが高まってくる。

とはいえ、さっき歩いて渡ったんだけど。

電車で渡ってみるも良いねぇと思った。

歩きと、電車と、車で3回関門海峡を渡るのは、ちょっと魅力的だった。

が、往復の時間やこの後の行程を考えてやめることにした。

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それにちょうどお昼だった。

ここでお昼を食べよう。

「ご飯ととろろ とろ麦」さんでランチを食べることに。

みょうが香る薬味とろろそば

みそチキンカツのおひつご飯とろろ

をいただきます。

とろろが良い感じで美味しかった。

ローカルの店ではなくチェーン店だったけど。

美味しいなぁ。

ごちそうさまでした。

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僕らはいよいよ本州を離れ、九州へ向かった。



2025/01/30

ぐるっと日本を旅してみた Vol.59

2023年8月22日(火)59日目

今来ている場所は「あきよし」と読むのだけれども、

台地の上は

「秋吉台」

台地の下は

「秋芳洞」

と文字が違うのだ。

しかもここの地名がややこしい。

美祢市秋芳町秋吉

(みねし しゅうほうちょう あきよし)

つまり、

秋芳町(しゅうほうちょう)

秋吉(あきよし)にある

秋芳洞(あきよしどう)

なのだ。

秋芳洞(あきよしどう)を「しゅうほうどう」と読み間違える人もいるらしい。

もう、頭がこんがらがる名前だなぁ!

 

台地の下 秋芳洞

秋吉台に朝日が登ってきた。

今日も良い天気。

昨日は、台地の上を散策したが、

今日は、台地の下を散策する。

旅を始める前から楽しみだった秋芳洞へ行くのだ。

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洞窟の入口から囂々と水が流れ出ている。

その上を通る歩道を歩いていった。

鍾乳洞の秋芳洞へ足を踏み入れたのだ。

入った途端気温がずいぶん下がった気がする。

鍾乳石が様々な形を作る不思議な世界。

広い空間を進んでいたかと思うと、急に狭い空間が現れたり、天井の高い所、低い所など変化に富んでいる。

それでも膝をついて進んだり、水に浸かって進んだりする事はないので気楽に歩ける。

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鍾乳洞や、洞窟に住む生き物というと蝙蝠が思い出されるが奥の方に住んでいるらしく、目の前を飛び交ったりすることはない。

その他にも虫や、水中生物がいるらしい。

鍾乳石でできた皿を並べたような場所に小エビがいるとのことでミィと2人しゃがみ込んで探してみた。

小エビと言っても数ミリで透明な生き物。

あれかな?と思ったのが水の流れだったり、ゴミだったり。

しばらくあーでもないこーでもないと、眺めていたのでした。

洞内はそれほど混んではいないが、それでも狭い場所で順番を待ったり、対抗の人に道を譲ったり、説明を読んだりして思いの外時間がかる。

1時間ほどかけて反対側の出口付近まで来た。

出口へ向かって階段を登るたびに気温が上がって行くのが分かる。

最後は、地球の歴史を示した長い通路を歩いて出口へいく。

ガラス張りの自動ドアから外へ出るとムッとした暑さが戻ってくる。

地上の世界だ。

鍾乳洞の入口へ戻るバスもあるようだが、

「さて、戻るか。」

地上の様子を確認すると僕らは再び地中へと戻って行った。

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台地の上 秋吉台

鍾乳洞のほぼ中間にエレベーターがあった。

秋芳洞の入口は3ヶ所ある。

僕らが最初に入った「秋芳洞正面入口」

秋芳洞本洞から黒谷支洞に入って鍾乳洞を通り抜けた先の「黒谷口」

そしてこのエレベータで登った先にある「秋吉台エレベーター口」である。

チケットは再入場可能なので僕らは、黒谷口で一回外へ出てから再び洞内へ入りエレベーター口へと向かった。

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「エレベーター口」は広い駐車場の一角にあり、エレベーターを降りるとすぐ外に出ることができる。

そこから長い坂道を登っていくと、昨日訪れたカルスト展望台に着くことができる。

今日も良い天気で遠くまで良く見える。

すぐ近くに家族旅行村も見えた。

そこから少し道路沿いに上がったところに「秋吉台科学博物館」という施設があった。

なんとも昭和チックな雰囲気の建物だが無料ということもあり行ってみた。

まずは「洞窟にすむ生物」ということで標本、剥製が展示してある。

その他には、鍾乳洞の成り立ちや地球の歴史、秋吉台の地質や、化石を展示している。

この建物には、山口大学アカデミックセンターも設置されているので秋吉台エコミュージアムとは、全然違うアプローチで秋吉台の説明をしているのが面白かった。

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100種類のソフトクリーム 斉藤商店

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三度、秋芳洞から外へ出た。

日差しは相変わらず強い。

出口から先は、観光客向けのお店が並ぶ商店街になっている。

工芸品や、土産物から食べ物までなんでも揃っているようだ。

その中で一際目を引くお店がある。

店の正面がソフトクリームの写真で埋め尽くされている。

バニラ、チョコレートなどの定番品から、ほうじ茶、バナナ、パイナップルなどフルーツを混ぜ込んだものまで。

100種類以上あるらしい。

色々目移りして悩んだけど、僕は梨を、ミィは夏みかんを頼んだ。

冷房の効いた店内でいただくことにする。

冷たくて、甘くて、美味しいソフトクリームでした。

うーん、他も試してみたいよなぁ。

100種類もあるから全部は無理だね。

ごちそうさまでした。

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ごぼう麺 観光会館安富屋

お昼も秋芳洞の商店街で食べることにした。

観光会館安富屋さんは、お土産物屋にレストランが併設されていた。

中に入ると団体客も対応できるような店構えで、店内の半分くらいでレストランと土産物屋が仕切られている。

その入口でおばあちゃんが取り仕切っていた。

「いらっしゃいませ、こちらのテーブルへどうぞ」

「蕎麦はこちらね」

空いた席の片付けまでやってる、パワフルばあちゃん。

そのおばあちゃんがおすすめがあった。

「ごぼう麺がオススメですよ。

地元の 美東ゴボウが入ってて美味しいですよ」

せっかくオススメのなのでごぼう麺を頼む。

美東ゴボウが練り込んだうどんにゴボウの素揚げと、牛肉が載ってます。

ゴボウの香りが少ししていて、ツルツルの麺とコリコリのゴボウが美味しい。

ごちそうさまでした。

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道端の文化財 旧殿井郵便局舎

秋吉台から離れて、青空の下のんびりと車を走らせる。

道路はいつの間にか田んぼが広がる平地に出てきた。

小さな集落をいくつも過ぎていく。

大きなカーブを曲がったところに郵便局が建っていた。

その郵便局の隣に赤い屋根に白っぽい壁の洋館風の建物が目に入った。

「何あれ!」

ミィと2人で声を上げる。

「ちょっと、気になるねぇ」

車を脇道に入れて Uターンして気になる建物を見に行く。

「ちょうど葉書も出したかったし」

秋芳洞で買った絵葉書を家に出すことにしたのだ。

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薄緑色の壁と赤い屋根で可愛らしい建物は、「山口県指定有形文化財 旧殿井郵便局舎」という。

赤い屋根の平屋の建物に八角形で2階建ての塔屋が付いていて、塔屋の屋根は青い八角形のドーム状になっている。

ちょっとおしゃれな感じ。

ゴシック様式の建築に興味を持っていた二代目郵便局長がこの地に洋風の郵便局舎を建てたいと考えた。

その為に地元の大工を連れて東京へ建物見学に行き、そこで見たものを元に建てた建物だそうだ。

山口県最古の木造局舎で県の指定有形文化財になっている。

急に見えてビックリしたけど、立ち寄って正解。

なかなか見応えのある建物だった。

 

風を感じる橋 角島大橋

一文字、スピードを上げてくれ。

風を感じたいんだ。

 

映画「シン・仮面ライダー」のエンディングで仮面ライダーがバイクを走らせる橋がある。

海の中をまっすぐ進む橋。

僕は、撮影地を沖縄だろうと思っていた。

しかし、実際には山口県の角島大橋だった。

ここまで来たのだから、その角島大橋を見に行くことにした。

橋の袂には駐車場があり、土産物屋があった。

橋ができた時にすっかり観光地化していたのだろう。

確かに澄んだ青い海にまっすぐかかる橋はキレイだった。

展望台に上がり、写真を撮る。

すぐ下に見える砂浜も白くてキレイだった。

土産物屋を見てまわり、橋がキレイに写っている絵葉書を買った。

「渡ってみようか」

僕らは車に乗って橋を渡り始めた。

カメラマンがこちらにレンズを向けている。

なんだか注目されている気がしたが、橋を撮っているのだ。

むしろ僕らは邪魔かも。

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海の上を走る道路は快適だった。

バイクや、オープンカーなら風を感じて気持ち良く走れるんだろうなぁ。

冷房の効いた車内でふと思った。

橋の対岸は、公園になっていて、そこからも写真を撮ることができた。

僕らはその景色に満足して、再び橋を渡って本土へ戻った。

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「一文字、スピードを上げてくれ。

風を感じたいんだ。」

 

・・・本郷さん、これ以上は無理です。

ここ、40km制限ですから。

 

最西端の••• 最西端橋

本州の最西端を目指して走っていたら、橋の名前が

「最西端橋」だった。

辺りを見回すと、

「最西端の寺」

「最西端のソテツ」

なんて看板まで立っている。

本州4端ラリーの言い出しっぺの下関市。

ここまで「最西端」を強調しているとは。

気合が入っているというか、やることが違うね。

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本州最西端 毘沙ノ鼻

本州4端ラリー、本州最西端の地、山口県下関市毘沙ノ鼻に着いた。

展望台からはキレイな海が広がって見える。

左に目をやると、ついに九州が見えた。

ようやくここまで来たという感が湧いてくる。

本州の端っこということで、「すみっこぐらし」とコラボしているらしく最西端の文字と一緒にキャラクターが描かれた看板が立っていた。

本州の端っこ3ヶ所目。

残りは1ヶ所。

まだまだ旅は続く。

日がずいぶん傾いてきたが、日没まではまだ時間があるようだ。

本州で最後に沈む夕日も見たかったが、先に進むことにした。

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元祖瓦そば たかせ

山口名物に「瓦そば」というお蕎麦がある。

瓦で焼いた茶そばを食べるというもの。

実は、以前レシピを真似して作ってみたことがある。

瓦は無いのでさらに盛り付けたのだが、日本蕎麦を炒めてパリパリのお蕎麦を具と一緒に食べただけだけど。

今日は、本物を食べてみることにした。

 

「元祖 瓦そば たかせ」さんは、川棚温泉に本店があるのだが、昼だけの営業らしく行く事ができなかった。

実際には、夜まで営業している店舗もあったらしいが、僕らは下関市まで走ることにした。

ゆめシティ新下関店にも店舗があるようなのでそこへ行くのだ。

大きなショッピングモールの中にある店舗は、ファミレスのような店構えだった。

少しだけ待ってから店内に入った。

広いテーブルに座って瓦そばを注文する。

運ばれてきたのは、熱々の瓦。

その上に茶そば、錦糸卵、牛肉、レモン、もみじおろしが乗っている。

これをタレにつけて食べるのだ。

麺がパリパリになっていて独特の食感で美味しい。

タレをつけて食べ、具材と一緒に食べ、レモンをかけて食べ、もみじおろしを解いて食べる。

味変も楽しめるのだ。

自分で作るほど食べたかった瓦そば。

美味しく頂きました。

ごちそうさまでした。

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キャンピングチェア ロゴスショップ

夕食を食べるために入ったゆめシティ新下関店は、大きなショッピングモールだった。

ミィは、大喜び店内を歩き回っていた。

僕には、もう一つ目的があった。

数日前にキャンプ用の椅子が壊れてしまっていた。

約2ヶ月、毎日使っていた為か椅子のシートが敗れてしまい、ほぼフレームに座っていたのだった。

ゆめシティには、ロゴスショップがあった。

行ってみるとキャンピングチェアーが色々置いてあった。

値段も数千円から1万円を超えるものまで。

一番安い椅子は、座っていても落ち着きが悪く、高い椅子はどっしりとして包み込まれるようですごく落ち着く。

ミィは、大きなチェアーに座って「いいねこれ」と、大満足げな顔。

「お前が使うんじゃないの!」

良い椅子は高くて、大きい。

僕は、中間の椅子を買うことにした。

座って落ち着きが良いし、コンパクトに畳むことができた。

ちょっと出費が痛かったけど、この先も使う事を考えるとしょうがないね。

 

迷路の先 スカイハートホテル下関

ゆめシティを出る頃には辺りはすっかり暗くなっていた。

下関市内のホテルに行くために国道2号線に抜けて市内方向へ進む。

しかし、ここで暗がりの中、複雑な分岐を見せる国道。

高速道路の下関インターと、国道2号線の関門トンネルへの侵入路がありそこに国道が2本接続していて迷路のようだった。

ここを暗がりの中、初見で分岐に入るのが難しかった。

で、案の定市内への分岐を見逃してしまう。

このままでは、関門トンネルへ突入してしまいそうだった。

トンネルの手前にも分岐があり、どうにか市内方向へ行けそうだったが、この道も行きたい方向には進んでいないようだった。

どうもこの道を進むと再びゆめシティの方へ行きそうだった。

交差点を右折して住宅街に入り、グルっと大回りをして再び国道2号線に入る。

今度こそ、下関市内への分岐に入る事ができた。

ミィは、助手席で「何間違えてんの!」と言うが、「お前が運転してみろ!」って言いたくなってしまう。

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【青いルート 初見じゃ無理!】

 

車は、本日のお宿「スカイハートホテル下関」に着いた。

今日は、すでに夕飯を食べているのでこの後出かけることもない。

ホテルでノンビリすることにした。

 

59日目のDATA

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2023/08/22(火)

天候:晴れ 最低 28.2℃/最高 33.5℃

山口県美祢市〜山口県下関市

走行距離:143.3km

総走行距離:8657.2km

2025/01/28

ぐるっと日本を旅してみた Vol.58

2023年8月21日(月)58日目

教科書や、雑誌、テレビでしか見た事のない風景をここまでもいくつも見て来た。

山口県にもそんな風景がいくつかある。

今日はその風景の一つを見に行くことにする。

 

SLやまぐち号 湯田温泉観光回遊拠点「狐の足跡」

「狐の足跡があるらしいから見に行こう。

中原中也の記念館もあるらしいしね」

ホテルで聞くと観光で回る間、駐車場に車を置いていても良いとのこと。

車に荷物を積み込むと、早速街歩きを始めた。

「狐の足跡」がなんだか分からないが温泉街を歩いていく。

一本のまっすぐな通りに沿って大きな旅館やホテルが立ち並んでいて、その建物の間、ところどころに土産物屋があった。

朝早く人気も少ない温泉街を僕らはゆっくり歩いて行った。

温泉街の中心くらいの所に中原中也記念館があった。

ここが生誕の地ということらしい。

しかし、時間が早すぎてまだ開館していなかった。

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その先を左へ曲がって路地に入っていく。

入った所に「狐の足跡」があった。

なんだろうと思ったがそれは、観光案内所だった。

湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足跡」というのが正式名称らしい。

中には、足湯が3ヶ所ありくつろぐこともできるらしい。

僕らは、それよりも2階が気になった。

「プラレールで巡る SL&DL やまぐち号」展をやっているのだ。

SLやまぐち号の停車駅を模したレイアウトのプラレールが作成されていて、SLやまぐち号が走っている。

やまぐち号の写真や説明も展示してあり、楽しい!

「昨日は、この写真を撮るつもりだったんだよ!」

僕らは、温泉ではなく、SLやまぐち号のプラレールで楽しんだ。

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22都道府県庁目 山口県庁

亀山公園の駐車場に車を停めた。

駐車スペースの線が直角ではなく斜めに惹かれている不思議な駐車場だった。

マス目のように車を停めていくのではなく、V字に車を停めていくのだ。

まだ、誰もいなくて僕の車が一台だけ。

V字ではなくて点でしかなかった。

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ここに来たのは、昨日門が閉まっていた 22都道府県庁目 山口県庁へ行く為だった。

公園から国道を渡った反対側に山口県庁舎がある。

今日は門が開いていて庁舎を見ることができた。

鉄筋の庁舎の隣に旧庁舎が建っている。

この場所は山口藩庁があった場所で旧山口藩庁門が残っている。

旧県庁舎は県政資料館となっているようだった。

僕らは正面の庭や、古い建物を見て回った。

ジリジリと日差しが照りつけてきた。

今日も暑くなりそうだ。

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生外郎 田原屋

名古屋の名物に「ういろう」があり、これは食べたことがある。

羊羹のようだが、モチっとしていて全く違う食感で美味しい。

山口にも名物のういろうがある。

こちらは生外郎(なまういろう)。

名古屋のういろうは、主に米粉を使い作られるが、山口の生外郎は、わらび粉を使って作られる。

その為、プルプルしていてツルッとしているらしい。

国道沿いの田原屋さんは、そんな生外郎を販売しているとのことなので行ってみた。

小綺麗な和菓子屋さんといった店構えの店内に入ると上品な雰囲気で外郎と最中が並んでいる。

このお店で出しているのは大内外郎というらしい。

店内を見ていたら、「どうぞ」と試食の外郎とお茶を出してもらった。

「なに!これ! 美味しい」

ミィは、その食感と味に感動していた。

「ママに送ってあげよう」

店員さんに話を聞いたら、日持ちが2日位とのこと。

新潟の実家へ送るには時間がかかるし、着いた途端食べなくちゃいけなくなる。

生外郎を送るのは無理そうだ。

日持ちのする外郎もあるようだが、

「この生外郎が良いんだよ」

と、ミィが言うので送るのは止めることにする。

「ママを連れて来ないとだね。

いつかなぁ?」

ミィは想像するだけで楽しそうだった。

僕らは、よもぎ、こし餡、つぶ餡の生外郎を買うことにした。

「食べるのが楽しみ!」

満面の笑みを浮かべてミィが言った。

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ちくわ天うどん 道の駅みとう

山口市街地を離れると道はグングンと高度を増していった。

カーブの続く上り坂を慎重に走っていく。

峠を越えると盆地のようなところに出た。

「そろそろお昼だね」

ちょうど道の駅があったのでそこでお昼を食べることにする。

道の駅みとうの裏には大田川という綺麗な川が流れている。

川岸から見ていると魚が泳いでいるのが見えた。

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表へ戻って産直の店を除いた後、併設のレストラン古那さんへ入った。

ちくわ天うどんを食べることにする。

冷たいうどんに揚げたて熱々のちくわ天が乗っていてこれが美味しい。

うどんは、コシが強くはないけどシッカリしていてツルツルと食べられる。

お稲荷さんも付いていてお腹もいっぱいになる。

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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奈良の大仏 大仏ミュージアム

ここ美東は、かつて銅鉱山があったという。

奈良の大仏で使われた銅は、ここから運ばれたとのこと。

気になる。

道の駅から再び山間の道を走る。

10分程で「長登銀山文化交流会館大仏ミュージアム」に着いた。

広い駐車場に、平屋の建物。

なんか思ってたのと違う。

駐車場は、ガラガラで人気が無かった。

これは!

今日は月曜日。

やはり、お休みでした。

ごくろうさんと、笑顔の大仏さんがこちらを見ているようだった。

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大雨の影響 大正洞

「大雨の影響により閉胴しています。」

大正洞の入口は、閉鎖されていて看板が立っていた。

昨日の雨の影響だろうか?

鍾乳洞に入れなかったのは残念だったが、本命の鍾乳洞はここじゃない。

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秋吉台に来ていた。

小学校の頃から秋吉台、カルスト台地という名前は幾度となく教科書なんかで見てきた。

その場所に今いるのだ。

敷地内の秋吉台エコミュージアムに入ってみる。

鍾乳洞の成り立ちとか、秋吉台の説明とか、疑似体験とかできて無料!

僕らはとりあえず、カルスト台地、鍾乳洞の予備知識を手にすることができた。

・・・多分。

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カルスト台地 秋吉台カルスト展望台

どこまでも広がる台地。

緑の中に白い岩が点々と見え、

風の音が聞こえてきそうな風景。

それがカルスト台地、秋吉台だった。

 

カルスト展望台の上から見る景色は、360度見渡す限り緑と岩でできた風景だった。

石灰岩でできた白い岩が、緑の中でコントラストを描いている。

その中に遊歩道が伸びていて、歩いて回ることもできるようだった。

今日も、日差しが強くとてもその中を歩く気にはならない。

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展望台の横にあるジオパークセンターに僕らは逃げ込んだ。

Mine秋吉台ジオパークセンターKarstarは、観光案内所になっていて、中にはカフェもあった。

ガラス張りのカウンター席から秋吉台が一望できる。

僕らは、風景を見ながらジェラートを食べることにした。

今日は、この後はキャンプ場へ行くだけで他の予定はない。

もうしばらく、この風景を眺めてゆっくりしたいと思った。

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秋吉台でキャンプ 秋吉台家族旅行村

秋吉台の展望台から車で5分ほどで秋吉台家族旅行村に着いた。

ここが今日の宿泊地となる。

チェックインをすると、旅行村を利用している人は大勢いるようだったが、今日もサイト利用者は僕らだけだった。

秋吉台が一望でき、炊事場に近いサイトにテントを設営した。

ここからの眺めが素晴らしい。

秋吉台の一角でキャンプができるなんて。

なんだか特別な気がしてくる。

オートサイトなので車を横付けする。

この広大なキャンプ場で僕らだけ、静かな夜を過ごすことができそうだ。

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エメラルドグリーンの水 別府弁天池

テントを設営すると、温泉へ行くことにした。

秋吉台から山を降りて行くと途中どこまでも続く長いパイプがあった。

おそらく石灰岩を採掘し、それをセメント工場へ送るためのパイプだろう。

田んぼの中をどこまでも続いていた。

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途中、湧水があるというので寄ってみることにする。

その湧水、別府弁天池の駐車場に車を停めた。

そこには、水汲み場があり湧水を汲むことができて、何人かボトルに水を汲んでいた。

そこから綺麗な水の流れる水路の脇を奥へと歩いていく。

そこには大きな池があった。

覗き込むと水底のあちこちから水が沸いているのがわかる。

とても綺麗な水でエメラルドグリーンの色をしている。

魚も泳いでいた。

その奥には、神社がありその横にも水汲み場がある。

水を飲んでみると冷たくてとてもおいしかった。

水筒を持ってくれば良かったなぁ。

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於福温泉 道の駅おふく

道の駅おふくまで来た。

ここには、於福温泉があるのだ。

駐車場から道の駅を通っていく。

閉店時間間近で人影もまばらだった。

道の駅を抜けた先に於福温泉の建物があった。

大浴場の他に、露天風呂、マッサージ湯、サウナがあってお風呂が充実していた。

気持ち良かったなぁ。

風呂から出て車に戻ると、美祢市のスーパーに寄った。

夕食の食材をまだ買っていなかったのだ。

僕らは、食材を買うとキャンプ場へ戻って行った。

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58日目のDATA

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2023/08/21(月)

天候:晴れ 最低 22.7℃/最高 33.1℃

山口県山口市〜山口県美祢市

走行距離:96.7km

総走行距離:8513.9km

2025/01/23

ぐるっと日本を旅してみた Vol.57

2023年8月20日(日)57日目

「さて、どうしようか?」

浜田市のスーパーの駐車場で僕は悩んでいた。

この先、どう進むのかを決めないまま出発したのだ。

このまま進んだ益田市で道は二手に分かれる。

今走っている国道9号線を進むと益田市から内陸へ入って山口県の県庁所在地山口市へ行くことになる。

目的地ではある。

もう一方、国道9号線を外れて海沿いを進むと萩市へ出る。

吉田松蔭ゆかりの地だ。

街並みもキレイな場所だと聞くので行ってみたい気もする。

とりあえず益田市まで進んで考えよう。

僕は車を進めた。

 

あけぼの本町4-2 居酒屋はやと

「お昼を食べよう」

国道9号線を走って益田市にはお昼頃に着いた。

まずは、腹ごしらえだ。

見つけた食堂に入ったらそこは居酒屋だった。

「居酒屋はやと」さんはランチもやっていて、店は混んでいた。

「なにこれ!」

メニューを見てミィが驚きの声を上げた。

いい男定食(とんかつデカ盛り 男カツ 5本)

私の彼 (カツカレー)

私の彼 ステキ (カツ+海老フライ カレー)

男カツ定食(男カツ 3本)

彼女はセンター (チキン南蛮、サラダ、アイス)

などなど、よく分からない名前が並んでいる。

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徳、徳セット を頼んだら、

ブリ炊き、唐揚げ、サラダに味噌汁のセットだった。

ミィは、

あけぼの本町4-2 を頼む。

これは、チキン南蛮の定食。

何でこんな名前なんだ?

なんか面白い店だったけど、味は良い!

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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芝犬の祖 石号記念館

萩市へ向かう事を考えたのだが、ここ益田市が芝犬の祖がいた場所だと知り、そちらの方が気になった。

犬好きのミィは、もちろん芝犬を見たいと言う。

僕らは、この先の行程を一旦保留にして芝犬の聖地へ向かった。

国道9号線を離れ、国道191号線を進み山間部へと入っていく。

30分ほど進んで国道から逸れて県道へ。

ループ橋のような橋を渡ると林道へ入っていく。

林の中の狭い山道を進むと開けた場所に駐車場があった。

その駐車場に車を停める。

ずいぶん山の中にあるんだなぁ、と思った。

駐車場から先は上り坂になっていて目の前に段々畑が見える。

その上に1軒の平屋が見えた。

「あれかな?」

僕らはその坂道を歩いて登った。

左手に沢が流れていて、右手が畑になっている。

1軒屋の前まで来た。

ポツンと一軒家。

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その家全体が記念館になっているわけではなく、外側に面んした一部屋が開放されている。

芝犬の系統を遡っていくと一頭の犬にたどり着きます。

それが石州犬「石号」だ。

その石号に関する資料がたくさん貼ってあり、芝犬の祖を見つけるまでの話が書いてあった。

家の前に石号の石像があるが、「石」という隠し文字が刻まれているらしい。

ミィと2人で探したが見つけられなかった。

どこにあるんだろう? と、顔を見合わせた。

それに、芝犬を見ることができなかったのは、残念だった。

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双川峡

「石号記念館」から少し戻った所で右へ下っていく道があり、その先に駐車場があった。

ここは、双川峡(そうせんきょう)。

三隈川の支流に位置する渓谷で、養戸の滝を中心に景色のキレイなところとの事。

遊歩道は、滝まで 150mなのでさほど時間もかからない。

僕らはゆっくりと渓谷沿いの遊歩道を歩いて行った。

渓谷を流れる水の音が響き渡る。

気温も少し下がっているのだろう、とても心地が良い。

ふと脇を見ると獣(?)の骨が落ちてる。

下顎で牙あるんだが、なんだこれ?

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遊歩道の行き着く先が養戸の滝。

ごうごうと音を立てて水が流れ落ちている。

滝の間近までは行くことはできないが、迫力のある光景だった。

日本一周なんて旅をしていなければ見ることができなかっただろう。

双川峡は、そんな場所の一つだった。

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どじょうすくい饅頭と石見神楽 道の駅サンエイト美都

どんどこ、どんどこ、どん・・・・。

太鼓の音と威勢の良い掛け声が聞こえてきた。

道の駅でイベントをやっているようだ。

臨時駐車場に車を停めて道の駅サンエイト美都へ行ってみた。

大きな舞台ができていて、それを大勢の人達が見ている。

一眼レフを構えた人も何人かいる。

それは、石見神楽だった。

名前は聞いたことがあったが、もちろん見たことは無い。

舞台上では、人、鬼、般若が刀を振り上げて、入れ替わり立ち替わりくるくると回りながら舞台全面を使って動き回っている。

そして、後ろに貼られた幕の中へ1人づつ消えていく。

これで終わりかと思うとまた幕から人が現れて別の踊りを踊っていく。

これを何回か繰り返し行われる演舞だった。

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やがて、クライマックスを迎えると神楽が終わった。

休憩を挟んで次の演目が始まるという。

その間に道の駅の土産物を見にいくことにした。

地元の特産物が並ぶ中で目を引くものがあった。

どじょうすくい饅頭

ひょうきんな顔がハートの中に入っているという饅頭。

安来節のどじょうすくい踊りの滑稽な雰囲気が表現されている。

土産としてはよくある饅頭なのだが、形が滑稽で良いとついつい買ってしまった。

白餡と白餡にいちごジャム入りの饅頭は美味しかった。

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どんどこ、どんどこ、どん・・・・。

太鼓の音と威勢の良い掛け声が聞こえてきた。

次の神楽が始まったようだった。

 

SLと大雨 津和野

フロントガラスを叩く雨で視界が悪くなり、僕はスピードを落としてゆっくりと車を走らせた。

「津和野の町が見えるよ。」

高台を走る国道から下に目をやると、雨に霞んで津和野の市街地が見えた。

「SLやまぐち号が発車する頃だね」

「えっ! SL見えるの?」

「ここからは無理だね」

「なーんだ」

ミィは、残念そうな顔をした。

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雨はすぐに小雨になり、そして止んだ。

やがて国道沿いにたくさんの車が路駐している場所があった。

「SL見えるかも」

僕は脇道に入って広い路肩に車を止めた。

「SLの写真撮ってんじゃないかな?」

僕らは、畑の脇の道を歩いて崖の上に出た。

下の方に線路が見えて、カメラを構えた人が大勢見える。

僕らもSLやまぐち号を待つことにした。

しばらくすると雨が降ってきた。

結構強く降り始める。

さっきの雨雲がこちらまで来たのだろう。

気づけば僕らの周りにカメラマンが何人か立っていた。

皆一眼レフカメラを構えている

スマホで待ってるのは僕らくらいだった。

しかし、時間になってもSLは来なかった。

「雨の影響があって前の駅で停車してるみたいですね。」

カメラマンの一人がポツリと言った。

「このくらいの雨なら動けそうだけどなぁ」

「いや、津和野はちょっと前まで酷い降りでしたよ」

「SLは、雨に弱いからなぁ」

どうやら車輪が雨で濡れた線路で車輪が空転して走れなくなっているらしい。

「行くか」

30分位雨の中で待っていたけど、運行を再開する気配がない。

僕らは、SLの写真を撮ることを諦めた。

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湯田温泉 ビジネスホテルうえの

津和野市を離れて山口県へ入った。

道の駅で休憩を挟んで

山口県庁まで来た。

しかし、日曜日ということで、門は固く閉ざされていた。

「明日また来ようか」

僕らは今日の宿のある湯田温泉へ向かった。

温泉と言っても、泊まるのはビジネスホテルだ。

安かったからね。

だがこのビジネスホテルは、温泉の大浴場付き。

安くて温泉に入れるのなら御の字!

僕は、すぐに予約したのだった。

山口県庁からは10分位だった。

県庁所在地でこんな近くに温泉街があるなんてちょっと驚いた。

ビジネスホテルうえのは、湯田温泉のはずれにあった。

とはいえ、温泉街の中心部まで徒歩圏内の立地は立地は良いところ。

今夜僕らは、温泉を楽しみ、そして布団でぐっすりと寝ることができた。

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狐面みくじ 熊野神社

ホテルに荷物を置くと、僕らは街歩きに出た。

と、言っても夕飯を食べに出たということなのだが。

傷ついた白狐が傷を癒やしに来た事をきっかけに温泉を発見されたという湯田温泉。

その白狐を祀る熊野神社が町外れにあった。

権現山という小山の中腹にある神社へは、長い階段が一直線に伸びていた。

その参道の途中には、白狐稲荷神社があり、お参りをする。

更に上ったところに神社の本殿があった。

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ここのおみくじは、白狐を祀る神社だけあってみくじを折って狐の顔になっていてかわいらしい。

祈りを込めた狐面みくじがたくさん結ばれているのも可愛らしかった。

そういえば、町中の郵便ポストも白狐だったなぁ。

白狐が可愛らしい神社でした。

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ここのおみくじは、白狐を祀る神社だけあってみくじを折って狐の顔になっていてかわいらしい。

祈りを込めた狐面みくじがたくさん結ばれているのも可愛らしかった。

そういえば、町中の郵便ポストも白狐だったなぁ。

白狐が可愛らしい神社でした。

 

ディナー キッチンあさくら

熊野神社の参道を降りてきたところに キッチンあさくら がある。

ホテルの周りは居酒屋っぽいところばかりだったので、僕らはここで夕飯を食べることにした。

店内に入ると、ちょっと良いレストランという雰囲気で、値段大丈夫かな?と、心配してしまう。

タンシチューや、ステーキなど洋食メニューが並ぶが、手頃な値段のものもあるのでちょっと安心。

ハンバーグステーキをいただくことにした。

ハンバーグではなくて、ハンバーグステーキ。

ちょっと違うなぁ。

シーンとした店内の雰囲気にドギマギしたが、食べ始めると美味しくて周りは気にならなくなる。

デミグラスソースのかかったハンバーグは、肉感がすごくて、焼き加減がちょうど良くて、とても美味しい。

濃厚なポタージュスープも美味しかった。

今までの食事よりも格上の、ディナーでした。

ごちそうさまでした。

もちろん今までの食事も美味しいものばかり食べてましたけどね。

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57日目のDATA

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2023/08/20(日)

天候:晴れ 最低 25.7℃/最高 32.0℃

島根県江津市〜山口県山口市

走行距離:211.7km

総走行距離:8417.2km

2025/01/20

ぐるっと日本を旅してみた Vol.56

2023年8月19日(土)56日目

谷間のキャンプ場に朝日が昇ってきた。

とても気持ちの良い朝。

そして、気温が徐々に上がり、

暑くなりそうな日差し。

今日も島根県を巡る一日。

何を見て、

何を感じて、

何を食べる?

楽しみです。

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神々の集いし場所 出雲大社

出雲大社の広い駐車場に車を置くとまずは外側の道路を歩いて大社正面の鳥居へ向かった。

道路が丁字路になったところに勢溜の大鳥居が立っている。

そこから神社を背にすると参道がまっすぐ見えて観光客で賑わっているのが分かった。

そちらは、後で行ってみよう。

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鳥居で一礼すると僕らは出雲大社の境内に足を踏み入れた。

松の並木が4列並び木々の間に参道が3本、一直線に伸びている。

中央は神様の道。

我々は両サイドを歩くことになる。

今までも神社の参道で中央を歩いてはいけないと言われていたが、はっきりと参道を区分けしているのは初めてだった。

その為、神々の世界に足を踏み入れた気がした。

京都、奈良で寺社を巡ったけれど、出雲大社はどの神社とも一線を画している気がする。

その歴史や建物の風格は負けず劣らず立派なものがあり、2礼4拍手1礼という参拝方法も独特だ。

しかし、大国主命祀る出雲大社は、神話の世界からここにあるという事が一番の違いかもしれない。

境内には大国主命の像が立ち、白兎がそれを見上げている。

他にも66体の白兎像があるとのこと。

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そのさきにシュッとそそり立っている本殿が見える。

その手前の大きなしめ縄が掛けてある拝殿で参拝をして左手へ進む。

さらに巨大なしめ縄が目に入ってくる。

神楽殿だ。

その大きさに圧倒される。

大社造の神社建築、大注連縄、独特な参拝方法、今まで見てきた神社とは全く別の風格がある。

10月神無月、この出雲では神在月という。

日本中の神々がここに集うのだという。

唯一無二の場所。

そんな気がする。

この頃から日本の歴史、神話の世界に少しづつ興味を持ち始めた自分がいた。

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食べ歩き 神門通り

一旦車で移動して門前町へ行ってみる。

宇迦橋大鳥居から境内の入口、勢溜の大鳥居までの参道は神門通りという。

通りの両側に多くの店が並び観光客が散策している。

一畑電車の出雲大社駅へ行ってみた。

行き止まり式のホームにちょっと古そうなオレンジ色の電車と新しそうな白い電車が止まっていた。

オレンジ色が先に発車していく。

電車を見送ってから僕らは街歩きを始めた。

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参道の両側には土産物店や、スイーツ店や、蕎麦屋が並ぶ。

気になる店に入っては、ご当地キャラクターやらグッズを見ていく。

交差点の角が広くなっていて、ショップが並ぶ一角があった。

しんもん横丁というらしい。

その中の蜂蜜屋を除いてみる。

美味しそうなものがたくさん並んでいて、神塩はちみつレモンスカッシュを注文して飲んでみることにした。

冷たくて、ほんのり甘くて、美味しい!

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さらに歩いて、勢溜の大鳥居まで上がってきた。

大鳥居の向かいにおかげ横丁という小さな商店街があり店を見て回る。

おかげ横丁を出ると甘右衛門さんというお店の店先に「出雲巻」と言う文字が目に入った。

ソフトクリームなのだが、抹茶の緑とチョコの茶色が複雑に渦を巻いている不思議な形のソフトクリームだった。

まるでコーンの上に緑と茶色の毛糸を編み込んでいるよに見える。

抹茶の香りと苦味にクリームとチョコの甘さが喉を通っていく。

夏の暑さもあって冷たいものを体が求めている気がする。

これまた美味しい。

ミィも僕も結局、土産やグッズは買わずに冷たいものばかり食べ歩いていた。

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宍道湖のシジミ 道の駅 大社ご縁広場

出雲大社の参道の入口、宇迦橋大鳥居をくぐり堀川を渡った所にある道の駅 大社ご縁広場へやって来た。

道の駅の向かいにあるローソンを見ると、店舗の上に宇迦橋大鳥居が見えて、ちょっと神々しい店舗に感じた。

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道の駅は賑わっていて、土産物のコーナーも大勢の人がいる。

僕らはまずお昼を食べることにした。

道の駅併設のそば処吉兆さんへ入る。

メニューに神在そばというのがあり、美味しそうで、おすすめらしかった。。

神在そばは、出雲そばに宍道湖のシジミが乗っているとの事。

そういえば宍道湖まで来たのにシジミを食べていなかったなぁと思いこれを注文することにした。

青森のシジミラーメンを思い出したが、こちらは蕎麦だ。

シジミの出汁の効いた汁で食べる温かい蕎麦だ。

シジミがたっぷり乗っている。

「神在そば」なんとも出雲らしい名前の蕎麦だ。

コシのある美味しいお蕎麦でした。

特産品コーナーには土産としてシジミがあった。

「これを家に送ろう」

今までお土産なんて考えたこともなかった。

そもそも日本一周中の土産ってなんだろう?

日本全国の土産を送り続けるわけにはいかないからね。

だけど、初めて送ってみようと思った。

その日、カミさんにメールを送った。

「シジミ送ったから食べてね」と。

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世界遺産 石見銀山

世界遺産の石見銀山。

近くに来たなら寄ってみようと思った。

午前中を出雲大社周辺で過ごした僕らは1時間ほど走って石見銀山へ向かった。

海岸線を離れて山間部へ入っていく。

到着したのは石見銀山世界遺産センター。

僕は、ここに車を置いて簡単に石見銀山の鉱山を見学できるものだと思っていた。

ところが、着いてみるとこの場所はほんの入口。

ここからバスに乗り換えて10分ほど言った先に世界遺産の登録地があるという。

さらに全体を見るのに3日は、かかる。

簡単に見るにしても自転車を借りたりして、3時間以上見て回る必要がある。

つまり本腰を入れて見学するには、朝から1日かけて回るつもりでくる必要があるらしい。

時刻はすでに午後3時近く、これから見て回るのは無理そうだった。

現地へ行くのは断念したが、ここ世界遺産センターで少しでも石見銀山に触れていこうと思った。

ここには、石見銀山を再現した展示や、写真、説明があり石見銀山の片鱗に触ることだけはできるようになっている。

現地には行けなかったが、僕らは石見銀山について少しでも学ぶことができた。

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菰沢公園オートキャンプ場

江津市のローカルスーパーで食材を購入した後、キャンプ場へ向かった。

菰沢公園オートキャンプ場は、菰沢池を中心にした菰沢公園内にある。

チェックインを済ませると、コインパーキングのようなゲートでフリーパスのチケットを使って中に入った。

明日のチェックアウトまで出入り自由になっている。

キャンプ場はフリーサイトと、オートサイトに分かれていて、オートサイトにテントが一つ。

フリーサイトにも一つ立っている。

僕らはフリーサイトを予約していた。

フリーサイトと言ってもすぐ脇が駐車スペースになっているので、オートサイトとあまり変わらずに利用することができる。

そしてオートサイトより安く利用できるのでありがたい。

僕らは、先着のテントから離してテントを建てた。

これが今夜の宿となる。

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ハルさんの休日 温泉津温泉薬師湯

「ハルさんが来たとこだ!」

白い木造の建物を見つけた時、ミィが声を上げた。

 

石見銀山の銀を運ぶ港があり、そこを利用することで繁栄した温泉街、温泉津温泉へやって来た。

古くからあるんだろうなという事を感じさせる旅館が並ぶ道を歩いていた。

そんな古い温泉街を歩いて行く。

薬師湯という共同浴場へ来た時だった。

「ハルさんが来たとこだ!」

ミィが声を上げた。

共同浴場に併設した古民家カフェがあり、ものすごくいい雰囲気の建物だった。

NHKの「ふるカフェ系 ハルさんの休日」で主人公のハルさんが尋ねた場所だった。

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カフェには入らなかったが、温泉に入ってみる。

木造建ての古い建物は、前から見るとΩをひっくり返したような形をしている。

銭湯のような雰囲気で、左側の入口が男性、右側が女性になっている。

中に入ると中心に番台があり、そこで料金を払う。

浴場はそれほど広くはなく、石造りの床と楕円形の湯船があるシンプルな作りになっている。

昔ながらの温泉、という感じがする。

風呂上がりは、階段を上がり2階へ行ってみる。

狭い休憩所があり、ちょっとくつろぐことができる。

そして、さらに階段が上へ続いている。

そこを登ると屋上へ出ることができ、丸テーブルと椅子が並んだ休憩スペースになっていた。

そこから温泉街を見渡すことができる。

「ハルさんもお風呂に入ったんだよ!」

ミィは、ちょっと興奮気味に話している。

僕は、この回は見ていないのでそれほど感じなかったが、ミィは聖地にでも来たかのような勢いだった。

「来れて良かったね」

キャンプ場の近くだから来てみた温泉だったが、思い出に残る場所となったのでした。

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56日目のDATA

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2023/08/19(土)

天候:晴れ 最低 25.0℃/最高 33.3℃

島根県出雲市〜島根県江津市

走行距離:150.0km

総走行距離:8205.5km

2025/01/14

ぐるっと日本を旅してみた Vol.55

2023年8月18日(金) 55日目

運なんです。 雲南です。

雲南市の看板やバスの車体に書いてあって、島根県に入って一番ツボった。

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それから、

どこに行っても吉田くんがいたり。

TV局のエリアが鳥取県と一緒で島根県単独で無かったり。

神様の集うところだったり。

印象の薄い県と言われたり。

他県に無い独特の雰囲気のある県だなぁと感じながら楽しんでいた。

 

21都道府県庁目 島根県庁

宍道湖沿いの国道9号線を松江市に向けて走って行く。

幹線道路だけあって交通量が多かった。

国道9号線を離れて、松江市街地へ入っていく。

21都道府県庁目 島根県庁へやってきたのだ。

島根県庁は、松江城の三ノ丸跡地に建てられていてすぐ隣がお堀を挟んで松江城の天守閣が見える。

車を県庁の駐車場に停めたのだが、念のため警備員に聞いてみた。

「観光で来たのですが、車停められますか?」

「うーん。良いとは言えないですね。」

「わかりました」

県庁の案内に、「土日祝日は、観光用に開放」と書いてあったのだが今日は金曜日。

どうかな?と思いながら来てみたのだった。

恐らく、聞かなければ停めていても追い出されることは無いのだろうが、僕らは指示に従ってコインパーキングに車を停めることにした。

改めて県庁まで歩いてきた。

景観もあるのだろう、近代的な県庁舎は5階建てと低めの庁舎になっている。

松江城に隣接した敷地に高層ビルの県庁が建ってしまうと身もふたもないのだろう。

駐車場からここへ来る間もすでに「観光地 松江」といった雰囲気なのだ。

県庁をチェックした僕らは、松江観光を楽しむことにした。

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国宝 松江城

堀を渡り、石垣に沿って登っていく。

松江城の城内に入った。

石垣に覆われた広場の様なところを横切り、さらに奥へと進んでいく。

最頂部からは、松江の市街地が一望できる。

そこにあるのが国宝 松江城の天守閣だ。

国内に現存する数少ない天守閣の一つだ。

黒っぽい外壁ででんと構えた姿は凛々しかった。

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天守から下がった場所に松江神社がある。

歴代の藩公を祀った神社だ。

参拝して、その造形を眺めていた。

城内の神社だけあって立派な造りをしている。

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僕らは神社の脇の道を、城の裏手へ向かって降りていった。

堀には遊覧船が浮かんでいた。

観光案内をしながら城の周りを周遊している様だった。

鬱蒼とした裏道の様なところを抜け、堀を渡った。

見てみたいものがこの先にあったのだ。

 

ガンダムマンホール 松江堀川地ビール館

暑い!

炎天下の中をぶらぶらと歩いていた。

今日も気温が高い。

熱中症にならないよう気を付けながら松江市内を歩いていた。

堀にかかる橋を渡ったところに松江堀川地ビール館があった。

中に入るとお土産品が並んだ店内の奥にカウンターがある。

カウンターの後ろがガラス張りになっていてビールの醸造所が見える。

レストランもあるが、カウンターでビールを飲むことができるようだ。

「運転任せるよ」

「無理!」

「・・・・。」

ビールが好きなのでこの光景を前にして飲めないのは悲しい。

お酒は一切飲まないミィは、何で買わなきゃいけないの?という顔をしている。

まぁ、良いか。

ここへ来た目的は地ビールではなかったのだ。

地ビール館の奥にお堀を周遊する遊覧船の乗り場があり、その前が目的地だった。

ここにはガンダムマンホールがある。

北海道で見て以来だろうか。

丸いマンホールの蓋に RX78 ガンダム と松江城が描かれている。

写真を撮って、目的は果たした。

しかし、暑い。

今日も気温が相当上がっているようだ。

僕らは、地ビール館で地ビールではなく、ソフトクリームを食べることにした。

木次パスチャライズ牛乳を使ったご当地ソフトクリームだとか。

梨とミックスにしてみました。

ほんのり梨の香りがして、さっぱりしていて、冷たくて、甘くて、美味しかった。

ソフトクリームを食べ終えると僕らは真夏の太陽の下へ再び歩き出した。

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出雲そば 神代そば

お昼を地ビール館で食べようと思ったがレストランは、土日祝日のみの開店で平日はやっていなかった。

松江城へ戻る道すがらお蕎麦屋さんがあったのでそこで食べることにした。

松江手打ちそば 神代そば さんの店頭には何人か並んでいた。

僕らもその後ろに並んだのだが、相変わらずの日差し。

南側に面した店先は日光の直撃を受けていた。

少しでも避けようと軒下に入るがあまり効果はない。

お店で日傘を貸してくれるので、みんな日傘をさしている。

20分ほど待っただろうか?

ようやく涼しい店内に入ることができた。

名物は割子そばだという。

出雲そばの代表的な食べ方らしい

店員さんにおすすめを聞くとやはり割子そばを勧められた。

三彩割子をいただくことにした。

十割そばで、その香りを楽しむために山葵が付いていない。

とろろ、ウズラの卵、なめこが乗った3つの割子に入ったそばを楽しんでいくのだ。

炎天下並んでまで食べたお蕎麦は、待った甲斐があった。

とても美味しいお蕎麦でした。

ごちそうさまでした。

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ヘルンさん 小泉八雲記念館

神代そばから道路を挟んだ反対側に板塀で囲われた大きなお屋敷があった。

小泉八雲記念館だ。

ラフカディオ・ハーン、小泉八雲という名前は聞いたことがあるが、彼の作品を手にしたことは無かった。

来日し、日本を回り、日本人と結婚。

翻訳や紀行文の執筆を行うが、日本各地の伝説や幽霊話を再話し怪談として作品に仕上げたことで有名。

記念館には、小泉八雲の生涯についての展示や、怪談の朗読を聞くことができるコーナー、ライブラリーなどがある。

1人だけのボックスで朗読を聞いたり、展示を一つ一つ見ていくことで、知らなかった小泉八雲の世界に入り混んでいくのが不思議な感覚だった。

耳なし芳一や雪女も小泉八雲がまとめた物だとは知らなかった。

ところどころ「ヘルンさん」というのを見かけた。

これは小泉八雲のことだったんですね。

見応えのあるミュージアムでした。

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アッガイとしじみ 宍道湖

時々、遊覧船がのんびりと通っているお堀沿いを歩く。

武家屋敷や大きなお屋敷が建ち並んでいる。

いかにも城下町と行った風情だ。

松江城の正面に近づくと段々都市部の様相を呈してくる。

古い町並みと新しい町並みが共存しているのが良い感じです。

町歩きを終えて駐車場から車を出して、島根県立美術館の隣の岸公園へ向かった。

ここにはアッガイがいる。

あっ、ガンダムマンホールです。

これで松江市内のガンダムマンホールをコンプリートした。

岸公園は名前の通り、宍道湖に面していた。

宍道湖は汽水湖でシジミが有名だ。

青森でもシジミを食べたけど、宍道湖のシジミもどこかで食べてみたいなぁ。

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宍道湖は夕陽がキレイなことで有名らしい。

時刻は午後3時。

夕陽まではまだまだ時間があるので、ここを離れることにした。

出雲市方面へ行きたいのだが、ここまでは宍道湖の南側の国道9号線を通ってきた。

今度は、北側の国道431号線を走ることにした。

これで宍道湖を一周することになる。

松江市街地を離れると左手に宍道湖、右手に一畑電車の線路に沿って進んで行く。

「電車来ないかな?」

ミィと乗るわけでも無い電車が来ることを期待しながら車を進めた。

 

デジャブな道 GoogleMap

道端におじいさんが倒れていた。

大勢の人が集まって介抱している。

熱中症なのか?なんらかの事故なのか?

心配になるがあれだけ人がいるのだ、医学の知識も無い旅人が立ち寄ってもしょうがない。

僕はキャンプ場へ向かって車を進めた。

GoogleMap の指示に従って道を選んでいたが2車線の道路が急に1車線の林道に変わった。

ポケットWiFiは圏外になり現在地が分からない。

方向転換もできないので前に進むしか無い。

うねうねと曲がりくねった道はやがて尾根を越えて下り坂になった。

そして、広い道に行き当たる。

「見覚えがあるなぁ」

デジャブか?

そう思って進めると・・・。

 

道端におじいさんが倒れていた。

大勢の人が集まって介抱している。

えぇぇぇ!

戻ってきた!

今度は救急車が止まっていたので安心する。

そして、狭い林道へ。

途中細い道が右へ逸れていく。

良く見ると崖崩れの為通行止めとなっていた。

GoogleMapは、その道を指し示していた。

僕は諦めて大きく迂回してキャンプ場へ向かった。

あのおじいさんは無事だったのだろうか?

 

立久恵峡わかあゆの里キャンプ場

GoogleMapの示す山道は断念して、大きく迂回した僕らは、国道189号線へ出た。

チェックインの最終時間が迫っていたのでとりあえず電話連絡してキャンプ場へ向かった。

山間を進む国道はキャンプ場御近くで上下の車線が分かれて僕らの進む車線はトンネルになった。

トンネルを抜けると車線が合流するのだが、キャンプ場へ行くにはUターンして反対車線へ戻るように進めという標識がある。

今度はトンネルの無い車線を進むと左へ下っていく坂道があった。

それが立久恵峡わかあゆの里キャンプ場の入口だった。

チェックイン時間を少し過ぎていたが受付のおじさんは丁寧に対応してくれた。

今日も、利用者は2組。

好きに使って良いよとのこと。

立久恵峡が大きくカーブする U字の部分に広いキャンプ場があった。

オートサイトもあるが僕らは区画サイトにテントを設営する事にした。

車を近くまで入れて良いよと言われたので、オートサイトとあまり変わらない環境で利用できる。

家族連れの大型テントが渓谷に近い所に立っていたので山側の離れたところにテントを設営した。

周囲を散策すると吊橋があり、対岸に集落もあった。

神戸川という立久恵峡を形成するきれいな川が流れていて風光明媚な場所だ。

国道沿いだけど通る車も少なくて、僕らは静かな一夜を過ごした。

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55日目のDATA

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2023/08/18(金)

天候:晴れ 最低 24.9℃/最高 34.1℃

島根県松江市〜島根県出雲市

走行距離:100.7km

総走行距離:8055.5km

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