2025年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

カテゴリー「日本一周」の84件の投稿

2023年6月〜10月に日本一周してきました。

2025/11/03

ぐるっと日本を旅してみた Vol.94

2023年9月26日(火)94日目

紀伊半島は、思った以上に大きかった。

和歌山から2日かけてようやくその先端に着いた。

今日は、もう1日かけて半島を走り抜けていこうと思う。

結局、3日かかることになる。

 

橋杭岩 道の駅 くしもと橋杭岩

目の前に岩が点々と立っている。

写真なんかで見たことのある光景だ。

「これが橋杭岩か」

確かに岩の上に長い板を置けば橋に見えなくもない。

Img_7851

 

橋杭岩は、キャンプ場から 15分ほどのところにあった。

道の駅 くしもと橋杭岩となっていて朝早くから観光客が来ていた。

海岸の堤防沿いに駐車場がありその目の前、海岸線に沿って橋杭岩が並んでいた。

その昔、弘法太子が鬼と朝までに沖にある島へ橋をかける賭けをしたという。

次々と橋杭を立てていき完成が近づくと、鬼が鶏の鳴き真似をして邪魔をした。

朝が来たと勘違いした弘法太子は、橋をかける事を諦めてその場を去った為、橋杭だけが残ったと言う伝説がある。

 

似たような話を宮崎県や他の場所でも聞いた。

ある時は、神や人間が鶏の鳴き真似をして鬼を邪魔すると言うもの。

人間側が邪魔をされると言うのは、ちょっと珍しいかもしれない。

 

道の駅の中を見てみる。

地元の特産物が並んでいる中に「じゃばら ウォーター」と「有田みかんのスムージー」を買ってみた。

有田みかんは、分かるんだが、じゃばらって何?

どうやらゆずや九年母(くねんぼ)という柑橘類の自然交雑種でできた植物の実らしい。

初めて飲んだ じゃばら は、ちょっと酸味があってスッキリして美味しかった。

Img_7854

 

巨大生簀 太地町立くじらの博物館

和歌山県太地町は、捕鯨が盛んな土地だ。

太地町に入ると、鯨料理看板や、鯨のモニュメントなどが目につくようになる。

その太地町の岬の先端に「太地町立くじらの博物館」があった。

まさに太地町の鯨との関わり合い、その歴史を紹介する博物館だ。

中に入ると巨大な鯨が宙を舞い、鯨に関する様々な展示がある。

2階に上がると捕鯨の歴史、昔の鯨漁のやり方の説明がある。

現代は、捕鯨船を使い、丈夫なモリを打ち込んで引き上げるのだが、

昔は、大勢の人が人力で鯨を取っていたようだ。

想像するだけでも凄そうだ。

Img_7855 Img_7857

 

一旦外へ出て、奥へ進むと入江があり養殖筏のような通路が海の上に作られている。

時折その筏の脇で「ブフォ!」と言う音がして鯨かイルカが水飛沫をあげているのが見えた。

生簀になっているのだ。

身体の大きな鯨の生簀は、その規模も大きく、入江が大きな生簀になっているようだ。

スケールの違いに驚いてしまう。

Img_7867 Img_7868

 

入江に沿って奥へ進むと海洋水族館マリナリュウムがある。

ここまでは、博物館ということで資料や標本しか見ていなかったが、マリナリュウムでは実際の魚を見ることができる水族館になっているようだ。

中に入るとさほど大きな水族館ではないが、イルカが水槽を泳ぎ回り、クラゲが水中を漂うのを見たり、様々な魚たちを目にすることができる。

ここだけでも十分楽しめる。

ミィは、夢中になって魚たちを見ていた。

Img_7869 Img_7871 Img_7872

 

クジラショーの時間になった。

入江に設置された見学席へ行ってベンチに座る。

飼育員の指示に従って泳ぎ回ったり、飛び跳ねたり。

小型のクジラとはいえ、その迫力はすごい。

イルカショーは何度も見たことがあるが、そのスケールが全然違う。

僕らは、クジラショーを圧倒されながら楽しんだ。

Img_7885 Img_7893 Img_7875

 

鯨を喰らう 道の駅 たいじ

せっかくここまで来たのだ、鯨を食べてみたかった。

くじらの博物館から国道へ戻ったところにある「道の駅たいじ」に寄ってお昼を食べる事にした。

道の駅たいじは、小さな道の駅でお土産を売っているショップと、レストランがある。

鯨の刺身、鯨の竜田揚げ、鯨カツ、鯨の焼肉、イルカのすき焼きなどの他、マグロなど海産物のメニューが並ぶ。

ここは、鯨だ。

鯨焼肉定食と、鯨スタミナ丼を頼んでみた。

子供の頃、鯨はよく食べていたが最近はほとんど口にしていない。

ミィは、ほぼ食べた事ないんじゃないだろうか?

鯨肉は、臭みもなく食べやすかった。

鯨焼肉を食べているミィも「美味しい。美味しい。」と、箸が進むようだ。

久しぶりに美味しい鯨料理をいただいた。

ごちそうさまでした。

Img_7901 Img_7905 Img_7902

 

那智の滝 飛瀧神社

不意に正面の車窓に滝が見えた。

「那智の滝だ!」

華厳の滝、袋田の滝、そしてこの那智の滝を日本三名瀑と呼ぶそうだ。

1段の滝としては日本一の落差 133m となっている。

山間の奥に見えた滝は、思った以上に大きそうだった。

坂道の途中にある土産物店の脇の駐車場に車を停めた。

「そこを降りていくと滝だよ。 熊野那智大社は坂を登った方だから」

駐車料金を収集にきたおじさんが教えてくれる。

僕らは、坂道を降りていった。

熊野那智大社の社殿の隣に滝がある物だと思っていたのだがちょっと離れているようだ。

滝があるのは、広大な境内の飛瀧(ひろう)神社の方だった。

まず飛瀧神社へ参拝に行く。

神社の目の前に大きな滝が轟々と流れ落ちている。

これが那智の滝だ。

Img_7907 Img_7909 Img_7910

 

しばらく滝を見ていたが、更に滝の間近、「拝所」と呼ばれる場所まで行けることがわかった。

参入料を払い、石段を登っていく。

延命水という長寿になれる水を口にすると、目の前が配所だった。

狭い階段を譲り合いながら登って拝所に着いた。

滝にさらに近づき迫力のある様子を目に焼き付ける。

「すごいね!」

凛とした空気の中、轟々と流れ落ちる滝がとても厳かに見える。

この滝が御神体そのものなのだ。

神様と対峙している。

そんな場所だった。

Img_7912 Img_7913

 

鹿 熊野那智大社

駐車場から今度は滝と反対方向へ坂道を登っていく。

道路沿いに土産物屋が何軒か現れて、そこから右に入っていく階段がある。

そこが熊野那智大社の表参道だった。

長い階段は途中で横道があり、また上へ上がるようにジグザグしていた。

その階段を登っていくと途中何かの跡地のような平らな一角があった。

「あっ、鹿がいる!」

4、5頭の鹿が草を食べている。

参道を歩いていた人が皆、写真を撮り始めた。

僕らもそれに混じってカメラを向けた。

「奈良から来たのかな?」

最初、何の事かわからなかったが考えてみれば、背景の山を越えるともう奈良県なのだ。

ただ、奈良公園からここまで来るのは熊野古道を超えて来なければならないのだけど。

Img_7929 Img_7927 Img_7916

 

階段を登ったところに本殿がある。

本殿の前には、熊野の神の使い八咫烏が目を光らせている。

僕等は、礼殿に手を合わせた。

境内は、厳かな雰囲気がある。

そこから少し横にそれると三重塔があり、その後ろに那智の滝が見えた。

この風景を見ているとこの山一帯が信仰の対象だったことがわかる。

Img_7917 Img_7922 Img_7926

 

参拝を終えて、僕等は階段を降り始めた。

鹿はまだそこにいた。

はるか昔からそこにいたかのように。

草を食べ続けていた。

 

夜道を行く 伊勢路

那智から降りてきて、那智勝浦の町中で国道42号線へ入った。

国道を走ると間もなく三重県に入った。

途中、道の駅で休憩をとりつつ、僕は走り続けた。

今日は、三重県の伊勢市を目指していた。

お伊勢参りに行くのだ。

国道は、海岸線を走っていたのだが、いつの間にか山間を走っていた。

この辺りはリアス式海岸で海岸線が入り組んでいるので風景がコロコロ変わっているのだ。

やがて日が暮れて薄暗くなってきた。

紀北町の道の駅 紀伊長島マンボウに着く頃には、すっかり暗くなり道の駅の営業も終わっていた。

ここから国道42号線は内陸方向へ向かうのだが、Google Map は、さらに海岸線を進む国道260号線を示していた。

 

道幅が狭くなり、急カーブも多くなってきた。

しかも、日が暮れて暗い山道。

僕は慎重にハンドルを握った。

道はさらに国道を離れ、山の中へ入っていく。

ほんとにこの先に伊勢市があるのか?

そんな不安に襲われた頃、遠くに街の灯りが見えてきた。

あれが伊勢市だ。

僕はちょっとホッとした。

 

午後8時。

那智の滝から約4時間、伊勢市に着いた。

ホテルの周辺に食事のできるところが無さそうなので今夜はコンビニ飯だ。

伊勢路を走りきった僕は、ホテルの外で食事をする気にはならなかった。

今夜は、ゆっくり休んで明日は伊勢参りに行くことにしよう。

 

94日目のDATA

Img_7940

2023/09/26(火)

天候:晴れのち曇り 最低 22.6℃/最高29.1 ℃

和歌山県東牟婁郡串本町〜三重県伊勢市

走行距離:219.0km

総走行距離:12894.8km

2025/10/28

ぐるっと日本を旅してみた Vol.93

2023年9月25日(月)93日目

紀伊半島を南下していく。

観光地も多いがのんびりした雰囲気の風景を見ながら進む。

紀伊半島には、本州最南端の地がある。

そこを目指してのんびり走っていこう。

 

備長炭 紀州備長炭振興館

今、和歌山県の みなべ町 にいる。

このあたりは、備長炭の生産地なのだそうだ。

キャンプ場の近くに「備長炭振興館」という施設があったので行ってみた。

Img_7720 Img_7721

 

備長炭振興館は、ちょっとした事務所っぽい建物だった。

中は、備長炭の製作工程、道具などが展示されている。

備長炭は、硬くて叩くとコーンと良い音がする。

楽器のように叩けるコーナーでいろいろ叩いて楽しんでみる。

備長炭に関するビデオも流れていて、備長炭の事が良く分かる。

キャンプ場の近くだったので寄ってみただけだったのだが、意外と楽しめる施設だった。

Img_7722 Img_7723

 

梅比べ 道の駅 みなべうめ振興館

道の駅 みなべうめ振興館で休憩する事にした。

備長炭振興館に続いて、うめ振興館だ。

いろいろ振興しているようだ。

円筒形の建物に広い階段が巻き付いているような建物が道の駅 みなべうめ振興館だった。

1階が観光案内所のようなスペースで、2階がショップになっている。

観光案内をチラチラ見てから2階に上がると「梅」をメインにしたお土産がたくさん並んでいた。

梅干しから梅を使ったスイーツ、飲み物まである。

「なんか買っていこうか」

僕らは店内を物色して回った。

梅ジュース、カリカリ梅、そして味の違う梅干し。

梅干しは、味付けも違うのだが完熟梅は、梅干しらしい酸っぱさと塩気があり美味しい。

はちみつ入りはそこにほのかな甘味が追加された感じだ。

梅ジュースもさっぱりしていて美味しかった。

カリカリ梅は、この後のドライブのお供にちょうど良い。

さすが梅の産地。

どれも美味しかった!

Img_7728 Img_7729

 

テングサの歌 岩代駅

紀勢本線 各駅停車 南部の次の岩代駅の

ひと気のない 駅舎の古い ベンチの上に 僕らはいた。

Img_7732 Img_7734 Img_7737

 

谷山浩子のテングサの歌を口にしてみる。

「なんの歌?」

「谷山浩子のテングサの歌だよ」

「ふ〜ん。 知らない」

ミィは首をかしげる。

「なんでここへ来たの?」

「テングサの歌に出てくる駅だから」

Img_7738 Img_7739

 

あたしテングサ 海からとれた 紫色よ

モジャモジャ髪よ。

 

駅のホームのベンチに テングサは無い。

その代わりテングサのようにモジャモジャした絵が飾られていた。

Img_7735 Img_7736 Img_7740

 

ぽかぽかお陽さま いい天気

誰もいない なぜかしら

 

特急くろしお が通過していく。

特急が通過すると、駅に静寂が戻った。

Img_7751 Img_7754 Img_7759

 

郵便ポスト 郵便橋

紀伊半島を東に向かって走っていた時だった。

ふと目に入ったのが郵便ポスト。

町中にあるのならば分かるが、橋のたもと。

欄干のところにポストが立っているのが見えた。

「なんで?」

何故そんなところに郵便ポストが立っているのか、

気になった僕は、車を停めた。

Img_7761 Img_7762

 

その橋は、たもとにポストが立っているのではなく、橋の欄干がポストを模したものになっていた。

橋の名前も「郵便橋」。

昔、この場所は渡し船が川の両岸を結んでいた。

北から来た郵便物と南から来た郵便物をこの渡しで受け渡しをしていたのだ。

その後、橋ができたが当時の名残から「郵便橋」との名前がついたという。

このポスト、本当に使えたら面白いのに。

コンクリート製らしいポストは、硬く口を閉ざしていて、郵便物を受け入れてはくれなかった。

Img_7765 Img_7764 Img_7763

 

ケンケン鰹 すさみ食堂

お昼を食べるために、すさみ町の町内に入る。

周参見駅前の狭い路地に入ると「すさみ食堂」があった。

店内は食堂というよりは、居酒屋といった雰囲気があり昼は定食、夜は飲み屋といった店なのだろう。

僕らは2畳ほどの小部屋に案内された。

定食、丼、そば、うどん、寿司など多くのメニューがあるようだ。

本日の定食は、

「赤魚煮付」、「アジ南蛮漬」「カマスフライ」

美味しそう!

メニューには他にもいろいろ気になるものがある。

「すさみ名物」と書かれた物に

「イノブタ丼」「イノブタ巻すし」「イノブタ焼飯」「イノブタラーメン」

どんだけイノブタ推しなんだ!

「さんますし」も美味しそう。

そして、「すさみ漁港直送 ケンケンカツオ」も気になる。

気になるので食べてみよう。

Img_7774 Img_7775 Img_7768

 

僕らは、さんますし、イノブタ巻すし、そしてケンケンカツオの刺身を頼み、2人で分けて食べることにした。

押し寿司のさんますしは、サンマの押し寿司で美味しい。

イノブタ巻すしは、サラダ巻きの様な巻きすしであまりイノブタ感は感じなかったが美味しい。

すさみ町でとれたてのケンケン鰹も身がしっかりしていて美味しい!

どれも美味しくて、箸が進むなぁ。

ごちそうさまでした。

Img_7777 Img_7779 Img_7786

 

エビとカニの水族館 道の駅 すさみ

「道の駅に寄って休憩しよう。」

僕は、車を道の駅すさみ に向けた。

実は、ここにも気になる物がある。

「エビとカニの水族館」

なんとも気になる名前だ。

道の駅は、小綺麗な建物で物産館とレストランが有り、どうやら温泉もあるらしい。

しかし、軽く中を見たら僕らは「エビとカニの水族館」へ向かった。

Img_7806 Img_7797

 

小さな水族館で小さな水槽がたくさん並んでいる。

水槽の中で小さなエビやカニが泳いでいた。

大きなバケツのような水槽には、タカアシガニが数匹泳いでいて、あわよくば外へ出ようともがいている。

伊勢海老や大きなカニを見ると美味しそうだなぁと思ってしまうのは人間の本能だろうか。

夕飯は、海鮮にしようかな?

エビとカニに特化した小さな水族館は、とても楽しかった。

大きな水族館も見応えがあって良いのだが、小さな水族館も味があって良いものなのだ。

Img_7800 Img_7802 Img_7804

 

のぼれる灯台 潮岬灯台

「潮岬」という文字が見えたので良く見ずに駐車場へ車を停めた。

駐車料金を払いふと気づいた。

ここは、目指していた潮岬じゃないな。

潮岬灯台だ!

まぁ、駐車料金も払ったし、行ってみる事にする。

民家の玄関先のような道を歩いていくと白い灯台が現れる。

それが潮岬灯台だ。

ここも「のぼれる灯台スタンプラリー」のポイントの一つだ。

ラリーをしていないのにすでに何箇所か回っていた。

「スタンプ帳貰えば良かったかな?」

今頃、ちょっと悔やんでいた。

Img_7807 Img_7809 Img_7810

 

本州最南端 潮岬

本州最南端の潮岬は、芝生の広がる広場のような場所だった。

その芝生の間を進み海の見える展望所へ行くと最南端を示す石碑が立っている。

弧を描いている紀伊半島の先端にいるのだ。

南下してきた道路は、ここかから北上する事になる。

目の前には太平洋が広がる。

今日は穏やかな海だ。

夕方なので人も少なく静かな岬だった。

岬に広がる芝生でキャンプもできるようだが、使用可能日が決まっていて今日は使用できない日だった。

残念だが、しかたがない。

こうゆう日もあるよね。

Img_7812 Img_7816 Img_7814

 

本州最南端到達証明書 南紀串本観光協会

JR串本駅へ向かった。

本州最南端到達証明書をもらうためだ。

串本駅は、有人だがそれほど大きな駅ではなかった。

それでも観光地が近いせいかちょっと賑わっている気がした。

駅の待合室の隣に観光協会の窓口があった。

僕らはそこで本州最南端到達証明書を貰った。

これで本州四端踏破ラリーを走り切った事になる。

Img_7817

目的だった日本本土4極、本州四端、の8ヶ所を回りきった。

残るは、11県庁を巡る旅。

まだまだ走らなければ行けないのだ。

もちろん、無事家へ帰ること。

それが最大の目的だ。

まだ少し、この旅を続けよう。

 

ヤギのいるキャンプ場 グランキャンプ・凪ノ谷

「楽天で予約したんですけど」

「ん? あぁ、メール見てなかったわ」

下着姿の管理人のおじいさんは、慌ててパソコンを覗き込んだ。

「あぁ、メール来てるね。じゃ、これ書いて」

と、受付用紙を僕に手渡した。

 

潮の岬のある半島から紀伊大島へ渡る。

キャンプ場「グランキャンプ・凪ノ谷」は、この島を縦断する道路沿いにあった。

ゲートの柵を自分で動かして中に入るとキレイな一軒家が立っていて、その奥が平らでかなり広い広場のようになっている。

めぇ〜。

家の反対側の柵の中にはヤギがいた。

Img_7847 Img_7834

 

受付らしきものが見当たらないので一軒家に行ってみる。

「ごめんください」

シーンとした室内には人気がないが、もう一度声をかけると上の方でガサゴソ音がして、階段を下着姿のおじいさんが降りてきた。

ちょっと怪訝そうな顔でこちらを見ていたが、予約した事を話すと「えっ!」と、驚いてパソコンを覗き込んだ。

「あぁ、メール来てるね。」

ようやく確認をして受付をしてくれたのだった。

場内の説明をして、今夜は僕らしかいないのでどこにテントを張っても良いという。

下着姿のおじいさんを見ていると、僕は、この家に遊びに来た孫のような気分になっていた。

 

森を切り開いた広い場所がキャンプサイトだった。

入口脇にヤギの小屋があり、ミィは車を降りると真っ先にそこへ向かう。

「ヤギだ!ヤギだ!」

嬉しそうにしているが、「テント立てるぞ」と言うと渋々戻ってきた。

家の脇にログハウス調の炊事場、トイレ、シャワールームがあった。

シャワーは、コイン式ではなく、自己申告性で管理人さんにお金を払う必要がある。

他には、ヤグラのような区画サイトや、ブランコなどのちょっとした遊具がある以外は、平地で使いやすいキャンプ場だ。

Img_7832 Img_7830 Img_7820

 

テントとタープを立ててから、温泉に行こうかとも思ったのだが、手頃な場所がなくホテルの日帰り温泉の入湯料が結構高かった。

「夕飯食べようか」

僕らは、温泉を諦めてシャワーを使うことにして、夕飯を食べることにした。

シャワー代を明日管理人さんに払わないとな。

めぇ〜。

ヤギのいるキャンプ場の夜は静かに更けていった。

 

93日目のDATA

Img_7829

2023/09/25(月)

天候:曇りのち晴れ 最低 17.5℃/最高27.3 ℃

和歌山県日高郡みなべ町〜和歌山県東牟婁郡串本町

走行距離:125.7km

総走行距離:12675.8km

 

2025/10/16

ぐるっと日本を旅してみた Vol.92

2023年9月24日(日)92日目

当初予定のルートに戻ってきた。

和歌山から紀伊半島を南下して本州最南端を目指します。

和歌山の風景や、名物を楽しみながら進んでいこう。

どんなものに出会えるか楽しみ楽しみ。

 

36都道府県庁目 和歌山県庁

和歌山城の敷地内を歩き、和歌山県庁を目指した。

広場でイベントを行っているようだったが、まだ開始時間前で準備中でお客はまだいないようだった。

あれが県庁かな?とそれっぽい建物に向かってあるいていたが、全然関係ない建物だった。

Img_7653 Img_7657

 

36都道府県庁目、和歌山県庁は僕が向かった方向とは逆の方向にあった。

今日は、日曜日なので人影はない。

昭和11年竣工で昭和20年の和歌山大空襲の被害も逃れて現在も健在している。

増築、耐震補強工事やエレベータの増設工事などの手は入っているが、2013年に国の登録有形文化財に登録されている建物だ。

間近で見るために玄関先まで入ってみた。

正面はシャッターが降りているがその脇の扉は開いていたが、中にはいるのは遠慮しておいた。

中の雰囲気も見てみたかったが、休日に入るには気が引けてしまった。

Img_7661 Img_7664 Img_7662

 

城内散歩 和歌山城

歌山城内へ戻ってきた。

イベントが開催されていて随分と賑わっていた。

露店がたくさんあり美味しそうな物が並んでいる。

しばらく見て回ったがお腹も空いていなかったので、食べ歩きはやめておいた。

城内をさらに散策する。

庭の雰囲気も良くて落ち着く場所だった。

Img_7659 Img_7672

 

気になったのは、堀にかかっていた橋。

福井城の廊下橋のように屋根付きの橋になっている。

廊下橋は、フラットな橋だったがここは違った。

和歌山城の御橋廊下は、土足厳禁なのだ。

靴を脱いで素足で廊下を歩く。

廊下は傾斜があってキレイに磨かれていた。

2006年に復元された橋とのことで違和感があるくらいきれいな感じだ。

当時は二の丸から庭園へ向かう橋だったとのこと。

御殿様は、優雅にこの橋を渡っていたのだろうか?

Img_7673 Img_7678 Img_7676

 

和歌山ラーメンと早寿し 中華そば まるやま 塩屋店

「和歌山ラーメン」という名前は耳にしたことがある。

せっかく和歌山に来たので食べてみたいと思った。

中華そば まるやま 塩屋店へ行ってみた。

老舗っぽい店構えでなんか期待してしまう。

Img_7688 Img_7698

 

中華そばを頼むとテーブルの上のゆで卵と、巻物が気になる。

巻物は、「早寿し」というらしい。

巻物を開くと押し寿司の様なものだった。

ラーメン待つ間についつい食べてしまう。

ゆで卵も美味しい。

Img_7694 Img_7696

 

そうこうしているうちにラーメンがやってくる。

中華そばとチャーシューメン。

豚骨醤油で柔らかいチャーシューたっぷりで美味しい。

豚骨よりも醤油が強い感じで美味しい!

早寿しと和歌山ラーメン食べてみてよかった。

ごちそうさまでした。

Img_7691 Img_7689 Img_7690

 

小学校でキャンプ 梅の里オートキャンプ場

御坊市内で食材を買うと、僕らは梅の里オートキャンプ場へ向かった。

思えば、一週間ぶりのキャンプだ!

市街地を離れてどんどん山の中へと入っていく。

「こんなところにキャンプ場があるの?」

どんどん細くなる道は、かなり不安になる道だった。

ようやく林道のような道から3桁国道に出た時は、内心かなりホッとしていた。

梅の里オートキャンプ場は、廃校となった小学校のグランドを利用したキャンプ場だった。

受付となっている小学校の校舎へ入るが人気が無い。

声をかけても反応がない。

しょうがないので予約をした役場へ電話をする。

「まもなく管理人が戻りますのでお待ちいただけますか?」

そう言われたのでしばらく待ってみる。

やがて管理人らしき人がやってきて無事チェックインができた。

Img_7699 Img_7700

 

テントサイトと、炊事場の説明、ゴミの処分の話を聞いた。

トイレは、建物の中かと思ったが、体育館脇の外にあるトイレだった。

テントサイトは学校のグラウンドでちょっと硬めの地面だった。

僕らの他に2人のグループキャンプのテントが2つ立っている。

小学校なのでその周囲は住宅だ。

住宅地とは言ってもグラウンドが広いので距離は取れていてそれほど気にはならない。

場所の割には静かなキャンプ場だ。

Img_7716 Img_7701

 

翌朝、テントを撤収していると、管理人のおばちゃんがやってきた。

「これ食べて」

と、ビニル袋に入った野菜とお米を手渡してくれる。

「良いんですか?」

「どうぞ、どうぞ」

ニコニコしながらおばちゃんは言う。

僕らは、ありがたくいただく事にして、キャンプ場を後にした。

 

92日目のDATA

Img_7715

2023/09/24(日)

天候:曇りのち晴れ 最低 19.4℃/最高29.7 ℃

和歌山県和歌山市〜和歌山県日高郡みなべ町

走行距離:96.6km

総走行距離:12550.1km

2025/10/09

ぐるっと日本を旅してみた Vol.91

2023年9月23日(土)91日目

鳥取県といえば、今では「名探偵コナン」とか「ゲゲゲの鬼太郎」で盛り上がっているようだが、実は他にもあるのだ。

星取県

蟹取県

まんが王国とっとり

子育て王国とっとり

カレー王国とっとり

和牛王国とっとり

きのこ王国とっとり

等、いろいろな名前を名乗ってるらしい。

なかなか面白い県だ。

そんな鳥取県の一番の目玉が「鳥取砂丘」だろう。

鳥取と聞くと真っ先に頭に浮かんでくる。

これは行ってみなければ、鳥取県に来たとは言えないだろう。

僕らは、広大な砂丘を目指してホテルを出発した。

 

35都道府県庁目 鳥取県庁

鳥取県の県庁舎は、市街地の外れに建っていた。

山を背にして立っているのだが、地図でみると鳥取城の脇に立っているようだ。

鉄筋7階建ての建物は比較的新しく見えるが昭和37年竣工なのでかれこれ60年経っている。

2011年に耐震改修されているのでそれできれいになっているのかな?

Img_7489 Img_7490

 

本庁舎と議会棟、第二庁舎がコの字になって立っている。

今日は祝日なので人も少なく、庁舎にも入れない。

県庁舎の前には、「星取県」の標識と、水木しげるご夫妻の像が立っていました。

県庁としては数ある県の名前のうち「星取県」推しなのだろうか?

Img_7492 Img_7493

 

砂山 鳥取砂丘

僕らは、鳥取砂丘を見下ろす小高い場所に立っていた。

目の前のちょっとした林の向こう側に砂丘が広がり、それに続く日本海が見える。

けれども遠目なので砂丘のスケール感がちょっと分かりづらかった。

砂丘センター見晴らしの丘は、おみやげ物屋とレストラン、カフェがあり2階の眺望テラスから鳥取砂丘を見渡すことができた。

天気も良く、とっても気持ちが良い。

Img_7498 Img_3421_20251008194101

 

次は、砂丘へ行ってみることにした。

ここからリフトで砂丘に直接行けるのだが車で砂丘の近くへ行くことにする。

ビジターセンターのある砂丘駐車場に車を停めて鳥取砂丘へ向かう。

砂山の階段を登ると砂丘が目の前に広がった。

「すごい!」

最初、砂丘がちょっと狭く感じたが、よく見ると人が豆粒のように見える。

それくらい砂丘は広いのだ。

丘の上から見た視覚の印象と、

実際に踏み入れた時の感覚が

全く違う!

広い!

砂山がでかい!

オアシスもある!

太陽ジリジリでなくて良かった。

砂山の大きさがすごくてアップダウンがかなりありそうだ。

まずは、歩きずらい砂の上を降りていく。

降りると目の前に巨大な「山」。

今度は砂山を登っていく。

当たり前だけど新潟の砂浜とはスケールがぜんぜん違う!

Img_3422 Img_7503 Img_7505

 

砂山の頂上に着くと、その先は崖。

急な砂の崖!

崖を降りると砂浜だ。

「降りてみる?」

とミィに聞いてみたが、止めることにした。

勇者が何人か「キャーキャー」言いながら転がるように降りていったが、僕らは「無理!」と感じたのだ、

ただ、ちょっと迂回すると波打ち際まで行くことができた。

あの砂の崖を降りる必要はなかったのだ。

日本海を見るだけなら新潟と風景は変わらない。

ただ、振り返るとどこまでも砂が広がる砂丘なのだ。

「すごい」

僕らは、鳥取砂丘を堪能していた。

Img_7507 Img_7517 Img_7512

 

すなば珈琲を探せ

「鳥取県には、スタバは無いが、すなばはある」

と、県知事が言ったとか言わなかったとか。

鳥取県に来たからには「すなば珈琲」に行ってみたかった。

鳥取砂丘の土産物ショップの並びにあるらしいという情報だけ手に入れて、すなば珈琲を探しに行った。

とはいえ、土産物屋に寄りながらフラフラと楽しみながら歩いていく。

土産物屋を出ると不思議な形の木造の建物があった。

菱形の一角が前面に飛び出し、その下がガラス張りになっている。

外側に階段があり屋上が眺望の良いテラス席になっている様だ。

不思議な形状だなぁ、と思ったら隈研吾氏の設計だった。

Img_7523 Img_7524

 

その中にカフェがあるらしい。

僕はてっきりそこがすなば珈琲だと思って入ってみた。

しかし、ここはタカハマカフェという別の店だった。

おしゃれな店内は、いくつかテーブルが並び、コーヒーの良い香りに包まれている。

僕らは、カフェオレとジップロックの様な袋に入ったシェークをテイクアウトした。

Img_7522 Img_7521


結局、すなば珈琲には行けず、そもそも鳥取砂丘にすなば珈琲があるのかも分からずだった。

残念けど、美味しいカフェオレを飲んで鳥取を後にする事にした。

 

ホルモンうどん 道の駅あわくらんど

鳥取を出て、元の予定ルートへ戻ろう。

地図でルートを探していてふと気づいた。

「台風で寄れなかったあの場所へ行ける!」っと。

僕は、鳥取市内で高速に乗ると岡山県へ向かった。

 

鳥取、岡山の県境は山深い地域だった。

山の合間を車は進む。

県境を過ぎたところで高速道路を降りた。

しばらく進むと「道の駅あわくらんど」という看板が見えた。

「お昼にしよう」

山の中の道の駅周辺は、すごく混んでいた。

道の駅の向かいにある直売所の様なところも混んでいて道路沿いに多くの車が停まっているのが見えた。

何か特売をやっている様だった。

僕は、道の駅の駐車場に車を停めた。

道の駅は、思いの外大きな建物で多くの人が出入りしていてびっくりした。

その入口付近のテイクアウトの店に「ホルモンうどん」の幟が立っていた。

津山ホルモンうどんだ!

岡山県津山市には行けてなかったが、津山ホルモンうどんは食べてみたかったうどんだ。

ただ、良く見ると美作ホルモンうどんと書いてある。

津山の隣町 美作のホルモンうどん屋さんだった。

Img_7531 Img_7533 Img_7534

 

とりあえず道の駅の中に入る。

広い店舗があり農産物やお土産を売っていて、その奥がレストランの様だった。

土産物を見ていたミィが声を上げる。

「砂場だ!」

最初、何を言っているのか分からなかった。

店内に何故砂場?

「すなば珈琲だよ!」

ようやく理解した。

すなば珈琲と書かれたクランチを見つけたのだ。

鳥取では出会わなかった「すなば珈琲」に岡山で出会うとは。

思わずクランチを買ってしまった。

 

レストランも覗いてみたが、僕らはテイクアウトのホルモンうどんを食べる事にした。

注文してから10分ほど待って、熱々のホルモンうどんが出来上がった。

美味しそうだったので牛すじコロッケも一緒に頼んだ。

建物脇の渓谷沿いのベンチに座って食べる事にする。

ホルモンうどんはいわゆる焼きうどんだ。

プリプリのホルモンとうどんにタレが絡まって美味しい。

衣がサクサクのコロッケも美味しい。

ごちそうさまでした。

Img_7547 Img_7539

 

あまつぼし 智頭急行 西粟倉駅

岡山と鳥取を結ぶ智頭急行という私鉄路線があり、その西粟倉駅に僕らはいた。

田舎ののんびりとした無人駅だ。

山間の斜面に立っているため無人の駅舎から階段を上がった所が駅のホームになっていた。

そのホームへの階段を上がると遠くから列車がこちらへ向かってくるのが見えた。

「来た、来た、来た!」

僕と、ミィの目の前を紫色の「あまつぼし」が駆け抜けて行った。

Img_7548 Img_7554 Img_7557

 

幻の店 菓子やミー

高速を途中で降りても寄りたかった場所。

それは、日本一周のルートを検討している時に GoogleMap 上に見つけた。

とんでもない山の中にポツンと一軒、お菓子屋が立っている。

それが「菓子やミー」だ。

 

実際に地図に従って車を進めると、村の中心部から離れ、家もまばらな山の中へと入って行く。

農家が2、3軒寄り添って立っている様なところにその店はあった。

農機具小屋のような建物の脇の駐車スペースらしい空き地に車を停めた。

周囲に看板も無く、店舗らしいもの無い。

畑の脇の作業小屋を大きくした様な建物があり、ガラスの窓と扉がついている。

どうやらここが「菓子やミー」の様だ。

Photo_20251008204201 Img_7575

 

周囲には誰もいない。

中を覗き込むが人影もない。

「おやすみだね」

店内は、閉店したんじゃないかってくらいキレイに整理されていた。

店のカレンダーを確認すると、今日はやはりお休みだった。

しかも、週末だけ、それも月に2、3日しかオープンしていない様だった。

なんともハードルの高い店だ。

「菓子やミー」は、僕にとって幻の店になった。

Img_7576 Img_7577

 

後日談 菓子やミー

幻の店「菓子やミー」

日本一周を終えて新潟へ戻ってからも頭にこびりついて離れない店名だ。

再挑戦したくても新潟からは遠く、月に数日しか開いていないのでそれに合わせてあの山の中へ行くのは至難の業だった。

SNSをフォローし、店の様子はなんとなく伝わってくる様になった。

そこで通販をやっていることが分かった。

ただ、「**日に販売します」というポストに1、2日遅れて気づき、サイトを見るとすでに販売を終了している様な状態で、通販ですら難しいのだ。

ただ、店のロゴが入ったグッズ、帽子「ミーキャップ」と、ロングTシャツを売っていることが分かった。

 

僕は、ミーキャップを購入した。

かぶっていた帽子がくたびれてきたこともあったのでちょうど良かったのだ。

「ミー」というロゴの入った帽子は、僕の愛用品となっている。

まだ、「菓子やミー」との接点があるのだ。

いつか、再訪してみたい。

Img_6919_20251008205001

 

智頭急行 宮本武蔵駅

目的地が不発に終わったが、他に見るものはないかと付近を検索してみる。

「宮本武蔵駅があるよ!」

下関で巌流島に渡った時のことが頭に浮かんだ。

どうやら宮本武蔵の出身地がこの辺りらしい。

しかし、駅名が「宮本武蔵」とは。

面白そうなので行ってみる事にした。

智頭急行の西粟倉駅から岡山寄りに2つ目の駅が宮本武蔵駅だった。

高架のようになっていて階段を上がったところに小さな駅舎とホームがある。

上に上がるとまた列車が来た。

銀色の車体に青と黄色のラインが入った特急だ。

鳥取行きだろうか?

小さな無人駅をあっという間に通過していく。

ここが宮本武蔵の出身地だなんて、乗客は誰も思ってないだろうな。

駅は、すぐに静けさに包まれた。

Img_7578 Img_7581 Img_7582

 

武蔵の墓 宮本武蔵神社

宮本武蔵駅の近くに宮本武蔵の墓があるという。

武蔵神社や生家もあるらしいのでそちらへ行ってみた。

観光駐車場に車を停めると観光バスもやって来ていた。静かだった村内でここだけが観光客で賑やかだった。

川が流れていて橋のたもとに宮本武蔵の生家があった。

Img_7598

 

観光客はその生家の前で写真を撮ったり、ガイドの説明を聞いたりしていた。

生家の前で道が三叉に分かれていてその一方に「鎌坂道」と書かれた黒くて大きな鳥居が立っている。

鳥居をくぐり、坂道を登っていく。

この道の先には釜坂峠という峠があるそうだ。

坂道の途中、逆に登っていく道があり、この上に武蔵神社があるという。

そこに宮本武蔵の墓があるらしい。

僕らは狭い階段を登って行った。

登ったところに武蔵神社があり、そこで手を合わせる。

Img_7591 Img_7592 Img_7593

 

神社の右手に逸れたところに武蔵のお墓があった。墓石は、現代の四角い石ではなく、大きな楕円形の石に文字が刻んである。

これが剣豪 宮本武蔵の墓だった。

九州で没した宮本武蔵。

没してから9年後に養子の伊織が生家 平田家の墓に分骨したものだ。

右隣の両親の墓石よりも大きく、ちょっと無骨な感じに見える。

宮本武蔵という人物を表している気がした。

Img_7596 Img_7594 Img_7595

 

花火とお城 ダイワロイネットホテル和歌山

岡山県の山中から高速道路を走って和歌山県に入った。

途中大阪で渋滞にあったが、予想ほどひどい渋滞ではなかった。

3時間ほどで宿に着いた。

今日の宿は、ダイワロイネットホテル和歌山。

和歌山城のお堀沿いにあるホテルだ。

高層階の部屋に入ると目の前にお城を見下ろすことができた。

「あっ、花火だ!」

夜景を見ていたミィがお城の後ろの山の方に花火が上がっているのを見つけた。

部屋の明かりを消して僕らはしばらく花火を見ていた。

 

夕飯を食べようと外へ出た。

お城はライトアップされて煌々と輝いて見えた。

さすが、紀州徳川家の居城。

キレイで堂々とした佇まいだ。

Img_7609 Img_7614 Img_7642

 

僕らの夕飯 まる万ラーメン

「すみません。 今満席なんですよ」

申し訳なさそうにその店員は言った。

しょうがない、次を探そうと思った時、

「姉妹店で良ければ案内できますが」

と言われた。

それはありがたいと、紹介してもらったお店へ向かった。

和歌山での夕食はそんなスタートだった。

紹介されたお店は歩いて5分ほどのところにあった。

「どうする?」

その店は隠れ家的なモダンな雰囲気を醸し出していた。

ちょっとお高そうな感じだ。

「まぁ、行ってみよう」

中に入ると、「伺っています」とカウンターへ案内される。

オシャレな店内は、仕事帰りなのかスーツ姿の人や、ちょっとオシャレ着の女性達が楽しそうに食事をしていた。

ビールと、串を何本か頼んだ。

炭火焼きなのだろうか、香ばしい焼き鳥はどれも美味しかった。

ただ、ちょっと落ち着かない。

ジーンズ姿の僕らは、なんだか場違いなのだ。

美味しい串を食べると、

「出ようか」

と、店を後にした。

Img_7626 Img_7622 Img_7623

 

とはいえ、お腹はまだ物足りない。

官庁街なのかシーンとした町中であまりお店は見つからない。

結局、のれんの出ていたラーメン屋「まる万ラーメン」さんに入った。

白とんこつと、赤とんこつを注文する。

白くトロッとした豚骨ラーメンが美味しい。

豚骨ベースで辛味を足した赤とんこつも辛いけど美味い。

「こういうので良いんだよなぁ」

ミィと目を合わせて笑う。

オシャレな店ではなく、気楽に入れるお店が良いなぁと思ってしまう。

オシャレな店は、そこ目的で気合を入れていく事にしよう。

ごちそうさまでした。

Img_7628 Img_7630 Img_7632

 

91日目のDATA

Img_7645

2023/09/23(土)

天候:曇りのち晴れ 最低 20.3℃/最高27.4 ℃

鳥取県鳥取市〜和歌山県和歌山市

走行距離:306.2km

総走行距離:12453.5km

2025/10/04

ぐるっと日本を旅してみた Vol.90

2023年9月22日(金)90日目

いつこの旅は終わるのだろうか?

沢木耕太郎が「深夜特急」の中で

「人の一生に幼年期があり、少年期があり、青年期があり、壮年期があり、老年期があるように、長い旅にもそれに似た移り変わりがあるのかもしれない。」と語る場面がある。

僕らの旅は、壮年期から老年期にかかろうとしているのだろうか?

この後、どこを通って、どこで泊まって、進んでいくと何日で新潟へ帰ることができるか。

そんな事ばかり考えていた。

「3ヶ月で帰って来る」

かみさんにはそう言って出てきたのだが、まもなく3ヶ月が過ぎようとしていた。

 

むきぱんだ 鳥取県立むきばんだ史跡公園

「むきばんだって何?」

道路標識に「むきばんだ」と書いてあるのだがそれがなんだか分からない。

角の丸い四角の中に逆三角形が書いてあり、点で目鼻口が書いてあるキャラクターが描かれている。

それがなんだか分からない。

分からないから、

「行ってみようか」

一度は通り過ぎたが、気になりすぎたので車を戻し、道路標識に従って「むきばんだ」を目指した。

Img_7390 Img_7375 Img_7379

 

驚いたのは、鳥取県立の公園だったのだ。

弥生時代中期の妻木晩田(むきばんだ)遺跡を中心にした「鳥取県立むきばんだ史跡公園」というのがその正体だった。

謎のキャラクターは「むきばんだ」をもじって「むきぱんだ」というらしい。

墳墓をデザインしたマークとダジャレのむきパンダ。

なんだか面白い公園だ。

Img_7384 Img_7376 Img_7377

 

資料館に入ると、弥生時代の妻木晩田遺跡の様子を再現したコーナーや、当時の集落がどのように広がっていたかとか、石器などの説明が書いてある。

意外と見応えがあった。

外へ出ると、林の中へ遊歩道が続いていた。

林を抜けると広場があり、竪穴式住居がいくつか立っている。

中を覗くと薄暗がりの中に囲炉裏があり、そこを囲んで多くの人が住んでいたらしい。

Img_7380 Img_7383

 

公園はかなり広くて全体を見て回るには時間がかかりそうだった。

ここで雨が降ってきた。

さほど強い雨ではないが僕らは撤退することにした。

 

鳥取牛骨ラーメン いち源

鳥取牛骨ラーメンというラーメンがあるらしい。

牛骨のラーメンはあまり食べたことがなかった。

ここは、食べてみたいと思った。

国道沿いの古びた味のあるお店が「いち源」さんだった。

カウンター席に座るといち源ラーメンと餃子を頼んだ。

鳥取牛骨ラーメンは、テールスープの様な味で、ストレート麺で、美味しかった。
餃子も皮がパリッとして美味しい。

美味しいラーメンを食べて幸せだった。

ごちそうさまでした。

Img_7397 Img_7392 Img_7394

 

名探偵コナンの町 北栄町

「由良駅へ行きたい」

ミィが言い出した。

由良駅のある北栄町は、名探偵コナンの作者、青山剛昌氏の出身地だ。

そのため北栄町はコナン一色になっていた。

橋の名前は「コナン橋」。

通りの名前は「コナン通り」。

JR山陰本線の由良駅も別名「コナン駅」となっているようだ。

僕らは、由良駅に着いた。

駅名標は、「コナン駅」。

駅前には、コナン駅に狙いを定めて指を向けるコナンの像。

ミィは大興奮で駅の写真や、コナン像の写真撮っている。

Img_7402 Img_7403 Img_7398

 

 

ミィは駅以外にも行きたいところがあるという。

「コナンの家があるんだよ。」

「家?」

「コナンの家 米花商店街」という公園のようなところがあるらしい。

「マンホールの写真撮ってくる」

そう言ってミィは通りを歩いていった。

僕は車でコナンの家へ先回りすることにした。

コナンの家は、カフェの併設されたグッズショップといった場所だった。

広い駐車場があり観光客が多く訪れるようだ。

ミィが満面の笑みでやってきた。

当然のようにグッズショップへ入っていく。

また、荷物が増えるのだろうか?

Img_7405 Img_7404 Img_7416

 

青山剛昌ふるさと館

コナン通りを走ると、名探偵コナンのキャラクターの像がところどころに立っている。

その通りの先に青山剛昌ふるさと館が建っていた。

青山剛昌ふるさと館は、名探偵コナンやYAIBAの作者 青山剛昌氏の記念館だ。
と、言っても内容はほとんどコナンでしたけど。
僕は、YAIBAが、好きだったんだけど、コーナーとしては一瞬でした。

Img_7418 Img_7424

 

作者の紹介、作品の紹介などを展示パネルや映像で表している。

相変わらず、一つ一つ丁寧に説明を読んでいくミィに付き合って2時間くらいかけて館内を回った。

特に最後の 3D映像は圧巻だった。

カウントダウンと共に始まる映像に僕達は見入っていた。

 

因幡の白うさぎ 白兎神社

因幡の白うさぎの話は子供の頃から何度も聞いていた。

有名な話だ。

隠岐の島に住んでいた兎が出雲の国へ向かおうとした。

その際にワニ(サメ)に彼らの数を数えるために隠岐の島から出雲国まで並ばせてその背中を渡りながら数えていくという嘘をつく。

もう一歩でたどり着く時に気を許してホントのことを口にしてしまう。

その為、怒ったサメが兎を海に落として襲いかかり、その毛をむしってしまう。

その兎が瀕死の状態でたどり着いたのが白兎海岸。

「道の駅 神話の里 白うさぎ」の目の前の砂浜がそれだ。

海岸へ降りるとそこに兎はいない。

今日は天気が悪いので暗い日本海が広がるだけだった。

Img_7434 Img_7432 Img_7433

 

海岸の反対側は、神社になっている。

白兎神社といい、因幡の白兎にちなみ白兎神を主神とする神社だ。

参道には白兎の像が立ち並んでいて多くの兎に導かれて進むと社殿があります。

Img_7426Img_3409Img_3411

 

鳥居の上には石がたくさん置いてあった。

「結び石」といい投げてうまく乗せる事ができると縁結びの願いが叶うという。

試しに投げてみるがなかなかうまくいかないものだ。

まぁ、今更縁結びを願う必要はないんですけどね。

Img_3407 Img_3408 Img_3415_20251004195901

 

鳥取砂丘コナン空港

コナン駅があるならば、飛行場はコナン空港だろう。

鳥取空港は、鳥取砂丘コナン空港が愛称として使われている。

中に入ると、名探偵コナンのキャラクターが溢れかえっていた。

Img_7439 Img_7448 Img_7438

 

いろんな仕掛けやコーナーが有るのだが、そもそも名探偵コナンを見ていない僕にはさっぱり分からない。

コナンと言えば「未来少年コナン」なのだ。

ミィは大喜びで見て回っている。

僕は、展望デッキで飛行機を見ている方が楽しい。

Img_7441 Img_7446 Img_7444

 

鳥取県は思った以上に面白い。

南部は、ゲゲゲの鬼太郎でできていて、

中部は、名探偵コナンでできていて、

北部は、砂丘でできているようだ。

明日は、砂丘へ行ってみようか。

 

鳥取ホルモンそば ホルモンそば御縁

鳥取駅の近くに宿を取った。

荷物を置くと早速鳥取駅へ行ってみる。

鳥取駅は、さすがに「コナン駅」とはなっていなかった。

駅前の地名サインは TOTTORI だ。

Img_7464 Img_7466 Img_7465

 

駅をウロウロしてから商店街のアーケードを歩きつつ夕飯を食べに向かっていく。

津山ホルモンうどんが美味しいとは聞いていた。

だがこの旅で津山へ行くことはなかった。

鳥取で調べたら、鳥取ホルモンそばというものがあったので食べてみたいと思った。

商店街をぶらぶら歩いてお店へ向かう。

鳥取ホルモンそば御縁さんは、商店街の一角にあった。

カウンターが6席くらい、小上がりのテーブルが2席くらいの小さいお店だ。

Img_7478 Img_7476

 

僕らはカウンターに座るとホルモンそばと、カレーホルモンそばを頼んだ。

目の前には鉄板があり、じいちゃん店主が次から次へと調理していく。

肉がじゅうじゅうと良い音を立てて美味しそうに仕上がっていく。

ホルモンを炒め、焼きそばと合わせていく。

見ているだけで美味しさがわかってくる。

Img_7467 Img_7468 Img_7469

 

「お待ちどうさま」

ホルそばが運ばれてきた。

早速食べてみたけど、美味しかった!
ホルモンがプリプリでそばとよく合う。
そのホルそばにカレーを和えたカレーホルそばは鉄鍋で出てきて驚いた。
熱々です。
じいちゃん、ばあちゃんがいっぱいいっぱいでやってる感がすごかったけど。
ちゃんと対応してもらって美味しくいただきました。
ごちそうさまでした。

Img_7470 Img_7471 Img_7472

 

90日目のDATA

Img_7485

2023/09/22(金)

天候:雨のち曇り 最低 21.5℃/最高24.9 ℃

鳥取県境港市〜鳥取県鳥取市

走行距離:114.0km

総走行距離:12147.3km

2025/09/24

ぐるっと日本を旅してみた Vol.89

2023年9月21日(木)89日目

僕は、この旅で初めて高速道路を走る事にした。

鳥取県へ向かうのだ。

関西から中国地方へ抜ける頃、ちょうど台風のコースとぶつかり、鳥取県だけは足を踏み入れていなかった。

四国から和歌山県へ抜ける予定だったが、ここを逃すと鳥取へは行けなくなってしまう。

距離と、時間を稼ぐために高速道路で鳥取へ向かう事にした。

嬉しいことに、全く予定していなかった瀬戸大橋を渡ることができるのだ。

今日は、天気も良く最高のドライブになりそうだ。

 

34都道府県庁目 香川県庁

鉄筋コンクリートで作られた香川県庁舎の外観は、かなり目を引く建物だった。

ミルフィーユ状に重なった構造の8階建てになっている。

代々木体育館を設計した丹下健三氏の設計で、元々本館として機能していたが現在はその隣に22階建の本館が建ったのでこちらは東館としている。

国の重要文化財に指定されている建物だ。

中は広いホールの様になっていて、県庁舎建築の過程、丹下健三氏の紹介、検討者の模型などが展示してあり自由に見学ができる。

ここだけ博物館の様な雰囲気だ。

Img_7250 Img_7256 Img_7260

 

奥へ進み本館へ入った。

エレベーターで21階へ上がるとそこは展望フロアになっている。

360度ぐるりと高松市内を見渡すことができた。

香川県内唯一と言って良いほどの高層ビルなので視界を遮るものはない。

海岸線から四国山地まで見渡すことができる。

かずら橋、金比羅さん、仁淀川、足摺岬・・・。

セルフうどん、丸亀の骨付鳥・・・。

行きたかった場所、食べたかったものがまだまだたくさんあったが。

四国を離れる事にする。

この旅は、まだまだ続くのだ。

Img_7252 Img_7262 Img_7265

 

瀬戸大橋と讃岐うどん 与島パーキングエリア

瀬戸内海の上、瀬戸大橋を走っていた。

青い空の下、青い海の上を一直線に道路が続いている。

視線を遮るものは何も無い。

行く手を遮る信号も無い。

ただただ、鳥取を目指すのみ。

とはいえ、このキレイな風景を一瞬で通り過ぎるのももったいない。

僕は、瀬戸内海の小島、与島にある与島パーキングエリアに寄ることにした。

Img_7308 Img_7279 Img_7282

「キレイだね」

パーキングエリアの展望台から海を眺める。

振り返ると巨大な吊橋、瀬戸大橋が視界いっぱいに入ってくる。

「あっ、電車が来た!」

瀬戸大橋は瀬戸中央自動車道の車道とJR 瀬戸大橋線の鉄道道路併用橋となっている。

その瀬戸大橋線を快速マリンライナーが四国へ向けて走っていった。

Img_7286 Img_7294 Img_7302

 

四国を離れる前に讃岐うどんを食べようと思った。

パーキングエリアの「架け橋夢うどん」さんで四国最後のさぬきうどんを食べる。

「うどん」と言えば、腰のあるのどごしの良いうどんというイメージを植え付けたのが「さぬきうどん」だと思っている。

それだから九州で食べた腰の無いうどんの衝撃がすごかった。

どちらが良いかという問題ではない。

どちらも美味しいうどんなのだ。

僕らは、腰のある美味しいうどんを堪能した。

Img_7287 Img_7288 Img_7289

 

青い空の下、青い海の上を一直線に道路が続いている。

視線を遮るものは何も無い。

行く手を遮る信号も無い。

再び、僕は鳥取を目指して走り始めていた。

 

妖怪会議 JR境港駅

瀬戸中央自動車道、

山陽自動車道、

岡山自動車道、

中国自動車道、

米子自動車道と乗り継いで米子市を目指した。

中国自動車道に入る頃には、空が曇り米子に近づくにつれて雨足が強くなってきた。

さっきまであんなに晴れていたのに・・・。

米子で高速道路を降りると国道431号線で境港市へ向かう。

水木しげる氏の故郷。

妖怪が溢れる街だ。

Img_7354 Img_7340

 

境港市営の観光駐車場に車を停めると、ミィは水木しげるロードに行った。

僕は疲れて車の中で休んでいた。

雨はますます強くなる。

30分ほどうとうとしながら車内にいたが、外に出てみる事にした。

JR境港駅が近くにあるのでそこまで行ってみる。

大きな建物があり、「でかい駅だなぁ」と思ったらそこはフェリーターミナルと観光案内所が一緒になった建物だった。

駅舎はその隣にこぢんまりと建っていた。

Img_7313Img_7314Img_7315

 

駅の周囲には目玉親父の街灯が立ち、ゲゲゲの鬼太郎やネズミ男が水木しげる先生を囲んで話をしている。

その他街角のあちらこちらに妖怪の像が立っていた。

妖怪が会議をしているという体らしい。

境港駅はなんとも楽しい駅だった。

Img_7336 Img_7338Img_7342

 

妖怪倉庫 境港フェリーターミナル

水木しげる記念館へ行こうと思ったが、改修中で休館していた。

その代わりに面白そうな場所を見つけたので境港フェリーターミナルへ向かう事にした。

境港フェリーターミナルは、隠岐島へのフェリーが発着していた。

以前は、ここから韓国、ロシアへとフェリーの出る国際ターミナルでもあった。

観光案内所もあり、ここへ来れば境港周辺の情報を手に入れることができる。

レストランもあり食事もできるようだ。

そして、その2階に「妖怪倉庫」がある。

Img_7316 Img_7317 Img_7325

 

妖怪に関する博物館的なものだろうと、ミィと2人で入ってみる事にした。

中は、狭い通路がありいかにも妖怪が出てきますと言った雰囲気の作りになっている。

そこに、鬼太郎、目玉親父、猫娘、ねずみ男がところどころにいたり、

イッタンモンメが空を飛んでいたりと見ていて楽しかった。

Img_7319 Img_7323 Img_7324

写真を撮ったり、妖怪の造形を楽しんだり、わいわい言いながら進む。

 

そして、出口まで来た時、僕はふと気づいた。

・・・これは、お化け屋敷だった・・・と。

 

ベタ踏み坂 江島大橋

来日観光客に人気のスポットがあった。

特に観光地ではないのだが、映えスポットだという。

是非とも見て見たいと思いその橋へと向かった。

宍道湖に続く中海に浮かぶ江島。

その島へ向かう江島大橋は、鳥取県境港市から島根県松江市の江島へ渡る橋だ。

車で走ってみるとなんて事はない、2車線の橋。

橋の下を船が通るのか中央が高くなっている。

島根県側へ抜けて、コンビニの駐車場に車を停めた。

今来た道を見てみようと道路へ戻ると、学生らしい4人組が交差点でわいわい楽しそうにカメラを構えていた。

そのレンズを向けた先を見ると、確かに壁の様な坂道を車が上り下りしていた。

「すごいね!」

有名な写真は、江島の先にある大根島から超望遠で撮っているらしい。

ただここからでもその凄さがわかる。

「すごい!すごい!」

学生たちと一緒になって感激していた。

Img_7355 Img_3403_20250924200701 62969056

 

ポプラ ローソン・ポプラ 境港三軒屋店

今夜泊まるホテルの周辺に食事のできる場所が見当たらなかったので、コンビニで弁当でも買おうかという話になった。

江島橋を再び渡り鳥取県側へ戻ると近くのローソンに入った。

「ポプラだ!」

駐車場に入るとミィが叫んだ。

店の看板に「LAWSON + ポプラ」と書いてある。

ポプラは、広島発祥の中国地方のローカルコンビニだ。

今は、ローソンと資本提携して「ローソン・ポプラ」というブランド展開をしている。

「ポプ弁を食べようよ」

ポプラの弁当だから「ポプ弁」。

ちょっと楽しみ。

店内はローソンなのだが、ポプ弁コーナーがあり、たくさんの弁当が置いてある。

その中から僕らは、唐揚げ弁当と、焼肉弁当を買うことにした。

この弁当をレジに持っていくと炊きたての御飯をよそってくれた。

コンビニにほか弁がくっついた感じだろうか。

面白い店でした。

 

ポプ弁 ホテルエリアワン境港マリーナ

そのホテルは不思議な形をしていた。

建物は円筒形になっていてその上は四角いフロアになっていた。

例えると、茶筒の上に箱が乗っている感じだ。

ホテルエリアワン境港マリーナ は、外観が不思議な建物だった。

チェックインを終えて客室のフロアへ行くと廊下が周を描いている。

その外側に部屋があるのだ。

だから部屋の形も四角ではなく、上辺と下辺が弧を描いた台形だった。

なんとも不思議な空間に僕らはいた。

Img_7374

 

荷物を置くと早速夕飯を食べる。

炊きたてご飯のポプ弁は温かかった。

ふりかけがお弁当に着いているのが嬉しい。

そして、美味しい!

唐揚げはカラッと揚がっていて外がカリッ、中がジューシー。

焼き肉は味付けもちょい濃い目でご飯が進む。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

Img_7360 Img_7362 Img_7361

 

89日目のDATA

Img_7373

2023/09/21(木)

天候:晴れのち雨 最低 25.4℃/最高 29.6℃

香川県高松市〜鳥取県境港市

走行距離:244.8km

総走行距離:12033.3km

2025/09/17

ぐるっと日本を旅してみた Vol.88

2023年9月20日(水)88日目

体調を崩してから、休もう休もうと思いながら四国を走っていた。

正露丸を飲み始めてようやく落ち着いてきた気もするが、やはり少し休みたかった。

高松まで来たのは、途中宿を取れなかったり、宿泊代が高かったりしたからだった。

高松では2泊してようやく「休む」事にした。

長期の旅だと、こういう日も必要なのかもしれない。

とにかく今日は、1日寝る事にしたのだ。

 

洗濯と睡眠 ザ・セレクトン高松

今日は、休むことにしたのだが、ミィは、元気だったので金比羅さんへ行くという。

この旅に出て初めて、別々に行動する日になった。

朝食を食べると、電車に乗るというミィを駅まで送った。

その後、溜まった洗濯物を洗いにコインランドリーへ行く事にする。

疲れているとはいえ洗濯くらいはしておかなければ。

洗濯機に洗い物を放り込むと、終わるまで駐車場で寝ることにする。

車の中で動く気もなく、ぼうっとしていた。

洗濯が終わるとコンビニでゼリー飲料など食べられそうなものを買ってからホテルに戻った。

 

扉に「掃除は不要です」という札を下げると、カーテンを閉めて薄暗い部屋のベッドに潜り込む。

僕は、あっという間に睡魔に襲われていた。

 

一人旅 金比羅宮

布団の中でうつらうつらとしていると、

ピンポーン

玄関チャイムが鳴った。

ミィが帰ってきたのだ。

僕は、ベットから降りて扉を開けた。

「おかえり」

「聞いてよ!」

開口一番、今日の出来事を話し始める。

「ことでんを途中で降りて、ヤドン公園行ってポケフタ写真に撮ってきたのよ。」

ポケモンの公園があるらしい。

 

「そこから金比羅さんまでまた電車に乗って行ったんだけどね。

参道で美味しそうなうどん屋さんがあってさぁ。

でも、お腹があんまり空いていなかったから、お参り先に行ったのよ。

坂道の参道歩いて、お土産屋さん見ながら行ってお参りしたんだよ。

そしたらさぁ」

ミィの言葉が少し強くなった。

「うどん屋さんまで戻ってきたら、お店閉まってたの!

信じられる!

もう!

お腹すいちゃったよぉ」

1日、何も食べずに歩き回っていたらしい。

「夕飯食べに行こうか」

今日は、夜泣きカレーではなく、外へ食べに出よう。

僕は、夕飯を食べようかと思うくらいに回復していた。

さて、何を食べようか。

 

ヤドン 手打免許さぬき麺業

高松市内のアーケード街まで出てきた。

「この近くにポケふたがあるから見てくる」

ミィは、ポケふたを探しに行ったが、すぐ戻ってきた。

「暗くて写真に撮れなかった。

明日また来ようね」

9月半ばになって日が暮れるのも早くなったのだ。

Img_7243

 

僕らは、ミィが昼間食べることができなかった讃岐うどんを食べる事にした。

アーケード街の中の「手打免許さぬき麺業」さんへ入ってみる。

この店はミィが来たがっていたのだ。

それは、

Img_7241 Img_7242

 

ヤドンのお揚げがあるのだ。

僕は、シンプルにさぬきうどんを。

ミィは、天ぷらうどんにヤドンのお揚げをサイドメニューでつけた。

油げの真ん中にヤドンの絵が書いてある。

それがヤドンのお揚げだ。

ミィは、満面の笑みで頬張っている。

Img_7227 Img_7229 Img_7231

 

僕もこの店で食べて見たいものがあった。

それは「骨付鳥」だ。

本場は、丸亀市なのだが、このさぬき麺業さんのメニューにも載っていた。

新潟の半身揚げとどう違うのか楽しみだったのだ。

鳥の半身を骨ごと焼いたものがドーンと出てきた。

半身上げに比べると若干小ぶりに感じた。

本来なら丸ごとがぶっといきたい所だが、今日はシェアして食べる事にする。

スパイスの効いた塩味の骨付鳥は美味しかった。

噛むと肉汁が出てくるくらい柔らかい。

「カレー味じゃない!」

ミィは、食べ慣れた半身揚げと違うと言い出した。

新潟の半身揚げは基本カレー味なのだ。

とはいえ骨付鳥を僕が2口3口食べると、残りは全部ミィが食べてしまった。

美味しかった!

ごちそうさまでした。

Img_7237 Img_7238

 

88日目のDATA

Photo_20250917191601

2023/09/20(水)

天候:晴れ 最低 25.1℃/最高 30.8℃

香川県高松市

走行距離:8.0km

総走行距離:11788.5km



2025/09/03

ぐるっと日本を旅してみた Vol.86

2023年9月18日(月)86日目

四国は、日本の歴史にとって重要な人物が生まれた土地だ。

特に高知県、かつての土佐藩といえば薩摩藩、長州藩と並んで重要な藩だった。

そんな人物の一人、坂本龍馬に会いに行く。

 

坂本龍馬 桂浜

坂本龍馬像が海の遥か先を見続けて立っている。

その前に白い砂浜が広がっていた。

ここが桂浜だった。

Img_7086 Img_7082

 

昨日、立ち寄ることのできなかった桂浜へやってきた。

平日早朝ということもあり、渋滞もなく駐車場へ入ることができた。

それでもすでに多くの観光客が訪れていた。

案内板に従って桂浜へ向かう。

意外にも小高くなった林の先にあるらしい。

階段を登り遊歩道を歩くと目の前に海が現れた。

手前には、弧を描いた白い砂浜が広がっている。

「ここが桂浜か」

昔、「竜馬がゆく」を読んでいた頃を思い出す。

あの桂浜に立っているのだと。

「思ったより狭いんだな」

どこまでも続く砂浜をイメージしていたのだが、実際に来てみると全く違っていた。

川と海に挟まれて半島のようになっていて、その海側の林に囲まれて湾のようになった場所だった。

打ち寄せる波は、当時と同じなのだろうか?

この海を見ながら竜馬は、脱藩を考えていたのだろうか?

日本の将来を考えていたのだろうか?

今の日本を見てどう思うのだろうか?

 

龍馬像に問いかけても何も答えは返ってこなかった。

Img_7081

 

正露丸 道の駅 田野駅屋

土佐湾沿いに車を進めた。

空は晴れ渡っていて、天気が良い。

気持ちの良いドライブだった。

お腹の調子が良ければだが。

僕は、お腹を温めながら運転をしていた。

 

そんな調子なので食欲もあまりない。

何か、名物や珍しいものを食べよう、という気にもならなかった。

道の駅 田野駅屋に寄ったのもただ、休憩がしたかったのだ。

「車で休んでいるから、コンビニで弁当でも買っておいでよ。」

ミィにそう言うと僕はシートを倒した。

道の駅 田野駅屋は、土佐くろしお鉄道の田野駅に併設された道の駅だ。

道の駅の建物の上が高架の駅になっているようだった。

そこにイベント列車らしき車両が見えた。

大勢の人が出入りしている。

そんな風景を見ながらぼんやりしているとミィが戻ってきた。

ミィはコンビニ弁当を食べ、僕は頼んでいたゼリー飲料を口にする。

冷たくて甘いゼリーが心地良かった。

 

「薬を買ってこよう。」

そのうち治るだろうと高をくくっていたのだがこれ以上長引かせたくはなかった。

僕は、道の駅の隣のドラッグストアで正露丸を買ってきた。

これが正解かどうかは分からないが、お腹の調子が悪い時にはこれだ、と思っている。

黒くて、臭くて、苦い薬を飲み込んだ。

旅を続ける。

これが僕の当面の目標だった。

 

中岡慎太郎 室戸岬

桂浜では、

坂本龍馬が、

ここ室戸岬では、

中岡慎太郎が、

太平洋を見つめ続けている。

Img_7093

 

室戸岬は岩場でゴツゴツとした海岸だ。

遊歩道は、岩の間を進んでいく。

大きな岩の影を回ると、海が見えた。

波打ち際は、岩場で小さな湾のようになっていたり、大粒の砂で小さな砂浜があったりと様々な姿を見せてくれる。

その向こうは世界に続く太平洋だ。

中岡慎太郎は、この海の先に何を夢描いていたのだろうか?

ぼうっと、海を眺めていると、

「魚いるかな?」

ミィが岩場の間を覗き込んで魚を探している。

人によって見える風景は違うものだな。

僕も一緒になって魚を探し始めた。

Img_3381_20250903195901 Img_7094 Img_3375_20250903195901

 

ブリかハマチか? むろと廃校水族館

小学校の駐車場に車を停めた。

鉄筋3階建ての田舎の小学校だ。

小さい子供が親に連れられて学校に入っていく。

僕らも続いて学校の玄関を入る。

中には、ちょっとした売店のようなコーナーと、

受付があった。

小学校は、とうの昔に廃校となっている。

そして、その校舎は再利用されている。

「むろと廃校水族館」は、その名の通り、「廃校」を利用した水族館だったのだ。

Img_7095 Img_7133 Img_7131

 

館内は、まさに小学校。

子供用の小さな机と椅子が並び、教壇に黒板、そしてOHP!

懐かしい感じだが、OHPの中身は水槽になっている。

手洗い場はタッチプールだ!

Img_7100 Img_7101 Img_7098

 

跳び箱も水槽。

今風の AED も置いてあるが、もちろん水槽。

人体模型が立っていて、お化け屋敷なら不気味さを表現するものだが、

魚か何かいるんじゃないの?と思わず見てしまう。

Img_7103 Img_7096 Img_7097

 

大きな水槽が置かれた教室もあり、ウミガメやエイ、様々な魚達が泳いでいる。

一風変わった水族館は、とにかく楽しい。

案内に従って校内を回ると最後はプールに出る。

ちょっと濁ったプールには大型の魚が泳いでいる。

サメだ!

ウミガメもいる。

Img_7116 Img_7126 Img_7105

 

出口までくると、ミィがショップを物色し始める。

「クジ引くね!」

透明の球体で飛び回るクジを1枚引いてミィがカウンターへ持って行く。

このぬいぐるみの中からと言われてミィが選んだのは、

「ブリ!」

ニコニコしながら助手席に座る。

「でもこのサイズは、ブリ?

それともハマチ?」

ぬいぐるみを抱えながら、サイズを測るミィ。

「このサイズだと、ハマチみたいだけどね」

これからは、「ぐんまちゃん」と「ブリ」が旅のお供になりそうだ。

「1等が当たらなくて良かったな。

お前の席が無くなってたからな」

1等は 子供の背丈くらいの巨大なぬいぐるみだったのだ。

 

Dual Mode Vehicle 阿佐海岸鉄道

室戸岬でバス停を見かけた。

そこに書いてあったのはただのバスではない、

DMV(デュアル・モード・ビークル)

鉄道とバスの両方の機能を持つ乗り物だった。

「なんか面白そう!」

旧国鉄 阿佐線の工事中断区間を引き継ぐ形で第3セクターとして開業した阿佐海岸鉄道。

2020年にはディーゼル車両での運行を終了し、2021年からは DMV での運行を開始した変わった形態の鉄道だ。

 

ボンネットのついたマイクロバスのような形状の車両は、駅に着くと鉄道の車輪が上部に上がると代わりに車のタイヤが降りてくる。

そうしてそのタイヤで道路を走る仕組みになっている。

モードチェンジを行う場所は駅舎の隣にあり、道路が駅のホームに乗り込んでくるような面白い仕掛けになっている。

「乗りたかったね」

1日数本しか走らないローカル路線だ。

そこに合わせて訪れなければ乗ることはできないだろう。

どんな乗り心地なんだろう?

 

コンビニ飯 徳島グランヴィリオホテル

今夜は、徳島県庁の隣にあるホテル、徳島グランヴィリオホテルに宿を取った。

ただ、食事のできそうな場所が近くになかった。

少し歩けばありそうだが、体調があまり良くないので歩く気にならなかった。

このホテルの良いところは、館内にコンビニがあるのだ。

ホテルから続く通路を通ると道路を渡って宴会場のある建物に出る。

その1階がローソンになっていた。

「今日は、コンビニ飯」

たまにはこう言う日もある。

部屋に戻って、コンビニ飯でディナーとした。

明日は、どこまで行けるかな?

体調が悪化しないことだけを祈って、コンビニ飯を口にした。

美味しい。

ホテルの狭い室内で、僕らは美味しい食事を食べたのだ。

 

86日目のDATA

Img_7164

2023/09/18(月)

天候:晴れ 最低 24.4℃/最高 32.5℃

高知県高知市〜徳島県徳島市

走行距離:226.5km

総走行距離:11681.9km

 

2025/08/30

ぐるっと日本を旅してみた Vol.85

2023年9月17日(日)85日目

結局、体調は相変わらずだ。

それでも車を進める。

初めての場所を走るのは楽しい。

今日も見てみたい場所がある。

無理せずマイペースで進もう。

 

やなだにキャニオン

久万高原の山中を進んでいた。

国道沿いに「やなだにキャニオン」という看板と駐車スペースがあった。

道の駅ではないので店やトイレは無い。

しかし、景色は素晴らしい。

「キャニオン」というだけあって深い谷が目の前に広がっている。

Img_6987 Img_6986

 

さらに進むと「四国カルスト」と書かれた観光案内表示があった。

「えっ、四国にもカルスと台地があるの?」

秋吉台の光景を思い浮かべながら、驚いていた。

ただ、「行こう!」と、決断するだけの気力が無く、先に決めた行き先を目指していた。

まだ身体は本調子ではなかったのだ。

 

菊川怜さんのオススメ 檮原町

「私は、建築が大好きで、行ってみたいところがあるんです。

そこを旅してきました。」

TVの中で菊川怜さんがにこやかに話をしていた。

建築家 隈研吾氏が設計した建築物が町内のあちこちにある檮原町。

「面白そうだな。 行ってみるか。」

松山市のホテルで、旅番組を見ながら行き先が決まったのは、昨日の朝の事だった。

山深い久万高原の山中を走っていたが、高知県の檮原町に入ると風景が変わった。

モダンな建物が多いのだ。

「こんな山奥に!」と、驚かされていた。

まずは、象徴的な建物の梼原町立図書館「雲の上の図書館」へ向かう。

さすがに日曜日ということもあり駐車場は混雑していた。

Img_6989 Img_6991 Img_6992

 

「昨日のテレビの影響かな?

菊川怜の影響はすごいな!」

木造の建物で、外観は連続したガラス窓の上が板張りになっていて、地の板と黒塗りの板が縞になっている。

中に入ると靴を脱いで板の間を歩く。

高い天井は圧巻で見上げると逆三角状に組まれた柱がいくつも見える。

この柱を組み合わせて屋根の重量を分散し支えているらしい。

柱の模型もあり、パズルのようにバラして組めるようになっていた。

説明書きもあるがなかなか組むのが難しい。

悪戦苦闘しながらようやく組むことができたが、仕組みは良くわからなかった。

Img_6993 Img_6995 Img_6999

 

書棚の並ぶメインフロアは2階建てになっていて中央に階段があるがしきりはなく、大きなロフトのような構造になっていた。

岩手県遠野市の「こども本の森 遠野」を思い出した。

向こうは、建築家 安藤忠雄氏の建物で同じように木の温もりを感じる内部の造りだった。

いるだけで楽しい図書館。

それだけで見る価値があった。

Img_6996 Img_6994 Img_6997

 

その他にも組み木細工のような外観の檮原町役場。

一本の柱から天に向かって組み合わせた木材が広がっていき、その上に渡り廊下のある「雲の上のギャラリー」などを見て回った。

隈研吾氏の設計した建物を集中的に見て回れる檮原町は、街歩きがとても楽しい町だった。

菊川怜さんのオススメの梼原町。

来てみてよかった。

Img_7016 Img_7015 Img_7017

 

龍馬脱藩マラソンと沈下橋

梼原町は、坂本龍馬らが脱藩したルートにある。

その脱藩に関わった人々をモデルにした「維新の群像」という像があるということで寄ってみた。

土佐藩といえば明治維新で活躍した人物が多くいるが、檮原町に関係する人物を一まとめにして制作されているのが「維新の群像」という像だった。

坂本龍馬も、脱藩する際に檮原を通ったということで、像の一員として制作されている。

Img_7008 Img_7009 Img_7010

群像の隣の建物は、維新の博物館かと思ったら梼原町構造改善センター

 

「龍馬脱藩マラソン!、なにそれ?」

沈下橋を見に行こうと檮原町内を走っている時だった。

龍馬脱藩マラソンと書かれた看板が立っていた。

坂本龍馬の脱藩経路にあたる道をマラソンコースにしたのが「龍馬脱藩マラソン」ということだった。

Img_7006

 

そのマラソンコースに沿って山道を登って行く。

すると脇の小川にかかる沈下橋「川角橋」があった。

川幅はさほど広くなく、橋の長さは約30m。

テレビや雑誌で出てくる沈下橋に比べれば地味な橋だが、現役の橋でもあるらしい。

車幅よりちょっと広い端の端を車で通ってみた。

コンクリートでできた端は、雑炊時に水没するようにできている。

その為、欄干などはなく、橋の両サイドは丸く削られていて水の圧力を逃すようにできている。

ちょっとハンドル操作を間違うとそのまま川へ落ちてしまいそうで、ドキドキする。

龍馬も脱藩の時は、この川を渡ったのだろうか?

橋の建設は昭和35年。

龍馬が脱藩した当時は橋なのなかっただろうから自力で渡ったのだろうか?

目の前の川は、静かに流れていた。

Img_7013 Img_7011 Img_7012

 

海上遊園地 浦の内

四国山地を横切って海岸線まで出てきた。

今いるのは浦の内という、半島が陸地と平行にあり細長い湾のようになった場所だった。

堤防沿いを道路が進んでいる。

その堤防に沿って車がたくさん止まっていて、堤防の外側の海で子供達が遊んでいるのが見えた。

「なんだろう?」

僕は、気になって車を停めていた。

そこは、湾になっている為か並の静かなキレイな海だ。

子供達の歓声の上がっている方を見ると、海上に空気で膨らませるプールのようなものが浮かんでいる。

ただよく見るとかなり巨大で、プールだけではなくその上に滑り台なんかもあり監視の人もいるようだった。

海の上の子供遊園地のようなものだ。

子供達が遊んでいるのを親達が堤防の上から見ている。

楽しそうだなぁ、と思った。

少しでも波のあるところではできない遊びだな。

海上遊園地で遊ぶ子供達がちょっと羨ましかった。

Img_7033 Img_7032

 

32都道府県庁目 高知県庁

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が好きで繰り返して読んでいた時期があった。

だから高知の桂浜は是非とも行ってみたかった場所だ。

海岸線を走り桂浜に近づくと急に速度が落ち、大渋滞にハマってしまった。

車がちっとも進まないのだ。

日曜日の観光地はこういうこともある。

「ここを曲がれば桂浜なのにな」

右折して桂浜へ向かう一本道が渋滞していて、そこへ入ることすらできなかった。

「よし、諦めよう」

僕は交差点を直進して高知市内へ向かった。

高知市内は、幅の広い道路の真ん中を路面電車が走っていた。

路面電車とすれ違いながら、僕は高知県庁へ向かった。

高知県庁の隣の公園ではイベントをやっているようで、大勢の人が行き交っていた。

イベントは覗かずに県庁舎へ向かう。

Img_7034 Img_7036 Img_7043

 

「高知家」と入口に看板が立っていた。

「高知県は、ひとつの大家族やき。

みんなぁも、家族にならん?」

をキャッチフレーズにしている高知県。

坂本龍馬風のキャラクターがニッコリとこっちを見ている。

「家族にならん?」って言ってるのかな?

Img_7042 Img_7041 Img_7039

 

三大がっかり名所 はりまや橋

札幌の時計台

長崎のオランダ坂

そして、高知のはりまや橋

この3ヶ所を日本三大がっかり名所というらしい。

オランダ坂は行かなかったけど、札幌の時計台は、行ってみると僕はがっかりすることはなく、ちゃんとした立派な建物だなぁと思った。

はりまや橋はどうだろうか?

僕らは、ホテルに荷物を置くと早速はりまや橋へ向かった。

 

確かに、周囲が開発されているため都心の大通りの端にちょこんとある橋は、風情のある橋とは言い難かった。

しかし、赤い欄干の太鼓橋はキレイな橋で、僕はちっともがっかりしなかった。

人は何を期待して名所へ行くのだろうか?

期待が大きすぎる分、その佇まいにがっかりするのだろうか?

「名物に美味いものなし」

とも言うが、これまでその土地の「名物」と言われるものをいくつも食べてきたが、どれも美味しかった。

(お腹が緩んだ記憶が最近あるが・・・)

人は、期待を大きく膨らませたぶんを回収できずにアンチな言葉に変えてるんだろうなぁ?

さて、今夜は高知の名物を食べに行こう。

僕らは街へ繰り出した。

Img_7047 Img_7046 Img_7045

 

おまけの酒蒸し 黒潮豪商 播磨屋宗徳

高知に来たからには、「カツオのたたき」を食べなければ。

今日の夕飯は、カツオのたたきに決まっていた。

アーケード街を歩いて手頃なお店を探していた。

「黒潮豪商 播磨屋宗徳」

いかにもな感じの居酒屋だが、ここで夕飯を食べることにした。

市場へ行けば目の前で藁焼きをやってくれるところもあるのだろうがそこまで望んではいなかった。

美味しいものを食べられればそれでいいのだ。

肉厚のカツオのたたきは、やはり美味しかった。

ニンニクスライスを乗せて塩で食べる。

刺身とは違う旨味と、感触があって箸が止まらない。

Img_7072a Img_7057

 

珍しいものも食べてみた。

「のれそれ」

穴子の稚魚のことらしい。

半透明なとろっとしたものを、薬味と一緒に食べてみる。

不思議な食感で美味しい。

「チャンバラ貝」

マガキガイという貝で高知県周辺で食べられるという。

巻貝でツブ貝を大きくしたような感じで、コリコリしていて美味しい。

Img_7055 Img_7065
「のれそれ」ちゃんばら貝

 

いろいろ食べていると「アサリ雑炊です」と、バイトらしいお兄ちゃんがどんぶりを持ってきた。

「ありがとう」と、受け取ると雑炊の丼と小鉢に入ったアサリを置いていく。

一瞬「?」と思ったが、もしかして雑炊とアサリを別添えにしてあるの?と雑炊を食べてみる。

「美味しい!」

しかも中からアサリの身が出てくる。

小鉢のアサリを雑炊に入れて食べてみる。

・・・あぁ、これ酒蒸しだ。

近くにいた店員に「アサリの雑炊頼んだんですけど、アサリって別添えじゃないですよね。

これ、酒蒸しですよね」と聞いてみた。

店員のおばちゃんは、最初変な顔をしていたが、急に笑い出した。

「あぁ、間違えたんだね。あの子今日が初めてのバイトなんですよ。

良いですよ。酒蒸しおまけしておきますから。」

バイトのお兄ちゃん、ありがとう。

僕らはありがたくアサリの酒蒸しをいただいた。

大きくてぷりぷりしたアサリはとても美味しかった。

今度から、間違わないでね。

ごちそうさまでした。

Img_7068 Img_7069 Img_7071

アサリ雑炊これは酒蒸し?贅沢な雑炊

 

85日目のDATA

Img_7078

2023/09/17(日)

天候:晴れ一時雨 最低 25.5℃/最高 32.0℃

愛媛県上浮穴郡久万高原町〜高知県高知市

走行距離:158.0km

総走行距離:11455.4km

2025/08/25

ぐるっと日本を旅してみた Vol.84

2023年9月16日(土)84日目

体調が悪いので松山市でもう一泊しようと思ったが、

手頃なホテルが無かった。

体調が悪いと言っても、何もできないわけでも、動けないわけでもない。

結局、前へ進むことにする。

無理せず、のんびり、行けるところまで行ってみよう。

 

渡し船 三津の渡し

朝になってお腹の調子は少し良くなったので出発することにする。

昨夜の居酒屋で近くに渡し船があると言う話を聞いていたので行ってみることにした。

三津の渡しは、川の河口近くにあった。無料なので乗って見ようと思ったが、駐車場が無かったので路駐して眺めるだけにした。

渡し船は、大型のボートに操縦席の小屋をつけた感じだった。

時間は決まっていなくて、人が来れば出発するらしい。

船が対岸にいる時は手をあげて呼ぶと来てくれる。

河口部分は、潮の満ち引きの影響を受けるのか結構流れが速かった。

小さな船は、波に揉まれてゆらゆらと進んでいく。

漁から戻ってきたらしい漁船が行く手を遮るようにやってくる。

約束事でもあるのか渡し船が川の真ん中で速度を落とし、漁船をやり過ごす。

対岸は、船を上げられるようにスロープになっているのだが、船はそこに近づくとドリフトするかのようにお尻を振って向きを揃えるとスロープに突っ込んでいった。

お客さんは、そのスロープから陸に上がるようだった。

Img_6911

 

人っ子1人来ない船着場の前の道に車を置いて渡し船に乗っても良かったかな?

と、ちょっと思った。

「対岸まで車で迎えにいくから乗ってきたら?」

と、ミィに言ったが

「別にいいや」と、乗る気はなさそうだった。

川の流れにゆらゆら揺れる渡し船を見ているだけでも楽しかったのだ。

 

みきゃんパーク梅津寺

「9:30オープンだから!」と、ネットで下調べしたミィは言った。

しかし、現地に到着すると駐車場は閉鎖されていて人影もなかった。

「みきゃんパーク、休みじゃないの?」

「そんなことない!ちゃんと時間書いてあったから!」

それでも、みきゃんパーク梅津寺の扉は固く閉まっていた。

とりあえず、目の前の海岸でしばらく海を眺めて時間を潰していた。

10:00になったのでそろそろ開いたかと「みきゃんパーク」に戻ってみる。

しかし、人影がなく静かな佇まいだった。

諦めきれずにネットで調べていたのだが、どうやら今日は開店が遅くなるらしい。

「昼までここにいるのはやだな。

もう次に行こう」

ミィは不満顔だったが仕方がない。

店が開かないのだから。

そもそも昨日「みきゃんセンター」に行っただろう、と思ったが口にはしなかった。

Img_6916

 

明治のカール

明治のカール。

「・・・ハァ、おらがさ山にも桜が咲いた〜」

カールおじさんのカール。

ちょっと太くて丸っこいカール。

サクサクした食感のカール。

東日本から撤退したカール。

 

そのカールの工場があった。

西日本では売られているとは、

風の便りで聞いていたが。

都市伝説ではなかったのか。

目の前に大きく「カール」と書かれた工場があった。

そんな大袈裟な話ではないのだが、

工場を見つけた時に

あぁ、まだ売ってるんだな、と思った。

久しぶりに食べてもようか?

Img_6918 Img_6917

 

蛇口からみかんジュース えひめ愛顔の観光物産館

「愛媛では蛇口からオレンジジュースが出るんだよ」

都市伝説でそう囁かれていたが、それを具体化(商業化)した場所があるという。

飛行場や、観光施設に行くと体感できるという。

とはいえ、結構値段も高かったりするのだが。

1杯 100円で体感できる場所があり、ここが一番安いと聞いた(自分調べ)。

「えひめ愛顔の観光物産館」は、観光客で混んでいた。

その中に入り特産品やお土産の並んだ棚を見て回る。

キャラクターのキーホルダーや、グッズがあるとミィが食いついてみている。

海産の加工品が多いがやはり「みかん」の加工品が多い。

みかんジュースも、品種ごとにあってちょっとした色の違いもあって試してみたくなる。

その「みかんジュース」の出る蛇口だが、物産館の入口を入るとすぐの所のにあった。

100円払って紙コップをもらい、それに1杯分、蛇口を捻ってジュースを入れる形だ。

子供の頃、ガラスのドームにオレンジジュースが噴き上がっている自動販売機があったのを思い出す。

あれとは全然違う。

みきゃんがデザインされた流し台に「蛇口からみかん」と大きく書いてある。

蛇口を捻ると濃いオレンジ色のみかんジュースが出てくる。

思わず笑っちゃう。

楽しい!

僕らがジュースコップに注いでいると急に混み始め後ろに行列ができた。

みんなやりたいんだな「蛇口からみかんジュース」。

ホント、バカみたいだけど楽しい仕掛けだ。

Img_6919 Img_6920 Img_6921

 

道路を挟んだ反対側の土産物の店先にも「蛇口からみかんジュース」があった。

値段は、200円。

空港では、250円とか300円とかと、聞いた。

ずいぶん値段が違うんだなぁと、美味しいみかんジュースを飲みながら思った。

みかんジュースが美味しかったので味比べをしようと「宇和島みかん」「不知火」「河内晩柑」の3種類のジュースを買ってみた。

全部美味しいんだけど、ずいぶん味が違うもんだなぁ。

もう一つ、愛媛ローカルのクリームソーダ、「ホームアップ」も飲んでみた。

なんだか懐かしい味がする。

Img_6925 Img_6927

 

巨大テント 道後温泉本館

高台の駐車場の脇にある足湯に浸かりながら眼下の景色を眺めていた。

そこから見えるのは巨大なテント?だった。

ただ、そのテントの中に巨大な建物がすっぽりと入っていた。

木造3階建てのその建物は、道後温泉本館だった。

重要文化財の指定を受けている現役の公衆浴場だ。

現在(2023年)は、保存修理工事中の為巨大なテントに包まれていた。

Img_6928 Img_6930 Img_6933

 

工事中の為、入浴はできるが休憩室等は使えないらしい。

それどころか、入浴したくても順番待ちがすごくてまだ午前中なのに次に入れるのは午後遅くなりそうだった。

しかたないので、道後温泉本館を眺めながら足湯に浸かっている。

これで、道後温泉にはいって来たよ、と言えそうだな。

Img_6937 Img_6955 Img_6956

 

坊ちゃんカラクリ時計 道後温泉駅

道後温泉本館をグルッと回ってその建物の造りを眺めていた。

とは言え、工事中なのでテントの隙間からのぞき込む感じですが。

そこからアーケード街となった温泉街をブラブラと歩いて行く。

気になる土産物屋やショップがあると立ち寄ってグッズやキャラクター商品を見ていく。

ミィは相変わらずキャラクターグッズが気になるようだった。

Img_6938 Img_6939Img_6945

 

温泉街を抜けたところが伊予鉄の道後温泉駅がある。

SLを模した「坊ちゃん列車」が走ってくる駅なのだが、この時間はオレンジと黒のシャレた路面電車がやってきた。

Img_6946 Img_6951 Img_6950

 

駅前は、広場になっていてその中にカラクリ時計が建っている。

三々五々人々が集まり始め 11時30分にカラクリが動き始めた。

屋根がせり上がり、グルリと文字盤が回るとマドンナが現れ、さらに本体がせり上がると湯船が出てくる。

扉が開くと坊ちゃんとマドンナが現れたり、様々なキャラクターが表れて音楽に合わせて動いていた。

一通り音楽が終わると同時に全てが時計の中に収まって、元の時計に戻り静寂が訪れる。

あっという間に人々は散ってしまって誰もいなくなった。

終わりはあっけないのだ。

Img_6954

 

バスカビル家の犬 萬翠荘

シャーロックホームズのバスカビル家の犬 といえばホームズの物語の中でも有名な話だが。

それをモチーフにした「バスかビル家の犬 シャーロック 劇場版」という映画を見たことがあった。

そのロケ地となった建物があるらしいので行ってみた。

愛媛県庁の裏手にあるその建物があった。

萬翠荘は、旧松山藩主の子孫が大正時代に建てたフランス風洋館だ。

真っ白な洋館は、キレイに整備されていて年月を感じさせない。

その前に立つと、車寄せや、バルコニーの雰囲気が映画で見た建物そのものだった。

Img_6964 Img_6963

 

重厚な玄関から中に入ると、中央に階段があり、ステンドグラスが見える。

右手は、ちょっとしたホールになっているが、普段ここは貸室になっているらしい。

階段を上がりステンドグラスを間近にみる。

赤い帆を張った船が海原を進んでいる。

ステンドグラスの図柄としてはちょっと珍しいかもしれない。

2階は展示室になっていて、萬翠荘にまつわるさまざまな資料が展示されていた。

バルコニーのある小部屋には、椅子が置いてありちょとだけ「伯爵」気分を味わうことができる。

優雅な世界に浸ろうかと思って座ってみるが、僕はあまり落ち着かなかった。

畳の上であぐらをかいている方が性に合っているようだ。

Img_6959 Img_6957 Img_6958

 

大混雑の夜 千本高原キャンプ場

「えっっと、今日は大勢いらっしゃっているんですよ。」

受付の女性は、ちょっと困った顔をしてタブレットを見せてくれた。

それは、キャンプ場に設置された Webカメラの映像だった。

確かに、車とテントでサイトが埋まっているようだった。

思えば今日は、土曜日だった。

混んでいるわけだ。

「行ってみて、テントを立てられるかどうか確認してください。

料金は、立てることができてからで良いですよ。

明日の担当者にも伝えておきますので、撤収後に支払いに来ていただいても大丈夫です」

親切に説明してくれたことにお礼を言って、僕らはキャンプ場へ向かうことにした。

千本高原キャンプ場は、久万高原にある格安キャンプ場だ。

道の駅さんさん で受付をすると山道を登っていくと、10分ほどでサイトに到着する。

キャンプ場は、ドーナツ状に通路があり、その両側にサイトがあるようだった。

通路の両脇は、タブレットで見た通り車とテントでサイトが埋め尽くされていた。

溢れたキャンパーは、その周囲の空間を見つけてテントを立てていた。

大型のキャンピングカー、というよりトラックといった感じの車両もある。

僕らは、通路を周回して内部のサイトにテントを立てるのを諦めたが、少し背の高い草が生えている場所が空いているのを見つけた。

「ここにしよう。」

車を停めて草を少し倒すとテントとタープを立てた。

その後も次から次へと車が入ってくる。

諦めて出ていく車もいるが、ほとんどの人はそれなりの場所を見つけてテントを立てていた。

Img_6985 Img_6965 Img_6967

 

僕らは一旦、町まで戻り道の駅で料金を払い、スーパーで食材を買い、キャンプ場へ戻った。

温泉へ行きたかったがすぐ近くには無いようで、更に山奥へいく必要があったので諦めたのだった。

その夜、旅の洗礼が再び訪れる。

テントを出たり、入ったりを繰り返す。

ようやく眠りにつけたのは深夜を回っていた。

 

84日目のDATA

Img_6974

2023/09/16(土)

天候:晴れ 最低 24.9℃/最高 33.4℃

愛媛県松山市〜愛媛県上浮穴郡久万高原町

走行距離:68.8km

総走行距離:11297.4km

より以前の記事一覧