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2025年5月の3件の投稿

2025/05/27

ぐるっと日本を旅してみた Vol.74

2023年9月6日(水)74日目

鹿児島県に入ってからずっと天気が良い。

9月に入ったのに 30度超えの日が続いている。

南国に来たという思いと同時に

まだまだ夏が終わっていない気がした。

僕らの夏は、まだまだ続いていた。

そして、北上する旅は一旦やめて、

更に南へと旅を続けていく。

ますます暑くなる気がする。

 

猫と洗濯物と桜島 黒川岬展望公園

今日も良い天気だ。

ホテルを出ると、宮崎方面へ向かった。

途中、仙厳園とか、西郷隆盛蘇生の家とか、観光バスが止まるような観光名所をいくつも横目に車を進める。

まずは、洗濯をしたかったのだ。

そして、今日の夕方までに車を鹿児島空港の駐車場に停めて鹿児島港に向かわなければならないのだ。

鹿児島空港へ向かうために姶良市にあるコインランドリーで洗濯をする事にした。

国道沿いにあるコインランドリーに洗濯物を放り込むとしばらくやる事がない。

近くに「黒川岬展望公演」というのがあるので、何があるかわからないがいってみる事にした。

日木山川が錦江湾に注ぎ込む場所に黒川岬があった。

目の前には桜島が噴煙をあげている。

かつては、島津氏と肘付氏が合戦を行い初めて鉄砲を使った戦さが行われた場所だそうだ。

今、僕らの前には悠然とした桜島と太陽に照らされて輝いている錦江湾が見える。

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近所の猫だろうか?一匹の猫が目の前を横切っていく。

その猫を追っかけてみたりして、のんびりとした時間が流れている。

洗濯物が仕上がるまでもう少し時間がある。

日差しがだんだん強くなってきた。

もうちょっとここにいて、スーパーで飲み物でも買って行こうか?

猫が背伸びをして、こちらの事は気にもせずに草むらへと入っていった。

そろそろ戻る事にしようか。

 

沖縄行考察

2日前、指宿の駅駐車場で沖縄行きの行程について考えていた。

フェリーの料金と、那覇−鹿児島の飛行機の料金があまり変わらない事が分かったのでフェリーと飛行機を使うことにした。

まず、車を港の駐車場に置いて、マルエーフェリーで1日かけて那覇港へ行く。

到着は翌日の午後7時。

そこから3泊して中2日を観光に当てて、4日目に飛行機で鹿児島へ戻ってくる。

おぼろげながらそんな行程を考えていた。

しかし、飛行機の時間を調べて驚いた。

朝7時台と夜8時の便しか無いのだ。

早朝便はちょっと乗るのが大変だなぁ。どうしようか?

そう思った時、ふとひらめいた。

夜の便に乗ればその日中に観光ができるなぁ。

とすれば、2泊3日で2日目、3日目に観光して3日目の夜の便で鹿児島へ戻れば1泊少なくできるぞ、と。

しかし、夜9時に鹿児島空港に着いてその日の宿はどうする?

実は、鹿児島市内から鹿児島空港の間は車で1時間、高速を使っても40分位かかる。

キャンプは無理だからホテル泊まりになるだろうが、鹿児島港に車を置くと取りに行けなくなってしまう。

で、あれば空港の近くで宿を取ることにした。

実際は、近くには取れなかったのだが車は空港の駐車場に置くことにした。

こうして指宿で沖縄行きを決めた。

 

姶良市で洗濯が終わった僕らは、鹿児島空港へ向かった。

 

焼きそば 山形屋食堂

地方ローカル空港だろう、と思っていた鹿児島空港は思いのほか大きかった。

広い駐車場は車で埋まり、利用者が多いことを感じさせた。

ここに車を4日間置く事にする。

沖縄へ行くための荷物をまとめると車に鍵をかけた。

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まずは、お昼。

空港内のレストランで食事をしようと中に入った。

「山形屋食堂がある! 焼きそばを食べようよ」

ミィが見つけた山形屋食堂は、鹿児島市内の山形屋デパートが出店しているレストランだ。

焼きそばはいわゆるあんかけのかた焼きそば。

長崎の皿うどんのような感じで、山形屋の焼きそばと言えばこれが定番なのだそうだ。

焼きそば大盛りと海鮮焼きそばを注文した。

皿いっぱいに盛り付けられた焼きそばは、パリパリの方焼きそばだが少しずつあんの汁気を吸って柔らかくなってくる。

大盛りが大盛り過ぎてビックリだが、野菜がたっぷり入っていて美味しい。

途中で三杯酢をかけると、さっぱりした感じになりさらに食べ進む事ができた。

「美味しい!美味しい!」と、夢中になって食べてしまう。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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SORA STAGE 鹿児島空港

飛行機に乗らなくても空港は楽しい。

レストラン街で食事をし、

ショップで買い物をする。

空港や飛行機に関したグッズがあったりして楽しい。

展望デッキに行けば離発着する飛行機を眺める事ができる。

場合によっては航空資料館のような物が併設されていることもある。

空港外になるが近隣に建てられている事が多いのだが、ここ鹿児島空港は、空港内に資料館「SORA STAGE」があった。

レストラン街の手前にシンプルな装飾の入口がある。

一見すると何の入口か分からないのだが、「SORA STAGE」の文字を確認しながら中に入ると階段があり、そこを登ると通路に沿って飛行機の歴史についての展示がある。

展示を眺めてさらに進むとホールになっていて、エンジンや、実物大の機体と座席があったり、フライトシミュレーターがある。

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一通り展示を眺めた後は、展望デッキへ出て飛行機を眺めていた。

東京や大阪へ行く大型機の他に離島へ行く小型機が大きな音を立てて飛び立っていく。

鹿児島空港は離島へ飛ぶ便があるからこれほど大きな空港なんだな、ようやくその事に気づく。

僕らはしばらくその様子を楽しんでいた。

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アミュラン 鹿児島中央駅

鹿児島空港からは、バスで鹿児島中央駅へ出る事にした。

大型のバスが15分毎に出発している。

荷物を床下のトランクに入れて車内に入ると間もなく出発した。

バスは高速道路を通って鹿児島市内まで40分くらいで結んでいる。

山の中を進んでるなぁ、とは思ったがいつの間にか寝てしまい気づけばバスはもう市街地に入っていた。

午後2時頃、定刻通りに鹿児島中央駅前のバスターミナルに到着した。

次のバスに乗るまで2時間ほど時間があったので、駅を散策する事にする。

駅前には薩摩の偉人達をまとめた像が立っていた。

見たことあるような無いような、大勢立っている。

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鹿児島中央駅は、新幹線の南の終着駅。

商業施設も併設した大きな駅舎だ。

駅舎の上に大きな観覧車「アミュラン」が乗っていた。

「あれに乗ってこよう」

鹿児島中央駅の写真なんかを見るたびに気になっていた観覧車。

ここまで来たのだ乗ってみようと思った。

アミュプラザの6階に上がると映画館とゲームセンターがあった。

そして中央にアミュランの乗り場がある。

券売機でチケットを買うと、平日で誰も乗ることのない観覧車に2人で乗ってみる。

シースルーのゴンドラもあるようだが、ノーマルのゴンドラに乗り込む。

ゴンドラはゆっくりと高度を上げていく。

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下を見ると、路面電車が走っている。

そして、新幹線が足元に見える。

市街地の向こう側は海でその先に桜島が見えた。

高所恐怖症ではないが、それでも足の裏がむずむずするような感じがある。

ミィは平気なようであっちを見たり、こっちを見たりと忙しそうだったが、その度にゴンドラが揺れる気がしてちょっと落ち着かなかった。

最頂部から徐々に降り始めて降り口に到着した。

係員に誘導されてゴンドラを降りると、足元がしっかりしていてやっと落ち着いた。


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これから長距離フェリーに乗るが、台風が近づいているとのニュースも流れていた。

酔い止めの薬が欲しいなと、ドラッグストアへ行ったがそれでもまだ時間に余裕があった。

僕らはもう少しアミュプラザで時間を潰す事にした。

 

ゴー!ゴー!ウルトラ大航海 鹿児島新港

鹿児島中央駅前の鹿児島新港行きバス乗り場に人が集まり始めていた。

大きな荷物を持った人。

手ぶらで来た人。

海外からの旅行者。

到着したバスに乗り込んでいくが車内が混むようなことはなかった。

バスはフェリー乗り場への直通だと思っていたのだが、通常の路線バスのようだ。

手ぶらで乗っていた人は町中のバス停で降りて行った。

最終的には明らかな旅行者しか残らなかった。

やはりフェリーのためのバスなのだ。

鹿児島から那覇へ向かうフェリー航路は、A”LINE と言うらしい。

マルエーフェリーと、マリックスラインという会社が交互に運航しているが、マルエーフェリーの船がドック入りをしているので今日乗るのはマリックスラインの船 クイーンコーラルプラス だ。

窓口は特に並ぶことも無く、乗船手続きを終えた。

乗船まで少しだけ時間が合ったが、今 A’Line ではウルトラマンとコラボキャンペーンをしていた。

「ゴー!ゴー!ウルトラ大航海」

キャンペーン期間中なのであちこちにウルトラマンのグッズやポスターが貼ってあり、待合室には桜島をバックにウルトラマンとバルタン星人の巨大アートがあった。

「これ!これ!これ!」

ミィは大興奮だ。

船によってはウルトラマンとのコラボ客室もあるようだだった。

ただ、今回乗船するマリックスラインの船ではなく、運航を休んでいるマルエーフェリーの船に設定されているようなのでちょっと残念。

それでも、ウルトラマンを見て楽しんでいたが、まもなく、乗船時間となった。

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鶏飯 クイーンコーラルプラス

那覇行きのフェリーに乗船する。

大きな船だが、今まで乗ったフェリーと言うよりは貨客船の様な感じで客室や共用スペースはあまり広くなかった。

船内も5分もあれば一通り回われてしまうくらいだ。

個室もあるが僕らは2等船室、簡単な仕切りとマットレスと毛布があるだけの雑魚寝部屋だ。

僕らの指定席は、マットレスが並んだ角地で畳半分ほどのスペースが余計にあった。

そして、コンセントも目の前にあるのでスマホの充電にも困らない特等席だった。

250人位が入る大部屋だが、2、30人くらいしかいない感じで1〜3人くらいづつが離れて場所を指定されているので他の人があまり気にならなかった。

ぎゅうぎゅうに混雑していたらちょっと嫌だなと思っていたのでホッとしている。

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夕飯は船のレストランで食べる事にした。

メニューを眺めていてミィが嬉しそうに

「鹿児島名物の鶏飯がある!

鹿児島来たのに食べなかったねぇ。」

と、言った。

鹿児島の奄美地方のローカルフードだという。

他は、カレーとかラーメンとかだったので、鶏飯を食べる事にした。

僕は、鶏肉の炊き込みご飯だろう、と思っていたが目の前には意外なものが置いてあった。

丼に入った鶏の炊き込みご飯風なのだが、たっぷりの鶏がらスープがかけてある。

雑炊、というよりお茶漬けに近いかもしれない。

スープたっぷりの汁かけ鶏ご飯なのだ。

これが美味しい。

鶏の出汁が効いていて、塩加減の良いスープでサラサラっといける。

酒を飲んだ締めにもいいのかも。

こんな事なら鹿児島市内で鶏飯の店を探して食べれば良かったかな?

僕はちょっと悔やんだが、ここで食べる事ができたので良しとしよう。

ほんと、美味しかった。

ごちそうさまでした。

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廊下に出るとちょっとした行列ができていた。

風呂に入る人達らしい。

小さな風呂なので4、5人でいっぱいになるようだ。

風呂を後回しにして甲板に出てみる。

船は、港を離れ錦江湾を進んでいく。

風が気持ち良くて、揺れる船に身を任せて周囲の夜景に目をやった。

出港から2時間くらい経っただろうか、鹿児島市の灯りや桜島が後ろに小さくなると、右手の暗がりの中に開聞岳の姿が見えてくる。

これを過ぎるといよいよ錦江湾から東シナ海、外海へと出るのだ。

長い船旅は、まだ始まったばかりだった。

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74日目のDATA

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2023/09/06(水)

天候:曇りのち晴れ 最低 25.8℃/最高 32.8℃

鹿児島県鹿児島市〜霧島市〜鹿児島市

走行距離:38.9km(車移動のみ)

総走行距離:10299.3km(車移動のみ)

2025/05/22

ぐるっと日本を旅してみた Vol.73

2023年9月5日(火)73日目

大隅半島は面白い。

自然がいっぱい。

海がキレイ。

空港は無いのに飛行機好きが楽しめる。

鉄道は通っていないのに、鉄道好きも楽しめる。

ロケットも飛ぶ。

不思議な神社が建っている。

そして、荒々しい桜島。

見所が多すぎて、一日では回りきれない半島だった。

 

日本本土の一番南の道の駅 道の駅 ねじめ

「宗谷岬 2700km」

そう記された道路標識が立っている。

宗谷岬からここまで車で走ってきた。

寄り道しながらなのでこの倍以上の距離を走ってきた事になる。

そしてたどり着いた日本本土の一番南の道の駅ねじめ は、開店前なのかまだ扉は閉ざされていた。

それでも観光地として成り立っているのか、観光バスが停車して多くの人が降りてくる。

ほとんどの人が開いていない売店を覗き込んではトイレに向かっていく。

そして「日本本土で一番南の道の駅」と書かれた看板の前で記念撮影をしている。

鹿児島市内か、近くの温泉ホテルで宿泊してからやってきたのだろう。

僕らのように宗谷岬から来た訳ではないだろう。

北海道を離れてずっと南下してきた僕らは、再び北上する旅を始めたのだった。

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二式大型飛行艇 鹿屋航空基地資料館

知覧と同様に特攻隊の出撃基地となった場所がある。

それが大隅半島の中央部にある鹿屋市だ。

最も多くの特攻隊出撃したという歴史がある。

その鹿屋市には現在、海上自衛隊鹿屋航空基地がありそこに併設されて資料館がある。

旧日本海軍の資料や、特攻隊員の遺影、遺書なども展示されていて当時の生々しい様子を知る事ができた。

同時に海上自衛隊の記録、資料も展示されていて現在の動向も知る事ができる。

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資料館の周囲にはこれまで見てきた航空博物館と同様に実機の展示もあり、ミィが大喜びで写真を撮っている。

中でも目を引くのが、

「二式大艇だよ!」

ミィが真っ先にかけて行った先には、大型の飛行艇が鎮座している。

二式大型飛行艇、通称「二式大艇」だ。

「でか!」

それが最初の感想だった。

こんな大きな飛行機が戦時中の空を飛んでいたとは、驚いてしまう。

空飛ぶ戦艦とも呼ばれ、攻撃性のも優れているという。

その二式大挺が空飛ぶことなくここに固定されている。

それが平和ということなのだろう。

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ラーメン 一番食堂

鹿屋航空基地史料館を出た僕らはお昼を食べることにした。

近くに一番食堂という食堂があった。

L字型のカウンターとテーブルがある町の食堂といった感じの店だ。

カレーやうどん、定食といったメニューが並び、ここにもチャンポンがあった。

しかし、ここはラーメンが気になった。

ラーメン小、中、大、特

と、メニューが並んでいて力が入っている。

僕らはラーメンを頼む事にした。

スープは豚骨。

醤油や塩といった区分はない。

ラーメンといえば豚骨。

麺の上にもやしとネギ、そしてチャーシューが乗ってるシンプルなラーメンだった。

臭みのない豚骨スープは麺とあっていてとても美味しい。

九州に来たのに豚骨ラーメンは熊本で食べただけだった。

美味しい豚骨ラーメンを味わう事ができた。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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大隈線鹿屋駅 鹿屋市鉄道記念館

「鉄道記念館があるよ」

こんな所に鉄道記念館?

ちょっと不思議な気がしたが行ってみる事にした。

記念館は鹿屋市役所の隣にあった。

車は市役所の駐車場に停める事になる。

小さな駅舎を模した鉄道記念館だった。

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中に入ってここに記念館がある理由が分かった。

国鉄大隈線の跡地にできているのだ。

「いらっしゃいませ」

にこやかに館長さんだろうか?職員さんが出迎えてくれる。

古い鉄道部品や、作業道具が並ぶ館内を見ていると、

「ここはね大隅線の駅だったんですよ。」と、館長さんが話してくれる。

「この道具は線路の補修で使ってね。

こっちは保線用の人力の車両ですよ。

乗ってみます?」

ペダルの付いた作業車を指差した。

「ビデオもあるので見ていってくださいね。」

僕らだけだったのもあるのだろうが、事細かに説明をしてくれたのだ。

外に出るとホームにキハ20が鎮座していた。

もう、走ることのない線路の上に。

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硝子の鳥居 神徳稲荷神社

大隅半島は面白い。

昨日は、並立鳥居の諏訪神社に寄った。

今日は、硝子の鳥居だ。

神徳稲荷神社は、鹿屋市の町外れの丘の上にあった。

驚かされるのは、まず透明な硝子の鳥居が立っているのだ。

両側にキツネを従えた、ちょっと緑がかった硝子の透明な鳥居。

その鳥居の後に稲荷神社らしく、赤い鳥居が木立の間を何本も連なっている。

千本鳥居と言うらしい。

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鳥居をくぐると、池があり赤い橋が架かっている。

その橋の向こう側は、本殿があるのだが。

まるでちょっと洒落た喫茶店か、レストランの様な雰囲気なのだ。

中を覗くと祭殿があり、そこが神社だと言うことを示しているが、土産物でも売っていそうな雰囲気もある。

ところどころ、キツネのマスコットが群れていて可愛らしい。

女子受けしそうな佇まいの神社だ。

鳥居をくぐると、池があり赤い橋が架かっている。

その橋の向こう側は、本殿があるのだが。

まるでちょっと洒落た喫茶店か、レストランの様な雰囲気なのだ。

中を覗くと祭殿があり、そこが神社だと言うことを示しているが、土産物でも売っていそうな雰囲気もある。

ところどころ、キツネのマスコットが群れていて可愛らしい。

女子受けしそうな佇まいの神社だ。

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イルカウォッチング 荒崎パーキング

トイレ休憩をするために国道沿いの荒崎パーキングに車を停めた。

トイレとちょっとした公園のような設備のある小さなパーキングだ。

シュロの木が立ち、錦江湾に面して、桜島も見える景色の良い所だった。

ぼうっと海を眺めていた時だった。

「何かいる!」

海の上に黒い影が見えた。

その影は大きく体を海上に見せるとスッと海中に入りまた出てくる動きをしていた。

「イルカだ!」

僕は、少し離れた所にいたミィを読んだ。

「ミィ、イルカがいるよ!」

ミィもやってきて一緒にイルカを眺めた。

1、2頭のイルカに見えたが、他にも何頭か姿を見せたので結構な群れのようだ。

イルカウォッチングのできる海域を通るフェリーからは見ることはできなかったが、こんな道路沿いの公園でイルカを見る事ができるとは。

遥か彼方、豆粒のような姿だったが、それは紛れもなくイルカだった。

水族館以外で、野生のイルカを見たのは初めてで、僕もミィもちょっとテンションが上がっていた。

イルカ達は錦江湾の奥、桜島へ向かって悠然と海上を進み、やがて視界から消えた。

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溶岩流 有村溶岩展望所

ゴツゴツした岩の間を遊歩道が続いている。

しかし、岩の様相が渓谷で見ることができるような岩では無い。

大粒のサラッとした砂、というより砂利の中に大きなボコボコしたような岩が辺り一面に広がっている。

それが溶岩流の跡だった。

溶岩流には背の低い木々が茂っているのだが、ある場所に出ると木々が無くなり岩だけの風景が広がる。

その背後には三角錐形の山体が迫り、

その頂上部付近から噴煙が上がっている。

それが桜島だった。

遠くからもその山体、噴煙が良く見えていたが、大隅半島から地続きとなっている桜島に渡ると迫力があった。

有村溶岩展望所から間近に見るとさらに迫力を感じる。

噴煙は上り続けているが、更に大噴火が起きたらどうなるんだろうか?

ところどころある待避壕を確認しながら足を進めた。

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30分ほどかけて遊歩道を周遊して駐車場に戻ってきた。

ふと気付くと、パンパンに膨らんだ黄色いゴミ袋が置いてあった。

何でゴミをこんな所に集めているんだろう?

ちょっと疑問に思ったが、「火山灰だ!」と気付いた。

それくらい日々火山灰が降り注いでいるのだろう。

離れている鹿児島市内でも火山灰が降り注ぐという。

麓ではゴミを集めるように、火山灰を集めているんだろうな。

毎日これをやるのは大変だなぁ、と思った。

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火山直下 湯之平展望所

もう少し、桜島の火口に近づこうと思った。

桜島の火口に向かって山道を登って行く。

うねうねと曲がりくねる道は、高度を増していく。

湯之平展望所の駐車場に車を停めて階段を登ると、展望台と言うべき建物があった。

展望台の2階に上り展望フロアから目の前の桜島を眺める。

噴火口が見えるわけでは無いが噴煙が立ち上っていて迫力を感じる。

展望フロアを桜島と反対側に行くと錦江湾を挟んで鹿児島市が一望できる。

眺めの良い展望所だ。

観光客も有村溶岩展望所よりも多いようだ。

外国人客も含めて多くの人が桜島の噴煙を眺めている。

僕らもこの雄大な風景を眺めていた。

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2階建てフェリー 桜島フェリー

「なにこれ?」

それが大型のフェリーを見た時の最初の感想だった。

 

湯之平展望所から降りてきた僕らは、桜島と鹿児島市を結ぶ桜島港フェリーの乗り場に向かった。

乗船は簡素化されていて、フェーリーターミナルの窓口に行かずに車に乗ったまま料金所で料金を支払うと、誘導に従って車両の待機スペースへ進んでいく。

すぐにフェリーが到着する。

かなり頻繁に発着しているようだった。

到着したフェリーから車が降りてくる。

意外と大きなフェリーで車両甲板が2階建てになっていた。

1層目からの車と、2層目からスロープで降りてくる車がある。

まるで、トミカタウンの駐車場のようだった。

乗船の誘導が始まると案内された車が順番に1層目に吸い込まれていく。

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僕らの車列の順番になると、誘導員は2層目へのスロープへ誘導を始めた。

「ラッキー!」

思わず口にする。

体験したことのない事を体験できるのはどんなことでも嬉しい。

僕はスロープを登って2層目の車両甲板に車を停めた。

15分程の航海なので車内で待機する人もいるようだったが、デッキへ出ることにした。

観光客がデッキへ、地元の人は車内で待機、そんなかんじだろうか。

僕らは、風に当たりながら桜島の雄大な風景を楽しんだ。

反対側には鹿児島市の中心部が見える。

大隅半島へ向かうフェリは桜島以外にも何本も出ている。

海上にはそれらのフェリーが何艘も行き来していた。

フェリーが出航してあっという間に鹿児島市側の港に到着する。

僕は車両甲板からスロープを下ると鹿児島市へ車を走らせた。

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27都道府県庁目 鹿児島県庁

27都道府県庁目、鹿児島県庁に到着した。

フェリー乗り場から海沿いを市街から離れるように進んだ所に近代的な高層ビルが立っていた。

20階建ての県庁舎の18階が展望ロビーになっているらしい。

僕らは県庁の中に入った。

すると、吹き抜けになったロビーで目の前にエスカレーターがあった。

そのエスカレーターの2階部分に大きな人影、おそらく西郷さんをモチーフにした絵柄だと思うが、両手を大きく広げて笑っている。

そしてエスカレーターの各段に焼酎の瓶が大量に乗っている。

階段に雛人形が飾られているのは見た事があったが、焼酎の瓶は初めてだ。

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さすが焼酎消費ランキング1位の鹿児島だ。

これほどの種類の焼酎が作られているのか。

焼酎の展示に感心しながら、エレベーターへ向かった。

18階の展望ロビーは、「かごゆいテラス」と名付けられていて周回できる構造になっている。

錦江湾を挟んで桜島が見える他、鹿児島市街地や周囲の山々を見る事ができる。

市内に高層ビルが少なく展望は開けている。

誰もいない「かごゆいテラス」でのんびりと桜島を眺めていた。

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びっくり焼き びっくり焼き亭

今夜は、鹿児島市の繁華街に宿を取った。

宿を出ると目の前に商店街が広がり、デパートもある。

大きな通りには路面電車も走っていて大勢に人々が行き交っていた。

夕飯を何食べよう?と探していると「びっくり焼き」というのを見つけた。

歩いて10分ほどのところに店があったので行ってみる事にする。

路面電車も乗りたかったのだがちょうど用意路線がなかったので徒歩で向かう。

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通りからはずれ、人気の少ない通り沿いに「びっくり焼き亭」はあった。

カウンターとテーブルが3つほどの小さな店だ。

店主が1人でやっているようで、券売機で食券を買うと店主に手渡してから2人がけのテーブルに座った。

生ビールを飲んでいると食事を運んできてくれる。

ご飯、味噌汁、漬物とびっくり焼き。

びっくり焼きは鉄板の上に乗っていて肉とキャベツの炒め物といった感じだ。

元々福岡のB級グルメらしく、福岡のお店がチェーン展開して鹿児島にも店を出しているそうだ。

甘塩っぱくてご飯が進むのだが、卓上に「辛口」「激辛」と書かれた味噌が置いてあり、味変ができて更にご飯がすすむ。

福岡名物だが、鹿児島産の豚肉を使って要る事なので「鹿児島飯」で良いかな?

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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73日目のDATA

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2023/09/05(火)

天候:晴れ 最低 24.2℃/最高 31.7℃

鹿児島県肝属郡南大隅町〜鹿児島県鹿児島市

走行距離:123.7kmkm

総走行距離:10252.9km

2025/05/07

ぐるっと日本を旅してみた Vol.72

2023年9月4日(月)72日目

車のメーターが新潟を出発してから 10,000kmを超えた。

ゴールはまだ見えない。

南の折り返し地点、沖縄県にもまだたどり着いていない。

それどころか、沖縄へ行く方法もまだ決まっていなかった。

まずは、本土最南端の佐多岬を目指す。

そして、沖縄へ渡る方法をそろそろ決める。

それが今日の目標となる。

 

知覧飛行場戦闘指揮所跡

知覧という地名は、耳にしたことがあった。

太平洋戦争時に特攻隊が出発した地だ。

道端に「旧陸軍特攻基地 『戦闘指揮所跡』」と書かれた石碑があった。

小高い山に囲まれていはいるが、ここだけ平らな土地が広がっている。

ここから特攻隊が飛び立ったのだろう。

飛行場として利用するにはちょうど良かったのかもしれない。

今となってはその名残は見当たらないが、

ここから多数の零戦が飛び立っていったのかと、

いくつもの命を落として行われた特攻攻撃が行われたのかと。

 

僕の目の前にある知覧の地は、暖かな陽射しと、爽やかな風が吹いている、静かな場所だった。

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知覧茶 知覧

ポッカから出ている「鹿児島知覧紅茶無糖」というペットボトル飲料がある。

この紅茶が好きで、スーパーなんかで見つけると買ったりしていた。

その知覧に来ていた。

特攻隊の発信地としての知覧だが、お茶の産地でもある。

僕らは、茶畑の真ん中にいた。

その向こうには三角錐のような開聞岳が見える。

あたり一面の緑の茶畑。

背の低い、緑の葉っぱを茂らせ、丸みを帯びたお茶の木と、

所々柱が立っていて、その上で回っている扇風機のような羽根。

静岡あたりで見かける光景が、ここでも見る事ができた。

「すごい!すごい!知覧茶だ!」

僕は、ちょっと興奮していた。

昨夜、スーパーA・Z で買った、ポッカの知覧紅茶を飲みながら、知覧の茶畑を眺めていた。

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イッシーを探せ 池田湖

「イッシーを探しに行こう」

と、僕が言う。

「イッシーって、何?」

と、ミィが言う。

ネス湖のネッシーを模倣して日本のあちこちに現れた未確認生物。

有名なのは、屈斜路湖のクッシーと池田湖のイッシーだ。

・・・とはいえ、僕が子供の頃の話。 ミィが知る由もない。

 

池田湖には、イッシー君の看板や、イッシーの絵が書いてあったりして、イッシーブームの痕跡はあった。

だた今では池田湖を中心にした観光地という感じでそれほどイッシーを推していたりはしない。

池田湖自体はそこそこ広いのだが、思ったほど広くは感じなかった。

まぁ、ここに巨大生物がいればすぐに分かるだろうと、思えるほどの広さだ。

屋根がスロープになった建物があり、上が展望台になっているので上がって湖を見渡してみた。

風が吹いて、湖面にさざなみが起きていたが、イッシーがその首を水面に表すことはなかった。

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ぽけフタと沖縄 指宿駅

JR指宿駅の裏の駐車場に車を停めた。

駅周辺にぽけフタがいくつかあるらしい。

「行ってくるね」

ミィは喜んでぽけフタ探しにいった。

僕は車に残り、この後の行程考えていた。

福岡で後回しにした沖縄行きが決まらない。

どうやって行くか悩んでいると友人が Facebook でコメントしてきた。

「沖縄は、フェリーで行くの?」

彼は、沖縄まで車で行くと思っていたらしい。

ただ、飛行機を考えていた僕にフェリーという別の方法を考える機会を与えてくれた気がした。

マルエーフェリーが、毎日鹿児島と那覇を結んでいる。

鹿児島を18時に出港し、翌日19時に那覇に着く。

25時間の船旅だ。

それも面白いと思った。

しかし、ネットで予約をしようとしたと時。

船体整備の為、運休していて乗れないようだった。

更に調べるとマルエーフェリーと交互にマリックスラインという会社がフェリーを運行していた。

こちらは乗れそうだった。

ただ、予約は電話のみ。

早速電話をするとあっけなく予約が取れた。

飛行機も調べるとフェリー代とあまり変わらない値段で鹿児島-那覇間をソラシドエアーが飛んでいた。

こちらも予約が取れた。

これで沖縄行きが決まったのだ。

ミィが満面の笑みを浮かべて戻ってきた。

収穫があったようだ。

「駅前にもあるから、そっちもよろしく。」

仰せの通り、僕は車を駅前に向けて走らせた。

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勘違い 指宿港

薩摩半島の指宿から大隅半島へ渡る。

本土最南端のフェリー、なんきゅうフェリーに乗る為に指宿港へ向かっていた。

しかし、道路標識や、地図の示す方向を見て何かおかしい感じがした。

よく見ると、なんきゅうフェリーは指宿港ではなく、ちょっと離れた山川港から出港するようだった。

完全に勘違いしていたのだ!

あわてて車の向きを変える。

「間違えたの?」

ミィが呑気に聞いてくる。

「別の港だったよ。」

余裕をもって来たはずが、これだ。

1日何便も出ていないので午前の便に乗りたかった。

山川港まで15分位か。

間に合いそうだけど、ちょっと焦っている自分がいた。

僕は、慎重に車を進めた。

 

本土最南端のフェリー なんきゅうフェリー

乗り場を間違えたのだが、港に着くとフェリーはまだ到着していなかった。

バスの営業所の待合室のような所の窓口で乗船手続きをする。

なんとものんびりした雰囲気だった。

やがて、到着したフェリーは、ここまで乗ったフェリーの中では一番小さいかもしれない。

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車に戻り、誘導に従ってフェリーに乗り込む。

天気も良いので眺めの良いデッキを陣取る事にした。

フェリーは、出航すると穏やかな水面を進んでいく。

後方に開聞岳が良く見える。

薩摩半島先端のランドマーク的ポジションだ。

正面に目をやると大隅半島の山々が見える。

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1時間ほどで根占港に着いた。

こちらもバスの待合所のような小さなターミナルだった。

山川港と同じく人気も少なく、のんびりとした雰囲気の港だなと思った。

僕らはこうして、本土最南端の地に足を踏み入れたのだ。

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ちゃんぽん きよか食堂

フェリーで大隅半島の根占港に着いてまずは、お昼。

港の近くで探して、きよか食堂さんへ行くことにした。

カウンターとテーブル、小上がりがある。

10人も入ればいっぱいになりそうな家族経営のお店だ。

「今日はラーメンにしようかな」

近所の家族連れがやって来て、僕らをちらっと見ると、

当たり前のように席に座り、当たり前のようにラーメンを啜っている。

そんな日常からすると、僕らは異邦人なのかもしれない。

メニューは実にシンプルだった。

僕は、チャンポン。

ミィは、ラーメンを注文した。

長崎を過ぎてから結構チャンポンを食べるようになった。

ラーメンとは違う美味しさがある。

きよか食堂のチャンポンは豚骨が効いていて具だくさん。

ラーメンは、豚骨ベースの塩ラーメンに近い感じだけど醤油の香りもする食べたことない味だった。

これはこれで美味しいのだ。

チャンポンもラーメンも美味しかった!

ごちそうさまでした。

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ダム?滝? 雄川の滝

15分くらい先に観光スポットになっている滝があるらしい。

早速、行ってみる事にした。

町を離れ山の中を進んで行くと、道路の脇に駐車スペースがあった。

それが「雄川の滝」の展望所へ行くための駐車場らしい。

駐車場の脇から階段が続いている。

そこからずいぶん降りていくようだった。

木々に囲まれた階段を降りていくと急に視界が開けて木製の展望所に出る。

落差46mの「雄川の滝」より少し高い位置にある。

平らな大地の川の部分だけ何かで削ったかのような両側が切り立った渓谷だった。

水が澱みそうな平面を川が流れていて、その先が突然スパッと切り取られたような崖になっていた。

そこを水が流れ落ちている。

幅は60m。

その中央に白く一筋の滝が流れ落ちている。

渓谷沿いにも遊歩道があり滝を下からも見る事ができるようだった。

ただし、その入り口はこことは別の場所で、僕らがいる展望所から下に降りることはできなかった。

滝の両側にもいく筋かの流れがあって幅の広い滝を形成しているようだ。

下からみると白糸の滝のようだと言うから見に行けば良かったかな?

滝の対岸に何か建物が見えた。

滝があまりにも綺麗に垂直に切り立っているので、一見するとダムでもあるかのようだった。

実は、滝の上部は実際に小さなダムになっていて発電用の取水口がある。

対岸の建物はその発電所だった。

もしも、ダムが無かった頃は、もっと豪快に流れる滝だったのかもしれない。

水量のほとんどを発電用に使われるため細々とした滝になっているが、それでもその景観は美しかった。

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並立鳥居 諏訪神社

「何あれ?」

神社の前を通った時に見えた光景が不思議な光景だった。

もう一度、その光景を確かめたかったので、雄川の滝へ行った帰りにその神社へ行くことにした。

南大隈町にある諏訪神社は、見た目が不思議な神社だ。

小さな神社で、鳥居があり左に手水舎、右に社務所があり奥に拝殿が見える。

よくある町の総鎮守といった感じなのだが。

「なんで鳥居が2つ?」

鳥居が2つ並んで立っている。

こんなのは見た事がない。

長野の諏訪神社に上社、下社があるが、それを表現しているとも言われているらしいが、鳥居が2つある理由は他にも諸説あるらしい。

左の鳥居から入り、右の鳥居から出るのが参拝の作法だとか。

僕らも作法に従い左の鳥居で一礼すると境内に足を踏み入れた。

拝殿で参拝をしてしばらく社殿の造りを眺めていたが、今度は向かって左の鳥居から出る事にする。

世の中にはいろんな神社があるなぁ。と改めて思った。

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日本本土最南端 佐多岬

「本土最南端佐多岬」

と、書かれたゲートをくぐって最南端への道を進む。

道路の周りにソテツやシュロの木が増えてきて南国感が出てきた。

カーブの先端が駐車帯になっていて

「北緯31度線」の文字が見える。

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さらに進むと道路が行き止まりになっている所に駐車場があった。

ここが本土最南端佐多岬だ。

駐車場から先にトンネルがあり遊歩道が続いていて更に岬の先端にある佐多岬灯台まで行けるようになっていた。

しかし、現在は災害復旧の工事を行なっていて入る事ができなかった。

この駐車場が実質最南端だった。

大きなガジュマルの木が立っていて撮影スポットになっている。

その横が木製のテラスになっていて東シナ海を望む展望台になっていた。

岬の先端に佐多岬灯台が見えた。

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ついに来た!

もちろんこの先には沖縄県があり、国土の最南端はさらに先の沖縄県波照間島にある。

流石にそこまで行くことはできない。

この旅では車でたどり着く事ができるこの佐多岬が最南端という事になる。

「遊歩道行ってみたかったね」

災害復旧とは、おそらく7月の台風や大雨の影響だろう。

雨の中を走っていた山陽地方を懐かしく思い出した。

駐車場脇の観光案内所を覗いて見る。

ちょっとした記念品やお土産を売っている。

僕らは、「日本本土4極 最南端到達証明」を手に入れた。

これで「日本本土四極踏破証明書」が完成する。

新潟を出発してから 72日目の事だった。

後は、本州最南端を目指し、残り 20都県を回る旅となる。

まだまだ旅は続くのだ。

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最高の無料キャンプ場 佐多岬野営場

その小さなキャンプ場はとてもキレイなキャンプ場だった。

佐多岬へ続く南大隈町道佐多岬公園線の入口にある佐多岬野営場を今夜の宿とした。

周囲に3箇所ある無料キャンプ場のうちの1ヶ所だ。

トイレは水洗、炊事場は良く整備されていてキレイ、そしてサイトはキレイな芝生が敷かれている。

四角形のキャンプ場は入口の脇にトイレがあり、場内は円形の通路がある。

通路の内側の真ん中に木が立っているがその周りは広い芝生のサイトになっている。

外側は、柵があるのだが柵と通路の間が芝生になっていてそこにもテントを設営できる。

僕らは、外側の区画にテントを設営した。

 

近くにホテルがあるようなのでお風呂に入ろうといってみたが、どうも閉館しているようだった。

そのホテルの先にも無料キャンプ場にも海岸沿いに無料キャンプ場があるのだが、ちょっと荒れている感じで佐多岬野営場にして良かった、と思った。

 

キャンプ場に戻ると、サイクリストが1人中央の木下にテントを立てていた。

今夜は、彼と僕らだけのキャンプ場だ。

すぐ隣に民家があるのでちょっと気を使うが、民家側からは離れた場所に設営したので大丈夫かな?

キレイなキャンプ場で過ごす夜はとても気持ちが良い。

僕らは、本土最南端のキャンプ場でとても静かな夜を過ごす事ができた。

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72日目のDATA

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2023/09/04(月)

天候:晴れ 最低 23.8℃/最高 34.8℃

鹿児島県南九州市〜鹿児島県肝属郡南大隅町

走行距離:128.4kmkm

総走行距離:10129.2km

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