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2025/04/22

ぐるっと日本を旅してみた Vol.71

2023年9月3日(日)71日目

くまモンとワンピースだらけの熊本県を抜けて、今日は鹿児島県へ入る。

自分にとって未知の土地。

車で進める最南端の土地。

どんな所なんだろうか?

ワクワクしながら車に乗り込んだ。

 

洗濯の合間に 芦北町立星野富弘美術館

今日も日差しの強い晴天だ。

テントを撤収した後にまずやることは、

「洗濯に行こう。」

ここのところずっと移動していたので洗濯物が溜まっていた。

国道沿いのヤマグチランドリーというコインランドリーで洗濯をする事にした。

洗濯物をランドリーに放り込むと1時間くらい待ち時間ができる。

その時間を利用して美術館に行く事にした。

芦北町立星野富弘美術館が近くにあったのだ。

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鹿児島県との県境も近いこの小さな町に星野富弘の美術館があるなんて思わなかった。

出身地なのかな?とも思ったがそうでもなかった。

熊本県で展覧会を開催した事を縁として群馬県にある星野富弘美術館の姉妹館として開館したそうだ。

群馬の美術館は行った事があった。

芦北町の美術館はそれよりもこじんまりとした美術館だった。

星野富弘氏の独特なタッチによる花の絵を中心に展示してあり、星野氏の生い立ちについても知る事ができる。

僕ら以外には、誰もい静かな館内でじっくりと鑑賞する事ができた。

 

いきなりだご めぐみ工房よりみち

熊本名物をいくつか食べてきた。

天草チャンポン

太平燕

ネギパン

火山灰ソフト

おべんとうのヒライ

しかし、まだ食べていないものがある。

「いきなりだご 食べてないなぁ」

まだまだ他にも名物はあるのだろうが、「いきなりだご」は、食べてみたかった。

それをまもなく熊本県から出るタイミングで思い出したのだ。

「スーパーか、どっかお店で売ってないかなぁ?」

そんな事を考えながら車を進めていると、国道沿いに「いきなり団子」の幟を見つけたので、寄ってみる事にした。

めぐみ工房寄り道は、産直の直売所の様なところだった。

惣菜や、魚、野菜が並び、お土産も売っている。

そしてお目当ての「いきなり団子(だご)」。

いきなり団子とは言うが、団子にしては大きく、

饅頭のふかふかした皮では無い。おやきとも違う。

小麦粉で作った皮でサツマイモと餡子を包んだ物で、独特な感じだ。

餡子とサツマイモの甘さが程よくて美味しい。

いきなりだごは、素朴なおやつといった感じの食べ物だった。

ごちそうさまでした。

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貝汁 貝汁味処 南里

熊本県水俣市までやってきた。

水俣というと頭に浮かぶのは、「水俣病」。

化学工場から排出されたメチル水銀化合物が皮から海に流れ出て海産物に蓄積されて、それを食べた人が水俣病になった。

新潟にも新潟水俣病という同様の事件あり、水俣病という名前は子供の頃からずっと聞かされてきた。

その水俣に今いた。

「お昼何食べようか?」

ミィがネットを検索してご当地料理を探す。

「貝汁っていうのがあるらしいよ」

「美味しそうだね。行ってみようか。」

貝汁味処 南里さんは、鹿児島県境に近い国道が大きくカーブした所にあった。

駐車スペースは、車で埋まっている。

熊本だけではなく、鹿児島ナンバーも停めてあり、人気の店だなぁというのがわかると同時に鹿児島県が近づいてきたのだな、と思った。

車を停めて店内へ行くと店はかなり混んでいた。

ちょっと待たなければならない様だが、他に行くあてもないし時間はたっぷとある。

僕らは待合の椅子に座って待つ事にした。

30分ほど待ってお座敷に案内された。

広いお座敷には、家族連れや多くの人が座っている。

テーブルについてメニューを見ると貝汁の他にわっぱ飯や海鮮料理が並んでいる。

水俣病があったけど、海鮮料理が名物になる程キレイな海になったんだなと思った。

僕らは、貝汁定食を注文する。

ご飯、冷奴、小鉢と一緒に丼いっぱいにアサリの入った貝汁が並ぶ。

大粒のアサリは身がプリプリしていて味が濃い。

アサリ出汁の効いた汁も美味しい。

混雑しているわけだ。

これだけ美味しい食事を味わえるのは嬉しくなってくる。

たっぷりのアサリを夢中で食べていた。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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かぞくいろ 薩摩大川

鹿児島県に入った。

鶴の越冬地として有名な出水市を通り過ぎて阿久根市に入る。

有村架純主演の映画、「かぞくいろ ーRAILWAYS わたしたちの出発ー」のロケ地だ。

子連れの男性と結婚した女性(有村架純)が行く宛もないので仕方なく、旦那の実家へ子どもと一緒に転がり込む。

その後、いろいろあって地元の鉄道会社へ入社し運転手になるというお話。

ちょっとはまって何度も見ていたので、ここまで来たからにはロケ地を回ってみることにした。

 

まずは、肥薩おれんじ鉄道の薩摩大川駅へ行ってみた。

晶(有村架純)が研修のために鉄道学校へ出発する駅だ。

映画 かぞくいろ の撮影地だったことを示すポスターや、写真が貼ってある。

ミィが「映画のロケ地だったんだね」と少しだけ映画を感じてくれた。

もっとも「駅」の方に興味があるので無人駅をあちこち見て回っている。

カンカンカンカン・・・

踏切の音が聞こえてきた。

「来た!」

僕も、ミィも映画を忘れて列車がよく見えるホーム脇まで行ってみる。

観光列車おれんじ食堂が、目の前を通り過ぎていく。

車内で食事ができる特別列車で、映画にも出てくる車両だ。

通り過ぎるのを見ていると映画のワンシーンに入り込んだような気がした。

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駅から移動して大川小学校の近くに車を止めて歩いてみる事にした。

「ここが駿也が通った学校だよ」

「ふーん。 私、車で待ってるね」

ミィは、映画を見ていないので全く興味が無い。

仕方がないので1人で歩き回る。

まずは、節夫と晶が駿也を迎えに来て車を止めた交差点。

そこから小学校へ向かって歩いていくと右手に坂道が見える。

「この坂を晶が、息子の駿也を追いかけて走った坂だ!」

同じ坂を登っていく。

「この鳥居から晶が走って降りて、そのまま東京まで行っちゃうんだよね。」

映画のシーンが蘇る。

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そこから少し移動して、

「あれが、節夫の家だ! 晶と駿也が節夫を待って座っていた河原!」

もう楽しくてしょうがない。

この旅が終わったら、また映画を見てみようかな。

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がらっぱ 新田神社

薩摩川内市内でカッパをみかけた。

こんなところでカッパ!

地図を眺めると、がらっぱ堂というホビーショップの名前が気になった。

調べてみたら「がらっぱ」とはカッパの事。

薩摩川内市はカッパ伝説がある町らしく、がらっぱ共和国を建国したらしい。

そこら中にカッパの絵が書いてある。

その象徴のがらっぱ大明神が市内の新田神社に祀られているとのこと。

早速行ってみることにした。

駐車場に車を停めると、その脇にりっぱな鳥居があった。

鳥居の先が神社になるのだが、反対側が広くて長い参道になっている。

どこまで続いているのだろう?

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鳥居の先に太鼓橋があり、その奥は鬱蒼とした森の中を登っていく階段がある。

どこか厳かな雰囲気の神社だったが瓊瓊杵命(ニニギノミコト)を祀る由緒正しい神社だった。

特にカッパ伝説の神社ではないのに参道脇にがらっぱ大明神が祀られていた。

ただ、がらっぱ大明神の説明が書かれた看板が足元に腐ちて放置されている。

やる気があるのか無いのか、良くわからない。

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新田神社は不思議な雰囲気の神社だった。

神社の奥には、可愛山陵(えのみささぎ)、つまり瓊瓊杵尊の陵墓があった。

迂闊に近寄ってはいけないような雰囲気を漂わせる場所だった。

僕はこの時、古事記や日本書紀を読んだことは無かったのでどういう場所だかさっぱり分からなかったが、ミィは瓊瓊杵命なにかしら分かっているようだった。

ここから先、古事記、日本書紀が分からないとこの土地がどういう土地なのか理解することが難しい旅になってしまうのだった。

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コノハナサクヤヒメ 道の駅 きんぽう木花館

新田神社から1時間ほど走って休憩する事にした。

道の駅 きんぽう木花館に立ち寄る。

小さな道の駅でレストランは早々に店じまいをしていた。

すでに午後6時、陽が落ちて地平線を赤く染めている。

ふと、薄暗くなった駐車場の一角に一体の像が立っていた。

女神の様な佇まいで像の横に説明が書いてある。

「コノハナサクヤヒメだよ!」

ミィが声を上げる。

古事記の分からない僕は、だから何?といった感じだった。

天照大神の孫、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が高天原から地上へ降り立った時、

美しい女性を見つけて求婚。

父親の許可をもらおうとすると、父親は喜んで姉も一緒にどうぞという。

しかし、姉の容姿が酷かったので瓊瓊杵尊は父親の元へ送り返し、

コノハナサクヤヒメと結婚したという。

なんとも、父親も父親なら、瓊瓊杵尊も瓊瓊杵尊というお話だ。

神の時代の話なのでそういう事もあるのだろう。

コノハナサクヤヒメは、じっとそこに立っておられた。

故郷、笠沙の地を見守っておられるのだろうか。

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黒豚ときびなご ふく福

今日は、ホテル泊まりとした。

だから多少遅く到着しても問題ない。

南さつま市に入った時には、午後6時を過ぎていた。

「ご飯食べて行こうか」

この先小一時間かかりそうだったので夕飯を食べていく事にした。

市内で食事のできるところを探すといくつか出てきたが、

ローカルファミレスの「ふく福」さんへ寄る事にした。

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鹿児島ローカルのうどん、蕎麦をメインにしたファミレスだ。

黒豚とかきびなごとか、鹿児島っぽい名前がメニューに並んでいる。

僕は、黒豚うどん、ミィは、黒豚サラダうどんを頼む。

サイドメニューできびなごの天ぷらも。

黒豚が美味しくて、きびなごの天ぷらもサクサクしていて美味しい。

ファミレスだからどうかな? と思ったけど美味しい夕食でした。

ごちそうさまでした。

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大型スーパ スーパーA・Z

今夜は、大隅半島のまん真ん中に宿を取ることにした。

宿の周辺を検索していたミィが大喜びで言う。

「スーパーAZに行こう!」

僕の頭の中に「?」が浮かぶ。

またTVの情報番組かなんか見ての知識だとは思うが、

「スーパーがお客の要望聞いて要望に答えていたら、なんでも売ってる巨大スーパーになったらしいよ。

車も売ってるんだって!」

夕飯は食べたが、夜食的な物を買いたかったので行ってみることにした。

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小高い丘の上にそれはあった。

スーパーA・Z 鹿児島川辺店

平屋のホームセンターか、北陸でいうとPLANT-5 のような雰囲気。

ただし、店内の案内図を見ると様子が違うことが分かる。

  • 食料品・家庭用品・くすり・日用品・文具・・・ここまではスーパー。
  • 電化製品・カー用品・DIY・園芸品・レジャー用品・・・ホームセンターか?
  • レストラン・・・まぁフードコート的な?
  • ガソリンスタンド・洗車場・・・イオン的な?
  • カーピット・くるま館(中古車販売)・・・何だこれは?

とにかく、ここに来れば何でも揃うのだ。

もうスーパーマーケットの域を超えている?

ローカル・イオン みたいな感じだ。

イオンで車売ってたっけ?

大型スーパーマーケットA・Z は、とにかく巨大で、品物の種類が豊富で、面白いスーパーだった。

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車も売ってる!

 

ホテルAZ 鹿児島川辺店

今宵の宿はホテルAZ。

スーパーA・Z とは何の関係もない(たぶん)。

そして、九州に入ってから定宿と言っても良いくらい利用している。

どこに泊まっても定額で朝食付きなのが良い。

部屋は相変わらずの2段ベッド仕様のツインルーム。

狭いけど寝るだけなら十分。

ミィが下段で、僕が上段。

これももう定位置で決まっている。

ミィは早速テレビをザッピングし始める。

僕は、イヤホンを付けてネットを見始める。

今夜も、気ままに夜を過ごすことにする。

 

71日目のDATA

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2023/09/03(日)

天候:曇りのち晴れ 最低 23.6℃/最高 31.5℃

熊本県葦北郡芦北町〜鹿児島県南九州市

走行距離:167.5kmkm

総走行距離:10000.8km

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