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2025年3月の3件の投稿

2025/03/30

ぐるっと日本を旅してみた Vol.68

2023年8月31日(木)68日目

島原半島の末端まで南下してきた。

この先は海になるのでフェリーで海を渡ることになる。

ここまでずっと陸地を走ってきて久しぶりのフェリー。

イルカウォッチングもできる海らしいので、楽しみなルートになりそうだ。

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フェリーターミナル 口之津港

フェリー乗り場のある口之津港についた。

ここからフェリーで熊本県へ渡る。

フェリーの出港時間まで1時間位あった近くを観光してから来ようかとも思ったが、フェリーに乗り慣れていないので手続きをしたらターミナルで待とうと思った。

「2階に展望テラスがあるから行ってみようか」

ただ、椅子に座って待ってるのでは時間を持て余してしまう。

僕らは2階の展望テラスへ行った。

テラスと言っても通路の様なところで目の前の港を見下ろす事ができる位の所だった。

そこに口之津民族資料館というのがあったので時間潰しに見る事にした。

入場料が 200円で島原半島の南島原市周辺の歴史や南蛮貿易についての展示があり、意外と見応えがあった。

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やがて港にフェリーが到着したのが見えた。

程なくフェリー乗船の案内放送が流れる。

僕らは、車に戻った。

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イルカウォッチング 島鉄フェリー

口之津港を出港したフェリーは、対岸の港を目指して海上を進んだ。

とても天気が良くて、波も穏やかだった。

僕らは乗船するとデッキに上がって潮風を浴びていた。

口之津港のターミナルの隣には、イルカウォッチングの観光船の乗り場があった。

うまくいけばイルカをみる事ができるかも知れない。

フェリーの案内にもそんな事が書かれていた。

「イルカが見えるかな?」

ミィと僕はずっと海面を見続けていた。

長崎県と熊本県に挟まれた海峡の端から端まで目を凝らして見ていた。

「あれかな?」

などと指を刺してみるが、波頭だったりしてそれらしい影は見えない。

結局、30分程のイルカウォッチングは、成果の無いまま対岸の鬼池港に着いてしまった。

こうして僕らは熊本県に入った。

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赤巻 道の駅イルカセンター

熊本県天草市の鬼池港に着いた。

駐車場の傍には天草四郎の像が立っていて、隠れキリシタンの地だというのが分かる。

その近くにイルカが引くサンタのソリという良く分からない像もある。

イルカがいるという事なのだろうけれど。

そして、熊本県に入ると現れるのは、くまモン。

無料Wi-Fi のマークに早速描かれていた。

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僕らはまず道の駅を目指した。

道の駅イルカセンターは、いかにもという感じでイルカウォッチングの受付が併設された道の駅だ。

「イルカ受付」という謎の幟がたくさん立っていた。

まぁウォッチングという事だろうけどね。

道の駅の店舗へ入って行くと、売店には海鮮が並びどれも新鮮で美味しそうだった。

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そしてここにもくまモンがいた。

・・・と思ったがこれは「くまモンさん」

阿蘇中岳で発掘された像とのこと。

大阪のビリケンさんのように足の裏を触るとハッピーになるらしい。

と、いう噂という謎の「くまモンさん」。

「くまモンさん」に限らず、しばらくは、こいつらの顔を見ながら旅をする事になりそうだな。

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売店で熊本名物、赤巻を買ってみた。

カステラの餡巻を赤い求肥で包んだものだ。

カステラのザラっとした食感の後に求肥のツルッとした食感がくるちょっと不思議な食べ物だった。

ここから熊本の旅が始まった。

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天草チャンポン 来々軒

平戸チャンポン、長崎チャンポンと食べてきたが、ここ天草にも天草チャンポンがあるらしい。

九州にはチャンポン文化があるのだ。

天草市の来々軒さんで天草チャンポンいただきます。

魚介がたっぷり、

野菜もたっぷり、

太麺があっさりとした豚骨スープに絡んで美味しい!

餃子も皮がもちもちしていて美味しい!

食後にコーヒーまでいただいてしまった。

ありがたい。

ほんと、美味しかった!

ごちそうさまでした。

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ありあけたこ街道 道の駅 有明 リップルランド

今走ってる道はありあけたこ街道と言うらしい。

タコが獲れる地域の様だ。

その街道の途中に道の駅 有明 リップルランドがあった。

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駐車場に車を置いて、歩道橋を渡り海岸へ降りてみる。

そこにはタコの巨大モニュメントがあり、タコ漁が盛んなことを表していた。

海岸は砂浜ではなく、岩がゴツゴツとした海岸だった。

その磯でちょっとだけ遊んでみた。

あちこちできている水たまりでタコでも居ないかと覗き込んで探してみるが、こんな浅瀬にいるわけもない。

虫の様な小さな生物がいるくらいだった。

ただ、水辺で遊ぶのは楽しかった。

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龍の足湯と天草五橋 松島温泉

合津港の駐車場に車を置いて目の前の温泉に浸かる事にした。

と、言っても露天風呂があるわけではなく、港に足湯があるのだ。

簡単な屋根のついた足湯の屋根は雲。

湯船は龍の形をしていた。

口からお湯を出していて、手洗い場になっている。

背中が足湯になっていて、龍の背中の雲から出たお湯が尻尾の方まで流れていた。

お湯に足をつけてふと上を見上げると、龍の足湯の元となった龍にまつわる伝説「池島の龍伝説」について説明が書いてある。

真上にある説明文は、ものすごく読みづらかった。

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足湯からは港が見え、その奥に橋がかかっているのが見える。

天草は多くの島々が連なっていて、その島々をいくつかの橋で結んでいた。

特にここ天草上島から宇土半島の先端、三角までの間にかかる5つの橋は、天草五橋と呼ばれて観光名所となっている。

その5号橋が目の前に見える。

海を渡る風景が楽しみな道だった。

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海のピラミッド 三角港

海のピラミッドは、三角港に建っていた。

白い三角形の建物は、外側に通路が底辺から頂点へ螺旋を描いていてピラミッドというよりは巻貝の様な感じだった。

内部も螺旋状に通路があり、所々外側の通路に出られる様になっている。

最上階が展望フロアになっていて、三角港を見下ろす事ができる。

特に何かあるわけではなく、大きな三角形の展望台。

それが海のピラミッドだった

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近くにJRの駅があるので行ってみた。

三角駅は協会のような形をしていた。

この先の天草へは鉄道がつながっていない。

ここ三角が終着駅だ。

 

駅をチラ見してから車でスーパーへ買い出しに行った時だった。

車を停めてスーパーに入ろうとした時、

カンカンカンカン・・・と、踏切が鳴り出し

ピーと鋭い汽笛。

慌てて駐車場脇の線路沿いのフェンスに走って行った。

ピー。

汽笛を鳴らして特急「A列車で行こう」号が走って行った。

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夏の終わり 若宮キャンプ場

「えっ、今日ですか?」

電話口の女性は、明らかに驚いていた。

しばらく話し声が聞こえて、

「大丈夫です。時間までに来てください」

今夜の寝床を確保した僕らは、食材を調達すると若宮キャンプ場へ向かった。

キャンプ場は、戸馳島という島にあり橋で繋がっていた。

時間ギリギリにキャンプ場の前に着くと心配そうに管理人さんが出てきた。

チェックインをすると説明をしてくれる。

「今日が最終日なんですよ。

だからこの後引き上げて誰もいなくなりますから。

明日、役場の人が確認に来て鍵を閉めていきますから。

フリーサイトの料金で良いですよ。

サイトはオートサイトでもどこでも使って良いです」

思えば、今日は 8月31日。

こう言う旅をしていると日付や曜日の間隔がなくなってしまう。

若宮海水浴場に面したこの若宮キャンプ場は夏場だけ開いているキャンプ場だったのだ。

すでに後片付けを終えたのだろう。

事務所にいた人達は皆帰り支度をしていた。

通常であれば最終日の宿泊はできないのだろうけれど、臨機応変に対応してもらった様だった。

トイレや、炊事場は使えるのはありがたかった。

僕らは礼を言うとサイトを周り、一番端っこの海に面したサイトにテントを設営する事にした。

風が強くてテントが飛んでいかないかちょっと心配だったので、タープは後から建てる事にしてとりあえずお風呂に入りに行く事にする。

もう、夏が終わるんだなぁ。

そんなことをふと思った。

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理解不能の方言 金桁温泉

倉庫のような外観の三角屋根が5個並んでいるオシャレな建物が日帰り温泉の金桁温泉だった。

こじんまりとした受付と休憩スペース。

温泉もこじんまりとしている。

地元の人のたまり場のような温泉だった。

湯船には年輩の方が2人先に入っていて世間話をしている。

70歳くらいのおじさんと、90歳くらいのおじいさん。

僕も湯船につかって聞くとはなく話を耳にした。

「俺は、長崎からこっちに来てね」と、おじさんが話している。

ほぼ一方的におじいさんに自分の身の上話をしている。

時折それに答えておじいさんが言葉を返す。

いや、言葉を返しているのだが、僕には何を言っているのかさっぱりわからなかった。

おじさんがニコニコしながらおじいさんの返答に答えていたので日本語なのだろうけれど、まったく理解できない言葉だった。

これが九州ローカルの方言なのだろうか?

おじさんの身の上話と、おじいさんのローカル弁は、いつまでも続いていた。

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最悪の夜 若宮キャンプ場

風が強かったので心配していたのだが、夕飯がを終える頃には風が弱くなっていた。

そろそろ寝ようかな?

そんな事を考えていたら砂浜に高校生くらいだろうか4,5人のグループが花火を打ち上げ始めた。

夏の終わりを楽しんでいるのか?

僕らがシュラフにくるまる頃にはかなり盛り上がり大声を上げている。

そのうちいなくなるだろうと、横になっていたのだが、大声はいつまでたっても終わりそうにない。

それどころかますます声が大きくなってきた。

夜が更けて来る頃にはバタバタバタと大声をあげながら走り回る音が聞こえてきた。

テントの近くまで走ってきているようだった。

注意しに行こうかとも思ったが、ミィもいるし、トラブルのもやだなと思い寝ることにするが、なかなか眠れない。

警察に電話?とも思ったがそれはそれでめんどくさそうだ。

それでもウトウトとして眠りにつく。

夜明け前には彼らはいなくなっていた。

この旅に出て初めての出来事だった。

そんな最悪の夜が明けた。

ミィも僕も寝不足気味だったが、トラブルもなく熊本の旅を続けることはできそうだった。

僕らは、朝食を食べることにした。

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68日目のDATA

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2023/08/31(木)

天候:曇りのち雨 最低 24.8℃/最高 31.0℃

長崎県南島原市〜熊本県宇城市

走行距離:98.7kmkm

総走行距離:9568.7km

2025/03/23

ぐるっと日本を旅してみた Vol.67

2023年8月30日(水)67日目

教科書や、ニュースで聞いただけの名前。

この旅ではそんな場所をいくつか見てきた。

今日もその一つ、有明海諫早湾の有明海干拓地を見に行く。

どんな感じなのか?

どんな風景なのか?

そして、隠れキリシタンの歴史や、雲仙岳の噴火で災害にあった島原半島。

どんな景色が広がっているのか。

楽しみな一日になりそうだった。

 

カステラ 福砂屋

キャンプ場に朝日がさしてくる。

今日も暑くなりそうだ。

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朝食後にカステラを食べよう。

昨日、大浦天主堂停留所の近くにある福砂屋さんによった。

長崎に来たらとカステラを買ったのだった。

西九州新幹線かもめをデザインしたパッケージ入ったカステラはちょっとオシャレだった。

優しい甘さが口の中に広がる。

美味しい。


さぁ、今日も良い日になるかもめ。

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有明海干拓地

目の前には、広大な農地が広がっていた。

ただ、ところどころ草が生い茂った手付かずのところもあるようだ。

秋田県の八郎潟の干拓地では、どこまでも水田が広がっているイメージだったが、有明海干拓地はちょっと様子が違う感じがした。

農道をゆっくりと干拓地の中心部を走って行く。

所々農機具小屋の様なものが立っているが人影は無い。

干拓地を通り抜け、前面堤防中央部公園に行ってみる事にした。

農地の端っこ、堤防で区切られた場所だった。

駐車場に車を停めて、堤防に上がってみると農地の様子が良くわかる。

堤防の反対側は、水が流れていて、湿地のような雰囲気で葦が茂っていた。

湿地の中の小道を行くと木製の展望台がある。

展望台からは更に遠くまで農地が広がっているのがわかった。

湿地の部分もこれから農地転用するのだろうか?

僕らは、広大な干拓地の真ん中で、その風景を眺め続けていた。

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ギロチン 雲仙多良シーライン

海の中を一直線に道路が伸びていた。

橋ではなく、堤防道路で、かつてギロチンと呼ばれた水門が備わっている。

水門は固く閉ざされていて、海の外と内を区切っていた。

これが有明海干拓地を形成するための堤防だった。

堤防から内側を淡水化し、水を抜き、広大な農地を生み出す計画だった。

しかし、その計画が進んでいる様には見えなかった。

水門が閉められたのは、1989年、34年も前のことだった。

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堤防は、諫早湾干拓堤防道路、通称 雲仙多良シーラインと呼ばれている。

生活道路で、観光道路でもある。

中央部に駐車スペースがあり、横断歩道から諫早湾を見る事ができた。

有明海側は当然海水で、諫早側は、淡水化されているらしい。

干上がらない干拓地は、この後どうなるのだろう?

 

直線が続く雲仙多良シーラインを走り僕らは島原半島に入った。


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かんざらし 銀水

島原半島を有明海沿いに南下して行った。

海の向こうは熊本県だ。

僕は、島原市へと車を走らせた。

島原で食べてみたいものがあったのだ。

それは「かんざらし」という。

島原市は雲仙岳からの伏流水が湧き出る場所で、湧水があちこちにある。

その湧水を使った物だという。

僕らは、「銀水」というお店へ向かった。

銀水は少し込み入った住宅街の中にあった。

店の前に整備された浜の川湧水があり、こんこんと水が沸いている。

湧水は四つの区画に分けられたところを順番に流れ、食品、食器、洗濯の日常の洗い物に使われている様だった。

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店内に入るとその湧水を引き込んだ水路があり、冷たい水の中に白玉が浮かんでいる。

この白玉に蜜をかけていただくのが「かんざらし」だ。

ガラスの器に入った白玉はほんのりと冷たく、甘かった。

外の暑さを忘れさせてくれる、優しい味がした。

美味しい!

ごちそうさまでした。

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ろくべえ 六兵衛

かんざらしを食べた後、お昼は島原の名物を食べようと、ネットで検索をしていたミィが何か見つけた様だった。

「ろくべえって食べ物があるみたいだよ。」

「何?それ?」

「サツマイモで作った麺だって」

昔、この辺りで飢饉が発生した時に六兵衛という人が作り出した耐乏食だそうだ。

もちろん、現代風に味付けされているとのこと。

「ろくべえ」を食べる事ができる「六兵衛」という店に行ってみた。

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店に着いたが、のれんは出ていなくてやってるかどうか良くわからなかった。

ただ、中から人の声がするので扉を開けて中を覗いてみた。

「すいません」

店の中は、店主らしき人が椅子に座りタライに向かって何か作業をやっていた。

テレビがついていて、人声の元はそれだった。

他には誰もいなかった。

「やってます?」

無理かな?と思いながら聞いてみると

「どうぞ、どうぞ」と、店内に招き入れてくれる。

メニューを見たが、ここは「ろくべえ」を食べる事にする。

運ばれてきた「ろくべえ」は丼に入った黒いうどんといった感じだった。

ちくわとカマボコ、ネギが乗っていた。

ミィは丸天入りを頼んだので大きな丸天が乗っている。

短めの黒い麺がほのかな甘さと芋の香りがしていて、麺つゆと合って美味しい。

蕎麦やうどんとは違う食感でそれも良い。

ごちそうさまでした。

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街歩き 湧水庭園 四明荘

島原市内を散策。

板塀に囲まれた家並みが続き、その脇をキレイな水が流れる。

この水も湧水を引いた水だった。

所々、錦鯉が泳いでいる。

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「湧水庭園 四明荘」に寄りたかったが、何人かの人がいて何かの撮影をやっていた。

僕らは、寄らずにそのまま街歩きを続けた。

観光案内所の様なところまで歩いて、入ってみると床がガラス張りで錦鯉が泳いでいるのが見えた。

土産物なんかを見て周り再び外に出た。

「四明荘」まで戻ると、撮影が終わって人気が無くなっていたので入ってみる事にした。

板戸をくぐると日本庭園が広がっていた。

庭園には大きな池があり池の脇に建物が立っていた。

「いらっしゃいませ。 どうぞご覧ください」

中にいた女性が声をかけてくれたので、靴を脱いで中に入った。

落ち着いた和室があってその横が縁側になっている。

縁側から庭を見渡す事ができて、僕らはそこに座って庭を眺めた。

管理人なのか声をかけてくれた女性がお茶を持ってきてくれて、簡単説明もしてくれた。

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池の水は湧水で池の底から沸いているらしい。

裏庭にも湧水がありますよ、とのこと。

とても気持ちの良い場所で、吹き抜ける風が心地よい。

「ねるちゃんがそこに座っていたよね!」

長崎県庁で見た長濱ねるのポスターを思い出してミィが言う。

せっかくなので写真を撮ってみる事にする。

我が家の長濱ねる(仮名)が笑顔でポーズをとった。

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裏庭を覗くとこちらもキレイに手入れがされていて、湧水が沸いていた。

なんとも広い家だ。

もう一度、縁側に座ってぼうっとする。

こういう場所で、ただぼうっとしているのは、贅沢だなぁ。

僕は、ぼうっとそんなことを考えていた。

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黄色いハンカチ 大三東駅

「海に一番近い駅」というキャッチフレーズが目に入った。

どんなところだろう?

と、島原市内からは少し戻る事になるが、行ってみる事にした。

島原鉄道の大三東(おおみさき)駅は、小さな無人駅だった。

ちょっとした待合室があり、すぐホームがあった。

その島原方面のホームの手すりの下はすぐに干潟になっていた。

ほんとに海に近い、というより海と隣り合っている駅だった。

その手すりに黄色いハンカチがたくさんはためいている。

映画「黄色いハンカチ」を思い出させるような風景だった。

・・・映画は観ていないのでイメージだけですけど。

島原鉄道のキャンペーンの一環で「幸せ祈願スポット」として黄色いハンカチを掲げているそうだ。

ホームの待合所には黄色いハンカチのガチャガチャがあり、願いをかけるスペースもあった。

特にそこには乗っからなかったが、面白いなぁと思った。

それよりも、干潟から続く海、対岸の熊本、そしておそらく阿蘇山だろうか?山並みが見えるその風景がキレイだなぁと、眺めていた。

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アットホームなキャンプ場 南島原市かずさオートキャンプ場

南島原市かずさオートキャンプ場へ宿泊の電話をすると、市役所の観光課の職員が対応してくれた。

市営の設備らしい。

「えっ! 今日ですか?」

とても驚いた声を上げたが、

「管理者に連絡します。

5時に受付が終わりますので、それまでにおいでください。」

いつもの事だが時間が無い。

雲仙岳を見ていこうかとも考えたけど、急いで南島原市へ向かう事にした。

南島原市は島原半島の先端にある。

その漁港の脇の住宅地に隣接して南島原市かずさオートキャンプ場はあった。

小さなキャンプ場で、最初気付かずに通り過ぎてしまった位だ。

管理人のご夫婦が待っていてくれて、受付を終えると僕らだけなので、サイトを選んで良いよと言う。

山と港の間の狭い土地に8サイトのキャンプ場だ。

隣が住宅なので、住宅から離れたサイトを選んだ。

管理人さんに選んだサイトを告げると、サイトの前にあるステンレスのボックスの鍵を開けてくれた。

蓋を開けると中は炊事場になっていたのだ。

炊事場付きのオートキャンプ場なんて、贅沢だなぁ。

ゴミの捨て方など、注意事項を話し終わると

「私達は、この近くに住んでいるから、困った事があったら電話してくださいね。

すぐに来ますから」

と言ってくれる。

親切な管理人さんだった。

ここは、目の前が漁港で船の音は気になるけど、それ以外は静かで過ごしやすいキャンプ場だなぁ。

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口之津温泉 しらはまビーチホテル

キャンプ場の管理人さんに日帰り温泉はないかと聞くと、温泉ではないが南島原市の総合福祉施設のお風呂を紹介してくれた。

100円で入れるとの事。

お礼を言ったが、温泉に入りたかった僕は、近くのホテルに行く事にした。

しらはまビーチホテルというリゾートっぽい名前のホテルに入ると人気が無かった。

やってないの?と思ったがフロントに灯りはついている。

発券機で入浴チケットを買ってフロントへ行く。

チーン。

ベルを鳴らすと人が出てきてチケットを受け取ると、お風呂はこの奥だと言う。

薄暗い廊下を進んだ先にお風呂があった。

僕が入ると年配の人が1人湯に使っていた。

時折お湯の出ている場所を覗いたり、壁にかけてある温度計を見たりしていたが、やがて風呂からあがっていった。

広々としたお風呂を独り占めできるのは嬉しい。

大浴場、露天風呂、サウナと一通り温泉を楽しんだ。

風呂からあがりしばらく待っているとミィもあがって来た。

車に戻ろうとフロントの前を通ると先程お風呂にいた年配の人がフロントの人に色々話をしている。

「湯が熱い」とか、なんとか。

どうやら支配人がお風呂のチェックをしていたようだ。

フロントの人はあわてて風呂場の方へ走って行った。

僕としては気持ちの良いお風呂だったのだが、ホテルにはホテルの決まり事があるのだろう。

僕らはホテルを後にした。

 

長崎チャンポン 口之津ショッピングセンター サンピア

「長崎チャンポンの具を売ってるよ!」

スーパーで食材を買ってると、ミィが声を上げた。

そう言えば、平戸チャンポンは食べたけど、長崎チャンポンは食べてなかったなぁ。

温泉に入った後、夕飯の食材を買いにローカルのスーパーマーケット、口之津ショッピングセンター サンピアに来た。

サラダや、お惣菜を物色して回っている時にミィが長崎チャンポンの具を見つけた。

野菜炒め用のカット野菜とかは見たことがあったが、長崎チャンポンの具というのは初めて見た。

さすがローカル。

ちゃんと麺と、長崎チャンポンのスープも売っていてこれを合わせれば長崎チャンポンが食べられる。

今夜の食事は長崎チャンポンに決まった。

この他に惣菜や、朝食のパンなんかを買ってからキャンプ場へ戻っていった。

いつもならまず米を炊くのだが今日はお湯を沸かす。

そして、肉と具を炒めていく。

そこに水とスープの素を入れてチャンポンのスープを作る。

茹で上がった麺を丼に盛って、上からスープと具をいれる。

長崎チャンポンの完成だ。

長崎にいるのに長崎チャンポンを店ではなく、自分で作って食べるとは。

いや、長崎だからこそ具やスープを売っていて作ることができたのだな。

長崎県最後の夜においしい長崎チャンポンを食べることができた。

ごちそうさまでした。

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67日目のDATA

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2023/08/30(水)

天候:晴れのち雨 最低 25.4℃/最高 33.8℃

長崎県諫早市〜長崎県南島原市

走行距離:144.2kmkm

総走行距離:9470.0km

2025/03/12

ぐるっと日本を旅してみた Vol.66

2023年8月29日(火)66日目

せっかく長崎まで来たのだ、少しは観光をしようと思った。

ホテルの提携駐車場に車を停めていても24時間以内なら上限が決まっているので駐車料金を気にせず観光ができる。

長崎は高校の修学旅行で来て以来だった。

当時は、決められたルートを決められた通りに回っただけであまり思い出もなかった。

今日は、限られた時間の中でできるだけ見てみようと思った。

 

ちりんちりんアイス 眼鏡橋

ホテルの提携駐車場に車を置いて長崎市内を見て回ることにした。

車に荷物を入れて僕らは歩き始めた。

月曜日の朝はまだ夏休みというのもあり人通りも少なく静かだった。

目的地は眼鏡橋。

ホテルから 15分ほど歩いて眼鏡橋に着いた。

眼鏡橋はやはり観光地で打って変わって朝早くから大勢の人が歩いていた。

思い思いのアングルで写真を撮ったりして楽しんでいる。

道路から川沿いに降りていき川べりを歩いてみる。

水辺を歩くのはまた雰囲気が違って楽しい。

飛び石のようになっている場所もあって子供が楽しんでいた。

「魚がいるかな?」等と、川を覗き込んだりして僕らも楽しむ。

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道路へ上がってくると目の前に自転車が停まっていた。

正確には、自転車の屋台。

「ちりんちりんアイスだ!」

ミィが早速反応する。

ちりんちりんっていうのは、ベルの音だろうか?

面白い名前のアイスだ。

雰囲気は、秋田のババヘラアイスのようだ。

まだ開店前で準備をしている。

店の前でしばらく待って開店と同時にアイスを買う。

アイスの見た目は花びら。

味はミルクセーキみたいで美味しかった。

ごちそうさまでした。

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麻花兒 よりより 蘇州林

「よりより食べたい!」

よりより、麻花兒 (マーファル)は中華菓子で細長く伸ばした生地を折り曲げてよった縄のような見た目のかりんとうか、固いクッキーのようなものだ。

ミィの大好物で長崎土産は「よりより」と決まっている。

眼鏡橋から中島川沿いに歩いて中華街まで来た。

中華街の入口にはちょっとした公園があり、「新地中華街」と書かれた門(朱雀)がある。

その門をくぐり中華街へ入って行った。

開店している店は少なく、通りは静まり返っていた。

通りから少し脇道に入ったところに蘇州林という小さなお店があり、ここにお目当ての「よりより」がある。

店内は、中華菓子で埋め尽くされている。

ミィはその中から「よりより」を取り出して嬉しそうにレジへ向かった。

「私のだからね。 後で食べるんだからね」

「よりより」は、しばらく車中での旅のお供になった。

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巨大海上マンション? 松が枝国際ターミナル

中華街からオランダ通りをぶらぶら歩いていく。

裏道を歩いている感じで特に観光化されているわけでもない。

それでも、路面電車の大浦天主堂停留場まで来ると観光客で賑わっていた。

この辺りは大浦天主堂、グラバー園等の観光地も多いので賑わっているのも頷ける。

ほとんど路面電車で来ているようだ。

流れに合わせて歩いて付近を散策し、海の方へ歩いてきた。

目の前に大きなビルが立っている。

いや、ビルではなく船だった。

巨大クルーズ船が停泊していたのだ。

その船多くの人が出入りしていた。

ここは、国際ターミナルになっているそうだ。

いつか、あんな船でクルーズ旅ができたら良いなぁ。

・・・夢物語を頭に浮かべてしまう。

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仮想廃墟 軍艦島デジタルミュージアム

長崎市の沖合に浮かぶ島、端島。

海底炭鉱の採掘で栄え、日本初の鉄筋コンクリート造りの高層住宅街などが残っている。

その島の見た目から別名軍艦島と呼ばれ世界遺産になっている。

現在は、構造物が朽ち、廃墟となっているがその様子が人気となっているようだ。

島へ渡るツアーもあるようだが、軍艦島をお手軽に体験できる施設があった。

それが軍艦島デジタルミュージアムだ。

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建物に入るとカウンターがあり、軍艦島ツアーの受付もやっていたが、僕らは入館料を払うと2階へ上がっていった。

そこは軍艦島の様々な資料があり島を紹介している。

一角には、軍艦島の生活の様子を再現しているコーナがあった。

さらにフロアを上がると軍艦島を映像で表していたり、建物の模型があったりして島の様子を知る事ができる。

面白かったのは、VRゴーグルを使った軍艦島散策。

空中を浮遊しながら軍艦島の中を探索する事ができた。

実際に行っても入ることのできないエリアも VRで再現しているので細部まで見る事ができる。

ツアーに参加すればもっと楽しむこともできたのだろうけれど、僕らはこの仮装空間の廃墟を眺めて満足していたのだった。

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路面電車 長崎電気軌道

長崎の街歩きは、意外と観光地同士が近いところもあり、そこは歩いて周ることができる。

でも、その行く先々で見かける路面電車。

長崎と言ったらやっぱりこれに乗らなくちゃ。

と、言うことで大浦天主堂停留所から長崎駅まで路面電車に乗ってみることにした。

路面電車に乗ることが楽しい。

長崎市内のどこへでも行けるのが良いね。

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西九州新幹線「かもめ」も来たことだし、

「今日は、良い日になりそうかもめ」

by 長濱ねる

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五島うどん だしぼんず

昨夜、食事のついでに食べた五島うどん。

もう一度ちゃんと食べてみたいと思った。

「お昼は、五島うどんを食べに行こう」

ミィと僕の意見は一致した。

再び長崎駅の長崎街道かもめ市場に来てみた。

ここに五島うどん専門店「だしぼんず」さんがあるのだ。

店内は混み合っていて少し待つ事になった。

15分ほど待ってテーブルにつくと、鯛だしうどんと、鶏だし親子うどんを頼む。

昨夜の地獄炊きとは違い、しっかり出汁の効いたスープに入ったうどんは、細くてツルッとしていてやっぱり美味しい。

あっという間に食べてしまった。

ごちそうさまでした。

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タイムリミット 結の浜マリンパークキャンプ場

「今日キャンプ場空いてますか?」

「今日?空いてるよ」

「予約したいんですけど」

「午後3時までに来れる? 人いなくなるんだよね」

「えっ、3時ですか? あぁ、行けます」

 

僕らは、移動しながらツーリングキャンプの様な旅をしていた。

ギリギリまで観光をして、キャンプ場はチェックイン時間の終了間際に飛び込んでその日の宿を確保するような旅だった。

午後4時、5時位だと余裕で午後も観光ができる。

しかし、3時は早過ぎる。

お昼を食べると、午後の観光はしないで結の浜マリンパークキャンプ場に向かう。

長崎市内から30分ほど、午後2時半過ぎにキャップ場に着いた。

人気の無い受付で声をかけると、建物の裏からおじいさんが現れて受付をしてくれる。

申し込み用紙に必要事項を書いて、使用料を払う。

「この建物から向こうの公園内はどこでも使って良いです。」

チェックインが終わると、おじいさん達は帰っていった。

今日も安定の僕らだけ。

ここは、キャンプ場の目の前が砂浜。

まさにプライベートビーチ!

とは言え、まだ午後3時、陽はまだ高い。

「もう少しどこか行ってこようか」

テントを設営すると僕らは車で出かけることにした。

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ペンギン! 長崎ペンギン水族館

キャンプ場から 10分程で長崎ペンギン水族館に着いた。

駐車場から林の中の小道を歩いて行く。

ここはビオトープとなっていて、田んぼや水辺が再現されている。

時間がないので水族館へ急いで行くので、帰りにゆっくり見てみようか。

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一歩館内に入るとそこはペンギンの世界。

水族館なのだが、

ペンギン、ペンギン、魚、

ペンギン、ペンギン、魚、

ペンギン、ペンギン、魚、

みたいな感じでペンギン中心の展示なのだ。

ペンギンプールは、もちろんペンギン。

大水槽もペンギンが泳いでいる。

9種180羽!

こんなに多くのペンギンをいっぺんに見る事ができるのがすごい。

閉館間際の時間だったが、閉館ギリギリまでペンギンを見て回った。

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プライベートビーチの夜 結の浜マリンパーク

ペンギン水族館でペンギンと戯れた僕らは、温泉に行く事にした。

水族館からキャンプ場を挟んで反対側へ20分ほど進んだところに「いいもり月の丘温泉」という日帰り温泉があった。

月の丘公園という体育館なんかもある広い公園の中にある温泉で、空いていたのでゆっくりとお湯に浸かって身体を温めた。

スーパーで食材を買いキャンプ場に戻ると陽はすっかり傾いていた。

砂浜で遊んでいた人達もいなくなり僕らだけとなる。

簡単な夕食を食べると、砂浜に行ってみた。

月が出ていて、水面を照らしている。

辺りは波の音だけが響いていた。

公園内なので時々、海を見にくる人もいるがほぼ僕らだけ。

プライベートビーチで海を照らす月灯りをいつまでも眺めていた。

その夜は、波音を聞きながら眠りについた。

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66日目のDATA

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2023/08/29(火)

天候:晴れ 最低 26.6℃/最高 33.0℃

長崎県長崎市〜長崎県諫早市

走行距離:39.2kmkm

総走行距離:9325.8km

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