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2025/02/06

ぐるっと日本を旅してみた Vol.60 (前半)

2023年8月23日(水)60日目

大自然の造形。

風光明媚な景色。

本州の最西端。

美味しいローカルフード。

人の歴史から柴犬の歴史まで。

山口県は見どころが多く楽しかった。

次は、いよいよ本州を離れ、九州へ渡ることになる。

 

遅刻のできない島 巌流島

「起きろ! 朝だぞ!」

朝が苦手なミィをとにかく起こす。

「今日は、ゆっくりしてられないから」

ホテル泊まりの日は、ゆっくりする事が多いのだが、今日は、朝一番に出かける場所があった。

昨日のうちに買っておいた朝食を食べると急いでホテルを出た。

宮本武蔵と佐々木小次郎が剣を交えた場所、巌流島。

お話の中では知っている島だが、そこへ行く船があるという。

まさかそんな場所へ行けるとは思ってもみなかったので是非とも行ってみたかった。

朝一の船に乗れば今日の観光が楽になる。

そう考えた僕は始発の船に乗ることにしたのだ。

船着場の目の前の駐車場に車を置いてチケットを買ったのは、出港時間ギリギリだった。

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それでも、始発の小船に乗るとちょっとワクワクする。

関門海峡は、山口県の下関と、福岡県の門司の間にある海峡で、目の前すぐに九州が見える。

この狭い海峡の潮の流れは速い上に多くの船が行き交っていた。

それも巨大な貨物船から、小型の釣り船まで様々。

その中を進むので結構揺れてビックリした。

10分ほどで巌流島の桟橋に到着した。

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滞在時間は、15分。

これを逃すと何もないこの島に1時間以上いなければならない。

宮本武蔵は、決闘に2時間遅れたそうだが、僕らは船の時間があるので遅刻できないのだ。

15分もあれば充分回れる島なのだが、乗客は下船すると皆早足で見学ポイントを回り始めた。

1時間後の船で帰ろうと言う人はノンビリと散策している。

僕らは、足早に見学をすることにした。

比較的整備されている島には、武蔵と小次郎の像があり、佐々木小次郎の碑がある。

ちょっとした公園のようなところで、後付けで施設を作った感はあるが、あの決闘の場所にいると言うのがちょっとした興奮を感じる。

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見学ポイントを周り、写真を撮って 10分ちょっとで桟橋へ戻ってきた。

慌ただしかったが、この島へ来たという満足感は残った。

僕らは、再び揺れる船に身を任せて下関へ戻った。

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フグ 唐戸市場

唐戸市場は巨大な体育館のような建物の中にギュウギュウに魚屋が並んだ巨大魚市場だった。

魚が並んだケースの前を歩いていくと、「新鮮だよ、お買い得だよ」と、声をかけられる。

新鮮な魚介類は藻力的で美味しそうだったが、今、生魚を持って歩く気にもならず、見て回るだけにする。

市場から外に出ると港沿いの歩道にフグの袋競りを模した像が立っている。

袋の中に手を入れて値段を決めて、フグを競り落としているのだそうだ。

下関はフグの街でもある。

岸壁に大きなフグの像も立っていた。

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「フグを食べようか」

せっかく下関にいるんだフグ食べたいよね、と思った。

唐戸市場のとなりがレストラン街になっている。

流石にフグ刺しとか、鍋とかは値段も高く手がでない。

レストラン街の隣にフードコートがあった。

その中にフグの唐揚げを売っている店があった。

中には、ちょっとやる気のなさそうなおじさんがいたが、値段も安くて手頃だったのでフグの唐揚げを食べることにした。

目の前で揚げてくれたフグは、衣がパリッとしていて、身はふわっとした感触で美味しかった。

やる気ないとか言ってごめんなさい。

でも、僕らに唐揚げを手渡すとふらっとどこかへ行ってしまったから、やっぱりやる気ないのかもしれないな。

でも、美味しいフグでした。

ごちそうさまでした。

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Empty or Sky 海と空

昨日、本州最西端の毘沙ノ鼻へ行ってきた。

その到達証明書が関門トンネル人道口にある観光案内所でもらえるらしい。

僕らは、歩いて行ってみることにした。

しかし、しばらく歩いて思いの外距離があって時間がかかりそうだった。

「やっぱり車で行こう」

僕は、早々に諦めて今来た道を引き返す。

その時、ふと目の前にあったワゴン車が気になった。

青い大きな文字で

「海と空」

と、書いてある。

その下に赤い字で、

「sea and empty」

Empty ?

Sky じゃないの?

「空」に仏教的な深い意味があるのかな?

凡人には、ちょっと分からなかった。

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耳なし芳一 赤間神宮

平安時代末期、源平の最後の戦い壇ノ浦の戦いで御歳わずか八歳で入水崩御された第八十一代安徳天皇を祀るのが下関市にある赤間神宮だ。

道路沿いに鳥居があり、その先に赤いちょっと中華風の門が見える。

階段を登り水天門をくぐると立派な本殿があった。

参拝をし、左手へ行くと宝物殿があった。

源平合戦図屏風、安徳天皇後御尊像など平安時代、源平の戦いを感じることができた。

宝物殿からさらに奥へ進むと平家一門の墓がある。

そしてその近くに「耳なし芳一堂」がある。

毎夜平家の亡霊に平家物語を語る琵琶法師の芳一。

そのことを知った和尚が芳一の身体に写経をするが、耳に書き忘れたため亡霊に耳をそぎ落とされたと言う話。

ラフカディオハーンが「怪談」として世に出したことで広まった。

島根で見たラフカディオハーンが、ここで出てきた。

旅が繋がっているなぁと感じることができた。

境内に寝ている猫が可愛くて。

ちょっと癒されたのでした。

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見どころてんこ盛り 亀山八幡神宮

唐戸市場の向かいに大きな神社がある。

亀山八幡神宮だ。

ここにも色々ありそうだったのだが、早速出てきた。

「床屋発祥の地」

大鳥居の横にまん丸の碑がありそう書いてあった。

鎌倉時代中期、髪結所が開かれたがこれが日本最初の床屋だったそうだ。

いきなりこう言うものがあるのが良い。

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大きな鳥居をくぐると階段があり高台に亀山八幡神宮がある。

本殿で参拝をすると境内を散策。

高台にある境内からは眼下に下関港、そして関門海峡が見える。

この地の利を生かして江戸時代末期には砲台が建てられた。

この亀山砲台からアメリカ商船へ砲弾が打ち込まれたことが長州藩とイギリス、フランス、オランダ、アメリカの列強4国との戦い馬関戦争となった。

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そして、その先に石でできた大きな亀の像がある。

亀山八幡神宮の名前にちなんで制作されたとのこと。

境内には、亀の池もあり多くの亀が泳いだり、日向ぼっこをしていた。

さらに海に面したところにフグの像が立っている。

「ふくの像」が正しい呼び名らしい。

河豚=福 からきているのだが、いかにも下関らしい像だった。

亀山八幡神宮は、とにかく見どころが多い神社でした。

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関門TOPPA 関門トンネル人道

関門海峡に面したところにみもすそ川公園には、壇ノ浦古戦場跡に源義経と平知盛が戦っている像があったり、壇ノ浦砲台跡に砲台の模型があったりと、歴史を感じさせるものがある。

しかし、ここに来たのは観光案内所で本州最西端到達証明書を貰うため。

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証明書を手にしたらもう一つ目的がある。

関門海峡を歩いて渡ること!

ここには関門トンネル人道の入り口があるのです。

エレベーターで地下へ降りると長いトンネルがまっすぐ伸びている。

これは、国道2号線なのだ。

そこを歩いて数分で「山口県」「福岡県」と書かれた県境があった。

そこを跨いだり行ったり来たりしてちょっと楽しんだ。

さらに歩いていくと対岸の門司口へ出る。

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ここは和布刈公園の外れにあたり目の前が関門海峡、そこに面した和布刈(めかり)神社がある。

和布(わかめ)、荒布(あらめ)を刈る神事があると言うことで海に向かって階段が続いている。

僕らは、再び関門トンネル人道を通って下関口へ戻ることにした。

関門トンネルは原付が通ることはできないので、人道トンネルは、原付も通ることができる。

僕らが歩いていると後ろからエンジン音が聞こえてきた。

振り返るとバイクに乗った人がやってくる。

この人道を原付が通るには、エンジンを切って押して歩く必要がある。

そのライダーは、人が近づくと降りてバイクを引いて歩くのだが、エンジンはかけたままだった。

エンジンを止めるように声をかけようとしたら出口が近づいたからか急にエンジンを止めた。

まったく。

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地上に戻った僕らは再び観光案内場へ行ってみる。

関門海峡を歩いて渡った証明書「関門TOPPA!記念証」を貰うためだ。

そう僕らは、関門をTOPPAしたのだ。

この先の旅は安泰・・・なのか?

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ご飯ととろろ 下関駅

ちょっと、買い物もあったので下関駅に併設されたショッピングセンター「シーモール」へやってきた。

まずは、駅に入って列車の発車案内を見ると門司行きの文字が。

いよいよ九州に渡るのかという気持ちが高まってくる。

とはいえ、さっき歩いて渡ったんだけど。

電車で渡ってみるも良いねぇと思った。

歩きと、電車と、車で3回関門海峡を渡るのは、ちょっと魅力的だった。

が、往復の時間やこの後の行程を考えてやめることにした。

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それにちょうどお昼だった。

ここでお昼を食べよう。

「ご飯ととろろ とろ麦」さんでランチを食べることに。

みょうが香る薬味とろろそば

みそチキンカツのおひつご飯とろろ

をいただきます。

とろろが良い感じで美味しかった。

ローカルの店ではなくチェーン店だったけど。

美味しいなぁ。

ごちそうさまでした。

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僕らはいよいよ本州を離れ、九州へ向かった。



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