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2024年12月の9件の投稿

2024/12/27

ぐるっと日本を旅してみた Vol.52

2023年8月15日(火) 52日目

岡山の朝は雨だった。

ついに台風が追いついてきた。

四国を抜け、岡山から鳥取へ抜けて行くようだった。

すでにあちこちで被害が起きている。

道路が寸断されている所もあるという。

この台風から逃げる為に僕らは西へ向かって走り始めた。

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雨の美観地区 倉敷

台風に追いつかれた。

そんな事を感じるくらい強い雨が降っていた。

早くここから立ち去るべきだとは思った。

しかし、せっかく来たのだから見ることができるなら見ておきたかった。

僕は国道から逸れて倉敷市の美観地区へハンドルを切った。

 

駐車場脇の観光案内所でパンフレットを眺めて外へ出る。

まだ風はそんなに気にならないが雨脚がすごい。

地下道で道路を渡り美観地区へと入っていく。

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なまこ壁、蔵屋敷、柳・・・。
テレビの中で見た風景がそこにある。

土産物屋や雑貨屋が並び蔵屋敷や古そうな家が続く道をブラブラと散策する。

台風の影響で閉まっている店もあるけど、

「あっ、ここ見たい!」

「あっ、これかわいい!」

店舗を入ったり出たりを繰り返してぶらぶら、ぶらぶら。

細い路地を抜けると堀がある。

堀沿いをまたぶらぶら、ぶらぶら。

雨が降っていなければ最高だね。

傘を差して、雨の中をぶらぶら、ぶらぶら。

台風のおかげで観光客は少ないのだろう。

のんびり、ゆっくり、気兼ねなく、歩き回る美観地区でした。

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雨宿り カブトガニ博物館

車を降りるとどしゃ降りの雨。

目の前には、公園があり恐竜が立っている。

小さい子供が恐竜を見つけて走って行こうとする。

「今日はビショビショになるからダメ」

お母さんが手を引っ張る。

かわいそうだけどしかたないね。

公園の脇を抜けるとカブトガニ博物館がある。

ちょっと、雨宿り。

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雨を避けて館内に入るとちょっと、ホッとした。

カブトガニをメインにして恐竜の展示がある小さな水族館。
近くの海辺でカブトガニが生息しているらしい。

この雨では見に行くことはできないけどね。
この博物館では、飼育、研究をしているので本物のカブトガニを見ることができる。

カブトガニを見ると宇宙戦艦ヤマトを思い出す。

さらば宇宙戦艦ヤマトに出てくる白色彗星帝国の戦闘機デスバテーター。

カブトガニをモデルにしたと言うことかな?

実物は、そんなに活発に動くわけでもなく、もぞっと動いていた。

カブトガニが生きた化石と言われているからか、恐竜の展示もあり意外と見所の多い博物館だった。

雨はまだ降り続いていた。

台風はどこまで行ったのだろう。

台風から逃げる旅は続く。

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笠岡ラーメン 大衆食堂 日本一

今、笠岡市にいる。

笠岡ラーメンが気になるので探してみることにした。

見つけたラーメン屋は、笠岡ラーメンの老舗らしい。

しかし、店舗の前には大行列があった。

駐車場も満車で入れそうにない。

他の店も休みだったりして食べることができなかった。

笠岡市から範囲を広げて探してみると、井原市でも笠岡ラーメンの店があるらしい。

僕らは、山を抜けて井原市へ向かった。

市内で見つけたラーメン屋は、休みだった。

火曜日は、休みの店が多いのかなぁ?

「途中なんかあるだろう」と、広島方向へ走り出した。

しばらく走ると、左手に「笠岡ラーメン」の文字が見えた。

「あそこに行ってみよう」

小さな店の駐車場に車を入れた。

大衆食堂 日本一さん。

入口にも「笠岡ラーメン」の文字がある。

券売機でラーメンの食券を買い、店のおばちゃんに聞いてみた。

「ラーメンは、笠岡ラーメンなの?」

「笠岡風ね」

「笠岡ふう!?」

おばちゃんは笑っている。

まぁ、笠岡市ではないので「風」と言うしかないのか?

出てきたラーメンは、鶏ガラの黒っぽい醤油スープで、ストレート麺。

切れ端のようなバラバラのチャーシュー、ねぎ、シナチクが乗っている。

そして蒲鉾が一切れ乗っていた。

この蒲鉾が笠岡ラーメンの特徴らしい。

僕らにとっての「笠岡ラーメン」は、この「笠岡風ラーメン」となった。

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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20都道府県庁目 広島県庁

Google先生の教えに従い、山の中の道を進む。

「屋根が赤くなってきた」

車窓を眺めていたミィが一言言う。

京都あたりから屋根の上が面白くなっていた。

東日本にはあまりないのだが、京都に入ると屋根の端に「桃」が乗ったり「鳥」が乗っていたりする。

そして、岡山辺りから屋根瓦の色が赤くなってきた。

広島県に入るとそれが顕著になる。

この辺りの屋根瓦は、石州瓦という赤い瓦が主流になっている。

その為、家の屋根は赤くなるのだ。

山間の赤い屋根の集落は、それだけでキレイだった。

 

山間部を抜けて国道2号線に入る。

台風からは逃げ切ったようだ。

ここまで来ると雨風は無くなった。

国道に入ると途端に交通量が増えて、バイパスの様な道路が続く様になった。

広島市内に入り広島県庁へ向かった。

「駐車代が高いね」

15分400円なんていうところがゴロゴロしている。

県庁の周りをグルッと回ってみたがどこも一緒だった。

「さっさと行って来るぞ」

裏通りの駐車場に車を停めるとそう宣言する。

大通りへ出て県庁舎の正面に行ってみた。

左に7階建ての建物、右に3階建ての建物があり、その間を廊下が繋いでいる。

その廊下が正面玄関となっていた。

すでに午後6時位で人影はなかった。

写真を撮ろうと思ったのだが、「広島県庁」とか「県庁舎」とか書かれた石碑とか看板が見当たらない。

議会場の石碑は見つけたのだが。

県庁正面で何か工事をしていて覆いで囲まれている。

もしかするとその中にあるのかもしれない。

建物の全景をカメラに収めると駐車場に戻る。

「広島県庁」の印を探してウロウロした事もあり高い駐車場代となった。

もっと余裕のある観光をしたいな、と思ったが仕方がない。

僕は、慌ただしく車を発進させた。

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広島焼き 徳川

広島へ来たから、広島焼きを食べよう。

ホテルに荷物を置くと、目の前のショッピングモールへ向かった。

大きなショッピングモールで区画がいくつかに分かれている様だった。

その中で「お好み焼き 徳川」に入ることにする。

「自分で焼くから楽しい!」というのがコンセプトらしくテーブルの鉄板で各自が焼くスタイルだ。

店名のコンセプトは徳川将軍の名前の付いたメニューにも出ている。

さすが広島と思ったのは、牡蠣入りのお好み焼きがあった。

岡山に「カキオコ」というものがある。

牡蠣のお好み焼きで、食べに行きたかったのだが寄ることができずに断念していた。

ここで食べられるのなら食べておこう!

広島風牡蠣入りお好み焼き

「風?」また風だった。

広島で食べる「広島風お好み焼き」。

これは広島焼きなのだろうか?

「ひっくり返すよ」

ミィとワイワイ言いながらお好み焼きを作るのは楽しかった。

焼きあがったお好み焼きにソースをかけて食べる。

焼きそばの麺とお好み焼きの生地、具が一体となって口の中にある。

美味しい!

牡蠣もプリプリしていて美味しい。

これが本当に広島焼きかどうかは、ちょっと疑問に残ったが、

「広島風お好み焼き」を美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

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52日目のDATA

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2023/08/15(火)

天候:晴れ 最低 25.6℃/最高 28.6℃

岡山県岡山市〜広島県広島市

走行距離:207.1km

総走行距離:7619.2km



2024/12/26

ぐるっと日本を旅してみた Vol.51(番外編・クレームでは無いよ)

2023年8月14日(月) 51日目(番外編)

この旅も50日を過ぎた。

長旅ならトラブルも1つや2つ合っても不思議では無い。

キャンプ場がいっぱいで泊まれなかったり。

行った先が休みだったり。

大雨に降られたり。

現に台風の為に予定を変更して旅を続けている

そうは言っても僕らの旅は順調に進んでいた。

しかしこの日だけは別だった。

トラブルをまとめてここに持ってきたんじゃ無いだろうか?

そんな事を思ってしまう日だった。

 

ホテルでの出来事

岡山での宿泊は、市内の老舗っぽいホテルに泊まることにした。

片側2車線の大通りに面したホテルだった。

ホテルの駐車場を確認する為にフロントへ行きたかったのだが、ホテルの前に車寄せが無く歩道があるだけ。

結局、路上駐車でフロントへ向かった。

フロントで駐車場を確認すると隣に立体駐車場があるとのこと。

ホテルに向かって左にあるのです。

「大通をバックはできませんので次の交差点で左折して回ってきてください。

係員が今行きますので。」

大通ではあるが車の通りが少なかったので問題は無かった。

僕は、ホテルを一周するように小路を回って駐車場に車を入れた。

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藤澤さん(仮)の対応

「ありがとうございました。

お疲れさまでございます。」

フロントの女性は、カーリングの藤澤五月さんに似た感じで、丁寧に対応してくれた。

部屋はエレベーターを降りたすぐ右の角部屋だった。

カードキーではなく金属の鍵なのだが、鍵穴に差し込んで回そうとしても回らない。

ガチャガチャと揺すったり、押したり引いたりしたが回らない。

廊下に内線電話があったのでフロントに電話をした。

「鍵が開かないんですけど。」

「少々お待ちください。今参ります」

程なく藤澤さん(仮)がやってきて鍵をガチャガチャとするがやはり開かない。

しばらくして、カチャッと扉が開いた。

「申し訳ありません。ちょっと持ち上げる様にして開けてください。」

藤澤さん(仮)が申し訳なさそうに言った。

僕らはお礼を言って中に入り荷物を置いた。

角部屋で広い室内は正面窓と右の壁が直角で左側の壁が斜めになった変則的な形をしていた。

その分随分と広い部屋だった。

斜めの部分にユニットバスがついている。

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藤澤さん(仮)の対応再び!

「あぁ疲れた。」と、TVをつけようとしたら今度はリモコンが反応しない。

再びフロントに電話をすると、申し訳なさそうに藤澤さん(仮)がやってきた。

ボタンを押していたが、

「電池がなくなってますね。

申し訳ありません。

電池を持って参ります。」

と電池をフロントまで取りに行き、交換してくれた。

「わざわざすみません」

僕はお礼を言い、彼女はフロントへ戻って行った。

耐えきれず・・・

すると今度は、トイレから悲鳴があがる。

「臭い!臭い!臭い!臭い!!!」

何事かと思ったらユニットバスが臭いのだ。

それもトイレから異臭がする。

良く見ると水洗トイレに溜まっているはずの水が無く、配管から直接トイレのにおいが漂ってくる。

フロントに3度目の電話をする。

藤澤さん(仮)が応対してくれる。

「トイレの水が抜けていて臭いんです。

すみませんが部屋を変えて貰えませんか?」

「もちろんでございます。

大変申し訳ありませんが荷物を持ってフロントまでお出でいただけますか。

お部屋をご用意いたします。」

僕は、クレーマーにでもなったような気になって申し訳なかった。

荷物を持ってフロントへ行くと藤澤さん(仮)が応対してくれる。

「大変申し訳ありませんでした。

お部屋をご用意致しましたのでこちらをお使いください。」

このホテルは藤澤さん(仮)に救われているんじゃ無いだろうか?

応対が素晴らしいと感じた。

新しい部屋は、これも驚くべき部屋だった。

部屋に入ると縦長の良くあるツインの部屋で入口脇がユニットバス。

部屋の右手にカウンターテーブルがあり、ベットが2つ並んでいる。

そしてその隣にも補助ベットが並んでいる。

部屋がベットで埋まっている。

トリプルの部屋だったのだ。

僕らは、ベットで埋まった部屋で一晩を過ごすことになった。

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朝食の光景・・・

翌朝、朝食を食べに地下にある食堂へ行った。

が、なんだか薄暗く人気がない。

それでもご飯、みそ汁、おかずが置いてあってそれを取ってきて食べるスタイル。

シーンと静まりかえった食堂で2人で「大丈夫だよな?」と確認しあって朝食をとった。

食べ終えて、人気の無い厨房へ「ごちそうさまでした」と、声をかけて食堂を出る。

出たところで入ってきた人とすれ違う。

この人も食堂に入るとビックリした顔をして、それでも食事のあるテーブルに向かって行った。

 

チェックアウト時にフロントに藤澤さん(仮)はいなかった。

いろいろトラブルはあったし、なんとも不思議なホテルだったけど、彼女に救われた気がする。

藤澤さん(仮)の笑顔が印象に残ったホテルでした。

 

2024/12/24

ぐるっと日本を旅してみた Vol.51

2023年8月14日(月) 51日目

台風7号が近寄っている。

この先どう進むのか悩んでいる。

元々、兵庫県から瀬戸内海をフェリーで回り、香川県へ渡り一旦四国に入り、再びフェリーで岡山県に入る。

そして岡山県を横断して鳥取県へ行く予定だった。

しかし、これでは台風と一緒に進むことになりそうだった。

直撃は避け、ルートを変えて台風から逃げることにする。

今はまだ天気が良いのだが、この後どう変わるのかが心配だった。

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明石焼き 明石海峡大橋

舞子海岸に着いた。

頭の上に巨大な橋が架かっている。

明石海峡大橋だ。

その対岸に淡路島が見える。

さらにその奥にうっすらと山影が見える。

「四国が見える。」

四国に入るのはまだ先のことになるが、ここまで来たという気になる。

巨大なフェリーが橋の下を通って瀬戸内海を航行している。

四国、もしくは九州へ向かうのだろうか?

海峡を行き交うフェリーや、貨物船をぼうっと眺めていた。

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橋の下、舞子公園には移築された旧館が立っていたり、彫刻が立っている。

夢のレンズという彫刻は、カメラの絞りの様な形をしていて巨大な円形の真ん中が空いている。

そこから明石海峡大橋が見える。

早速、ぐんまちゃんを乗せてミィの撮影タイムが始まる。

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明石海峡大橋に上がることもできる。

とはいえ、歩いて淡路島に渡れるわけではない。

道路部分の下の作業用通路の一部が開放されているのだ。

入館料を払い、舞子海上プロムナードへ行ってみることにする。

エレベーターで約47m上のフロアへでる。

説明パネルや、喫茶がある先が通路になっている。

若干揺れる通路は、床がガラス張りになっているところもあり、海の上にいることを実感できる。

高所恐怖症の人は来れないんだろうなぁ。

その上には、橋の骨格が見える。

車が通るとガタンガタンと音がする。

チューブ状の通路は上から見ると四角くなっていて橋の下を周回できるようになっていた。

その先端まで行って橋の下を眺める。

船が遥か下を通って行くのが見えた。

その先には、壁のない剥き出しの通路が続いているが作業用の通路でそこには行くことができない。

あれを歩いていくと淡路島なんだな。

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通路をぐるっと回ってプロムナードの入口に戻ってきた。

「なんか食べていこうか」

喫茶を覗くと「明石焼き」の文字が見えた。

「明石に来たから本場の明石焼きを食べよう」

以前、ミィと石川県へ行った時に羽咋市で何故か明石焼きの専門店があり食べたことがあった。

たこ焼きを出汁につけて食べる明石焼きが美味しかったのを覚えている。

専門店ではないが、本場の明石焼きを食べることにする。

羽咋市の明石焼きは木製の小さい盆にたこ焼きが並べられて、出汁の椀が添えられていた。

明石海峡で食べる明石焼きは、赤いプラスチックの椀に出汁が入っていてそこにたこ焼きが浸かっていた。

なんか羽咋市の方が上品だったなぁ。

出汁に浸かったたこ焼きはフワッとしていて出汁の香りがする。

「美味しいね」

見た目はチープだが美味しかった。

明石焼きの専門店ならもっと違う感想だったかもしれないが、海上47mの展望フロアで食べる明石焼きは、美味しかった。

ごちそうさまでした。

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白い城 姫路城

今までいくつかの城を見てきたが、ほとんどの場合は公園の真ん中に再建された天守閣があるといった形状だった。

しかし、今目の前にあるのは、広い広場の奥に聳え立っている城だった。

城壁の上に天守閣を中心に両翼にも立派な建物が見える。

大きく綺麗な城。

それが白鷺城、姫路城だった。

名前の通り全体に白い外観のお城だ。

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城内を見学して回るのにそこそこ時間がかかりそうだった。

「どうする?」

ミィに聞くともなしに聞いてみる。

時間的に止めようかとも思い城に背を向けて歩き出したが、ふと足を止める。

「やっぱり行こう」

ここまで来たのだ、見ないと後から悔やみそうだし、見て行かないという手は無いだろう。

もう一度、入城口まで行き、門をくぐる。

巨大な城壁の内側を歩いて行くと徐々に狭くなり、混み合って歩みが遅くなる。

城内に入るとますます狭く、混みあってくる。

階段は1人がやっとの狭さなので、大渋滞となる。

足が止まると周囲の調度品や展示品を眺める。

城を支える柱、太い梁。

隠しアイテムの様な意匠。

パンフレットを読みながら、一つ一つ見て行く。

頭をぶつけそうな狭い階段を上がると、天守に出た。

そこから見下ろす姫路市街地。

遠くの山々までよく見える。

天守からの戻りも大変だった。

狭く急な階段をゆっくり降りていく。

ようやく下まで降りてくると、今度は長い廊下を歩いていく。

小部屋に展示があり寄りながら進むと、千姫の部屋に着いた。

豪華な装飾に目が引かれる。

一旦外に出ると西の丸へ入る。

百間廊下と言う長い廊下を見学。

1時間半位で回れるかと思ったけど、混み合ってることもありたっぷり2時間以上かけて回った事になる。

11時頃から2時近くまで。

昼も食べずに歩き回っていました。

疲れた。

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19都道府県庁目 岡山県庁

結局、姫路城を出てお店を探したが、手頃な店を見つけられずにお昼を食べ損ねてしまった。

コンビニでパンを買い、車内で食べながら先に進んだ。

瀬戸内の美しい風景を見ることもなく、2時間程で岡山市内に入った。

「路面電車だ!」

ミィが嬉しそうに言う。

路面電車の走っている通りをどう走って良いのか。

周囲の車に合わせて走り、岡山県庁に着いた。

県庁の脇のパーキングメーターに車を停めると庁舎を見に行く。

夕暮れ時の庁舎は、人影も少なく、外観の修復中なのか作業用のシートで覆われていた。

「さてと」

今夜は、ホテル泊まりなので急ぐ必要はない。

僕らは、写真を撮ると周囲を散策することにした。

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黒い城 岡山城

岡山県庁から歩いて5分ほどで岡山城に着いた。

堀を渡り、石垣沿いの通路を登っていく。

天守閣前の広場に着くと目の前に黒い天守閣が見えた。

姫路城の白鷺城に対してこちらは、烏城と呼ばれている。

黒い外観なのだ。

何か特別な展示をやっているようで、係の人が入り口に立って案内をしている。

入ってみるかどうか、考えていると入口の中にエレベータの様なものが見えて外観とは異なり中が近代的な様相をしている様だった。

再建されたお城はそういうものかもしれないが、姫路城を見た後だとちょっと興醒めした。

「中は入らなくても良いかな?」

「うん、良いよ」

僕らは、城の後ろへ続く階段を降りて行った。

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日本三名園 後楽園

岡山城の堀にはスワンボートが浮かんでいた。

黒い城と白いスワンボートのコントラストが面白い。

堀にかかる橋を渡ると生け垣に突き当たる。

そこを右に曲がり生け垣に沿って歩いて行くと右手に茶屋がある。

その脇から堀に降りて行きさっきのスワンボートに乗れるようだった。

その向かいに庭園があった。

日本三名園の一つ、後楽園だ。

垣根の向こう側は、賑やかな音が聞こえる。

午後6時を過ぎていた。

ちょっとだけ覗いてホテルに行こうと思った。

後楽園の入口に係員が立っていた。

入場料がいる様だ。

「ここも入らなくて良いか。」

姫路城で歩き疲れていた事もあって後楽園には入らず、今来た道を戻って行った。

天守閣方向には行かずに城壁沿いを歩く。

大きな石が組み合って積み重なっているのに感心し、さらにそれがあの大きな天守閣を支えていることに驚く。

見上げると天守閣が聳え立っていた。

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アーケード街の夜 うどん およべ

ホテルに荷物を置くと夕飯を食べに外に出た。

雨が降り始めていたがアーケード街に入って雨をしのぐことができた。

アーケード街は、途中で大きなアーケード街と交差した。

そちらへ曲がり歩いて行く、午後7時を回っていたのだが人通りがまばらだった。

途中天満屋というデパートがあったので、レストラン街でもないかな?と覗いてみるとすでに閉店間際。

蛍の光が流れていた。

食事のできそうな所、できれば地元の物が食べたいなと思ったがこの通りにあるのは居酒屋がほとんどだった。

アーケード街の端まで行くと横切る通りに路面電車が走っている。

電車も乗ってみたかったが今は、飯!

戻りしなに良さそうなオシャレ居酒屋に入ってみたが、混んでいてタバコ臭くて、ミィが嫌な顔をするのですぐに撤退。

さらに夜のアーケード街を歩いて行く。

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アーケード街のうどん屋で立ち止まる。

「うどんをたべるか」

「いいよ」

うどん およべ さんに入ることにした。

店内に入ると上下に階段があって2階建てになっている。

僕らは下のフロアに案内されテーブルにつく。

「鶏天すだちうどん」

「鶏天おろしうどん」

「なす餃子」

すだちやおろしのさっぱりしたうどんと、鶏天。

美味いです。

そしてなす餃子。

大根おろしがたっぷり乗っていてポン酢でいただく。

美味い!

美味しい夜を過ごせました。

ごちそうさまでした。

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51日目のDATA

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2023/08/14(月)

天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 33.6℃

兵庫県神戸市〜岡山県岡山市

走行距離:155.0km

総走行距離:7412.1km



2024/12/21

ぐるっと日本を旅してみた Vol.50

2023年8月13日(日) 50日目

8月13日

お盆になった。

今までお盆に家にいなかったことはほぼ無かった。

父方、母方それぞれの本家の墓参りに行き、ほぼ一日を過ごす。

何年も繰り返してきたお盆の光景。

今年は、大阪にいるので当然行けない。

実家の居残り組に任せて旅を楽しむことにする。

 

4つの顔 万博記念公園

大阪で行きたいところはたくさんあった。

アベノハルカス、通天閣、海遊館、カップヌードルミュージアム。。。

これだけ回っていると2、3日かかりそうだった。

花博記念公演鶴見緑地でキャンプもしたかったが、予約がいっぱいで都会の真ん中でキャンプをするのは諦めた。

先を急いでいたこともあり、頭の中の予定はキャンセルして1ヶ所だけ寄ることにする。

僕らは万博記念公園へ向かった。

朝早いこともあり駐車場は車がまばらに停まっている。

車を降りるとガンバ大阪の本拠地パナソニックスタジアム吹田が見える。

その前にららぽーとExpoCityの建物。

そして、モノレールの駅の裏に太陽の塔が見える。

モノレールをくぐり、高速道路を跨ぐ橋を渡る。

チケットを買って中に入ると目の前に太陽の塔が迫ってくる。

「でかいね」

周囲の人に混じって写真を撮る。

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中に入ることもできる様だが、すでにほぼ予約でいっぱいで、今からの予約だと夕方になってしまう様だ。

太陽の塔は諦めて園内を歩く。

大きな池があってスワンボートが浮かんでいた。

僕らはその脇を歩いてEXOI’70パビリオンへ向かった。

ここには太陽の塔の頂部に設置してあった黄金の顔がある。

太陽の塔には頂部の「黄金の顔」腹部の「太陽の顔」背部の「黒い太陽」と3つ顔があるがもう一つ太陽の塔の地下に「地底の太陽」があった。

地底の太陽は、万博終了後行方不明になって見つかっていない。

最近、復元はされて太陽の塔に展示されているそうだ。

万博の資料や写真、展示を見ながらそんな説明を読んでいると「やっぱり中に入りたかったな」と思ってしまう。

それでも EXPO’70パビリオンの巨大な「黄金の顔」を見ることができて満足していた。

今度、機会があれば予約して来ることにしよう。

そうでなくてもこの広い公園全体を見て回ることは何回か分けて来なければ不可能だった。

EXPO’70パビリオンから出て遊具のある場所を通って太陽の塔へ戻ってきた。

背の高い塔を見ながら、いつかまた。

いつかはわからないけど。

いつかまた来れたら良いな。

そう思った。

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たこ焼き くくる

お昼は、たこ焼きを食べよう。

そう決めていた。

万博記念公園の目の前にあるららぽーとEXPOCITYへ行ってみる。

老舗のたこ焼き屋が入っている様だ

しかし、ららぽーとの前まで来て足を止めた。

お盆休みということもあり、人で溢れかえっていた。

この様子だと店の前は大行列だろう。

それよりもこの人混みに入るのはちょっとうんざりした。

「やめよう」

「えっ」

「あの人混みに入りたくない」

仕方ないなぁ、ミィはそんな顔をした。

「向こうにもあるからそっちへ行こう」

僕らはモノレールの万博記念公園駅に向かった。

ここには、「たこ屋道頓堀くくる」がある。

駅のコンビニに入って左手、レジの裏側に小さな店舗があった。

テイクアウトの店かと思ったらテーブルがあって中でも食べることができる。

僕らはたこ焼を頼むと店内で食べることにした。

大きなたこ焼き機にタコを並べると生地をかける。

串?でそれらをクルクルと回しながら焼いていく。

手際よくパックに詰めて青海苔を一振りして出来上がり。

外側がしっかり焼いてあって、中はトロトロ。

そこにプリプリのタコが入っている。

The大阪のたこ焼き!

そんな感じのするたこ焼きだった。

「美味しい」

食べて思わず笑顔になるってのは、良いね。

ごちそうさまでした。

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18都道府県庁目 兵庫県庁

万博記念公園の駐車場へ戻ってくると、車はほぼ満車だった。

朝早くに来ていて良かった。

僕らは、満車の駐車場を出て神戸市へと向かった。

高速道路の高架下、片側2車線の道路を走っている。

周囲は住宅街で大阪、神戸の巨大通勤圏の中にいることを感じた。

意外とアップダウンがある道を進みまもなく兵庫県に入った。

海に近づくにつれて周囲が住宅街から都市部に変わり背の高いビルが増えてくる。

気付けば車外温度計が40度を指している。

マジカ!

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神戸市内に入る。

駅が近く交通量も増えてきた。

道はゴチャゴチャして右折をしたいのだが、入るべき車線が良く分からずに何度か間違える。

「すみませんね。県外で道に不慣れなもので」

独り言がつい出てしまうと、

「迷惑だなぁ」

と、ミィに笑われる。

GoogleMapの現在地と若干差が出てしまうため見極めが大変なのだ。

ようやくガードをくぐり、裏路地に入ったところで駐車場に車を停めた。

歩いて兵庫県庁に向かう。

ここまで道府県庁舎は、ある程度の敷地があってそこに立っている感じだった。

しかし、兵庫県庁舎の印象は、ビジネス街のビル群という感じ。

道路を挟んで何棟かの庁舎が立っているのだ。

1号館を目指して行く。

階段を上がった所が広場の様になっていて正面玄関がある。

ある意味、都会的な庁舎だなぁと感じた。

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日本庭園と恐竜 相楽園

兵庫県庁舎を離れると、近くを散策してみようということになった。

調べると相楽園という日本庭園があるらしい。

相楽園は、神戸市で唯一の日本庭園。

重要文化財になっている建物が移築されている。

お寺の山門のような門をくぐると、

そこには都会の真ん中とは思えない日本庭園が広がっていた。

受付で入場料を払うと、ミィが受付の脇に目を付ける。

「恐竜がいる!」

恐竜のぬいぐるみが置いてあり、話を聞くと園内を持ち歩いて写真を撮って良いですよ、との事。

ミィが大喜びでぬいぐるみを選んでいる。

強い日差しの元、園内を歩く。

蘇轍が植えてある砂利道を歩くと早速ミィが恐竜を置いて撮影大会を始める。

蘇鉄の葉陰に恐竜を置いてそれっぽい写真を撮っている。

庭園の奥に煉瓦造りの厩屋や、洋館が現れる。

旧ハッサム住宅

インド系イギリス人の貿易商が建てた建物で白い壁に柱、テラス、屋根の軒下が緑というオシャレな建物だ。

特に中に入れるわけでは無いので外観を見て回る。

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旧ハッサム住宅の前は木々で覆われている。

目の前には大きな池。

都心にこんな静かなところがあるのは良いかも。

撮影大会は続いている。

日本庭園とアンバランスな恐竜。

満面の笑みを浮かべてスマホを抱えるミィ。

木陰が多いのが幸いで、日差しを避けて待つことにした。

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ジャングル風呂とゴキブリ しあわせの村

六甲山の山中に無料のキャンプ場がある。

神戸の夜景を見ながらのキャンプも良いなぁと思っていた。

しかし、調べると車では行けず、そこそこ山道を歩く必要があるらしいので諦める。

六甲山を越えた反対側にもキャンプ場があるのでそこへ向かうことにした。

「しあわせの村」

なんだか宗教団体の施設?と、ちょっと躊躇したが神戸市の市制100周年の記念事業でオープンした公園とのこと。

園内にはスポーツ施設、温泉施設、宿泊施設、そしてキャンプ場がある。

オートキャンプ場は、各区画に水道、流し台、野外炉、AC電源が付いている豪華な仕様だ。

お盆で日曜日と言うこともありテントサイトはほぼ埋まっている。

僕らは、テントを立てると温泉へ向かった。

公園とはいえあまりにも広いので車で移動する。

「ジャングル温泉しあわせの湯」という名前の温泉は、その名の通り中はジャングル。

大きな湯船の回りに木が生えている。

スロープがあったりして高齢者、障がい者にも優しいお風呂となっている。

泡風呂や寝湯など10種類の風呂がある。

人は多いが広いので混み合っている感じがしない。

広い湯船に手足を伸ばしてゆっくり浸かる。

至福の一時だ。

テントサイトに戻って夕食の支度をする。

水道の脇のふたを開けて驚いた。

「ゴキブリがいる!」

ミィは喜んで写真を撮っている。

「見たこと無い」と驚くことを言うが確かに最近家で見たことは無い。

それどころか、こんなキャンプ場で、ゴキブリを見たことが無かった。

この後、何カ所かのキャンプ場でも見たが気温が高くなったと言うことだろうか?

東日本のキャンプ場では体験しなかった事を西日本で体験していた。

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50日目のDATA

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2023/08/13(日)

天候:晴れ 最低 26.0℃/最高 38.3℃

大阪府大阪市〜兵庫県神戸市

走行距離:74.9km

総走行距離:7257.1km

 

2024/12/19

ぐるっと日本を旅してみた Vol.49

2023年8月12日(土) 49日目

今日は、奈良を観光して回る。

と言っても、ほぼ奈良公園を観光して回るようなものだが。

悠久の歴史を感じ、鹿と戯れてこよう。

 

16都道府県庁目 奈良県庁

ホテルを出て、10分も進むと奈良公園に着いた。

奈良登大路自動車駐車場という奈良県の管理する駐車場に車を停めた。

観光するのにちょうど良い位置にある駐車場だ。

そして、その隣が奈良県庁だった。

正面のロータリーを横切りガラス張りの入口まで行ってみる。

今日は、土曜日なので閉庁日で扉は閉ざされている。

後で調べたら屋上庭園へは休日でも入れたようだった。

残念。

庁舎正面へ行くと、ガラス越しにロビーが見える。

そこにいるのはせんと君。

大仏と鹿を合わせたようなキャラクターがにこやかにこちらを向いている。

「せんと君いるよ!」

ミィは喜んで写真を撮っている。

県庁前の通りは多くの車と、観光客が行き交っている。

県庁舎ではしゃいでいるのは僕らだけだ。

多くの人々は、奈良公園を目指しているのだ。

僕らもその一団の中に入ることにした。

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鹿まみれ 奈良公園

奈良公園に一歩入ると、そこは鹿だらけの世界だった。

正確には、観光客だらけ、鹿だらけの世界。

歩いている鹿、

寝てる鹿、

集団の鹿、

一匹狼の鹿、

いろんな鹿がいる。

かわいらしい鹿が興味深げにこっちを見て、「鹿せんべい持ってへん?」とやってくる。

持っていないのを悟ると、次の人へと行ってしまう。

道路は、鹿が優先。

鹿が渡り始めると車は止まる。

鹿の世界だ。

鹿にまみれて歩いている。

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大声で鳴いている鹿がいる。

尋常じゃない鳴き方だ。

係員なのか、近所の人なのか、鹿に近寄りなだめている。

最近、子供が亡くなったとかそんな事を話していた。

鳴き声が悲しそうに響いていた。

奈良公園の外側を歩いて浮見堂まで来た。

鷺池に浮かぶ檜皮葺きの六角堂だ。

緑色の鷺池に映える浮見堂は、キレイだった。

大勢の観光客、特に海外からの観光客が浮見堂でポーズをとりながら写真を撮っている。

ここまで来ると鹿の姿が少なくなった。

人間の世界と鹿の世界。

その区分はどこにあるのだろうか?

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万燈籠 春日大社

鳥居をくぐり、木々の間の山道を進む。

こんな奥まで鹿が来ている

いや、こんな奥まで人間が手を出しているというのが正しいのかもしれない。

参道の先に朱色の建物が見えてきた。

春日大社だ。

階段を上がり境内に入るとここも大勢の観光客で埋まっていた。

社殿に沿って燈籠がたくさんぶら下がっている。

今まで見てきた神社とは雰囲気が少し変わった気がする。

階段を登り、参拝所で参拝する。

奈良公園に鹿がたくさんいるのは、春日大社のいわれによるようだ。

奈良時代に神様がこの地においでになられた時に白鹿に乗ってこられた。

そのため神様のお供であった鹿を神鹿と呼び、神の使いとして扱われるようになったそうだ。

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さらに社殿の奥を拝観するため特別参拝料を払い中へ入っていく。

社殿を囲むように回廊があるのだが、その中を進む。

天井から金色、黒っぽいもの、いくつもの燈籠がぶら下がっているのは壮観なものがある。

ぐるっと回った先に「万燈籠再現・藤浪乃屋」と書かれた看板があり扉を人が出入りしていた。

扉を開けて中に入ると、そこは真っ暗な部屋だった。

通路の両側に灯りのついた燈籠が並んでいて幻想的な雰囲気だった。

真っ暗で足元が見えないため恐る恐る歩く。

幻想的な光景に見惚れるので自ずと歩みがゆっくりとなるのだが。

外に出て出口に向かうと大きな杉が目に入った。

春日大社の御神木、樹齢500年と言われる大杉「社頭の大杉」だ。

神々に守られてそこに立っていることを感じさせている。

春日大社は、朱色の建物と、燈籠が印象に残る神社でした。

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喧騒の大仏 東大寺

広大な奈良公園の中を歩いていく。

相変わらずのんびりとした鹿と、大勢の観光客の中を進んでいく。

やがて観光客の密度が変わってきた。

一段と人が増えたのだ。

両側に店がいくつか並んでいるこの場所は、東大寺の参道だった。

大きな南大門をくぐるとさらにまっすぐ進む参道。

その先に廻廊と中門が見える。

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拝観料を払い中門の中へ足を踏み入れる。

中門からさらにまっすぐ伸びた参道と大仏殿が現れる。

中学の修学旅行以来だろうか?

当時どんなだったかは覚えていないが、友達と見て回った気がする。

大勢の観光客が大仏殿を埋め尽くしていた。

喧騒の中で物静かに座って人々を見下ろしている大仏様。

この喧騒をどう思ってみておられるのだろうか?

一本の柱の周りを人々が取り囲んでいる。

有名な柱の穴くぐりがそこにあった。

子供から大人、訪日観光客までキャァキャァ言いながら大仏様の鼻の穴と同じ大きさの「穴」を潜って無病息災を願っている。

そんな中、大仏様は、静かなお顔で 1300年ほど人々を見護り続けていらっしゃるという。

そしてこの先も。

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薬膳カレー 鹿珈(ロカ)

東大寺の参道から駐車場に向かう道路沿いに喫茶店や食事処がたくさん並んでいる。

「お腹すいた。 ご飯にしよ」

ミィと二人でランチができる場所を探すがどこも長蛇の列。

ネットの評価が高かったりする店は特に混んでいた。

探し、探し、しながら歩いてきたが結局駐車場の近くまで来てしまった。

駐車場の隣がバスターミナルになっている。

4年ほど前に開業した新しいバスターミナルでガラス張りのキレイな建物になっている。

大きな荷物を持った観光客がたくさんいて混み合っていた。

「バスターミナルならなんか食べられるんじゃない?」

2階に入ると奈良を紹介するコーナーがあって展示もあるのだが、疲れた観光客が大勢休憩していた。

1階に降りると土産物コーナーが有りお菓子やお茶、アクセサリーなど様々な土産物を売っている。

その隣が喫茶店のような店で薬膳カレーの幟が立っていた。

中を覗くと混み合っていたが、カウンターなら2人は入れますとの事だったので、ここでお昼と取ることにした。

店内はコの字をしたカウンターとその周りにテーブルが4席ほどある小さな店だった。

訪日観光客もたくさんいて大きなスーツケースやバックパックを所狭しと置いてある。

その隙間を縫うように店内を進み一番奥のカウンターに座った。

薬膳キーマカレーとカレーうどんを頼む。

キーマカレーは、ワンプレートでキレイに盛り付けてある。

フワッと香辛料の香りがして食欲をそそる。

カレーうどんは、丼ではなく白くて浅い横長の器によそってある。

「カレー飛ばして服を汚さないでね」

ミィがキーマカレーを食べながら言う。

汁を飛ばさないように気をつけて、ズルズルッとすする。

美味い!

しっかりしたうどんと香辛料が効いたカレーが合う。

美味しいカレーでした。

ごちそうさまでした。

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バグる感覚 平城宮跡歴史公園

南大門の大きさに驚き。

大仏殿の大きさに驚き。

大仏の大きさに驚く。

頭の中では知っているけど実際に見るとサイズ感がおかしくなる。

しかし、ここは更にサイズ感がおかしくなる。

むしろバグっているのかもしれない。

平城京跡地の通りの一つがものすごく広いのだ。

長岡京跡地のこぢんまりとしたものとは違い、平城京跡は、ただただ広い空き地が広がっていた。

入口に復元された遣唐使船のあり、レストランや土産物が入った観光案内所的な建物がある。

その建物の横に広い空き地がある。

これが、朱雀大路だ。

こんな大きな広い通りのある都というのはどんな都だったんだろうか?

その朱雀大路の先に朱雀門が見える。

他には何も無い。

当時はどんな風だったのだろうか?

この広い通りに大勢の人が行き交っていたのだろうか?

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朱雀門へ行きその中に立ってみる。

その奥は、草むらのような風景だった。

平城京跡のそこまでなんだろうと思ったが、この先も平城京跡として保護されているようだ。

資料館もその先にある。

その大きさに圧倒されて、朱雀門までしか行かなかったのだが、僕らは平城京のほんの一部しか見ていなかったらしい。

朱雀門を後にして駐車場へ向かった。

その時、踏切の音が聞こえてきた。

「来た!」

と、走り出す父と娘。

朱雀門でカメラを構えると近鉄電車が目の前を通り過ぎていった。

平城京跡地の真ん中を近鉄奈良線が横切っているのだ。

平城京跡は、歴史を感じさせる光景と、近代的な電車。

そのギャップが面白い場所でした。

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急勾配急カーブ 暗峠

狭く、曲がりくねった峠道を登っていく。

勾配もあるがそんなにきついわけでもない。

僕らは生駒山中の暗峠を目指していた。

急坂として知られている峠道がどれほど急なのか見てみたかった。

信貴生駒スカイラインの下をくぐるとそこが峠の頂点だった。

峠の茶屋があり、集落になっている。

奈良県と大阪府の境でもある。

ちょっとした空き地があったので車を停め、写真を撮っていると大阪側から車が登ってきた。

道端に避けてはいたがすれ違いがやっとという道幅。

その車はゆっくりと通り過ぎていった。

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「さて、行ってみようか」

車に乗り、ハンドルを握ると大阪側へゆっくりと走り始める。

問題の坂はここから。

すぐに下りの角度がきつくなる。

しかもすれ違いが難しいほど狭い路で、急カーブが続く。

そのカーブも曲がりながら急角度で落ちていく。

ブレーキを踏み続けるのも怖い。

雨や雪の日じゃなくて良かったとつくづく思う。

まぁ、そんな日だったら来なかっただろう。

幸い対向車もなく降りることができた。

こんな急坂を登る方がもっと大変だろう。

ただ、通ってみて分かったのだが、道沿いに家が建っている生活道路なのだ。

毎日、毎日、この急坂を上り下りするのは大変だろう。

怖い物見たさで来てみたけれど、ホントにとんでもない道だった。

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ラグビーの聖地 花園ラグビー場

生駒山を越えると急に都市部に入った。

道路の両脇に建物が並び、人並みが増えてきた。

京都、奈良と走ってきて多くの人を見かけたがこの東大阪市は、それとは違った光景だった。

観光客がいないのだ。

大都市圏に入った気がした。

「ポケふたがこの近くにあるんですけど。

寄ってもらえませんか。」

例によってミィが言う。

まぁ、通り道だから良いか。

花園中央公園は、外から見ても大きな公園だった。

その外周をグルッと回って駐車場に車を停める。

「行ってくる」と、ミィはポケふたを探しに行った。

僕は車の中で宿を探して予約を入れる事にした。

予約が取れたが、ミィが戻ってこない。

まぁ、せっかく来たのだから公園を散策してみようかと思い、車を降りて公園へ入る階段を登って行ってみた。

広いなぁと思ったが、この公園はスポーツ公園で野球場や陸上競技場があった。

陸上競技場では、高校生だろうかトラックで競技が行われている。

周囲の観客席は、学校なのか団体毎に日差しを避ける為にシートが貼られ、その下に大勢の人がいて声援を揚げている。

暑い中大変だなぁと思いながら歩いていると、目の前に巨大な建物が見える。

巨大な倉庫のようだけど、外観が巨大な格子とその中に小さい格子がデザインされてオシャレな建物。

看板を見てようやくこれが「花園ラグビー場」だと言うことに気付いた。

「これがラグビーの聖地かぁ」と見上げていた。

すると、ポツポツと雨が当たり出しどんどん強い降りになってくる。

慌てて走って車に戻るとミィも戻ってきた。

夕立はひとしきり強く降ってやがて止んだ。

僕らは次に進むことにした。

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17都道府県庁目 大阪府庁

大阪市内に入ると車線が増え、車も増えてきた。

大阪城の堀沿いに大阪府庁が立っている。

既に午後5時を過ぎていた。

土曜日なので庁内には入れそうにないが、そもそも駐車場がどこも満車で車を停める場所が無かった。

しかもどの駐車場も 30分400円とか、12分 200円とか、見たことない値段が書いてある。

グルグルと府庁舎の周りを回っていたが、諦めて阪神高速のガード下、大阪市営の法円坂駐車場に入れる事にする。

ここも高いのだけど、最大料金が少しは抑えられそうだったのだ。

駐車場から10分ほど歩いて大阪府庁前に来る。

門は閉ざされているので中には入れない。

シンプルで地味な感じのする建物は 6階建てで、周囲の建物に比べると低い感じがした。

他の県庁舎のように高層の庁舎を建てそうな物だが、大阪城も近く、景観あって高層建築は建てられないのことかもしれない。

官庁街に夕暮れが迫り人影もまばらになっていたが、車の通りだけは多い庁舎前だった。

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場違いなショッピングモールと大阪城

大阪府庁から道路を挟んで反対側に大阪城が見える。

「行ってみようか」

城内に入るには少し回っていくしかない様だった。

大きな石で作られた石垣はしっかりと城を守っている気がする。

閉門時間が気になったが調べもせず、人並みに紛れて大手門から城内へ入っていく。

行けるところまで行ってみよう、くらいのつもりだったが何なく天守閣の前まで来ることができた。

何かイベントもやっている様だったが、この時間はもう終わったのだろう。

まばらとはいえ、思った以上に人がいる。

広い広場の奥に大阪城の天守閣、横に目をずいぶんと近代的な建物がある。

旧第四師団司令部庁舎で元大阪市立博物館で現在はショッピングモールという不思議な建物。

建て直されているとはいえ安土桃山時代のデザインと、近代的なデザインが並ぶ。

なんか場違いな感じだった。

「天守閣入る?」

「別に良いかな?」

疲れもあるし、お腹もすいた。

花より団子、ではなく城より団子。

気持ちは「ごはん何食べようか?」って感じです。

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お好み焼き 鶴橋風月

広い車線と混み合う車。

慣れない都心部の道を走り、大阪市内を横切って江坂のホテルにチェックインした。

大阪に来たからには「粉もん」を食べよう。

たこ焼きは明日にして、今日はお好み焼きを食べに行きます。

地下鉄御堂筋線の高架下、新御堂筋を歩いて行く。

通り沿いのビルの2階に上がるとお好み焼き 鶴橋風月 江坂店があった。

席について注文をすると、店員さんがテキパキと準備をしてくれる。

新潟でお好み焼きを食べに行くと、マニュアルがあるから自分でやって、というスタイル。

しかし、本場のお好み焼き屋は違う。

鉄板に火を着け、具材を混ぜて、鉄板に伸ばしていく。

「このままお待ちください」

生ビールを飲み、ミィと話しをしながら待つ。

度々店員さんが来て焼き具合を見たり、ひっくり返したり、しっかり作ってくれる。

「どうぞ」

一言言うと店員さんは去って行った。

ただ最初、聞き取れなくてまだ待っていたんだけど、

「もう良いよね」と、2人で顔を見合わせて食べることにする。

「美味い!」

ふっくらと焼き上がったお好み焼きは美味しかった。

やっぱり店員さんが手際良く焼いてくれるのが良くて、おかげて美味しいお好み焼きを食べることができました

美味しかった!

ごちそうさまでした。

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49日目のDATA

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2023/08/12(土)

天候:晴れ 最低 26.0℃/最高 35.9℃

奈良県奈良市〜大阪府大阪市

走行距離:52.0km

総走行距離:7182.2km

 

2024/12/17

ぐるっと日本を旅してみた Vol.48

2023年8月11日(金) 48日目

日本一周の旅は、寺社巡りの旅になる。

特に京都府から奈良県にかけては特にその様相を呈している。

今日は朝から神社巡りをするのですが、簡単に神社を巡ろうと思っていた。

しかし、うまくいかないのも旅の面白さかもしれない。

 

想定外の貴船神社

翌日、オーナーがキャンプ場に顔を出した。

腕を骨折したらしくギプスと三角巾が痛々しい。

僕らは、オーナーと話をした後、お礼を言いキャンプ場を後にした。

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キャンプ場の前の道を更に奥へ進む。

川沿いの鬱蒼とした木々の間の狭い山道を下っていく。

車のすれ違いも難しいような道がうねうねと続く。

しばらく走ると、そんな狭い道のあちらこちらに車が停まっている。

停車では無く、駐車している車だ。

更に次から次へ対向車がやってくる。

駐車場と書かれた場所は満車で入庫待ちの車もいる。

そして人影がパラパラ現れてきたなと思った先が、貴船神社だった。

朝から貴船神社に寄って、周囲を散策して、川床に行ってランチを食べよう。

と、いうのが今日の予定だった。

しかし、車を停めることができない。

さらに門前の狭い道は人で溢れかえっていて車がなかなか進まない。

そんな道で対向車も多い。

人や対向車にぶつからないかとヒヤヒヤしながら慎重に車を進める。

両側にお店が並ぶ、左側は川床の店が並んでいる。

やがて貴船口の駅前まで来たが電車から降りてきた人でいっぱいだ。

そして、駐車場はどこも満車で停められなかった。

朝早いから大丈夫だろうと思っていたが、こんなにも混み合う場所だとは思わなかった。

「貴船神社に寄るのはやめよう」

僕は、ミィにそう宣言すると京都市内へと車を進めた。

 

飛び石 賀茂川デルタ

僕は、京都市内へと車を進めた。

予定が狂ってしまったのでどこへ行くか悩んだ後、出町柳にある地下駐車場に車を停めることにした。

目の前が賀茂川だ。

賀茂川を散策するのも良いだろう。

橋のたもとから河原へ降りる。

遊歩道があって、多くの人が河原で遊んでいる。

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ドラマ「ちょこっと京都に住んでみた」で主人公の木村文乃が賀茂川にある飛び石を渡るシーンがある。

その場所とは違うと思うがここにも飛び石があった。

子供達がきゃっきゃ、きゃっきゃと楽しそうに渡っている。

僕らも渡ってみる。

前を行く子供に合わせてゆっくり、ゆっくり進む。

こういうノンビリした感じも良いなぁ。

渡った先は賀茂川と高野川が合流する場所で道路が横切って三角形になった場所を鴨川デルタと呼んでいるらしい。

シートを広げてくつろいでいる人や、散歩をしている人。

走り回る子供達。

京都の人達が日常的に楽しんでいる場所のような気がした。

僕らは、巨大観光地京都で、観光地化されていない京都を楽しんでいた。

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巨大古本市 下鴨神社

鴨川デルタから鴨川沿いを上り下鴨神社へ向かった。

木々の間の参道に入って最初に河合神社を参拝する。

下鴨神社の摂社で女性を守護する神社。

手鏡の形をした絵馬を奉納すると美しくなれるという。

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ミィもやったらと言ったが、絵馬の奉納はやらず参拝だけで先に進む。

参道を左へ曲がると下鴨神社の正面に続く長い長い参道となる。

木々に囲まれて少し暗くなった小砂利の道は趣があるのだが。

その側道に人が密集している。

そして長い長い参道を埋め尽くす古本の露店。

数百メートル続く側道に何十もの露店が並んで古本市をやっていた。

学術書、古書、美術書、映画パンフ、ポスター、絵本など約80万冊もの古本が並ぶそうだ。

のぞいては見たがとても短時間で好の本を探せそうにはなかった。

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下鴨神社を参拝する。

神聖な場所なのだろうが、人が多くて、観光地化されていて、厳かな雰囲気が薄れてしまう。

特別公開で普段見学することのできない本殿を見学することができるというので行ってみる。

拝殿の奥の本殿を見ることができるガラス張り部屋で説明を聞きます。

西本殿、東本殿と2つの本殿が全く同じ作りで立っている。

日本語の説明の後に英語の説明をしてくれるので海外からの観光客にも対応しているのだなと思った。

写真を撮ってはダメだと言うのだが、それでも撮ろうとする人が日本人、外国人を問わずいる。

それを見つける度に注意をするのが大変だな。

神々に感謝し、旅を続ける事にしよう。

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15都道府県庁目 京都府庁

京都府庁に着いた。

かつての京都を統治する官庁舎は古く、立派なものだった。

京都府庁旧本館は、国の重要文化財となっている。

是非とも中を見学してみたいと思ったが、門は閉ざされている。

今日は、8月11日 山の日で祝日だった。

どおりでどこへ行っても人で賑わっているわけだ。

毎日移動の旅を続けていると、曜日感覚が薄れてくる。

もうすぐお盆になる。

夏休み期間になったからどこも混んでいそうだな。

キャンプ場の予約が取りづらくなったら嫌だな。

その日暮らしなので宿の確保が必須なのだ。

ま、どうにかなるでしょ。

お気楽に考えてえ旅を続けるのであった。

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京都北白川ラーメン 魁力屋

「京都中華を食べに行こう」

ミィが言う。

「焼売とかからしそばがあるんだよ」

いつの間にか調べている。

京都府庁の近くに京都中華ハマムラというお店があり京中華で有名らしい。

早速行ってみたがあいにく閉店の時間。

朝からあちこち見て回り気づけば午後2時。

お店も昼休みに入っていた。

周囲を探してみたが適当な店がない。

結局、車で移動して見つけたチェーン店らしき店に入る。

「京都北白川ラーメン魁力屋」さん。

背脂醤油とワンタン塩ラーメンをいただきます。

新潟の背脂ラーメンと違いストレートの細麺

味もずいぶん違う感じ。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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住宅街の遺跡 長岡京

京都市内から、コンランドリーを探しながら移動して向日市に入った。

幹線の大通りからそれて住宅街へと入っていく。

旧街道のような狭い道だった。

その通り沿いにコインランドリーがあった。

溜まった洗濯物を詰め込んで洗濯をする。

洗濯が終わるまでに1時間くらいかかるので近所を散策することにした。

ここは、昔長岡京があった場所だ。

約1200年前。

奈良の平城京から遷都し造られた都だ。

その跡地があるというので行ってみた。

住宅地の真ん中にそれはあった。

確かにそれはあったが。

「何もないね。」

そこにあるのは、住宅街にあるちょっと広い公園だった。

少しだけ木々や手入れのされた樹木があり、草の生えた広場のようなところ。

ただ、案内板が立っていて、そこが長岡京の跡であるというのを物語っている。

京都の街は、地面を掘ればどこからでも遺跡が出てくるから開発が進まない。

そんな話を聞いたことがある。

確かに住宅地の真ん中にこんな遺跡があるのだから納得できる。

古くからの都というのは、こういうものなんだな。

長岡京があった当時は、どんな街並みでどんな風景だったんだろうか?

当時の人が今の跡地を見るとびっくりするだろうな。

そんなことをふと思った。

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長い参道 向日神社

もう少し、向日市で散策しようと思い、向日神社へ来てみた。

コインパーキングに車を停めると神社へ向かう。

住宅街の通りに面して鳥居がありその前に立つと、緩やかに上り坂の長い参道が見えた。

石畳の参道の両脇に灯籠がずらりと並んでいて、奥の神社へと続いていた。

喧騒は無く、静かな参道をゆっくりと歩く。

真ん中くらいまで進んだところで、後ろから車がやってきた。

「えっ、ここ車が走って良いの?」

神社の参道だから車両侵入禁止だと思っていたのだ。

脇に避けると車は静かに神社の境内へと進んでいった。

生活道路というわけではないだろうが、ちょっと驚いた。

神社でお参りをして、建物を見て回る。

ミィは、いつもの様に軒下の彫刻や、周囲の飾りを見ては「すごい!すごい!」と感心している。

神社の隣には、天文館がありプラネタリウムもあるらしい。

祝日の今日は、休館日なので中に入ることはできなかった。

「そろそろ時間だな」

静かな参道を下ってコインランドリーへ戻ることにした。

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夕食難民 奈良市

京都から奈良へ。

広い幹線道路から離れ、思った以上にのどかな道を進む。

Google Map で示された道は幹線道路を離れずいぶんとのどかな道だった。

京都市内の都会の雰囲気からガラッと変わったのだ。

とは言え、夕暮れの帰宅ラッシュの様な感じで車も多い。

ホテル泊まりだとゆっくりでも良いやと思ってしまう。

午後7時位にホテルに着いた。

「近くに中華屋があるから行ってみるか」

ホテルからあるいて数分の所にある中華屋に行ってみる。

駐車場が満車でちょっとやな予感。

案の定、予約でいっぱいだった。

「ショッピングモールなら食べられるんじゃない?

金魚ミュージアムもあるよ。」

ミ・ナーラというショッピングモールまで歩いて行った。

ショッピングモールに入るとミィの目が輝く。

何しろ車で移動、移動の毎日。

こういう物が溢れたショッピングモールに来るのが久しぶりなのだ。

「金魚ミュージアム見てみたい!」

「それより夕飯食べよう」

ショップを見たり、金魚ミュージアムを外から眺めたりしてからレストラン街へ行ってみる。

しかし、午後8時が閉店時間だとか。

ショッピングモールはもっと遅くまでやっていると思ったのに。

美味しそうな食事をしている人達を見ながら、入店時間が過ぎているというのでモールを後にすることにした。

後は、これと言って食道のような店は見当たらなかった。

また少し歩いて見つけたのが洋麺屋五右衛門。

新潟にもあるチェーン店だけど、食いっぱぐれるよりは良い。

結局今日は、「奈良」の気配を一つも感じられないパスタを食べることにした。

明日は、奈良の名物を食べられるだろうか?

そもそも、奈良の名物ってなんだろう?

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48日目のDATA

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2023/08/11(金)

天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 36.2℃

京都府京都市〜奈良県奈良市

走行距離:91.3km

総走行距離:7130.2km



2024/12/11

ぐるっと日本を旅してみた Vol.47

2023年8月10日(木) 47日目

京都を回ると至る所で歴史を感じることができる。

その歴史に潜む得体の知れないモノも住んでいるようだ。

そして京都は思いのほか広い。

京都市内の観光だけなら感じないかもしれないが、日本海側の天橋立から京都市内へと向かうとその距離を感じることができる。

今日は、まさにその京都を縦断する経路を辿って行く事になる。

 

鬼のモニュメント 日本の鬼の交流博物館

朝、目が覚めてテントを出ると朝日に染まった天橋立 一字観がキレイに見えた。

天気は良いのだが、少し風が出てきた気がする。

台風の影響だろうか?

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天橋立から離れ、山の中へやってきた。

木々の間に鬼のモニュメントがあった。

酒呑童子の故郷、大江山へやってきた。

道中いくつか鬼の像や看板があったが、その一番奥に鬼のモニュメントがある。

大きな台座の上に2匹の鬼が辺りを見渡すように立っている。

ここが鬼の領域だと言わんばかりの形相だ。

昔は鬼が住んでいたのか?

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モニュメントへ上って行く道の途中に「日本の鬼の交流博物館」があった。

鬼とは一体何なのか?そんな事を知ることが出来るかもしれない。

しかし、「鬼の博物館」ではなく、「鬼の交流博物館」。

様々な鬼が集まって交流しているというのだろうか?

中に入ると、日本の鬼、世界の鬼、それらの鬼面が壁中に飾られている。

大江山の鬼伝説や各地の伝説、祭り、鬼瓦も。

鬼に関するものがいろいろあった。

なかなか楽しい博物館でした。

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神聖なる場所 元伊勢内宮皇大神社

参道の真ん中に立つ御神木。

黒い丸太で組まれた黒木の鳥居。

金属のような音を発するカネの鳴る石。

本殿の佇まい。

全てが神聖な感じを受ける場所だった。

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伊勢神宮が創建される54年前に4年間だけ天照大神の御神体「八咫鏡」が祀られた場所。

その為、元伊勢内宮皇大神宮と呼ばれている。

この場所自体が次元の違う雰囲気を感じた。

ここから先、出雲、そして九州へと進んで行くと、神話にちなんだ場所がいくつも現れる。

この旅を通して、日本の神話、古事記を知りたくなった。

その始まりがここ元伊勢内宮皇大神宮だった。

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境内の舞殿なのか大きな建物の中で大勢の人が神妙な感じで巻物のような物を見ている。

何かの調査だろうか?

写真を撮ったり、ジッと観察したり。

近寄りがたい雰囲気がそこに漂っていた。

近くに天岩戸神社があった。

元伊勢内宮皇大神宮に来る前に林道を走り天岩戸神社に寄ろうとしたのだが狭い道で駐車場もなかった。

元伊勢内宮皇大神宮から山道を歩いて行ける案内もあったが今は道が塞がれていて通れないようだった。

結局、大きく迂回して林道を歩いて行しかないようだ。

僕らは、天岩戸神社へ行く事は断念して、この神聖な場所から離れることにした。

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鬼そば 食堂 大江山

酒呑童子のふるさと大江山。

お昼は鬼にちなんだ食事を食べることにした。

山中から町へと降りてきた。

県道から国道へ入るとすぐに食堂大江山があった。

名前がそのまま大江山。

ここの鬼そばを食べに来たのだ。

運ばれてきた鬼そばに目を奪われる。

大きな杯に黒い蕎麦。

その上に山菜と海苔。

汁は透明で杯の赤が映える。

「酒呑童子になった気分で飲み干して下さい」という意味が有るらしい。

美味しい蕎麦をすすり、大きな杯を両手で抱えて汁を飲む。

面白い食事だった。

蕎麦も美味しかった。

ごちそうさまでした。

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蛙と犬と台風と 蛙の駅キャンプ場

「予約は Line で送って下さい。」

「Lineやってないんですけど」

「では、メールで送って下さい」

キャンプ場へ予約の電話をするとちょっと、面倒くさそうなオーナーさんの声が返ってくる。

それもそのはず、

「私、今入院中なんです」

エッ!それは申し訳ない。ごめんなさい。

それでも、

「現地に留守番の人がいるからその人に話しておきます。」

と仰って下さった。

申し訳ない気分で、キャンプ場の予約の電話を切ったが、これで今日の宿は確保できた。

そこまでしてこのキャンプ場で一泊したかったのは、蛙好きのミィが喜びそうだったから。

途中で休憩をしたり、食材を購入したりして大江山から2時間ちょっとかけてキャンプ場に着いた。

「蛙の駅キャンプ場」

京都市の山奥にこんな面白いキャンプ場があった。

蛙好きのオーナーが蛙と暮らす為に山奥に移住し、キャンプ場を開いたという。

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小さなキャンプ場には蛙グッズを扱うショップと大きな犬がいた。

蛙好きであり、犬好きのミィにとっては天国のような所だっただろう。

蛙グッズを眺め、オーナーがTVでインタビューを受けてる動画を見せてもらい、犬と遊ぶミィ。

もう、満面の笑顔だ。

今日は僕らの他にバイク乗りのソロキャンパーが一人。

仕事を辞めて、九州へツーリングへ行った帰りとのこと。

自宅のある横浜へ戻ったら蕎麦屋を開くつもりだという気さくな人物だった。

話しをしていて話題は台風の話しに。

巨大な台風が来る前に予定を変更し横浜へ帰るという。

僕らはと言えばまだ行程を決めていない。

このまま進めば台風に突っ込むことになる。

過ぎるのを待つか、来る前に通り過ぎるか。

風が少し強まった京都の山中で、僕はまだ悩んでいた。

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47日目のDATA

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2023/08/10(木)

天候:晴れ 最低 27.1℃/最高 33.3℃

京都府京丹後市〜京都府京都市

走行距離:138.7km

総走行距離:7038.9km



2024/12/05

ぐるっと日本を旅してみた Vol.46

2023年8月9日(水) 46日目

45日かけてようやく関西に入った。

東日本から西日本へと入ったのだ。

46日目の今日、日本三景の一つ天橋立へ行く。

この旅で楽しみにしていた場所の一つだ。

今日は、ゆっくりと天橋立を楽しむことにした。

 

赤れんが博物館 赤レンガパーク

キャンプ場から山越えをして再び海岸線へ出てくる。

舞鶴市は、かつて軍港のあった場所でその名残が残っている町だ。

舞鶴港には自衛隊の艦艇が停泊し、物々しい雰囲気が漂う。

その一方、かつての軍施設が観光施設として整備されていて、観光客で溢れている。

僕らは、車を停めると早速赤れんがパークを散策してみる。

赤れんが造りの旧日本軍の備品庫が並ぶ道を歩く。

その先には、赤れんが倉庫を改装したショップや、レストラン、資料館などが並ぶ。

レンガ倉庫の奥には舞鶴港が広がっている。

港内を周遊する遊覧船もあるらしい。

散策しながら赤れんが博物館に入ってみる。

赤れんがを作る工程やその歴史などが展示されている。

元々魚雷の倉庫だったらしく、その説明も書いてある。

ここが軍港だった事を伝えています。

ショップも見て回って楽しんだ最後は、海軍カレーを食べようと言うことでレトルトの「海軍さんのカレー」を買ってみた。

今夜の夕飯だな。

楽しみ、楽しみ。

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明太サーモン丼 道の駅舞鶴港とれとれセンター

レトルトのカレーは買ったが、海軍カレーを食べられればランチで食べてみよう。

と、赤れんがパークの近くで探してみた。

すると、良さそうなところが見つかったので行ってみた。

けれども、お昼時ということもあり大行列。

駐車場も満車らしく、停めることができなかった。

しかたがない、海軍カレーは、レトルトで食べることにして先に進むことにした。

20分ほど走って道の駅に着いた。

ここなら何か食べられるだろう。

道の駅舞鶴港とれとれセンターは、混んでいた。

駐車場もほぼ満車、観光バスも立ち寄る大きな道の駅だった。

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中はさながら魚市場のようで、新鮮な魚が並んでいる。

その魚を煮たり、焼いたり、刺身にしたりと様々な調理で食べることができる。

僕らは、その中の海鮮丼とと屋に入ることにした。

券売機で食券を買って中に入ると、席には大勢人で埋まっている。

カウンター席を見つけて座ったが、次から次へとお客が出入りしていた。

明太サーモン丼と、しらす丼を頼む。

明太サーモン丼は、ご飯にサーモンの刺身が乗ったその上に一本の明太子がドーンと乗っていた。

ほぐしたものが乗っていると思った僕はびっくりした。

その明太子をほぐしながらご飯、サーモンと一緒に口に放り込む。

醤油なんていらない。

明太子の味で美味しくいただきました。

しらす丼もふわふわのしらすがご飯にたっぷりと乗せてある。

それを口の中に頬張る幸せ。

美味しかったぁ!

ごちそうさまでした。

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股のぞき 天橋立ビューランド

お立ち台に乗って、

海を背にして、

前に身体を倒して、

股の間から景色を眺めて、

血が頭にのぼって

クラクラするまで

そのままでいる。

これが股のぞきの作法らしい。

人混みで混雑する踏切を渡り、狭い駐車場に空きを見つけて車を停めた。

すかさず集金のおじさんがやってきて駐車場代を徴収する。

これで観光をする許可をもらった気がした。

ケーブルカー乗り場も混雑していて長蛇の列だった。

15分おきに出発するケーブルカーに乗るまでに随分待つようだ。

その隣にガラガラの通路がありリフト乗り場になっている。

こちらは随時運行。

「リフトで行こう」

天気も良いので気持ちが良い。

ケーブルカーが脇を通り過ぎていくがこれに乗れていたかは分からない。 リフトで充分。

リフトを降りた所が天橋立ビューランド。

有名な股のぞきもここにあり、早速やってみる。

クラクラはしないけど、キレイな眺めです。

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ここには、遊園地もあり賑やかな場所です。

そして、飛龍観回廊というグネグネ、うねうねした展望塔へ。

ここからの眺めも良くて写真を撮る人でだいぎょうれつだった。

後で調べたらジェットコースターのコース跡を歩けるようにした物らしく、どうりでうねうねしているんだと納得した。

とにかく人が多い。

海外からの観光客と思われる人が多いのがわかる。

見様見真似で股のぞきをしたり、飛龍観回廊の最上部でポーズをとりながら写真を撮っている。

ショップや喫茶も人で溢れていて中で休めそうもない。

歩き疲れて木陰のベンチを見つけて一息つく。

まだまだ見所はある。

少し休んだらもう少し見て回ることにしよう。

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日本三景と特急はしだて 天橋立

リフトで降りてきてから天橋立へ行ってみる。

相変わらず人混みの中を歩く。

橋を渡り、砂州へ入る。

遊歩道の両脇は砂地で松が生えている。

北海道の野付半島の砂嘴とは全く違う。

福島県の松川浦の砂州とも全く違う。

とにかく観光客で埋め尽くされている。

日本三景となればこうも違う物か。

全部歩くのは大変そうなので、雰囲気だけ味わって戻ることに。

何しに来たの?

砂州の入口が知恩寺の門前町になっていてウロウロするのも楽しい。

知恩寺は、日本三文殊第一の霊場となっている。

立派な山門をくぐると文殊堂や多宝塔が見える。

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参拝してから門前町を散策していく。

駐車場の方へ戻ってくると、天橋立駅に到着した「特急はしだて」が入替をしていた。

踏切がなり、特急はしだて が駅から踏切まで来て停止する。

到着ホームから発車ホームへの入替の為に再び駅へ向かって行く。

日本三景よりもこっちの方が楽しく感じる父と娘でした。

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天橋立 一字観 大内峠一字観公園

天橋立には四大観といわれる4つの景色がある。

南:股のぞきをした天橋立ビューランドの「飛龍観」

東:雪舟が描いた天橋立図と同じ構図の「雪舟観」

北:天橋立股のぞき發祥之地 傘松公園「昇龍観」

そして、西:大内峠の「一字観」

もうひとつ、丹後国分寺跡からの眺め「天平観」を含めて五大観とも言うらしい。

そのうちの一つ、大内峠へやってきた。

ここからは、天橋立を横一文字に見ることができる。

そして、キャンプ場もある。

と、言うことで今夜のキャンプ地とする。

 

キャンプサイトは、斜面に沿って段々になっていた。

1段が横長のサイトで3区画並んでいる。

それが2段と通路を挟んでもう1段、全部で9区画のキャンプ場だ。

区画は2、3人用のテントが張れるくらいの大きさで、ツーリングドームは問題ないがタープを立てるのが大変だった。

僕らが使っているのは大型のタープだったのでそれだけで区画が埋まってしまう。

今日は誰もいないから良いが、3区画埋まったら真ん中の人はどうやって通路へ出るんだろう?

隣の区画に入らないと外へ出られないのだ。

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キャンプサイトの上は、バンガローが並んでいて家族連れとカップルがそれぞれ入っていて夕食にバーベキューでもやっているのだろうか、賑やかだった。

キャンプ場からの景色は、文句ない。

天橋立が横一文字に見える。

天橋立を横から見ることができるなんて知らなかった。

近くの日帰り温泉で汗を流すと、絶景を見ながら舞鶴で購入した「海軍さんのカレー」を食べる。

レトルトカレーなんて久しぶり。

美味しい!

夕食後は天橋立の夜景を見ながらノンビリとした夜を過ごした。

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46日目のDATA

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2023/08/09(水)

天候:晴れ 最低 26.7℃/最高 35.1℃

京都府綾部市〜京都府京丹後市

走行距離:83.7km

総走行距離:6900.2km



2024/12/04

ぐるっと日本を旅してみた Vol.45

2023年8月8日(火) 45日目

「地味にすごい福井」

それが福井県のキャッチフレーズ。

変な物、

なんでここに?という物

厳かな場所、

懐かしい物、

おいしい物、

見るもの見るもの確かに、「地味にすごい福井」を感じることができた。

 

変なはぶたえ 「生もっち」プリン専門店

キャンプ場をチェックアウトする際に日本海へ抜けるルートを聞いてみると、管理人のおじさんは丁寧に教えてくれた。

その教えに従い、日本海へと抜ける。

日本海の波打ち際を走る道は、「越前・河野しおかぜライン」と呼ばれていて開通当初は有料道路だったらしいが、現在は無料化されている。

今日も天気が良く、海は穏やかで水平線がよく見える。

沖を大きな船が浮かんでいる。

越前・河野しおかぜラインは、気持ちよく走れる道だ。

やがて道路は海から離れて国道8号線に合流する。

その丁字路に面白い建物があった。

コンテナのような店舗が1棟。

その横にコンテナの上に向かって駅にあるような階段があり、テラスのようになっている。

「変なプリン専門店」という幟がいくつも立っていた。

GoogleMap で調べると「変なはぶたえ『生もっちプリン』専門店」と書いてあった。

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「生もっちプリンって、なんだ?」

興味が湧いたので食べてみる事にした。

店内は小洒落た感じで冷蔵ケースに丸い小瓶が並んでいる。

早速購入して、隣のコンテナの上のテラスへ行ってみる。

日本海が良く見える。

丸いガラスの小瓶に白いヨーグルトのようなものが入っている。

「もっちプリン」

「のびるプリン」

「生もっちプリンは変な謎の生態をもった不思議な食べ物です」

瓶に書いてある説明を読んでもどんなものか想像がつかない。

金粉が散らしてある生もっちプリンにスプーンを刺してみると弾力がある。

そして、伸びる。

味は牛乳プリン味の餅?みたいな感じで、冷たくて、甘くて、美味しかった。

賞味期限が短いのでお土産には無理だけど、また食べたいなぁ。

ごちそうさまでした。

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北陸道総鎮守 氣比神宮

これほど荘厳な神社が敦賀市にあるとは知らなかった。

北陸道総鎮守 氣比神宮。

鳥居の前で一礼し、境内に入る。

参道の左右で祈ることが違うらしいが、神様が通られる真ん中を歩かなければ良い。

鳥居をくぐってすぐ左手に猿田彦神社がある。

手塚治虫の漫画に出てくる鼻の大きなキャラクターを思い出す。

小砂利の山道をさらに奥へと進むと、広い場所に出る。

そこに大きな松の木が立っている。

旗揚松といい、後醍醐天皇の時代に神旗を掲げた松ということらしい。

その左側に塀があり中央に本殿へ続く鳥居がある。

その中もまた広くなっていて、参道の石畳が十字に通っている。

拝殿へ進み、参拝をすると清々しい気持ちになってくる。

大勢に人が参拝に来ていて賑やかな境内を後にする。

これほど大きな神宮のある敦賀という街は、どんな街なんだろう?

ちょっと気になったので散策してみることにした。

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銀河鉄道999 敦賀市シンボルロード

かつて東京とパリを結ぶ「欧亜国際連絡列車」というものがあり、敦賀港が鉄道と船の乗り継ぎの地となっていた。

1999年、敦賀港開港100周年を記念して、「科学都市」「港」「駅」と敦賀市の将来像をイメージして作られたのがシンボルロード。

別名「松本零士モニュメントロード」だ。

宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999の像が合計28体、

歩道に点々と設置された銀河鉄道999のモニュメントを一つ一つ見ながら街を散策する。

道路が広く、整備された街並みだった。

鉄朗、メーテル、車掌さんなどのモニュメントにはキャラクターが登場したシーンの説明が書いてあるが、どうも逆に進んでいるようだ。

遡っていく物語が綴られていた。

反対側を歩けば良かったかな?

銀河鉄道999を巡る街歩きはとても楽しかった。

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新幹線開業前 敦賀駅

30分ほどのんびりと歩いて敦賀駅に着いた。

新幹線開業が目前となっていて、駅舎とその周辺がキレイに整備されている。

駅に入るとちょっと狭い感じがしたが階段を上がってさらに奥へ続いているようだった。

在来線のホームは1段高くなっていて、さらにその上に新幹線の高架が見える。

開業すると東京から来た新幹線と大阪、名古屋方面への在来線との乗り換え駅になるという。

駅前は、昔からあるのだろうお店がある一方で、おしゃれなガラス張りの店舗ができていた。

観光案内所もある複合施設のようだ。

開業後は賑やかになるのだろうなぁ。

いつか鉄道旅もしてみたいなぁ。

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宇宙戦艦ヤマト 敦賀市シンボルロード

行きと反対側の歩道を歩いて戻ることにする。

こちらは宇宙戦艦ヤマトのキャラクターが並んでいる。

古代進、森雪、沖田艦長、佐渡先生・・・

ただ、新しいキャラクターが多く、「誰?」という感じだった。

初期のヤマトしか知らないとちょっと違和感のあるモニュメントが並んでいた。

それでも時間をかけてゆっくりと見て敦賀の町を楽しんだのでした。

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焼き鯖寿司 地魚料理まるさん屋

「お昼、どうしようか?」

そろそろお腹がすいてきた。

「焼き鯖寿司っていうのがあるらしいよ。」

それは美味しそうだなぁ。と、お店を探すと駅の方にあるらしい。

僕らは車に乗ると地魚料理まるさん屋さんへ向かった。

駅前通りの商店街に「まるさん屋商店」という店舗があり、その2階に地魚料理まるさん屋はあった。

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店内に入ると僕らは座敷に通された。

和食のファミレスのような雰囲気で結構広い店内。
お客さんも多く、混んでいる。

おろし蕎麦と鯖寿司のランチ。

鯖寿司、焼き鯖寿司、穴子寿司のランチ。

ミィと2人で分けて食べる。

他にも魚介類を中心に美味しそうなメニューが並んでいるが、目的は焼き鯖寿司。

やはり名物を食べたいのだ。

これらの寿司は、押し寿司で富山のますのすしと同じだが、形は棒状の物でランチはそれを切った物が出てくる。

味がしっかりしていて美味しい。
福井の蕎麦は黒いと聞いていたのだが、ホントに黒い。

更科蕎麦の様な白い蕎麦と違い麵がちょっと固めな気がする。

蕎麦も美味しい!

名物を探して食べるのはホントに楽しい。

ごちそうさまでした。

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久々子湖 三方五湖

敦賀から舞鶴にかけての若狭湾の海岸線は、リアス式海岸になっている。

三陸地方のリアス式海岸が有名だけど、ここも同じようにリアス式の海岸で海岸線がグネグネしている。

そこに湖が絡んでくる。

元々1つの湖だったのが氷河期なんかを経て三方五湖となった。

三方五湖は、三方湖、菅湖、水月湖、日向湖、久々子湖の五湖からなっていて、淡水、汽水、海水とそれぞれ個性がある。

久々子湖畔へ来てみた。

「くくここ」ってかわいい響きだなぁ。

「チチカカ湖」みたいな響きだなぁと思った。

でも本当は、「くぐしこ」と言うらしい。

傀儡(くぐつ)かと思ってしまった。

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瓜割の滝

瓜割の滝

水につけた瓜が割れるほど冷たい水が流れる滝。

どれほど冷たい水なのか気になる。

木々の間を進む小路。

既に気温が下がっている気がする。

脇を流れる小川の音が大きくなる。

この先に滝があるのだろう。

遊歩道をゆっくり歩くと石の橋が小川に架かっている。

その橋の下で水に手をつけてみる。

冷たくて気持ち良い。

橋を渡ると、ちょっと神聖な雰囲気に変わった。

石段を数段上がると竹の柵に囲われた場所があり近づく事はできないが、ここから水が湧き出ているようだった。

滝と言っても落差の大きなものではなく、段差のある岩の間を水が流れている。

水量は、豊富で水の流れ落ちる音が響いている。

その手前に柄杓が置いてあり水を飲めるようになっていた。

早速、手にすくって飲んでみた。

冷たい感触が喉を通っていくのが分かる。

スイカをここで冷やしたら美味しいだろうな。

あっ、割れてしまうなぁ。

戻りしな、土産物屋でペットボトルの瓜破の水を買ってみた。

強い日差しに冷たい水が心地良い。

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ゴルフ場でキャンプ 二王の森キャンプ場

おおい町でアウトドアショップに寄ったり、食材を調達したりしてからキャンプ場へ向かった。

海沿いから山の中へ入っていく。

思いの外山深く、民家も無くなった道を進む。

40分ほど進んでようやく「あやべ温泉」の入口が見えた。

二王の森キャンプ場は、あやべ温泉二王館のフロントでチェックインをする。

二王館は、丘の上にある建物で日帰り温泉、ホテルのフロントも兼ねている。

キャンプ場は温泉に併設されいるのかと思ったら元来た坂道を降りたところだという。

「パークゴルフ場の脇がキャンプ場になっています。

車へ荷物を降ろしたら当館の駐車場へ置いてもらうのですが、

本日お客様だけですので荷物用の駐車スペースに停めてもらって大丈夫です

出入りの際に扉だけ閉めてください。」

注意を受けてテントサイトへ行くと広いパークゴルフ場があった。

ゴルフ場の周囲は動物よけの柵で囲まれている。

2m位ありそうな柵でその中間に駐車場の入り口があった。

その柵の一部が折りたためるようになっていてそこから車を中に入れて、再び閉める。

ゴルフ場なだけあって芝生が広がっていて気持ちが良い。

僕らは車の近くにテントを建てて今宵の宿とした。

炊事場は、急遽作りましたといった感じだったが十分な物だった。

トイレは、ゴルフ場の入り口にある売店まで行くか、反対側の柵の外にある機械室のようなところにある。

どちらに行くにも結構な距離があった。

設営後は、あやべ温泉でお風呂に入り、夕食を食べてのんびりする。

そういえば

「あやべ、って綾部市か!

ここはもう京都じゃん。

まだ福井県にいると思っていた僕は、びっくりした。

山を越えていつの間にか京都府に入っていたのだ。

 

時折、温泉へ行き帰りの車が通るくらいで辺りはシーンと静まり返っている。

広大なゴルフ場にポツンと一軒家。

状況がなんか面白かったが、明日の朝、ゴルフ大会でも始まったらどうしよう?

ゴルフプレーヤーの脇に立ってるテント。

なんか想像すると面白かった。

・・・翌朝、誰もいないゴルフ場で僕らはテントを撤収した。

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45日目のDATA

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2023/08/08(火)

天候:晴れ 最低 27.4℃/最高 34.7℃

福井県越前市〜京都府綾部市

走行距離:132.7km

総走行距離:6816.5km



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