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2024年11月の10件の投稿

2024/11/26

ぐるっと日本を旅してみた Vol.44

2023年8月7日(月) 44日目

福井県に入った。

ここから先はほとんど行ったことの無い道を進む。

テレビや、ネット、雑誌でしか知らない世界が広がる。

未知の世界へ足を踏み入れる感じがする。

この先、何を見て、何を体験するのか?

今日もワクワクが止まらない。

 

小さな空港と地下の記念館 福井市

ブーン、ブーン、ガサガサ。

草刈り機の音で目が覚める。

展望台周辺の草刈りをやっているようだ。

キャンプ場のある刈安山自然公園。

夜景もキレイだったけど、明るくなってからの展望も良かった。

展望台からは、あわら市から日本海にかけて見渡すことができる。

今日も良い天気だ。

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山を降りてまずは道の駅さかいに寄った。

早朝でまだ開店はしていなかったのでトイレだけ借りて出発する。

福井市を目指して進むと段々住宅が増え、街らしくなってくる。

福井空港の看板を見つけたのはそんな住宅街の一角だった。

「どこにあるの?」

2人でキョロキョロしていると、住宅街の中に広い空き地が見える。

「あれか!」

空港の建物や、管制塔らしきものがあったが、驚くほどコンパクトで、驚くほど住宅地の真ん中だった。

実際にはもっとしっかりしたものだろうけれど、側から見ると驚かされてしまった。

市内に入ると地下道の入口のような所に「福井市下水道記念館」と書いてある。

道路の下に「下水道記念館」があるらしい。

市役所へ見学申込書を提出すると、係員が鍵を開けて案内してくれるとのこと。

気になるけど、行けそうに無いなぁ。残念。

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14都道府県庁目 福井県庁

石垣に囲まれた城跡の堀を渡る橋の先に鉄筋の近代的なビルが見える。

車を進めて城内にはいるとそこが福井県庁。

福井城址に建てられた県庁舎は、11階建ての立派なものだった。

県庁の中に入り駐車券に無料のスタンプを押してもらう。

新幹線開業を前に盛り上がる福井県。

広い玄関ホールには新幹線の開業を待ち侘びるようにポスターが貼られ、天井には2024年開業の文字と、大阪延伸を目指す旗が埋め尽くされている。

来年開業なんだな。

ここまで所々見えていた新幹線の高架を思い出す。

キャッチフレーズが

「地味にすごい、福井」

ポスターなんかを見るとこんなにいろいろ「すごい」福井があったのか!と思ってしまう。

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11階からの展望が良いと県庁のホームページに書いてあったので上がってみた。

展望フロアというよりは、廊下の端が大きなガラス窓になっていてそこから市内を見渡せるという感じだった。

仕事の打合せをしている人もいる脇で見学をする。

「ここは城址で、見学もできるので見て行ってください」

受付の人にパンフレットをもらったので庁舎の周囲を見てみることにする。

庁舎は、本丸跡に建てられていてグルリと堀に囲まれていて堀沿いに石垣がある。

奥に進むと天守台跡がありそこが城だった事を示している。

そこから左に折れて歩くと御廊下橋と呼ばれる橋がある。

堀にかかっている橋は、壁と屋根がついていて廊下をここに持ってきたかのような雰囲気。

3年前に復元されたということでキレイな橋だ。

そこから堀の外をぐるっと回ると何かイベントがあったのだろう大勢の人が後片付けをしていた。

昨日来ていればこのイベントを楽しめたのかもしれないな。

僕らはそこから福井市内を散策することにした。

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地味にすごい恐竜 福井駅

福井の市街地を散策して福井駅まで歩いてきた。

そんな福井駅前で目を引くのが「恐竜」

キャッチフレーズ「地味にすごい」の目玉が恐竜なのだ。

小さいのから大きいのまで恐竜が蠢いていて、時々吠えている。

ベンチも恐竜。

駅の中も恐竜をモチーフにしたものがあちこちにあるらしい。

新幹線よりも恐竜で盛り上がっているんじゃないかな?

福井県立恐竜博物館がすごいらしいのだが、今は改装中で閉鎖中。

残念ながら見ることはできなかった。

しかし「地味にすごい、福井」

確かにすごかった。

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幻のボルガライス キッチン トリアージュ

ラジオを聞いていたら福井には「夏蕎麦」というのがあるらしい。

秋ではなく夏に収穫する蕎麦で、今が新蕎麦の時期になるので食べて欲しい。

インタビューを受けていた人がそう話している。

「夏蕎麦」良いねぇ」

早速食べられる店を調べてみたが、全く出てこなかった。

地域限定的で、イベントのようなものだったのかもしれない。

しかたがないので福井のローカルフードを探してみた。

すると、「ボルガライス」というのがあるらしい。

オムライスの上にトンカツが乗ったもので金沢のハントンライスと似ている。

ハントンライスは、フライ。

ボルガライスは、カツ。

それぞれ載っているものが違うらしい。

何軒か食べられる店が見つかったのでお昼はボルガライスに決めた。

キッチン トリアージュという店でも食べられるらしく、ネットで調べるとメニューに載っていた。

店に着くと小さな店でランチ時ということもあり、サラリーマン風の人達で結構混んでいた。

カウンターとテーブルが3つ程で店内は狭かった。

小学生くらいの男の子がテキパキと注文を聞いたり、食事を運んだりしていて驚いた。

家族経営なのだろうか、お手伝いをしているのだろう。

さて、とメニューを開いて驚いた。

お目当てのボルガライスが載っていなかったのだ。

この時間はランチメニューが書いてあったが、ボルガライスはない。

残念。

週替わりランチを食べることにした。

チキンカツのデミグラソースがけ

そして、オムライス。

2つ合わせるとボルガライスになりそうな選択だった。

サクッと揚がったカツは、デミグラソースで美味しくいただく。

ご飯が進む美味しさ。

オムライスも玉子がフワッとしていて美味しいのだが、玉子に包まれた中に入っていたのはチキンライスかと思ったら、そば飯?

短いスパゲッティが混ぜてあった。

こちらも美味しい!

ボルガライスを食べることができなくて残念だったけど、美味しくて満足したランチでした。

ごちそうさまでした。

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福井のかずら橋

四国のかずら橋は有名で、この旅でも訪れてみたい場所だった。

しかし、福井県にもかずら橋があるのは意外だった。

足羽川にかかる橋は昔からあるわけではなく、どうやら観光の目玉として 1990年に町が造ったものらしい。

しかし、かずら橋があるのなら見てみたい。

 

福井市街地から離れ、山の中を進んで行く。

池田町にその橋はある。

足羽川にかかる橋を渡るとキレイな渓流が流れている。

橋を渡ったところから階段で河原に降りることができ、遊歩道になっていた。

人1人が通れるくらいの狭い歩道だが、正面から若者のグループがやってくる。

河原の岩に上がってそれを避けてふと見上げるとかずら橋が見える。

渓谷の谷間にかかる橋は趣がある。

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階段を上がると公園のようなところに出た。

奥に古民家のような建物が見える。

レストランのようだった。

その横には水車が周り、池に水が注がれている。

かずら橋に向かうと橋の袂に小屋があってそこで通行料を払うようだった。

「こんにちは。橋を渡るのか? 300円ね。 何回渡っても良いよ。」

笑顔で料金所のおじさんが言う。

僕らは、料金を払うと橋を渡ることにした。

かずらを編んでロープができていて、そのロープを巻き付けるように使って吊り橋ができている。

かずらのロープの間を板が敷いてありそこを歩いて渡る。

足を動かすたびにギシギシきしみ少し揺れるのだ。

足元には足羽川の流れが見える。

橋の中央で女性グループがキャアキャア言いながら写真を撮っている。

大きく揺れるわけではないがそれなりにスリルがある。

一度対岸まで渡り切ったが、また戻ってみる。

結局、写真を撮りながら3往復位行ったり来たりして楽しんだ。

四国にある本家かずら橋はどんな感じなんだろう?

四国に行ったらぜひ寄ってみたいと思った。

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だるまちゃん 武生中央公園

越前市武生の中心部に広い公園があった。

武生出身のかこさとしさんの作品、「だるまちゃん」、「カラスのパン屋さん」などをモチーフにした公園で、あちこちにキャラクター達がいて楽しい公演だ。

マンホールにかみなりちゃんがいたり、

木の上にからすのパン屋さんがあって、子供達が寝ていたり。

ミィが小さい頃、良く絵本を読んでやっていたなぁ。

そんなことを思い出す。

あの世界がここにはあった。

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周囲を見渡すと小さな子供を連れた家族連れがたくさん来ていて賑やかだ。

公園の隣にある文化センターの壁にもかこさとしの絵が書いてあり、だるまちゃんやキャラクター達が描かれている。

広い公園の隅から隅までミィに付いて見て回る。

遊園地のような区画もありメリーゴーランドやモノレールなどがあって、子供達は一日遊んでいられそうな公園だ。

越前市内にはかこさとしのキャラクターが描かれている場所が何箇所かあるらしい。

「周りたい!」と、ミィは言うが、そろそろキャンプ場へ行かなければ。

チェックインの時間が迫っていた。

僕らは結構な時間をかけて見て回った武生中央公園を後にした。

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チタンペグ 金華山グリーンランドキャンプ場

テント用のペグには、スチールペグやプラスチックペグなどがテントに附属していて、それを使うのがほとんどだと思う。

それよりももっと丈夫な鉄製の鍛造ペグや、さらに強度のあるチタンペグ等があり、それらを使い分けて使用するのだ。

 

越前市内で食料を調達するとキャンプ場へ向かった。

例によってチェックイン時間が迫っている。

越前市内から西へ向かった山の中に、金華山グリーンランドがあった。

金華山というと宮城県の牡鹿半島を思い出すが、ここは福井県だ。

受付でチェックインをしておじさんにキャンプ場の説明を受ける。

キャンパーは、僕らだけだがバンガローには多くの人が泊まっているようだった。

それも欧米人らしい人達。

その中の1人が何か聞きに来たらしいが、日本語が分からない人と外国語の分からない人同士の会話はどこか面白い。

それでも身振り手振りで通じたらしいからすごい。

受付から坂を下っていったところにテントサイトがあった。車を横付けできるのが嬉しい。

地面は砂利が敷き詰められたような硬い場所だった。

テントはチタンペグを使っているので難なく立ったのだが、タープが立たない。

鍛造ペグを使っているのだが歯が立たないのだ。

「ここ、元駐車場だよね。絶対に」

キャンプブームに乗って急遽作られたテントサイトのようだった。

しょうがないので、テントのチタンペグを外して、予備のチタンのピンに変える。

風はないのでテントを固定できれば良い。

タープは、テントで使っていたチタンペグにする。

ようやく地面にペグが刺さってタープを立てることができた。

予備のペグ持って来て良かった、と思った。

炊事場も急遽こさえたような場所だったが飲める水が使えるのはありがたい。

トイレもシャワーもキレイで、僕らが独占しているようで申し訳ない。

上のバンガローから賑やかな声が聞こえてくる。

かなり盛り上がっているようだった。

誰もいないキャンプサイトで、僕らは静かに夜を過ごした。

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44日目のDATA

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2023/08/07(月)

天候:晴れ 最低 28.0℃/最高 35.2℃

福井県あわら市〜福井県越前市

走行距離:116.9km

総走行距離:6683.8km



2024/11/25

ぐるっと日本を旅してみた Vol.43

2023年8月6日(日) 43日目

石川県を駆け足で進む。

駆け足で進みながらもローカルグルメを食べ、気になる物を見て、気になる場所に立ち寄る旅だった。

石川県の北側は、回ったことがあるので今回は南側、福井県寄りの地域を回ってみたかった。

この先、何があるのか楽しみだ。

 

13都道府県庁目 石川県庁

金沢でホテルに泊まったのは、そろそろ洗濯をしたかったのもある。

しかし、ホテルにコインランドリーが無かったので翌日は朝から洗濯をする事にした。

市内のコインランドリーには、サポートスタッフが常駐していて驚いた。

おまけに専用タッチパネルで洗濯の種類を設定でき、スマホ登録や電子マネーが使えるなど最新式。

戸惑ってるとスタッフが使い方を教えてくれた。

ミィは、服の洗い方のアドバイスを受けていた。

親切なランドリーだ。

さて、洗濯の合間に石川県庁へ行くことにした。

日曜日でがらんとした駐車場に車を停めて庁舎へ向かったが、扉は固く閉ざされている。

展望フロアもあるので金沢市内を見渡す事ができたのだろうが残念。

僕らは、県庁舎の正面で写真を撮ると駐車場へ戻って車に乗った。

洗濯物が仕上がるまでまだ時間があった。

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醤油ソフトクリーム ヤマト糀パーク

洗濯物が仕上がるまで時間で、からくり記念館へ行こうと、金沢港の端にある大野お台場公園へ向かった。

しかし、開館時間前で入れず、防波堤をウロウロする。

「醤油ソフトクリームを食べに行こう!」

ミィが来る途中にあったヤマト糀パークへ行こうと言うので、行くことにする。

こちらは開館していたので醤油工場の古い建物を見ながらショップへ行く。

ここでは糀を使った食事を楽しめるレストランもあるのだが、醤油ソフトクリームを買って、奥の味噌蔵へ行く。

この蔵は展示室になっていて、休憩室としても使われていた。

大きな味噌樽があり中を覗き込む事ができる。

ソフトクリームは、しょっぱさも感じるけど甘くて冷たくて美味しかった。

そろそろ時間だ。

僕らは洗濯物を取りにコインランドリーへと戻って行った。

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ハントンカツライス レンガ館

「ハントンライスを食べよう」

ハントンライスは金沢のローカルフードらしい。

オムライスの上にフライが乗った洋食という事らしい。

市内の洋食屋で提供されている。

そんな数ある店の中から洋食厨房レンガ館さんへ行ってみることにした。

市街地から離れ、住宅街の中にあるお店で外観がレンガ作りの洋館で三角屋根になっている。

中に入ると明るさを落ちした照明が雰囲気を出していて、正面はバーカウンターのようになっている。

テーブル席に案内されてメニューに目を通す。

ステーキや、パスタなど美味しそうな写真が並んでいるがやはりハントンライスを選択。

この店ではフライの部分はカツが乗っているらしくハントンカツライスと名付けられている。

オムライスの上に細切りのカツが乗っていてそれなりにボリュームがある。

オムライスはフワッとした卵で包まれていてケチャップ味。

カツはサクサクでこの二つを合わせるというのが不思議な発想。

他の店では、エビフライとかが乗っているらしい。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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石川県立航空プラザ

今まで青森県三沢市で航空博物館を見てきた。

以前、岐阜県各務原市しでも見たことがある。

ここ石川県立航空プラザは、その中でも一番施設が小さい気がする。

とはいえ、十分な展示があり巨大な格納庫に展示されている実物機は見応えがある。

そして何より入場無料!

これだけの展示があって入場無料って石川県さん太っ腹!と、思ってしまった。

近所に住んでいたら子供を連れて毎日来ても良いくらい。

子供向けの展示が多く、遊具もたくさんある。

今日も大勢の子供達で賑わっていました。

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あやとり橋 加賀山中温泉

加賀山中温泉に鶴仙渓という渓流が流れています。

そこにかかる橋が「こおろぎ橋」とか「あやとり橋」という名前がついていてちょっと気になっていた。

実際に「あやとり橋」を見に行ってみると確かに赤い紐であやとりの橋を作ったような形状をしている。それが川の上をS字を描いてかかっている。

いけばなの家元が設計したというその橋は、周囲の風景とも絶妙にマッチしている。

その橋から眺めると遥か下を流れる鶴仙渓の川沿いに川床が見える。

そこへも行ってみたかったが残念ながら今日はもう店じまいしたようだ。

川床というと京都を思い出すが、石川県にもあったのだね。

今度機会があったら行ってみたいな。

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無料キャンプ場 苅安山キャンプ場

加賀山中温泉にあるスーパーに寄った。

食材の他に北陸名物ビーバーも購入。

揚げあられと書いてある、サクサクとして美味しいお菓子だ。

食材を購入すると、山の中へと車を進めた。

薄暗く細く曲がりくねった林道を登って行く。

「こんなところにキャンプ場があるのかな?」

ちょっと不安にも感じてくる。

峠の最頂部で不意に目の前が開けた。

神社の鳥居と十字路が現れたのだ。

道はそこからまっすぐ下り坂になっている。

右手には鳥居があり上り坂の先に神社があるようだ。

左へ向かう道を進むと少し上がった先に駐車場があった。

ここが苅安山キャンプ場らしい。

駐車場の一角にトイレがあり、10台ほど車を止めるスペースがある。

駐車場の端には階段がありその上がサイトになっているようだ。

駐車場脇の空き地にテントが一つ。

ソロキャンパーが来ているようだ。

僕らは上のサイトにテントを設営した。

無料キャンプ場とあってさほど整備されていないが、トイレが簡易水洗でキレイだったのが救いだ。

ただ、炊事場が一段下がった草むらのようなところにあって、ちょっと近寄りがたかった。

簡易水道で水を飲むわけにはいかないだろうから使うのを躊躇う。

「食器は拭くだけにして、次のキャンプ場で洗おう」

今更、別のキャンプ場へというわけにもいかないのだ。

日が暮れた苅安山から見る夜景はとてもキレイだった。

今夜眠る場所があるというだけでもありがたい。

静まり返った暗闇の中で眠りについた。

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43日目のDATA

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2023/08/06(日)

天候:晴れ 最低 25.5℃/最高 35.6℃

石川県金沢市〜福井県あわら市

走行距離:100.2km

総走行距離:6566.9km

2024/11/21

ぐるっと日本を旅してみた Vol.42

2023年8月5日(土) 42日目

巨大台風が発生し、日本へ向かっているらしい。

その為、先を急ぐことにする。

富山県、石川県は新潟から近く観光に来ることはあるだろう。

そんな事を考えて当初富山から能登半島を回る予定にしていたがすっ飛ばして金沢市へ向かうことにした。

何故、能登半島へ行かなかったんだろ?

後々、後悔することになる。

2024年1月1日。

能登半島を巨大地震が襲った。

 

路面電車 富山駅

富山駅は新幹線が通るのをきっかけに大きく変わったらしい。

特に最近は路面電車が駅構内に乗り入れるようになって、独特な雰囲気の駅になった。

東口方面から2本、西口方面から1本の3方向からくる路面電車が駅に次から次へとやってきては発車していく。

ホームの真ん中に踏切と信号があり、電車の出入りに合わせて人の流れが止まったり、動いたりしている。

「これに乗って行こうか」

市内を循環する環状線の電車に乗った。

定刻にヴーンというモータ音を鳴らして電車が動き出すがすぐに信号で止まる。

車と同じように信号で変わると交差点を横切って進んだ。

ガタゴトガタゴトと、音を立てて進む電車に乗っているのは楽しい。

あっという間に2つ目の停留所「県庁前」に着く。

もっと乗っていたかったのだが、仕方がない。

僕らは電車を降りた。

今日も暑くなりそうだ。

強い陽射しが照り付けていた。

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12都道府県庁目 富山県庁

「県庁前停留所」の目の前が富山県庁だった。

富山城址に建てられた県庁舎は、4階建ての白い建物で正面には広い駐車場になっていた。

明治初期、本丸跡に県庁が建てられたが、富山県が石川県に統合された歴史もあり一時は公園として整備されていたらしい。

富山県が復活した際にその公園に県庁舎が建てられたが、何度かの移転、焼失、を繰り返し今に至っているそうだ。

今日は、土曜日なので入口はロープで塞がれ、人影も無かった。

僕らは写真だけ撮ることにした。

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県庁の隣は、元々同じ敷地なのだろうが富山城址公園になっていた。

周囲に堀があり石垣と3層の立派な櫓が立っている。

堀には遊覧船が浮かんでいる。

堀をめぐる観光ができるようだ。

城址を散策し、大通りに出ると僕らは再び路面電車に乗って富山駅へ戻った。

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富岩運河環水公園

富山駅西口から続く道路を進むと広大な公園がある。

それが富岩運河環水公園だ。

僕らは車で来たのだが富山駅から歩いてくることもできる距離感。

富岩運河を中心に公園が広がっていて、世界で一番美しいと言われたスタバもある。

運河クルーズできて、岩瀬浜へ船で行くこともできる。

周囲には、美術館なんかもありノンビリと一日過ごせそうだ。

しかし、今日は外気温が 38度位。

日陰が少ないので暑くてしょうがない。

汗だくで公園を散策する事になった。

車のクーラーが恋しい。

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ますのすしミュージアム ますのすし本舗 源

「ますの寿司を食べよう」

前日から富山の観光地を調べていたミィが言う。

「ますのすしミュージアムがあるんだよ。

行かなくちゃ」

もう、行く気マンマンだ。

どこかでますの寿司は買いたいと思っていたので、せっかくだから「ますのすしミュージアム」へ行ってみることにした。

富山の市街地の外れにミュージアムはあった。

工業団地の一角だろうか。

大型バスが停まり、駐車場も半分くらいは埋まっている。

中に入ると、ショップがありその奥が工場見学や展示をみることができるようだ。

ますの寿司に関する歴史の展示を見ながら通路を進む。

突き当たりがガラス張りの生産ラインの見学コーナー。

残念ながら今日は工場は動いていないようだ。

グルッと回ると全国の駅弁のパッケージが展示してあった。

どうしてもこういう展示があると新潟県の駅弁を探してしまう。

妙高の笹寿司といくつか見つけて「あった、あった」と、ミィとはしゃいでしまう。

ショップへ戻ってきた。

せっかくだから何か買っていこうとショーケースを物色。

鱒と鰤の押し寿司を買ってみた。

後で食べることにしよう。

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ブラックラーメン 麺屋いろは

富山のブラックラーメンにはあまり良い思い出がない。

市内の老舗で息子と2人で食べたのだが、食べ終わった感想が

「醤油を飲んでるみたい。

これ以上無理」

だった。

元々労働者が汗をかいて働いているので塩分補給の意味もあって濃いめの味にしたらしい。

それにしても口に合わなかった。

後から他の人達がライスと卵を注文していたのは、その濃いスープをかけて卵かけご飯にするのだということを知った。

それくらい濃かったのだ。

調べてみると、その店が原点の味を引き継いでいるが他の店では味が調整されているらしい。

ならばと、ブラックラーメンに再挑戦してみることにした。

射水市に「麺屋いろは」という有名店があり、ここならば口に合いそうな感じがした。

富山市内から40分程で麺屋いろは本店に着いた。

早速、富山ブラックラーメンを!と、思ったらミィは白エビ塩ラーメンを頼んだ。

ブラックラーメンを食べに来たのに。

黒いスープに浸かった麺を一口食べる。

「美味しい」

あの老舗のブラックラーメンとは全然違って食べやすい。

僕にはこちらの方が口にあっていた。

特にライスを追加することもなくラーメンをいただく。

白エビ塩ラーメンもさっぱりとしていて美味しい。

富山市内で再チャレンジしなくて良かった。

美味しいラーメンをいただきました。

ごちそうさまでした。

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帆船と巡視船 海王丸パーク

大きくカーブを描いてスロープを登る。

海上から約600mの新湊大橋を渡る。

左側の眼下には富山新港に停泊している船が見える。

右側は、日本海が広がりその手前に帆船が見える。

海王丸だ。

その帆船を中心に公園が整備されている海王丸パークに車を停める。

人影はまばらだ。

海上保安庁の巡視船弥彦が海王丸と反対側に停泊している。

商船学校の練習船として建造された海王丸。

今は博物館として一般に公開されている。

入り口で入場券を買うと桟橋を渡って中に入る。

大型帆船とはいえ中は狭く、コンパクトにまとめられている感じがする。

ベッドの並ぶ一般乗員の部屋。

立派な上級士官の部屋。

食堂、機関室、操舵室、甲板・・・。

順番に見て周り甲板に出ると帆の大きさを実感できる。

マストに登りこれを広げたり、畳んだりするのは大変だろうな。

こんな船に乗って旅をするのも良いな。

天気が良くて揺れなければね。

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ドラえもん 藤子•F•不二雄ふるさとギャラリー

藤子•F•不二雄ふるさとギャラリー。
高岡市は、藤子•F•不二雄氏の生まれ故郷。

と言うことで藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーがあります。

どこでもドアを抜けると、そこは藤子•F•不二雄ワールドが広がっている。

藤本弘少年が藤子•F•不二雄先生になるまでの歴史。
ドラえもんを中心に作品の数々。

それらが原画や動画で展示されている。
なかなか見応えがあります。

「出身地にこういうギャラリーがあるなら、

新潟市に高橋留美子ワールドがあれば良いのに!」

ミィが言う。

「水島新司じゃないの?」

「それでも良い」

要はこういう施設があればなぁ。と、いうことかな。

それはそれで楽しそうだな。

そんな未来。

ドラえもんが叶えてくれないかな?

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空き地と日時計 高岡おとぎの森公園

ドラえもん絡みでもう一箇所。

高岡おとぎの森公園に来ました。

芝生が広がり、子供が遊べる遊具がたくさんある広い公園です。

その中に、のび太達が遊ぶ空き地があります。

のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、そしてドラえもんが楽しそうに遊んでいます。

他にもドラえもんのキャラクターが描かれた日時計もあり、見て回るだけでも楽しい公園です。

そして、これだけではありません。

公園の隣にショーワノートの工場があるのですがここの壁には、

ドラえもん学習帳の文字とドラえもんが描かれています。

高岡おとぎの森公園は、ドラえもんだらけの公園でした。

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金澤おでん JR金沢駅 あまつぼ

高岡市からは近くのキャンプ場で泊まって、能登半島方面へ行くつもりだった。

しかし、思いの外時間がかかっていたので、ちょっと焦りも感じはじめていた。

富山県、石川県は新潟からならすぐくることもできる。

そう考えて、西日本方面へ行く事を優先して金沢市まで走ることにした。

後に能登半島地震が起きて、行かなかった事を悔やむ事になるのだが。

この時は知る由もなかった。

高岡からは幹線国道の8号線ではなく、

砺波市から国道359号線を走った。

知らない道を走りたかったのだ。

1時間ほど走って金沢市内に入った。

金沢駅近くのホテルにチェックインすると夕食を食べに出る。

ライトアップされた鼓門を眺めて駅ビルへ入っていく。

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クロスゲートというショッピングモールに飲食店街があるらしい。

モール内で何を食べようかと物色していると「金澤おでん」という文字が目についた。

「おでんを食べようか」

季節外れな気もするが美味しそうな匂いに惹かれて 金澤おでん あまつぼ さんの暖簾をくぐった。

金澤おでん定食を頼むと、生ビールを飲みながら金澤おでんをつまむ。

僕が今まで食べた事のあるおでんとは別物の気がしたが、

味の染みたおでんはやっぱり美味しい。

定食を食べたけど、今度は単品で食べてみたいな。

なにしろ、パンのおでんとか不思議なおでんもあったので。

ごちそうさまでした。

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42日目のDATA

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2023/08/05(土)

天候:晴れ 最低 27.6℃/最高 37.3℃

富山県富山市〜石川県金沢市

走行距離:119.4km

総走行距離:6466.7km

2024/11/20

ぐるっと日本を旅してみた Vol.41

2023年8月4日(金) 41日目

長野県から富山県へ抜けたかった。

しかし、一筆書きで日本を回るには難しかった。

北アルプスが立ちはだかっているのだ。

方法は3つ。

1つ目は、東側を迂回して松本市から岐阜県へ入り、上高地を通って富山へ抜ける方法。

岐阜県へ入ったら岐阜県庁へ行くことになるが岐阜市まで南下して、戻ってくる必要がある。

2つ目は、中央突破。

黒部アルペンルートを通る方法。

これなら直接富山県へ入れるが車は使えない。

トロリーバス、ケーブルカー等を使っての山越えで見応えはある。

車は回送サービスを使って富山県側の立山まで運んでもらうことができる。

ただし、それなりにお金がかかる。

3つ目は、西回り。

一旦、新潟県へ戻り日本海沿いを富山へ向かう。

一番無難な方法だが、新潟県へ入ることにちょっと躊躇してしまう。

しかし、どう考えてもこれしか無かった。

結局、国道148号線で新潟県へ向かった。

 

断層露頭 フォッサマグナパーク

姫川沿いの山間の道を下っていく。

やがて新潟県に入り徐々に集落が増えてくる。

1時間ほど走って車を停めた。

「フォサマグナパーク」

糸魚川ー静岡構造線の断層露頭を見に行く事にしたのだ。

駐車場から10分ほど遊歩道を歩き階段を降りた所にその場所はある。

観光地として整備されているので行きやすい。

がけを見ると明らかに色の違う断面が垂直に走っていた。

ユーラシアプレートと、太平洋プレートがぶつかる場所。

凄い物を見た気がする。

凄い物を見ているのだが、

その足元の側溝に沢ガニが居たり、JR大糸線の列車の方に気を取られがちの僕らだった。

踏切の音が聞こえる。

「来た!」

遊歩道を走って跨線橋の上に出る。

ゆっくりとディーゼル列車がこちらに向かって来るのが見えた。

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日本海と翡翠 道の駅 親不知ピアパーク

久しぶりに日本海を見た。

北海道の日本海オロロンラインで見て以来だろうか?

道の駅 親不知ピアパーク

大きなウミガメの像がどーんといる。

何か歴史的な物かどうか良く分からない。

この辺の海岸はヒスイ海岸と呼ばれていて古代から翡翠が取れる場所として知られている。

「翡翠ふるさと館」という翡翠の資料館があった。

中に入ると巨大な翡翠の原石がある。

他にも翡翠にまつわる歴史や資料が展示されていて、じっくり見ることができた。

海岸に出ると砂浜が広がっている。

翡翠が落ちていないかな?と見るが特にそれらしい物は見つからない。

波は穏やかで天下の険と言われた親不知の厳しい面は見えなかった。

富山へ向けて国道を進むと、狭くて、カーブの多いトンネルの連続になっている。

ここだけが親不知の厳しい面を見せてくれていた。

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たら汁 栄食堂

富山県の名物というと、ブラックラーメン、ホタルイカ、白エビ、寒ブリ、鱒の押し寿司などが有名だ。。

しかし、真っ先に頭に浮かんだのは「たら汁」だった。

新潟県境の朝日町の名物で国道沿いに何軒か「たら汁」のノボリが立っている。

その中で栄食堂に入ることにする。

広い駐車場で、昔のドライブインのような雰囲気。

大きなガラスの冷蔵庫に数々のおかずが入った小鉢が並んでいる。

小上がりに案内されたがどう頼んで良いのかが分からず、結局立ち上がって注文に行く。

たら汁と、ライスを頼む。

運ばれてきたのは鍋いっぱいのたら汁。

ビックリしたが2人でそれぞれ丼によそいながら食べていく。

味噌仕立ての汁は、ぶつ切りのタラとネギががたっぷり入っていてホッとする美味しさ。

おかずの頼み方が分からずご飯とたら汁だけだったが、充分お腹がいっぱいになった。

シンプルで美味しいたら汁でした。

ごちそうさまでした。

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下山芸術の森 発電所美術館

富山ののどかな田園地帯で車を進める。

田んぼの中を一直線に伸びる新幹線の高架が最近の北陸地方の風景だ。

そこから山寄りに進めて現れるのは発電所。

この発電所が「下山芸術の森 発電所美術館」だ。

レンガ造りの建物と奥に導水管が見えて発電所そのものだが、送電線はどこにも見えず不思議な光景になっている。

建物に入り受付で入場料を払おうとすると、

「こちらの美術館に展示されているのは、1作品だけですがよろしいですか?」

と、聞かれた。

かなり特殊な美術館らしい。

展示ホールは一つ、展示されている作品も一つ。

まるで大地の芸術祭の1作品を見に来たような気になった。

僕らは、その注意に了承して入場料を払い中に入った。

発電機器を取り外された室内が巨大な展示ホールとなっている。

その真ん中に木の骨組みで組み上げられた巨大なクレーンのような作品が展示されている。

作者らしい人がいて簡単に説明をしてくれる。

「あの上に乗ってペダルを漕ぐと動くんですよ」

ミィが作品に乗って、ペダルを漕いでみた。

ペダルに乗せた足に力を入れると、ゆっくりその巨大な作品が回り始める。

動き始めると徐々にペダルに勢いがついて作品も回転が早くなる。

実際にペダルを漕ぐのは大変なのだろう、はぁはぁ言いながら降りてきた。

作品の周りにはかつての発電所の名残もあり、同水管の穴が空いていたり、電気を制御、監視するパネルがあったり作品以外にも楽しむことができた。

とはいえ、不思議な美術館だった。

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海底トンネルと湧水 生地漁港

平日の昼間ということもあり、生地漁港は静まり返っていた。

停泊している漁船には大漁旗がはためき漁業の町を感じさせている。

この漁港周辺には珍しいものが3つあった。

その一つが海底トンネル。

漁港の対岸を結ぶ地下歩道で港の下、海の下を通っていた。

階段を降りるとちょっと気温が下がった気がした。

ライトで照らされたコンクリートの通路を歩くとコツコツと足音が響いた。

思わず「わっ!」と声を出し壁に音が反響するのを楽しんだりする。

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階段を登り対岸の外へ出ると暑いくらいの日差しが戻ってくる。

対岸は住宅街になっているのだが、その中を一本の水路が流れている。

その水路のあちこちで湧水が湧き出ていた。

これが2つ目、清水庵の清水(しょうず)だ。

黒部川扇状地の末端にあたり、伏流水があちこちで湧き出している。

家の玄関先で水が湧き出ていて生活用水にも使われているようだ。

その水を手ですくって飲んでみる。

冷たい感触が喉を通り過ぎる。

美味しい水だ。

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住宅街を散策しながら漁港へ戻ってくる。

海の見える道路に橋がかかっていてその手前に踏切のよう遮断機がついている。

これが3つ目、生池中橋だ。

漁港から海への出口にかかっているこの橋は、旋回式可動橋となっている。

漁船が漁港に出入りする際に橋を旋回して船の通り道を作るそうだ。

橋の両端に弧を描いた接続部があり、ここを回転することが想像できる。

残念ながらこの時間は出入りする船がなく、橋が旋回するのを見ることはできなかった。

ジリジリと太陽が照りつける炎天下。

町には人影もほとんどなく、歩き回っているのは僕らだけだった。

「清水の水を汲んでくれば良かった」

あの冷たい水を飲みたいと思ったが、諦めた。

歩き回るには、気温が高すぎるのだ。

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砂とカビと英会話 浜黒崎キャンプ場

「Hellow! Where you from ?」

思い切って炊事場にいた外国人女性に聞いてみた。

彼女は、バイクでパートナーと2人で日本を回っているようだった。

「I’m form Uruguay. He’s form Portugal.」

南米のウルグアイとヨーロッパのポルトガルの人が、どう知り合って日本を回っているのか

考えただけでも面白かった。

 

浜黒崎キャンプ場は、富山の市街地に程近い松林の中、海水浴場に沿うようにサイトがあった。

砂地のサイトは特に区画もなく、松の木を避けるようにテントをたてた。

食事の片付けをしに炊事場へ行って食器を洗っていると、向かいの流しに彼女がやってきて洗い物を始めたのだった。

彼らと同じように日本を回っていること。

北海道、東北と回って西へ向かっていること。

少ない語彙をフル活動してどうにか会話してみた。

彼女は笑いながら話をしてくれた。

翌朝、大型バイクに乗った2人が北へ向かって旅立っていった。

 

「カビ!」

ここまで天気の良い日が少なくてテントやタープをしっかり乾かす事ができていなかったのだが。

タープの所々に黒いシミのようなものが付いていた。

「えっ、ほんとだ」

この先、カビだらけのタープを持ち歩くのは考えただけでもウンザリする。

ネットで調べるとアルコールで拭くと良いらしい。

幸い、消毒用のアルコールは持っていた。

ポンプ式だから使い勝手は悪いけど、黒シミを見つけては吹きかけて拭き取っていく。

まだ被害が少ないのが幸いして短時間でカビ対策を終えた。

それでもしばらくはタープを広げて少しでも陽の光に当てておく。

ただ、この後しばらくはテントの中でどこからか出てくる砂に悩まされてしまう。

砂地のサイトなのでテントもタープもテーブルなんかも砂だらけになってしまったのだった。

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41日目のDATA

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2023/08/04(金)

天候:晴れ 最低 24.8℃/最高 36.6℃

長野県北安曇郡白馬村〜富山県富山市

走行距離:135.3km

総走行距離:6347.2km

2024/11/19

ぐるっと日本を旅してみた Vol.40

2023年8月3日(木) 40日目

長野県の名物と言えば、

「野沢菜」

「信州そば」

「リンゴ」

「おやき」

「山賊焼」

「あんかけ焼きそば」等々。

いろいろあるが、今日は何を食べられるだろうか?

 

蛙 なわて通り

昨日までとは打って変わって太陽が輝いている。

美ヶ原もキレイに見えている。

撤収後、山を下りる。

通りを走る車や人の数が徐々に増えていくのがわかる。

松本城の駐車場はほぼいっぱいだった。

空いたスペースに車を停めて歩き始める。

松本城は観光客で溢れかえっていた。

池に映える黒壁の城がキレイで多くの観光客が写真を撮っている。

海外からの観光客もかなり大勢いるようだ。

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池辺りを散策してから城外へと出る。

ミィが行きたいところがあるのだ。

5分ほど歩いて、おそらく堀だったであろう川のほとりにある通りに入る

ここは、なわて通り。

ここも観光客で賑わっていた。

女鳥羽川沿いの狭い通りの両側に長家風に店舗が並んでいる。

通りのシンボルは蛙。

カエルをモチーフにした様々な商品が店先を飾っている。

カエル好きのミィにはたまらない場所らしい。

通りの一軒一軒をじっくり眺めて歩いていく。

目を離すとどこにいるか分からなくなってしまう。

振り返ると姿が見えず、しばらくすると数件手前の店舗から出てきたりする。

まぁ、今日はミィにテンポを合わせても良いか。

暑い日差しを避けながら、のんびりと散策していた。

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湧水 安曇野わさび田湧水群

北アルプスの雪解け水が地中を抜けて湧き出る場所が安曇野だ。

キレイな水に恵まれていてワサビ田が広がっている。

大王わさび農場が有名だが、そこは行った事があるのでわさび田ではなく湧水を見に行くことにした。

安曇野わさび田湧水群は、住宅街にほど近いところにあった。

大きな池がありその池の底からものすごい量の水が湧き出ている。

行けといっても川のように水が流れているのだ。

その水にそっと手を入れてみると冷たくて気持ちいい。

ふと水中の映像を撮ってみたくなる。

DJI Action2 は、防水仕様だったので大丈夫だろう。

動画を撮影したまま水中へ入れてみる。

どんな映像になるか楽しみだなと、2回くらい水中へ入れたところでふと気づく。

カメラにバッテリーパックを付けていたのだが、これって防水じゃないよね?

慌てて水から出してバッテリーケースを見るとケーブル用の端子から水が出てくる。

「やってしまった!」

バッテリーケースが無いと本体の充電すらできなくなってしまいカメラが使えなくなってしまう。

ティッシュやらハンカチやらでくるんで一生懸命水気を取る。

しばらく車内の日当たりの良いところに置いて乾かしていた。

どうにか壊れることはなかったのは、不幸中の幸いだった。

これでキレイな映像が撮れていれば良いなぁ、などと呑気なことを考えていた。

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信州そば 道の駅長野市大岡特産センター

「長野に来たから信州蕎麦を食べよう。」

名物は食べておきたいところ。

長野市で長野のソウルフード「あんかけ焼きそば」を食べたかったが、時間が遅くなりそうで閉店時間になってしまいそうだった。

「信州蕎麦を食べよう。」長野市へ向かう山の中でそう思った。

しかし、山の中なので手頃なところがなかなか見つからない。

ようやく道の駅が見えたので休憩がてら寄ってみることにした。

道の駅長野市大岡特産センターは、名前の通り特産品の販売所のようだった。

食事もできるようで「手打ちそば」の文字が見える。

天ざる蕎麦と、とろろ蕎麦を早速注文した。

香りの良いそばをツルッと食べ、サクサクの天ぷらを口に入れる。

道の駅だからどうかな?とも思ったが手打ち蕎麦は美味しかった。

長野名物をようやく一つ消化した。

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11都道府県庁目 長野県庁

11都道府県庁目の長野県庁は、長野市の中心部にあった。

横に長い9階建ての建物だ。

通りに面して「長野県庁」と掘られた石碑がある。

周囲は官庁街なのだろう、県民の森的なものもなく駐車場といくつかの建物が建っている。

僕らは写真を撮り、その場を後にする。

長野市にも見所はたくさんあり、ピックアップもしていたのだが、県庁に立ち寄っただけですぐに離れることにした。

どうも新潟隣県だと、「また来る事ができる」と思ってしまうのだ。

僕らは、長野市を後にした。

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鳥じん 白馬アルプスオートキャンプ場

長野市で食材を調達することにした。

地の物は何があるかな?と探していると「南信州名物 遠山鳥じん」を見つけた。

南信州では、北海道のようにジンギスカンを食べるとか。

ただし、羊肉ではなく鶏肉や豚肉のジンギスカン。

スズキヤの遠山鳥じんは、文字通り鶏肉のジンギスカンだ。

鳥じんと野菜も買って、キャンプ場へ向かうことにした。

1時間ほどで白馬村へ入る。

白馬大橋のたもとにある「白馬アルプスオートキャンプ場」が今夜の宿だ。

白馬でキャンプをするときはここに来ている。

広い敷地にびっしりと区切られたサイトが並ぶ。

区画一つはそれなりに広く、車を置いて楽々設営ができる広さがある。

ここは昔寺だったんじゃ無いかな?と思うような佇まいの建物で受付をすると場所はどこでも良いよと言われたので池のほとりにテントを設営した。

夕食は、遠山鳥じん。

もやしをたっぷり入れて焼いていく。

味噌汁はインスタントにお湯を注ぐ。

熱々の鳥じんをご飯と一緒に食べると美味い。

星空が出てくる。

北アルプスの麓には、心地良い風が吹いていた。

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40日目のDATA

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2023/08/03(木)

天候:晴れ 最低 22.7℃/最高 34.7℃

長野県松本市〜長野県北安曇郡白馬村

走行距離:149.5km

総走行距離:6211.9km

2024/11/14

ぐるっと日本を旅してみた Vol.39

2023年8月2日(水) 39日目

今日は、日本有数の温泉地、草津温泉を散策し、標高1800mの万座峠を越えて長野県へ向かいます。

草津温泉も初めてで楽しみなのですが、

万座峠に行ってみたかった場所があるのでワクワク、ドキドキ楽しみです。

 

湯畑 草津温泉

草津の朝は、よく晴れていた。

キャンプ場からは噴煙を上げる浅間山が見えた。

天気が良いと見晴らしの良いキャンプ場だった。

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テントを撤収すると僕らは温泉街へ向かった。

車を置いて賑やかな通りを歩く。

土産物屋や旅館が並ぶ坂道を下った先に湯畑があった。

もうもうと湯気を立てて温泉が湧いている。

その中に木の樋が何本も並んでいて、その先は温泉が滝のように流れ落ちている。

湧き出た温泉を木の樋に流して湯の花を取ったり、湯温調整をしているらしい。

テレビや雑誌で良く見る草津温泉の風景だ。

湯畑の周りを大勢の人が見学をしたり、食べ歩きをしたり思い思いに過ごしている。

ふと見上げると太陽の周りに虹色の輪ができるハロが現れていた。

珍しい光景を見る事ができて喜んでいたが、実際は天気が悪くなる前兆らしい。

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温泉街の狭い通りを歩いて西の河原公園へと向かってみる。

土産物屋やキャラクターショップがあるたびにミィが喜んで飛び組むのでゆっくりしたペースで歩いていく。

狭い通りを多くの観光客が散策している。

海外からの観光客も多く、皆楽しそうに歩いている。

温泉旅館でゆっくり泊まるのも良いよなぁ。

今度、カミさんと泊まりに来ようかな?

ぐるっと回って湯畑へ戻ってくる。

神楽のような格好をした人達が踊っている。

何かお祭りかイベントがあったのだろう。

カメラマンや観光客で混み合っていた。

少し離れたところで湯もみショーの案内をしている人が大声をあげている。

まもなくショーが始まるようだ。

大通りから繋がる通りには、次から次へと人々がやってくる。

観光地の賑わいがここにはあった。

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この先危険 毛無峠

草津温泉からグングンと標高を上げていく。

カーブを曲がる度に眺望が開けていく。

国道292号線は気持ち良く走ることのできる道だ。

この先に国道で日本一標高の高い場所がある。

その手前を万座温泉方面への脇道へ入る。

万座温泉を過ぎ、木々の間を進むとすでに観光地の様相は無くなった。

さらに左折して林道を進むとやがて開けた場所に出た。

すでに長野県に入っていた。

思った以上に車が停まっている駐車場に車を停める。

グライダーが空を旋回している。

何人かがラジコンを飛ばしているようだ。

青い空にグライダーが気持ちよさそうに飛ぶ。

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駐車場の一番奥は登山道の入口になっているが、その左手に向かって林道は続いていた。

続いてはいるが、進む事ができない。

そこにある標識には、

「この先危険につき関係者以外立入禁止」

「群馬県」

と、書いてある。

県外の人間が、グンマー帝国へ入国するのを防ぐ場所。

なんて、勝手な想像が出てきてミィと2人で笑ってしまった。

実際には、廃坑となった鉱山から有毒ガスが噴出しているため立入り禁止となってるらしい。

周囲を見渡すと草木が生えずに土が剥き出しになった斜面に鉱山の跡らしい錆びた鉄骨があちこちに見える。

それもまたこの風景に溶け込んで景観を作っているのだ。

気持ちの良い風が吹くこの場所で弁当を食べるのも悪くないな、持ってくればよかったと、ちょっと残念い感じた。

グライダーが再び大空へ飛び立つ。

軽い風切り音立てて頭上を旋回し、山の上へと舞い上がって行った。

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熊 県道112号線 大前須坂線

林道のような山の中の県道を下っていく。

先の見えないカーブがいくつも続いていた。

カーブを曲がり、わずかな直線に出た時だった。

道路の真ん中に黒い物体があった。

慌ててブレーキを踏んで止まり、よく見ると小熊がいた。

北海道でも見なかったのに、長野の山中で見るとは。

小熊がいるということは、親熊もいる可能性もある。

クラクションを鳴らして様子を見てみるが、小熊は動く気配がない。

どうしようかな?と、思った時、前方のカーブから一台の車が現れる。

ブレーキをかけて止まったようだが、それに驚いたのか子熊は斜面の森へ駆け上って行った。

親熊が現れなかったことにホッとしながら車を進める。

ホントに熊っているんだなぁ。

初めて見た熊にちょっと興奮していた。

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キャンプ場 漁樵カオス

須坂市まで下りて、お昼にラーメンを食べた。

その後、キャンプ場を探すのだがここというところがなかった。

「あそこへ行こうかな」

ふと以前利用したキャンプ場の名前が浮かぶ。

「漁樵カオス」

ネーミングがすごい。

キャンプ場自体は至って普通のキャンプ場なのだけれど。

電話をしてみると予約は取れた。

さて、松本にあるキャンプ場までは山を2つ越えなければならない。

1つは、2000m級の山越えだ。

約2時間半、今日もチェックインギリギリに到着しそうだ。

須坂からは菅平へ。

いかにも観光地といった雰囲気の高原地帯を走っていく。

気持ちの良い道路だ。

山越えをして上田市に入る。

食料を調達するとキャンプ場へ向けて走り始める。

標高を再び上げていく。

美ヶ原に近いところを走っていく。

夕暮れが近づき、曇り空ということもあり薄暗い道を走る。

峠を越えたところで国道を離れ狭い山道へ入っていく。

20分ほど走っただろうか。

魚礁カオスの看板がありキャンプ場に着いた。

美ヶ原の真下にあり、見上げると美ヶ原の建物やアンテナ群が見える、そんなキャンプ場だ。

サイトが少し狭かったが、どうにかテントとタープを立ててようやく落ち着く事ができた。

今日は、峠道ばかり走っていた気がする。

2000m級の毛無峠

1500m級の菅平

2000m級の美ヶ原

熊にも出会って、タフな1日だった。

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39日目のDATA

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2023/08/02(水)

天候:晴れ 最低 16.0℃/最高 32.8℃

群馬県吾妻郡草津町〜長野県松本市

走行距離:149.9km

総走行距離:6062.4km



 

2024/11/12

ぐるっと日本を旅してみた Vol.38

2023年8月1日(火) 38日目

昨日チェックした群馬県庁。

ちょっと楽しそうなので再び訪れることにした。

その後、群馬県有数の温泉地。

草津温泉を目指します。

今日は、ホントにそれだけ。

移動日となりました。

 

ぐんまちゃん 群馬県庁

「やっぱり、ぐんまちゃんのぬいぐるみが欲しい!」

昨日は、閉庁時間だったこともあり、群馬県庁は写真を撮っただけで出てきた。

群馬県のキャラクターぐんまちゃんのショップに寄れなかったことがミィにとって心残りだったようだ。

再び前橋市へ向かい、溜まった洗濯物をコインランドリーに放り込むと群馬県庁を再訪した。

 

車を降りて着艦シークエンスを眺める。

相変わらずカッコイイ!

群馬県庁舎は、高さ 153mと日本一高い県庁舎になっている。

32階の展望室からは前橋市の市街地を見下ろことができ、遠くには、赤城山、榛名山が見える。

1つ降りた展望フロアは、イベントができるようになっているらしく、何かの準備をしていた。

区切られた区画には喫茶がありレンタルスペースを利用することもできるようだ。

エレベーターで26階まで降りると群馬県のジオラマが広がっていた。

ここまで通ってきた道のりを歩いてみる。

まるで巨大な怪獣にでもなって町を踏みつけているような気分。

いや、もっと空高く飛ぶ鳥になって俯瞰している気分だろうか。

周囲の植木が樹海っぽくなっていて、群馬県というよりグンマーといった方がふさわしい感じ。

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群馬県庁は見どころがたくさんあった。

昨日驚いた駐車場もそうだが、ミィにとっての見どころ、というより最大の目的地は「ぐんまちゃんスタジオ」と「ショップ」。

ぐんまちゃん大好きなので大喜び。

記念撮影をして、ショップを物色して、大満足。

ぬいぐるみを買うかどうかで悩んでいるのかと思ったら、どの子を連れて行くかで悩んでいたらしい。

「ここにあるのは群馬県公式なんだよ。

一つ一つ、顔つきが違うから悩む。」

目をキラキラさせて真剣に「ぐんまちゃん」を選んでいる。

僕が見ると全部同じに見えるんだけど?ミィにとっては全く違うらしい。

「この子が良い。今この子がこっち見た。この子にする。」

僕たみると全部同じに見えるんだけど?

 

群馬県庁舎は、かなり見どころがあった。

観光地としても良いんじゃないかな?

発信シークエンスを終えた車に乗り込む。

ぐんまちゃんを抱えて、大満足のミィ。

さぁて、洗濯物を回収に行こう。

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鳥めし 鳥めし本舗 登利平

群馬県では、

ひも川うどんを食べた。

高崎パスタを食べた。

他にローカルフードはないかな?と探していたら、

「鳥めし」というのがあるらしい。

ならばお昼は「鳥めし」にしようということになり

イオンモール高崎へ向かった。

久しぶりにショッピングモールに来たのでミィのテンションが上がる。

あれも見たい、これも見たいと、案内図を眺め広いモール内をうろうろし始める。

「ご飯食べに行くぞ」

頃合いを見てレストラン街へ連れて行く。

上州御用鳥めし 登利平は、1階のレストラン街の一角にあった。

席について鳥めし竹重を注文する。

運ばれてきたとり飯は、上品な器に入った御重でタレの絡んだ薄い鶏肉がびっしりと覆っている。

ちょっと甘辛いタレは、ご飯にも合う。

鶏肉を乗せたご飯を口に放り込む。

美味しい!

あまり食べたことのない御重でした。

ごちそうさまでした。

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合わせ湯 草津温泉大滝乃湯

草津高原オートキャンプ場は雨の中だった。

受付でチェックインをするとサイトはどこでも自由に使って良いと言われた。

今日は、バイクで来た人と、僕らの2組だけのようだ。

キャンプ場は細長く、テントサイトは下り坂になった通路の両側にある。

中央のトイレと炊事場の前のサイトにテントを設営することにした。

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作業を終えて、せっかく草津にいるのだからと温泉に入りに行くことにする。

草津の温泉街を通って脇道に入ると大滝乃湯があった。

中は、洗い場のある大きな浴槽がある風呂なのだが、そこから出て別の風呂に行けるようだ。

一つは、露天風呂。

温泉が流れている通路のようなものがあり、子供が喜んで遊んでいる。

広い湯船に入ると開放感があって気持ちが良い。

もう一つは、階段を降りて1フロア下へ行くとある合わせ湯だ。

板張りの床に田の字に4つ湯船が並んでいて、それぞれ湯温が違う。

透明のお湯のぬる湯から順番に入っていく。

湯船毎に徐々に白濁し、熱くなってて行く湯船。

最後の風呂に浸かろうとすると、熱くて躊躇してしまう。

そろっと足を入れ、少しずつ身体を入れていく。

指先がビリビリとしてくる。

反対側に1人浸かっている人がいて我慢大会のような感じになっていた。

もう少し、もう少し・・・ダメだ上がろう。

湯船から出ると身体中が熱を発しているような感じ。

ぬる湯で体を冷まして、もう一度周回してみる。

こうしてしばらく温泉を楽しんだ。

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38日目のDATA

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2023/08/01(火)

天候:晴れ 最低 26.2℃/最高 31.5℃

群馬県高崎市〜群馬県吾妻郡草津町

走行距離:97.2km

総走行距離:5912.5km



2024/11/07

ぐるっと日本を旅してみた Vol.37

2023年7月31日(月) 37日目

渡良瀬遊水地周辺は、栃木県、群馬県、埼玉県の三県が入り乱れて県境を構成している。

国道を走っていると次から次へと県名が変わって面白い。

ただし、一筆書きで日本を回ろうと思うと、この地には近づいては行けないのかもしれない。

それでも渡良瀬遊水地へ行く事にした。

 

さのまるくん 道の駅どまんなか たぬま

朝から汗が止まらない。

テントを撤収し、車に乗るがエアコンもすぐには冷えてくれない。

まずは、近くの道の駅へ向かった。

道の駅どまんなか たぬま は、開店前だったが敷地をぶらついてみる。

ミィは、目的があるらしい。

それは「さのまるくん」。

佐野ブランドのキャラクターさのまるくんは、

佐野ラーメンの丼を頭に被り、

芋フライの剣を腰に差した侍だとか。

そういえば、佐野ラーメン食べてないなぁ。

日差しが強くなってきて、ジリジリと気温が上がっていくのが分かる。

ミストシャワーが出ているが焼け石に水。

開店した店内へ涼を求めて逃げ込んだ。

地場の野菜や特産品が並んだ店内で、冷凍イチゴを見つける。

栃木だもんな、イチゴ食べてみよう。

冷たくて、甘いイチゴは美味しかった。

イチゴの入ったカップにカルピスを入れてみる。

うまい!

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閉園日 渡良瀬遊水地

背の高い草の間を一本の道が通っている。

その先で丁字路になっていて右折するとそこが渡良瀬遊水地の入り口だった。

ここまで来てゲートが閉まったいた。

今日は、閉園日だった。

大きな湿地のようなところをイメージしていたのでまさか開園時間があったり、閉園日があるとは思わなかった。

見渡す限りの草っ原の真ん中で何度も開園日の書かれた看板を眺めていた。

1台の車が入ってきて、停まる。

「えっ、今日やってないんですか?」

「閉園日みたいですね」

「あぁ、そうなんだ。」

その車は、Uターンすると戻っていった。

いつまでもここにいてもしょうがない。

僕らもUターンして戻る事にした。

照りつける日差しは、ますます強くなっていた。

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3県境 道の駅 かぞわたらせ

日本一周で47都道府県を一筆書きで進もうと考えていた。

しかし、この「道の駅 かぞわたらせ」へ来るためにはその前提を覆さなければならなかった。

渡良瀬遊水地の堤防の一本道を栃木県から進むと道の駅の手前で埼玉県になる。

そして、道の駅を越えると群馬県になり、数十m進むと再び埼玉県な入るという複雑な県境になっている。

行程的にまだ埼玉県に入りたくなかったのだが、ここは仕方がない。

そこまでして見てみたいものがここにはあった。

駐車場に車を置くと住宅地へ向かう階段を降り、畑と田んぼのあるのどかな道を歩く。

やがて田んぼの真ん中にそれはあった。

栃木県、群馬県、埼玉県の3県境だ。

山の中ではなく、平地にこのような県境があるのは日本でもここだけ。

左右からくる水路と、正面からくる水路がぶつかって三叉になったところに、丸い板が埋め込まれている。

栃木県栃木市

群馬県板倉町

埼玉県加須市

と板に地名が刻まれている。

「埼玉県から群馬県。

群馬県から栃木県。

栃木県から埼玉県に戻ってきた!」

と、三県境をグルグル回ってみる。

3県を跨いでみる。

近くに立っている家々は、隣同士なのに県が違っていて、税金とか、ゴミ処理とか、小学校とか色々と違うんだろうなぁ。

そう考えるとなんか不思議で、複雑な土地でした。

埼玉県加須市の道の駅に戻ってきた。

屋上の展望だに上がってみる。

入ることができなかった渡良瀬遊水地を見渡すことができます。

あの中から見える景色はどんな感じだったんだろう?

入園できなくて残念だったな、と改めて思った。

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ひも川うどん 花山うどん

「うどん」と言えば讃岐うどんがまず頭に浮かぶ。

香川県は、うどん県を名乗るほどだ。

しかし、香川県に負けず劣らずのうどん県がある。

それが群馬県だった。

うどんに限らず、小麦粉の消費が多いらしい。

この群馬県で食べてみたかったもの、それが「ひも川うどん」だ。

驚くほど幅広のうどんなのだ。

東武鉄道館林駅前にある花山うどん本店へ来てみた。

炎天下の路上に結構人が並んでいる。

僕らもその後ろに続いて並んで待つ。

軒先もなく、南向きの店舗の前の道路は照り返しが強かった。

小一時間そんな炎天下店先で待っただろうか、ようやく名前を呼ばれて店内に案内してもらった。

早速、「鬼ひも川」を注文する。

和風の小綺麗な店内は満席で賑やかだった。

運ばれてきた器は「たぬき」!

たぬきの大きなお腹には、肉、卵の具材とツヤツヤしたうどん。

ただ、このうどんが太いのだ。

イメージとしては、きしめんをさらに薄く伸ばして 5cm巾にしたもの。

うどんの概念が変わってしまう。

細長くて、腰のあるうどんを美味しいと思っていたが、

見たことのない幅広のうどん。

それをたぬきのお腹にお出汁をかけていただく。

あまりに太くてどう食べて良いか分からないが、どうにか口の中に入れて啜る。

ツルッとしていて、意外と腰があって美味しい。

ワンタンに近い食感かもしれない。

中にはこの倍、10cm幅のひも川もあるらしいので機会があれば食べてみたいなぁ。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

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分福茶釜 茂林寺

鬼ひも川うどんが何故タヌキの器で出てきたのか。

それは、近くに分福茶釜で有名な茂林寺があるからだ。

土産物屋が並ぶ参道から境内に入ると光景が変わった。

参道の両側に並ぶタヌキ達。

小さいタヌキ、大きいタヌキ。

立ったタヌキ、茶釜に籠ったタヌキ。

境内を進むとさらにその数が増えてくる。

お堂の中にはびっしりとタヌキがいる。

焼き物の店先?そんな気にもなってくる。

しかし、平日だからか、炎天下のせいか、

人影がない。

お寺にも人の気配がない。

あるのはタヌキの気配だけ。

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茂林寺の裏には茂林寺沼と湿原が広がっている。

数羽の水鳥が見えるくらいのその沼は、住宅が近い割にひっそりとしていた。

水辺の涼しさはなく、炎天下の暑さだけがそこにあった。。

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蛇、蛇、蛇 Japan Snake Center

ジャパン・スネークセンターはレトロな観光施設だった。

昭和の古き良き施設といった感じ。

中に入るといくつかの建物に分かれている。

蛇に関する資料館の他に

毒蛇研究所

大蛇温室

採毒室

島蛇放飼場

などちょっとドキッとする、怪しさ満載な建物が並ぶ。

どこも蒸し暑くて、展示されたケージの中には蛇がうねってる。

大蛇を首に巻いて記念撮影、といったコーナーは特になかったが、イベントがあると蛇と触れ合えるようだ。

別に、触れ合いたいとは思わないが。

「かわいい!」

ミィだけは目を輝かせて展示を見ている。

ミィが満足するまではここにいることになりそうだな。

僕は、木陰を探しながらミィの後に続いた。

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車に戻って目にしたのは、外気温 39度!

暑い!

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10都道府県庁目 群馬県庁

10都道府県庁目 群馬県庁に着いた。

コインパーキングを探していると土砂降りになったので、県庁の駐車場に停めることにした。

「入れるかな?」と、気にしながら駐車場へ入って驚いた。

庁舎の見どころは駐車場、と言っても過言ではない駐車場だった。。

立体駐車場なのだが停止位置に車を停めて車外に出ると係員の操作によって車の真横の扉が開く。

そして車は横に移動してその扉に吸い込まれていく。

出庫口は、通路を挟んだ位置にあり扉が開くと車が横へスライドして出て行くる。

その過程が近未来的というか、アニメに出てくるメカの発信シークエンスを見ているようで、カッコよくていつまでも、何回も車の出入りを見入ってしまった。

閉庁時間ギリギリに群馬県庁に到着したので、そろそろ出ようかと思っていたら、ゴォ〜!バラバラバラ!とものすごい音がする。

一転真っ黒になった空から大粒の雹が降ってきた。

さっきまであんなに暑かったのに、突然の雹。

退勤時間と重なり、外へ出られない人達でロビーは大混雑になった。

僕らも雹が止むまで待つことにする。

外を見るとガラス窓にバチバチと当たる大粒の雹が白く地面を染めていた。

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高崎パスタ スパゲッティー専科はらっぱ

高崎駅前の安宿に着いた時には、雨は止んでいた。

ビルとビルの間の車幅ギリギリの通路を通って駐車場に車を入れる。

駐車場には作業車や社用車が多く職人宿なのか?という雰囲気のビジネスホテルだった。

チェックインして部屋に入ると和室で、久しぶりの畳なのは良いのだが。

灰皿が置いてありタバコの匂いが少しあるので、ミィが文句を言う。

部屋を変えてもらうか?と思ったがおそらくどの部屋も同じだろう。

そもそも禁煙の部屋が取れなかったのだから仕方がない。

気を取り直して食事に出る。

高崎名物は何かと探していたら、

「高崎パスタが有名らしいよ。シャンゴに行きたい。」と、言う。

群馬県はうどんもそうだがパスタも美味しいらしい。

シャンゴは近くになかったが、高崎駅にも専門店があるらしいので行くことにした。

スパゲッティー専科はらっぱ は、混んでいたがどうにか席に着くことができた。

駅ビルの小さなテナントで可愛らしい色合いの洒落たお店だった。

The高崎パスタ おすすめの 赤唐DX を注文する。

ミィは、エビのトマトクリーム。

生麺とか乾麺とか麺のサイズとか、細かく注文を終えて、ビールを口にすると冷えていて美味い。

赤唐DXは、麺の上にチーズが乗りその上に唐辛子がドーンと置いてあるトマトソースのパスタで麺の硬さも味もちょうど良くて美味しい。

エビのトマトクリームもソースが麺に絡んで美味しい。

高崎の食事を楽しみました。

ごちそうさまでした。

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37日目のDATA

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2023/07/31(月)

天候:晴れ 最低 24.0℃/最高 38.8℃

栃木県佐野市〜群馬県高崎市

走行距離:120.7km

総走行距離:5815.3km

2024/11/06

ぐるっと日本を旅してみた Vol.36

2023年7月30日(日) 36日目

栃木県には、日光、鬼怒川、那須、塩原と有名な観光地が豊富だ。

しかし、今まで行ったことのある場所ばかり。

そんな有名観光地意外にも見所がたくさんある。

今日は行ったことの無い観光地を巡る事にした。

 

冨士山 冨士山自然公園

富士登山に行く事にした。

キャンプ場からほど近いところに富士山がある。

田んぼの中の道を進むと、突き当たりが富士山。

駐車場への坂道を登り車を停める。

平日の早朝に誰もいない。

気温はすでに 30度を越えたのかものすごく暑い。

駐車場から登っていくと展望台とかあるらしいが、

あまりの暑さに富士登山をやめてしまった。

今日は、暑い1日になりそうだ。

 

富士山。

よく見たら

冨士山だった。

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ライトレール 道の駅はが

「ライトレールが開業します。」

ポスターや、パンフレットがたくさん置いてある。

道の駅はが は、間もなく開業するライトレールの話題でいっぱいだった。

「来月かぁ」

あわよくば乗りたいと思ったが、開業の頃には遥か遠く、南にいるのだ。

「そのうちね」と、言うしかなかった。

ライトレールの起点は、宇都宮駅。

終点がここ芳賀町だった。

路線図を見ていると道の駅の近くを通っているようだ。

「雰囲気だけでも見ていこうか」

少し寄り道をしてみる事にした。

芳賀町の工業団地の中を走る4車線道路の中央にその線路や停留所があった。

まだ工事の柵らしきものが立っているが真新しいその設備には今にもライトレールが走ってきても不思議はなかった。

「開業したら乗ってみたいね」

「楽しみだね」ミィが笑う。

また一つ、叶うか叶わないかわからない約束をしてしまった気がする。

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真岡鐵道 真岡駅

真岡鐵道の真岡駅は、駅が丸ごとミュージアムになっていて楽しい。

駅舎がSLの形をしていて、SLキューロク館を併設している。

中には、鉄道の資料がたくさん展示してあって見ているだけで楽しい。

跨線橋を渡り、線路際の歩道を歩くと車庫のすぐ横に行けて、車両を間近に見学できて楽しい。

SLキューロク館の広場では、SLが実際に動く姿を目の前で見れて楽しい。

そして線路上には客車を引いたSLもおか号が煙をあげて走ってるのを見れて楽しい。

とにかく真岡駅は楽しい駅です。

午前中いっぱい、真岡駅を楽しみました。

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真岡焼きそば やきそば石家

真岡市は焼きそばを推してるらしい。

「真岡市内巡り焼きそばマップ」を眺めながらお昼にどの店へ行こうかと、相談。

数ある焼きそば店の中から「やきそば石家」さんへ行く事にした。

道路沿いにポツンとお店がある。

子供達が学校帰りに立ち寄りそうな雰囲気のお店。

テイクアウトがほとんどなのかな?とも思ったが、店内でも食べることができるとのこと。

豚肉塩焼きそば と オムマヨぱりぱりポテト乗せをいただきます。

麺がツルッとしていてあまり食べたことのない食感。

塩焼きそばは安定の美味しさ。

オムマヨぱりぱりポテト乗せは、焼きそばの上に卵が乗りマヨネーズがたっぷりかかる。

その上にポテトチップスがたっぷりと。

ぱりぱり感が面白く美味しい焼きそばです。

B級グルメ感もあるけど美味しかった!

ごちそうさまでした。

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日本刀 さむらい刀剣博物館

横に長い2階建ての建物の真ん中にぽっかりと空いた入口。

工場のような雰囲気のその入口に車を入れた。

「本当にここで良いのか?」

さむらい刀剣博物館は、そんな感じで入るのにちょっと躊躇するような博物館です。

中も駐車場として整備されているわけではなく、雑多ばらん。

空いている隙間に車を停めてね、というスタイル。

奥には旧車が並んでいてそれはそれで面白そうなのだが、なんか自宅の倉庫を掃除するために中身をとりあえず全部外に出しています。

そんな雰囲気の駐車場?にちょっと気が引けてしまったが、気を取り直して建物へ入ってみる。

入口の窓口的な所は誰もいなくて「受付は 2階へ」との文字があった。

階段を上がると下駄箱がありそこからは一段高くなっていて土足禁止となっている。

髪の長い世が世なら素浪人風のお兄さんに(失礼)入場料を払うと中へと足を踏み入れる。

誰もいないのかと思ったら、意外と見学の人もいてじっくりと刀の並んだガラスケースを見ている。

時代別に並べられた刀剣の数々には、それぞれ説明が書いてあり刀の銘や由来などを知ることができるようだ。

この博物館は、公的なものではなく民間のもので集めて回ったものを展示してあるのだろう。

高校生くらいの女の子がじっくりと刀を見ている。

どうも常連のようで案内をしてくれた人とも話をして盛り上がっている。

展示室の一角で日本刀の体験をしていた。

子供づれのお父さんが「重い」と言いながら指示に従って刀を持っていた。

女の子は、そこで刀を前に正座をしている。

さっきまでの女子高生らしい感じが消え、真剣な眼差しだった。

剣道とかなにかやっているのかな?

ミィは、飽きてしまったのか「早く出よう」と、言ってる。

珍しいこともあるもんだと、思ったが、すでに一通り見終えていた。

「行こうか」

と、僕らは「さむらい刀剣博物館」を後にした。

なんか不思議な雰囲気の博物館だった。

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道の駅 しもつけ

トイレ休憩で道の駅しもつけに寄る。

国道4号線沿いのこの道の駅も広い。

宇都宮ロマンチック村ほどではないが広い駐車場にびっしりと止まった車。

大勢の人。

走り回る子供達。

フードコーナーや移動販売車で買ったグルメらしきものを食べる人々。

栃木の道の駅はでかい。

改めて思った。

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新生姜 岩下の新生姜ミュージアム

い〜わし〜たのぉ〜

しん・しょう・が

CMの音楽がずっと流れていて、

頭の中でループし始める。

岩下の新生姜ミュージアムは、新生姜をモチーフにしたテーマパークのようなところ。

新生姜の工場見学的なイメージで来てみると、全く別物。

キャラクターの「イワシカ」が館内ありとあらゆるところにいて、全てがピンク。

女の子が喜びそうな装飾が散りばめられていた。

ミィは大喜び。

楽しげに館内を回っている。

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い〜わし〜たのぉ〜

しん・しょう・が

今夜のおかずは岩下の新生姜かな?

気付けば、お土産コーナーで小袋入りの新生姜を手にしていた。


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熱帯夜 奈良渕316DANRANアウトドアフィールド

暑い。

気温は、体温を優に超えていた。

車外温度を示す数字は、40度になっている。

道路に置かれた温度計も 40度を示していた。

天気予報では40度を切る位の予報だったのに。

佐野市にある奈良渕316DANRANアウトドアフィールドに着いたのは夕方だったが、車外に出た途端熱気が体を包んだ。

街中にあるキャンプ場のサイトは、マンションの駐車場を抜けた小高くなった所にあった。

BBQコーナーに灯りが煌々と光っていたが、この日もサイトには僕らしかいない。

テントを設営し、夕飯を食べて、時間が過ぎても気温が下がる気配がない。

風もない暑い夜だった。

街の雑踏と、蛙の声、虫の鳴き声が混在して耳に入ってくる。

シャワーを浴びてテントに潜り込むが、シュラフは暑くて使えないのであみあみのインナーシュラフで寝る事にした。

それでも汗が止まらない。

「臭い!臭い!臭い!」

ミィが悲鳴をあげる。

衣類の洗濯はしているが、シュラフやシートにも汗の匂いが染み付いている。

消臭剤を撒いてみるけど、汗の匂いと、消臭剤の匂いが混ざって余計酷くなってる気がする。

僕も匂いでうんざりしてしまう。

我慢しながら眠りにつく。

匂いと、暑さに耐える熱帯夜だった_。

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36日目のDATA

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2024/11/05

ぐるっと日本を旅してみた Vol.35

2023年7月29日(土) 35日目

福島県からのルートをどうしようかと考えていました。

茨城県へ向かうか、栃木県へ向かうか?

この先の予定などを考えた末に栃木県へ入ることにした。

今日は、いよいよ関東に入ります。

 

まるごと西郷館

聖ヶ岩ふるさとの森キャンプ場からアップダウンを繰り返して山の中を進んでいく。

標高は徐々に下がっているようだ。

やがて、ドラッグストアなんかがある場所に出た。

西郷村だ。

道の駅のようなところがあって、そこに寄る事にした。

ポケふたがあるらしい。

広い駐車場に建物が一つ。

道の駅ではなく「まるごと西郷館」という物産館らしい。

中に入ると産直野菜や果物など地の物がたくさん並んでいた。

思いの外混んでいてにぎやかだった。

太陽が照りつけて徐々に暑さを増してくる。

今日も暑くなりそうだ。

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広すぎる道の駅 うつのみやロマンチック村

広い!

広すぎる!

それが道の駅うつのみやロマンチック村の第一印象だった。

西郷村から白河市へ抜けてから国道4号線を南下して栃木県に入った。

宇都宮市の手前で国道4号線をそれて市街地の外側を走った。

そこにあるのが道の駅うつのみやロマンチック村だ。

混み合う駐車場にどうにか車を停めて中へ入ってみる。

入り口で案内図を見ての感想が、広い!だった。

大きな公園になっていて、物産館やレストラン、奥の方には農園もあるようだ。

他に温泉、プール、宿泊設備まである。

ここだけで一日遊んでいられそうな施設になっている。

大谷石の展示場があるというので見に行ってみる事にする。

公園の中心にある大通りには、ミストシャワーが設置してあって炎天下の気温を少しは和らげてくれていて、子供達が大喜びでシャワーの下を走り回っている。

多目的体験ドームローズハットという施設に大谷石ギャラリー「無事カエル館」があるらしい。

巨大な温室のような建物がローズハットだった。

しかし、外にはアンテナが立っていたりして雰囲気がおかしい。

中に入ると様々な無線機が置いてあり何人かの人がマイクに向かって喋っている。

アマチュア無線のクラブがホールを占拠していたのだ。

興味はあるので見て回ったり、中古の無線機を販売しているブースを覗いてみたが、肝心の大谷石のギャラリーには入れず、残念でした。

面白そうだったのになぁ。

この後、大谷石を見にいくつもりなのでその場をあとにした。

そういえばアマチュア無線の免許が切れて何年も経つなぁ。

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地下空洞 大谷資料館

垂直に切り取られた巨石。

その中をアリの行列のように進んでいた。

鍾乳洞や洞窟とは違い、人工的に作られたその地下空間は巨大だった。

大谷石を切り出した跡は、大谷資料館として一般公開されている。

この空間でコンサートなどのイベントを行うこともあるという。

入り組んだこの空間は、どんな音色を聴かせてくれるおだろう?

映画の撮影にも使われているらしく、「翔んで埼玉」などの映画の撮影風景の写真が展示してあった。

雰囲気は秘密基地。

怪人が出てきそうな感じがある。

外につながっている空間もあり、注ぎ込む光が幻想的だった。

見学を終えて狭い階段を登っていく。

徐々に体感温度が上がっていくのがわかる。

またあの暑さが戻ってくるのか。

もう少し、この涼しい空間に留まっていたかった。

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宇都宮餃子 香蘭

栃木県庁の近くでお昼を食べる事にした。

路地を入ったところの餃子の店 香蘭さんへ。

奥に細長い店内はカウンターとテーブルが4つ。

テーブル席についてメニューを見てびっくり。

餃子しかない。 さすが。

焼き餃子と水餃子を注文し、出てきたものを口に頬張る。

うまい。

プリプリの皮と肉汁たっぷりの具。

焼き餃子もうまいが、水餃子もツルッとしていて美味しい。

専門店の味を堪能しました。

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9都道府県庁目 栃木県庁

9都道府県庁目 栃木県庁へ。

香蘭から大通りに出たところに「おいでよ!とちぎ館」という物産館があったので寄ってみた。

ミィは、とちまるくん やら さのまるくん やらキャラクターを見つけては喜んでいる。

店内や、観光パンフレットをチラ見して外へ出た。

照り返しが強い。

涼しい店内から外へ出ると気温差にやられそうだ。

木陰を探しながら大通りを歩くと目の前に栃木県庁が立っている。

鉄筋15階建ての庁舎は、その周囲にも別館があるようだ。

正面はちょっとした広場になっている。

そして、暑い。

庁舎前の広場は日陰になるようなものが何もなく、直射日光が照り付けている。

土曜日なので人影もない。

写真を撮った僕らは急いで車に戻った。

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道の駅たかねざわ元気あっぷ村

宇都宮市街地から郊外へと走ると田畑が多くなってきた。

田畑の中を走る道を進み、少し小高くなった坂を上がったところに道の駅たかねざわ元気あっぷ村があった。

温泉に入りにきたのだが、週末なので混雑している。

イベントもやっているようで人が集まっている場所もあった。

その先にはグランピング設備もある。

一見お城のような外観の温泉施設は、吹き抜けの広いホールのようなところがあり多くの人がくつろいでいた。

風呂上がりにホールでのんびりとする。

大体僕の方が先にあがりミィを待つ事になる。

思いっきり体を伸ばして、寝転んでみたくもなるが、このホールでは無理だった。

冷たいジュースを飲んでいるとミィが戻ってきた。

土産物コーナーや、道の駅の売店をチラ見しながら車に戻り、キャンプ場へ向かう事にした。

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地震 フォレストパーク おいらの森キャンプ場

「揺れてる!」

「うん、地震だね」

「なんでそんなに落ち着いてられるの!」

茨城県で震度3の地震が発生した。

農道を外れて森の中へ入っていくダートを曲がった先にフォレストパークおいらの森キャンプ場があった。

車を停めるとヤギがこっちを見てメー、と鳴いた。

「受付」と書かれた札が駐車場の脇に置いてあるだけで人の気配がしない。

奥には大きなキャンピングカーが置いてあるがそこにも人の気配がしない。

電話をしてみると「今、行きます」とのこと。

しばらく待つと森の奥から作業着の人が現れた。

このキャンプ場は、森を切り開いてコツコツと手作りで造っているようで、まだまだ発展途上だった。

「水道はありますが、排水がまだで・・・」

そんなキャンプ場。

その分、静かでゆっくりできそうで良かった。

テントを設営して、一旦買い物に出かける。

戻ってくる頃には森の中のサイトは薄暗くなっていた。

食事を終えてノンビリしている時だった。

身体がちょっとフワッとして揺れた。

「揺れてる!」

ミィが声を上げた。

近くのサイトも少しだけ声が上がった。

「うん、地震だね」

「なんでそんなに落ち着いてられるの!」

ミィは、なんか動揺しているようだったが、

周囲のテントからも「揺れたねぇ〜」と、笑い声混じりの声が聞こえる。

そんな大した事はなかったのだけど。

茨城県で震度3。

被害も出ないくらいの地震だった。

すぐに静寂が戻ってきた。

不安そうにしていたミィも落ち着いている。

大きな地震でなくて良かった。

ほっとしながらこの日は夜を過ごした。

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35日目のDATA

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2023/07/29(土)

天候:晴れ 最低 24.8℃/最高 36.0℃

福島県白河市〜栃木県那須烏山市

走行距離:146.0km

総走行距離:5598.0km



 

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