ぐるっと日本を旅してみた Vol.32
石巻市周辺には石ノ森章太郎に関する場所がある。
石ノ森章太郎のマンガを中心に、様々なマンガについても紹介もしている。
その場所へ訪れるだけで楽しい気分になる事ができる。
反面、東日本大震災の震災遺構も多数ある。
特に悲劇が起きた小学校がある。
今日は、1日でその両方を回り、陰陽両方の気持ちが入り交じった1日となった。
登米市は、漫画家 石ノ森章太郎の出身地である。
石ノ森章太郎ふるさと記念館という資料館があり作品に触れたり、人物を知る事ができる。
一見すると作り酒屋か味噌蔵のような建物の前にはサイボーグ009が立っている。
中に入ると、フィギュアがあったり、ジオラマがあったり、原画があったりと石ノ森翔太郎が生み出したキャラクター達で埋め尽くされている。
初期の作品から仮面ライダー、009などのよく見た作品まで展示されていて見て回るだけで楽しくなってくる。
ふるさと記念館の近くには生家もあり、子供の頃の様子を知る事ができる。
一歩入ると土間になっていて、ガイドの人が待機していた。
そのガイドの人が石ノ森章太郎の話をしてくれるので楽しかった。
2階へ上がると子供時代の部屋があり、当時使っていた机や椅子が置いてある。
ここであの偉大な漫画家のベースが作られたんだな。
石ノ森章太郎ふるさと記念館と合わせて見るとよりいっそう石ノ森章太郎に触れることができた気がする。
川沿いの道を海に向かって進むと、山陰にそれが見えてくる。
廃校となった小学校の校舎。
よく見ると、窓は割れ、壁は無くなり、室内が見えている。
シーンと静まり返ったその場に長居はできなかった。
自然と涙が流れてくる。
震災遺構 大川小学校。
多くの小学生と教師がここで津波の犠牲となった場所。
3.11に何が起きたのか。
ニュースなどで知り得た事だけでも胸がいっぱいになってくる。
こんなにも山が近かったのか。
あそこに登る事ができていたら、もしかして・・・・・。
涙が止まらない。
ただ、ただ、冥福を祈るしかできなかった。
石ノ森章太郎ふるさと記念館ともう一つ、石ノ森章太郎に関するミュージアムがある。
それが石巻市の石ノ森萬画館だ。
川の中洲に造られた建物は丸みを帯びたどこか宇宙船のような形をしている。
ここも仮面ライダーやサイボーグ009をはじめとする石ノ森章太郎の作品を様々な角度で展示してある。
萬画館を訪れた理由は、何度か来ても楽しいという事もあるが、特別展示で超時空要塞マクロス展をやっていたからというのもある。
展示コーナーへ入った途端テンションは上がり、足は止まった。
初代マクロスを見てハマった僕と、マクロスフロンティアから見始めたミィ。
世代を超えて延々と続いてるシリーズというのがすごい。
マクロスの各シリーズの紹介や、登場人物、登場メカの説明に食い入るように見てしまった。
特にマクロスがトランスフォーメーションで変形するシーンを再現したブースは、何度繰り返し見ただろう。
それくらい見応えのあるコーナーだった。
他にもバルキリーが変形する様子を模型で連続して見せていたり、
マクロスの世界観が満載の展示だった。
僕らは閉館までここにいてもいいんじゃないか?ってくらいマクロスの世界にどっぷりとハマっていた。
午前中は、石ノ森章太郎ふるさと記念館、午後からは石ノ森萬画館と石ノ森章太郎をメインにマンガ、アニメにどっぷりとハマった1日でした。
おかげで、昼飯を食べ損ねていたけど、それすら気にならない程でした。
石巻市の市街地は、古い建物がところどころにあって趣がある。
石造りの建物は大震災にも耐えて当時の面影を伝えてくれている。
銀行だったり百貨店だったりという当時の目的とは変わり、市民ホールの様になっているところもある。
旧観慶丸商店は、元々百貨店として建てられた建物で外壁がタイルで覆われたキレイな建物です。
中に入るとその造形に驚かされる。
さぞかし賑わった百貨店だったのだろう。
一旦車に戻り、石巻駅へと行ってみた。
市内には石ノ森章太郎にちなんだ物がたくさんあり、JRもマンガッタンというキャラクターを描いた車両を走らせている。
そして交番。
石巻駅前交番には「ロボット刑事K」描かれている。
警察もこういうことに乗るんだね。
ちょっと感心してしまった。
仙台市へは、年末に光のページェントというイベントを見に来ていた。
コロナ禍になるまではほぼ毎年。
しかし、夏の仙台に来たのは随分久しぶりだった。
冬の仙台とは雰囲気も違う気がする。
ホテルに荷物を置いて街へと繰り出した。
仙台にもポケふたがあるというのでまずは探しに行く。
市の中心部からは少し離れたところだが、ホテルからは歩いて行けるところだったので歩いて行く。
目当てのポケふたを見つけてミィは嬉しそうだった。
その近くで「牛たん利久」を見つけてそこへ牛たんを食べに行くことにする。
仙台へ来ると1食は牛たんを食べている。
店内へ入り、テーブル席に案内された。
牛たん定食を注文し楽しみに待っていると、隣の席から話し声が聞こえてきた。
仕事終わりのグループらしくしばらくは仕事の話だったのだが、やがてサッカーの話に変わる。
グループの中の女性がサッカーのサポーターらしく試合を見に行った話をしている。
「・・・そういえば、ワールドカップも行ったんでしょ」
その女性はカタールのワールドカップへ行ったらしくその話をしている。
「1人で行ったんだよね。よく行ったねぇ」と、男性が感心する。
ん?待てよ。
この話、昨年末の光のページェントを見にきた時にも聞いた気がする。
その時も同じ利休の同じ席に座り牛たんを食べていた。
隣からは全く同じサッカーワールドカップの話。
まさにデジャブーだった。
多分同じ人と全く同じシチュエーションで席に座ったんだろうな。
こんな事ってあるんだ。
と、驚いた。
肝心の牛たんは相変わらず美味しかった。
塩胡椒の効いた牛たんを食べ、生ビールを飲み、麦飯をいただく。
至福のひとときでした。
美味しかった!
ごちそうさまでした。
2023/07/23(日)
天候:晴れ 最低 23.2℃/最高 27.0℃
宮城県登米市〜宮城県仙台市
走行距離:137.3km
総走行距離:5153.3km
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