ぐるっと日本を旅してみた Vol.22
ラジオを聞いていたら衝撃的な道路情報が流れてきた。
「道央道は、路上に熊が目撃された為通行止めとなっています」
熊!
熊が目撃されて通行止め!
高速道路の通行止めでこの理由は初めて聞いた。
さすが、北海道!
この通行止めは、ほぼ一日解除されることは無かった。
ビックリ!
「熊、売ってない!」
北海道のお土産で有名な木彫の熊。
四つん這いで鮭を咥えている熊。
自宅にもあった気がする。
八雲町にその木彫の熊の資料館がある。
もちろん館内には大きい物から小さい物まで様々な熊が展示されている。
驚いたのは、その表情にも様々なものがあると言うこと。
鮭を咥えているもののほかに、立ち上がって吠えているもの、子熊を抱いているもの、
ユーモラスな格好をしているものなどこんなにも表情の違うものがあるのかとびっくりした。
名人と呼ばれる人の熊。
荒削りな熊。
繊細な熊。
逆立ちしてる熊。
スキーをしてる熊。
腹筋している熊。
そして、鮭に噛まれている熊。
木彫の熊発祥地の八雲町には様々な熊が集まっていた。
「熊、売ってない!
木彫の熊、売ってないよ!」
この資料館には売店がなかった。
何故か木彫の熊を買う気だったらしいミィが驚いた声を上げる。
その後、道内で寄ったどの土産物屋でも木彫りの熊は見かけなかった。
真剣に探していなかったってのもあるかもしれないが。
昔程置いていないのかな?
木彫りの熊。
JR森駅まで来ました。
森駅と言えば名物駅弁「いかめし」
列車旅では無いけど、駅弁を買いに来ました。
森駅前の柴田商店さんは、なんか雑貨屋みたいな雰囲気。
店内に入るとガラスショーケースの上に「いかめし」が鎮座している。
スーパーの駅弁フェアみたいなので良く売ってるけど食べたことは無かった。
意外と小さいパッケージなんですね。
道の駅 YOU遊もり へ移動してベンチで頂きます。
プリプリのイカにギッシリ詰まった味のしみたもち米。
美味しい!
イカの歯ごたえと、もち米の歯ごたえが良い感じ。
あっという間に食べちゃうなぁ。
美味しかった。
ごちそうさまでした。
大沼公園に着いた。
JRの駅があって、そこを発着する特急列車を見るだけでテンションが上がっていた。
広い駐車場に車を止めると「大沼だんご」ののぼりが目につく。
どうやら大沼の名物らしいので食べてみる事にした。
元祖大沼だんご 沼の家さんに寄ってみる。
大沼だんごはパッケージが真ん中で仕切られていて醤油だんごと胡麻だんごがそれぞれ詰めてある。
串が別添えになっているのでだんごを刺して食べるスタイルだ。
大沼だんごを買って、公園内のベンチで食べる事にする。
柔らかめのだんごと醤油ダレが絡んで美味しい。
持ってきたお茶を飲みながら、景色を眺めらながら食べる大沼だんごは格別美味しい。
胡麻も胡麻の香りが鼻を抜けてくる。
甘さもちょうど良い。
美味しいお団子でした。
ごちそうさまでした。
大沼湖畔で駒ヶ岳を眺めていた。
雨は止んでいた。
裾野から中腹まではキレイに山が見えるのだが、雲が頂上付近を隠している。
風があるので雲の流れが速い。
あわよくば雲が切れて頂上までくっきり見えないかな?
周りに居る何人かも同じ事を考えて、湖岸で山を眺めている。
大沼と駒ヶ岳の写真を撮りたいのだ。
さぁと雲が流れて、もう少しで晴れそうな気がする。
カメラを構えるが、次の雲がやってきて頂上を覆ってしまう。
そのわずかな隙をぬって写真を撮る。
どうにか頂上までの写真を撮ることができて満足する。
天候は良くなかったが、それでも駒ヶ岳の写真を撮ることができた。
歴史に詳しかったなら分かっていた事なのでしょうが。
五稜郭を目指して車を進めようとしてGoogleマップを見ていると
「四稜郭」という文字が目に入ってきた。
「五」ではなく「四」。
なんだそれは?と、気になったので行ってみた。
緩やかな傾斜地にそれはあった。
土塁が積み上げられていて城跡のようにも見える。
戊辰戦争で新政府軍の攻撃から函館を守るために作られた陣地で、数日間で急ごしらえされたものだという。
ただし、四稜郭に入った守備隊は、新政府軍の攻撃を防ぎきれ無いと判断し1日で五稜郭へ撤退したそうです。
このような史跡が残っていると言うのは歴史の1ページに刻まれている場所なんだなと思った。
五稜郭は、歴史の教科書に載っている戊辰戦争終結の地。
江戸時代が終わり、明治時代に移り変わるポイントというくらいの知識しかない。
今まで五稜郭は函館の城跡だろうと思っていた。
得意な形をした城だと。
ところが来てみてその歴史を見てみると江戸末期に作られたこと。
日米和親条約により函館の開港が決まり、外国との交易が始まることになった。
その為幕府は、外国との交渉、蝦夷地防衛のための奉行所を置くことにした。
それが五稜郭だ。
自分が描いていたイメージとは全く違うものでびっくりした。
・・・歴史をあまり勉強しなかったって事でしょうか?
その建物を再建した箱館奉行所に行ってみる。
かなり大きな建物で中はいくつもの部屋で区切られていてそれぞれ箱館奉行所の歴史や、戊辰戦争の記録等が展示してある。
五稜郭の堀の外側にはタワーが立っていた。
五稜郭タワーだ。
中に入るとお土産売り場があり新撰組のグッズなんかが売られている。
展望フロアからは五稜郭を見下ろすことができて名前の由来となっている五芒星型の様子がよくわかる。
土方歳三と写真を撮ることもできる。
堀沿いには桜も植えられている。
春先はキレイなんだろうなぁ。
函館では、湯の川温泉にある大黒屋旅館に泊まった。
ちょうど修学旅行シーズンで、この旅館にも中学生が泊まっているようだった。
「大浴場は修学旅行生が入っている時間帯は利用できません。
その時間以外でご利用ください。」
素泊まりだったので、食事の時間がかち合うようなことはなかったがロビーで集合して出かける準備をしているのは見かけた。
皆先生の注意よりも友達と何を見て回るかを話す方に夢中なようだ。
僕らは、部屋に荷物を置くとその賑やかな場所からは一旦出て、函館市電の停留所へ向かった。
人人人・・・。
それが函館山の印象だった。
始発の湯の川から路面電車に乗って函館山へ向かった。
電車はガタゴトと市内を横断するように走っていく。
徐々に観光客でいっぱいになってきたが、僕らは始発駅で乗ったので座ることができた。
十字街という停留所で降りる。
ここからロープウェイ乗り場まで歩くのだが地図を見る必要はなかった。
電車を降りたほとんどの人が同じ目的で歩いていたので、人波に任せて歩けばよかった。
函館山へ向かう坂道を登っていくとやがてロープウェイ乗り場が見えてきた。
山の上の方へロープウェイが登っていく。
車内はかなり混み合っているようだ。
乗り場も人でごった返していた。
チケットを買って列に並ぶがなかなか前へ進まない。
30分程してようやくロープウェイに乗り山頂へ向かう。
すでに日は暮れていて眼下に夜景が見える。
函館山へ夜景を見にきたのだ。
頂上はさらにすごい事になっている。
人人人・・・・。
夜景スポットの屋上へ出てみるが、人混みでゆっくりみることもできない。
カメラを持った手を上に伸ばして何枚か写真を撮ってみる。
誰もがスマホやカメラを抱えて写真を撮っている。
少しでもよく写る様に人の隙間に潜り込みポーズを撮っている。
目の前に広がる夜景は、半島のような函館の街の輪郭をキレイに形作っていた。
「お腹すいたね」
ここで夕飯を食べようと思っていたが、レストランは混み合っていて入れそうにない。
「もう降りようか」
人混みに少しうんざりして(自分もその一員だけれど)山を降りる事にした。
すでに午後9時近くなっていたこともあり、十字街の停留所に向かう道には食事のできそうな店は開いていなかった。
函館駅の近くで電車を降りようかとも思ったが、帰りが遅くなりそうだったので湯の川までいく事にする。
結局、旅館の近くのコンビニで弁当を買ってその日の夕食にしたのだった。
食後に温泉に浸かりに行く。
修学旅行生はもう部屋に入っているのだろう。
大浴場を独り占めして手足を伸ばしてお風呂に入れるのが何より嬉しかった。
函館山ロープウェイ 夜景を撮ってるのか?人混みを撮って居るのか?
2023/07/13(木)
天候:晴れ 最低 23.3℃/最高 20.2℃
北海道虻田郡豊浦町〜北海道函館市
走行距離:143.3km
総走行距離:3879.2km
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