2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« 2024年7月 | トップページ | 2024年9月 »

2024年8月の6件の投稿

2024/08/28

ぐるっと日本を旅してみた Vol.22

2023年7月13日(木) 22日目

ラジオを聞いていたら衝撃的な道路情報が流れてきた。

「道央道は、路上に熊が目撃された為通行止めとなっています」

熊!

熊が目撃されて通行止め!

高速道路の通行止めでこの理由は初めて聞いた。

さすが、北海道!

この通行止めは、ほぼ一日解除されることは無かった。

ビックリ!

 

木彫り熊資料館

「熊、売ってない!」

北海道のお土産で有名な木彫の熊。

四つん這いで鮭を咥えている熊。

自宅にもあった気がする。

八雲町にその木彫の熊の資料館がある。

もちろん館内には大きい物から小さい物まで様々な熊が展示されている。

驚いたのは、その表情にも様々なものがあると言うこと。

鮭を咥えているもののほかに、立ち上がって吠えているもの、子熊を抱いているもの、

ユーモラスな格好をしているものなどこんなにも表情の違うものがあるのかとびっくりした。

名人と呼ばれる人の熊。

荒削りな熊。

繊細な熊。

逆立ちしてる熊。

スキーをしてる熊。

腹筋している熊。

そして、鮭に噛まれている熊。

木彫の熊発祥地の八雲町には様々な熊が集まっていた。

 

「熊、売ってない!

木彫の熊、売ってないよ!」

この資料館には売店がなかった。

何故か木彫の熊を買う気だったらしいミィが驚いた声を上げる。

その後、道内で寄ったどの土産物屋でも木彫りの熊は見かけなかった。

真剣に探していなかったってのもあるかもしれないが。

昔程置いていないのかな?

木彫りの熊。

Img_0079 Img_0080Img_0081
Img_0082 Img_0091 Img_0090

 

名物駅弁いかめし 森駅

JR森駅まで来ました。

森駅と言えば名物駅弁「いかめし」

列車旅では無いけど、駅弁を買いに来ました。

森駅前の柴田商店さんは、なんか雑貨屋みたいな雰囲気。

店内に入るとガラスショーケースの上に「いかめし」が鎮座している。

スーパーの駅弁フェアみたいなので良く売ってるけど食べたことは無かった。

意外と小さいパッケージなんですね。

道の駅 YOU遊もり へ移動してベンチで頂きます。

プリプリのイカにギッシリ詰まった味のしみたもち米。

美味しい!

イカの歯ごたえと、もち米の歯ごたえが良い感じ。

あっという間に食べちゃうなぁ。

美味しかった。

ごちそうさまでした。

Img_0092 Img_0093
JR森駅       柴田商店

Img_0094 Img_0096
森駅名物駅弁 いかめし

 

元祖大沼だんご 沼の家

大沼公園に着いた。

JRの駅があって、そこを発着する特急列車を見るだけでテンションが上がっていた。

広い駐車場に車を止めると「大沼だんご」ののぼりが目につく。

どうやら大沼の名物らしいので食べてみる事にした。

元祖大沼だんご 沼の家さんに寄ってみる。

大沼だんごはパッケージが真ん中で仕切られていて醤油だんごと胡麻だんごがそれぞれ詰めてある。

串が別添えになっているのでだんごを刺して食べるスタイルだ。

大沼だんごを買って、公園内のベンチで食べる事にする。

柔らかめのだんごと醤油ダレが絡んで美味しい。

持ってきたお茶を飲みながら、景色を眺めらながら食べる大沼だんごは格別美味しい。

胡麻も胡麻の香りが鼻を抜けてくる。

甘さもちょうど良い。

美味しいお団子でした。

ごちそうさまでした。

Img_0115 Img_0121 Img_0120a

 

大沼公園 駒ヶ岳

大沼湖畔で駒ヶ岳を眺めていた。

雨は止んでいた。

裾野から中腹まではキレイに山が見えるのだが、雲が頂上付近を隠している。

風があるので雲の流れが速い。

あわよくば雲が切れて頂上までくっきり見えないかな?

周りに居る何人かも同じ事を考えて、湖岸で山を眺めている。

大沼と駒ヶ岳の写真を撮りたいのだ。

さぁと雲が流れて、もう少しで晴れそうな気がする。

カメラを構えるが、次の雲がやってきて頂上を覆ってしまう。

そのわずかな隙をぬって写真を撮る。

どうにか頂上までの写真を撮ることができて満足する。

天候は良くなかったが、それでも駒ヶ岳の写真を撮ることができた。

Img_0116 Img_0119 Img_0123

 

四稜郭

歴史に詳しかったなら分かっていた事なのでしょうが。

五稜郭を目指して車を進めようとしてGoogleマップを見ていると

「四稜郭」という文字が目に入ってきた。

「五」ではなく「四」。

なんだそれは?と、気になったので行ってみた。

緩やかな傾斜地にそれはあった。

土塁が積み上げられていて城跡のようにも見える。

戊辰戦争で新政府軍の攻撃から函館を守るために作られた陣地で、数日間で急ごしらえされたものだという。

ただし、四稜郭に入った守備隊は、新政府軍の攻撃を防ぎきれ無いと判断し1日で五稜郭へ撤退したそうです。

このような史跡が残っていると言うのは歴史の1ページに刻まれている場所なんだなと思った。

Img_0129 Img_0130 Img_0135

 

五稜郭

五稜郭は、歴史の教科書に載っている戊辰戦争終結の地。

江戸時代が終わり、明治時代に移り変わるポイントというくらいの知識しかない。

今まで五稜郭は函館の城跡だろうと思っていた。

得意な形をした城だと。

ところが来てみてその歴史を見てみると江戸末期に作られたこと。

日米和親条約により函館の開港が決まり、外国との交易が始まることになった。

その為幕府は、外国との交渉、蝦夷地防衛のための奉行所を置くことにした。

それが五稜郭だ。

自分が描いていたイメージとは全く違うものでびっくりした。

・・・歴史をあまり勉強しなかったって事でしょうか?

その建物を再建した箱館奉行所に行ってみる。

かなり大きな建物で中はいくつもの部屋で区切られていてそれぞれ箱館奉行所の歴史や、戊辰戦争の記録等が展示してある。

五稜郭の堀の外側にはタワーが立っていた。

五稜郭タワーだ。

中に入るとお土産売り場があり新撰組のグッズなんかが売られている。

展望フロアからは五稜郭を見下ろすことができて名前の由来となっている五芒星型の様子がよくわかる。

土方歳三と写真を撮ることもできる。

堀沿いには桜も植えられている。

春先はキレイなんだろうなぁ。

Img_0139 Img_0141
五稜郭       箱館奉行所

Img_0145 Img_0147 Img_0150
五稜郭タワーを見上げる五稜郭を見下ろす     土方さん

 

湯の川温泉 大黒屋旅館

函館では、湯の川温泉にある大黒屋旅館に泊まった。

ちょうど修学旅行シーズンで、この旅館にも中学生が泊まっているようだった。

「大浴場は修学旅行生が入っている時間帯は利用できません。

その時間以外でご利用ください。」

素泊まりだったので、食事の時間がかち合うようなことはなかったがロビーで集合して出かける準備をしているのは見かけた。

皆先生の注意よりも友達と何を見て回るかを話す方に夢中なようだ。

僕らは、部屋に荷物を置くとその賑やかな場所からは一旦出て、函館市電の停留所へ向かった。

Img_0181 Img_0153 Img_0154
大黒屋旅館           函館市電に乗る

 

100万ドルの夜景 函館山

人人人・・・。

それが函館山の印象だった。

 

始発の湯の川から路面電車に乗って函館山へ向かった。

電車はガタゴトと市内を横断するように走っていく。

徐々に観光客でいっぱいになってきたが、僕らは始発駅で乗ったので座ることができた。

十字街という停留所で降りる。

ここからロープウェイ乗り場まで歩くのだが地図を見る必要はなかった。

電車を降りたほとんどの人が同じ目的で歩いていたので、人波に任せて歩けばよかった。

函館山へ向かう坂道を登っていくとやがてロープウェイ乗り場が見えてきた。

山の上の方へロープウェイが登っていく。

車内はかなり混み合っているようだ。

乗り場も人でごった返していた。

チケットを買って列に並ぶがなかなか前へ進まない。

30分程してようやくロープウェイに乗り山頂へ向かう。

すでに日は暮れていて眼下に夜景が見える。

函館山へ夜景を見にきたのだ。

頂上はさらにすごい事になっている。

人人人・・・・。

夜景スポットの屋上へ出てみるが、人混みでゆっくりみることもできない。

カメラを持った手を上に伸ばして何枚か写真を撮ってみる。

誰もがスマホやカメラを抱えて写真を撮っている。

少しでもよく写る様に人の隙間に潜り込みポーズを撮っている。

目の前に広がる夜景は、半島のような函館の街の輪郭をキレイに形作っていた。

「お腹すいたね」

ここで夕飯を食べようと思っていたが、レストランは混み合っていて入れそうにない。

「もう降りようか」

人混みに少しうんざりして(自分もその一員だけれど)山を降りる事にした。

すでに午後9時近くなっていたこともあり、十字街の停留所に向かう道には食事のできそうな店は開いていなかった。

函館駅の近くで電車を降りようかとも思ったが、帰りが遅くなりそうだったので湯の川までいく事にする。

結局、旅館の近くのコンビニで弁当を買ってその日の夕食にしたのだった。

食後に温泉に浸かりに行く。

修学旅行生はもう部屋に入っているのだろう。

大浴場を独り占めして手足を伸ばしてお風呂に入れるのが何より嬉しかった。

Img_0157 Img_0161 Img_0165
函館山ロープウェイ  夜景を撮ってるのか?人混みを撮って居るのか?

 

22日目のDATA

Img_0180
22日目のルート

2023/07/13(木)

天候:晴れ 最低 23.3℃/最高 20.2℃

北海道虻田郡豊浦町〜北海道函館市

走行距離:143.3km

総走行距離:3879.2km



2024/08/22

ぐるっと日本を旅してみた Vol.21

2023年7月12日(水) 21日目

車での移動がほぼメインの旅だった。

特に北海道は移動距離が長い。

移動時間も長い。

そんな車内でやることと言えば、音楽を聴くことくらいかと思った。

ただ、それ以外にも地元のラジオを聞いてみようと思っていた。

北海道では、STVを聞いていた。

中でも良く聞いたのが「工藤じゅんきの十人十色」

平日10時からお昼頃までの番組でほぼ毎日聞いていた。

「じゅうにん・といろ!」というタイトルコールが耳について、暇さえあれば真似ていた。(北海道以外でも)

あとは、音楽聴きながらミィとよく話をしていた。

くだらない話をして、よく笑った。

楽しく、笑える旅って良いね。

 

ウポポイ 民族共生象徴空間

昨夜からの雨は、朝になって一旦止んだようだが、時折小雨が降ったり止んだりしていた。

札幌から山道を走り1時間ほどで支笏湖が見えてきた。

道央〜道東〜道北〜道央とぐるっと回って戻ってきた。

支笏湖から更に進み日本海側へ抜ける。

今日の目的地は白老町の「ウポポイ民族共生象徴空間」だ。

アイヌ文化を伝える施設になる。

北海道開拓の村とは相対するような場所。

開拓の村は北海道へ渡ってきた和人の記録。

ここは、先住民族アイヌの記録。

広大な土地の中に幾つか建物があり、その中の一つ、巨大な体育館のような建物が国立アイヌ民族博物館だ。

アイヌの歴史、文化については「ゴールデンカムイ」でしかみた事無い自分にとっては初めて触れるアイヌ文化だったので、興味津々で見ることはできた。

アイヌ語で語られ、綴られた展示は見応えがあった。

アイヌの文化に少しは触れることができたのかな?

Img_0015 Img_0025 Img_0027

Img_0032 Img_0033 Img_0036

 

だぶだぶ餃子 中華食堂杏

「だぶだぶ餃子」

そんな看板を見つけたのは、ウポポイから出てお昼をどこで食べようかと探している時だった。

「だぶだぶの肉汁をすすりたくなる餃子」

と、いうのが気になって気になってしょうがなかったので、中華食堂杏 さんでお昼を食べることにした。

あんかけ焼きそばと、せっかくだからと餃子定食を注文する。

丸くて可愛らしい餃子がやってくる。

噛むと飛び出る熱い肉汁。

お前は小籠包か!

そう言いたくなる。

看板メニューらしく美味しい餃子だ。

あんかけ焼きそばも美味しかった。

美味しい食事を見つけると、嬉しくなる。

ごちそうさまでした。

Img_0038 Img_0045

Img_0043 Img_0044 Img_0042

 

豊浦町森林公園キャンプ場

雨は、降り続いていた。

行くあてもなく、ただ車を走らせているだけ。

そんな雰囲気だった。

今日の宿が決まらない。

手頃なキャンプ場が見つからない。

雨が降っている事もあり、途中登別だとか地球岬だとか観光地はあるのだが、

寄りもせずに車を進めていく。

やっとキャンプ場予約サイトでキャンプ場を見つけ予約する。

豊浦町森林公園キャンプ場 料金は500円。

ほっとして、スーパーで買い物をしてキャンプ場へ向かおうとした時、チェックイン時間が目に入った。

すでに終了間際だが、ここから1時間弱はかかりそうな気がする。

キャンセルも覚悟して電話してみる。

「あぁ、もうお金払ったんでしょう。 良いですよ。

受付は帰っちゃいますが、テント立ててください。」

どうやってキャンセルするのか?と思っていたが意外にのんびりとした返答が返ってきた。

雨は、降り続いていた。

濡れながらテントとタープをどうにか立てる。

遅くなったのですぐに夕飯にしたいのだが。

炊事場は占領されていた。

大学生くらいの男性が4、5人、炊事場でバーベキューをしていて盛り上がっている。

彼らはバンガローに泊まっているようだが雨を避けて屋根のある炊事場で楽しんでいた。

他にもバンガローに1組いるくらいでテント泊は僕らだけ。

ミィが嫌がるので炊事場とトイレはサイトから離れた別の場所を使う事にした。

雨は止みそうになかった。

時折、公園の脇を走るJRの貨物列車がガタゴトと音を立てているのが聞こえる。

野生動物対策で、ゴミや食料品は車の中に入れてから眠りについた。

Img_0057 Img_0055
どしゃぶりの雨の中、どうにか設営

Img_0065
次の日は久しぶりに晴れた!

 

21日目のDATA

Img_0058

2023/07/12(水)

天候:晴れ 最低 19.8℃/最高 21.9℃

北海道札幌市〜北海道虻田郡豊浦町

走行距離:176.4km

総走行距離:3736.2km



2024/08/20

ぐるっと日本を旅してみた Vol.20

2023年7月11日(火) 20日目

札幌市は大都市だった。

半日や1日で回りきれない。

そもそも見に行こうとした施設だけでも半日はかかりそうだった。

急遽2泊して正解だったが、それでもまだまだ回り切れていない。

今日一日、時間が許す限り、楽しんで行くことにします。

 

北海道開拓の村

「開拓村へ行こう」

ミィが言う。

ノーチェックだったのだが、調べてみると北海道の歴史や文化を体感するには良さそうな場所だった。

そして広大でちょっと寄るというわけにはいかない気がした。

それもあって札幌では2泊している。

一歩「開拓の村」の中に入るとそこには一つの町があった。

広い大通りの両側に役所、旅館、警察署、屋敷など明治頃の建物が並んでいる。

その奥には、ニシン屋敷、番屋が並びニシン漁の最盛期の頃を再現している。

大通りには馬車鉄道が走っているのだが、この日は目にすることはできなかった。

数日前に馬車のブレーキが故障して暴走して車庫にぶつかったらしい。

当面、運行は休止しているとか。

そんな通りを奥まで歩いて行く。

ニシン番屋は一番奥の区画にあった。

大きな建物の窓に沿って畳が敷いてあり、その畳一畳が1人の居住空間だったとか。

その上もロフトのようになっていて同じように人が寝起きしていた。

何十人もの人達が出稼ぎでやってきてニシン漁をしていた事が分かる。

後に映画「ゴールデンカムイ」を見た時、この日の記憶が蘇ってきた。

通りだったり建物だったり、どこかで見たような風景だったのだ。

あれだけの映像を撮るにはこの開拓の村が最適だったんだろうな。

現地と映画で2度楽しめた北海道開拓の村でした。

Img_9881 Img_9882 Img_9884

 

スープカレー カレーのふらのや

泊まったホテルにコインランドリーが無かったので洗濯物を持って「開拓の村」へ出かけていた。

見学の後、近くのコインランドリーに洗濯物を放り込んで終わるまでの間お昼ご飯を食べる事にした。

札幌で食べたいものの1つがスープカレーだった。

コインランドリーの近くを探すと「カレーのふらのや」というお店があった。

ログハウス調のお店に入るとテーブル席に案内された。

カレーは、

スープかルー

スープの種類

辛さ

ライスの量

それにトッピングと、自分好みにいろいろ組合せができるようだ。

僕らは、

やわらか骨付きチキンのスープカレーと、

合鴨の肉団子のスープカレーを頼む。

ラッシーも頼んでみた。

スプーンで外せるくらいホロホロと柔らかい鳥肉をカレーと一緒にターメリックライスにかけていただく。

スープカレーは、ご飯にかけるのが正しいのか?ご飯を浸すのが正しいのか?ちょっと気になる。

しっかり香辛料の効いた美味しいカレーでした。

もしも、今度来る事があったらルーカレーも食べてみたいな。

ごちそうさまでした。

Img_9885 Img_9887 Img_9895

Img_9888 Img_9891 Img_9890

 

5都道府県庁目 北海道庁

午前中の観光を終えると一旦ホテルに戻った。

少し休憩をした後、この旅の目的を果たしに行くことにする。

地下鉄に乗って札幌駅へ向かう。

札幌の地下鉄は車輪が鉄では無くゴムタイヤになっている。

「車なの?」と、ミィが聞いてくるが「鉄道だよ」と答える。

鉄道法だとかなんとか、その基準があって鉄道となっているのだと思うが正式な基準は分からない。

地下鉄だから鉄道なのだ・・・。

札幌駅に着く。

天気が崩れてきて今にも雨が降りそうな感じになった。

札幌駅は大都市らしく巨大な駅舎がそびえ立っている。

何年後かにはここに新幹線が到達する。

構内に入ればその工事も行われているはずだ。

とは言え、目的地はここではない。

北海道庁、5箇所目の都道府県庁だ。

北海道庁旧庁舎は、赤れんが庁舎として観光地になっている。

しかし、今目の前にあるのは赤れんが庁舎の巨大な絵!

実寸大の絵が庁舎を隠す様に立っている。

現在、改修工事が行われているのだ。

その工事現場の隣に見学施設があった。

階段を登って行くと旧庁舎の工事の様子が目の前に見ることができる。

そしてその最上階には旧庁舎の屋根の上に乗っている八角塔の屋根を間近に見ることができた。

この工事が終わればこんな距離で見ることはできなくなる。

貴重な時間だな。そんな事を感じながら見学路を回っていました。

外へ出ると空はぐずつき、小雨が降ってきた。

本降りにならないことを祈りつつ僕らは街歩きを始めた。

Img_9908 Img_9911 Img_9918

Img_9914 Img_9915 Img_9916

 

札幌時計台

北海道庁から10分程歩くと札幌時計台がある。

以前、車でこの前を通ったことがあるのだが、

「あっ、これ!?」と、思っていたのとは違うイメージがあった。

実際に来てみるとビルの間に佇む時計台は、写真で見るよりずっと小さく見えた。

中に入れるらしいので入場料を払い、中に入ってみる。

「時計台」という名前しか知らなかったのだが、これが北海道農学校、今の北海道大学の演武場だったというのを初めて知った。

中にはその歴史やクラーク博士を初めとする演武場に係わった人達の説明が書いてある。

2階に上がると時計を動かしている仕組みの説明がある。

石を積んだ重りが降りて行く力を動力源としていて、人力で週2回巻き上げて居るとのこと。

凄い労力です。

最初、たいしたことない建物だなぁという印象だったのが、中に入ってみてガラッと変わりました。

やっぱり、立派な建物だなぁ。と。

来てみて良かったと、思いました。

Img_9944 Img_9921 Img_9922

 

大通公園

時計台から歩くとすぐ大通公園に出る。

雪まつりの会場として有名なところだ。

3車線道路に挟まれた広い公園になっている。

中心に芝生や花壇がありキレイに整えられていて、観光客や犬の散歩をする人等大勢の人が歩いている。

ここにもキャラクターのマンホールのふたがある。

ポケモンでは無く雪ミク(初音ミク)。

北海道応援キャラクターなのだそうだ。

「写真撮ってくる」

「いってらっしゃい」

ミィはそのマンホールを探しに行った。

大通公園の中にそれはあり、写真を撮り終えたミィはニコニコしながら戻ってくる。

この後、すすきの交差点にもマンホールの写真を撮りに行ったのだがさすがに人通りが多く、その切れ目を狙って撮るのが大変だったようだ。

大通公園に立つと目に入るのが札幌TV塔。

その展望台まで上がってみた。

札幌市内が一望でき、札幌駅や札幌ドームなどが見えた。

とにかく大きな都市だと言うことが良く分かる。

TV塔のキャラクターが「テレビ父さん」赤い人参に顔を付けたようなキャラクターだ。

ミィは大喜びでグッズを見て回っている。

特に買うわけでも無いんだけど。

絵はがきを買って家に手紙を送ることにする。

何種類かあるうちの1枚を選んで購入。

そして再び、賑やかな市街地へ足を向けた。

Img_9949 Img_9951 Img_9955

 

札幌市電

すすきの交差点は人で溢れかえっていた。

「雪ミク」の写真を撮る為にマンホールのふたを探していたミィは、ようやくそれを見つけたらしい。

ただし、交差点の歩道の角。

大勢の人が行き交う場所だ。

なかなかうまく写真を撮ることができずにいたが、どうにか人の波の間で撮ることができた。

すすきのからは市電に乗ってホテルの方へ戻ることにする。

すすきの停留所から中島公園通停留所までは、周回している路線の外回りで3駅なのだが、せっかくだから内回りでグルッと遠回りをして帰ることにする。

路面電車なんてそうそう乗る機会が無いから楽しむことにした。

電車がホームに止まると乗り方が分からないが他の人と同じように乗り込む。

交通系ICカードが使えるのでその点は楽だった。

車内は混んでいて、座席も通路も埋まっている。

電車は、ゴトゴトと道路をゆっくり進んで行く。

車両の一番後に立つと、次第に離れていく車窓を楽しんだ。

当然、車と一緒に赤信号は止まり、青信号で進む。

時折、電車専用の信号もあり、車より優先で交差点に入っていったりもする。

見ていて楽しい。

夜景で有名な藻岩山へ登るロープウェイの前にも停留所がある。

夜景も見てみたいが、今日は天気が悪い。

曇り空であまり夜景を期待できないのでそこは諦める。

市街地を離れ住宅が増えてくると乗客も徐々に減ってくる。

中心部では観光客も多かったが、この辺は住民の足といった感じだろうか。

やがて中島公園通停留所が近づいてくる。

バスのような降車ボタンを押し、電車は停留所に停車した。

僕らは電車を降りて中島公園へと歩いて行く。

電車はそのまま市内中心部へと向けて走り出した。

Img_9958 Img_9962 Img_9966

 

札幌ラーメン 濱龍総本店

ホテルに向かって中島公園を横切っていた時、このまま夕飯を食べに行こうか。と言うことになり通りを市内へ向かって歩いていく。

また、雨が降ってきそうな雰囲気だ。

札幌へ来て、ジンギスカン、スープカレーと食べたのでもう一つ、札幌ラーメンを食べようと言うことになった。

店を探しながらブラブラ歩いていると結局すすきのに近づいていく。

路面電車で大回りして来たのだが、ショートカット部分を歩いているようなものだ。

ここにしよう、と入った店は「濱龍総本店」

フラッと入ってみたが、北海道知事の賞を貰ったとか、有名人のサインがびっしり貼ってあったりとか、なんかすごそうな所だった。

味噌ラーメンと餃子を頼み、ビール サッポロクラッシクを飲みながら待つ。

餃子は皮がパリッと焼けていて美味しい。

味噌ラーメンは、シンプルだけど王道といった感じ。

味噌の香りが良い。

バターを溶かしながら麺を啜り、スープを飲む。

ちょっと気温が下がっていたので温まる一杯でした。

ごちそうさまでした。

店を出ると土砂降りの雨が降ってきた。

コンビニで雨宿りをしたが止みそうになく、傘を刺しても濡れそうな勢いの雨の中、ホテルへと帰って行った。

Img_9982 Img_9983

Img_9985 Img_9986 Img_9989

 

20日目のDATA

20230711

2023/07/11(火)

天候:晴れ 最低 22.3℃/最高 30.2℃

北海道札幌市

走行距離:58.5km

総走行距離:3559.8km



2024/08/19

ぐるっと日本を旅してみた Vol.19

2023年7月10日(月) 19日目

北海道第2の都市、旭川市。

ここも旅に出る前から楽しみにしていた場所だ。

ここには、旭山動物園がある。

どんな動物に出会えるのか。

ワクワクしながらキャンプ場を後にした。

 

絵本の里の絵本の館

剣淵町は「絵本の里」として町作りを行っているそうだ。

だからキャンプ場も「絵本の里家族旅行村」と言った。

そんな剣淵町の中心に「絵本の館」がある。

いわゆる図書館なのだろうが絵本に特化し、子供が来て楽しめるようになっているらしい。

そんな絵本の館へ来てみたがまだ開館前で扉は閉まっていた。

だが、目的は絵本では無く「ポケふた」

アローラロコンと、ヒトツキのふたがある。

車を止めるとミィはポケふた探しに行った。

楕円の卵形の建物は、周囲の雰囲気とは違い目をひいた。

建物の周囲をウロウロしているとミィが「あったよ」と嬉しそうな顔で戻ってくる。

結局、開館までまだまだ時間が合ったので寄らずに行く事にした。

ちょっと、見てみたい気もしたがしかたがない。

Img_9777 Img_9776 Img_9774

 

眺望の丘 バス停

「眺望の丘 バス停」というなんとも興味をそそる名前を見つけた。

だがそこへ辿り着くのに道に迷ってしまう。

グーグルマップで道を検索しながら行くのだが、現在地の表示にタイムラグがある為、目印の無い農道を曲がると少し手前の道だったりする。

道の雰囲気が違うなぁ、と戻ったり迂回したりしてようやく丘の上の道に出た。

その先にバス停と待合所が見える。

ゆるやかにうねった丘の上の牧草地の中にそれはある。

「バス停」と言ってもバスは来ない。

もともと映画「じんじん」の為に作られたセットで撮影後もそのまま残されているのだ。

「じんじん」は見た事は無いが、この風景は北海道のイメージとして良く見るような光景だ。

ダッダッダッダッダッ・・・。

トラクターが通り過ぎていく。

それ以外に何も無い。

時折鳥の声が聞こえたり、虫の羽音が聞こえる。

足元遠くには先程まで居た剣淵の町が見える。

北海道のイメージ映像で出て来そうな風景が広がる。

遠くには大雪山も見えるらしいが、連なる山々のどれが大雪山かは分からない。

ただ、ただ雄大な風景として目に焼き付けておこう。

Img_9785 Img_9787 Img_9779

Img_9778  Img_9788Img_9781

 

マツコデラックス 田んぼアート

目の前に巨大な「マツコ」がいた。

茶碗を持ってご飯を食べている。

広い田園地帯の一ヶ所が「マツコ」になっていた。

旭川市に入ったところで田んぼアートをやっている事が分かったので寄ってみることにした。

JAたいせつの駐車場に車を停めて櫓に登るとそれは見えてきた。

稲の品種によって変わる色を利用して田んぼに絵を描いていく田んぼアート。

各地でイベントとして行われているが、ここ旭川市の郊外でも毎年行われているようだ。

ご飯を食べている「マツコ」はにこやかにこちらを向いている。

「うまいわよぉ」とあのちょっとしゃがれた声で言っているようだった。

稲刈りが始まるまで、「マツコ」はここで微笑み続けているのだろう。

Img_9789 Img_9790

Img_9791

 

旭川ラーメン 特一番本店

ラーメンが好きで良く食べに行っていた。

でもこの旅ではできるだけラーメンは食べないようにしようと思っていた。

ラーメンを食べ始めると、ずっとラーメンを食べていそうな気がしていたのだ。

とはいえたまには食べたくなるのも事実です。

北海道は札幌味噌ラーメンが有名だけど、最近は旭川ラーメンもよく耳にする。

せっかく旭川に来たのなら旭川ラーメンを食べてみたいと思った。

旭山動物園に向かう手前の交差点の角に特一番本店 動物園通り店があった。

チャーシューメンを注文。

ちょっと濁った感じの色の醤油味。

香りが良くて美味しい。

ミィは味噌を頼んだがそちらも美味しそう。

地元のラーメンをいただきました。

ごちそうさまでした。

Img_9793 Img_9794 Img_9795

Img_9797 Img_9798 Img_9796

 

旭山動物園

僕もミィもこの旅に出て楽しみにしている場所がいくつかある。

その1つが旭山動物園だ。

日本最北の動物園で、行動展示で有名になった動物園で、TVなどで良く目にしていた。

入園すると多くの人で賑わっている。

動物達の仕草や動き回る様子を見ているだけでこちらも笑顔になる。

山の斜面に作られた動物園は奥に向かって坂道になっていて所々階段になっている。

小動物、鳥、から大型の動物やヒグマまでゆっくりと見て回る。

今日はここが目的地なので時間もたっぷりある。

ミィはと言えば好きな動物を見つけると駆けて行ってじっと見た後、スマホを取り出すとさまざまな角度から写真を撮っている。

行動展示で有名になったアザラシが通る筒の周りには人だかりがしていた。

皆、アザラシを待っている。

そしてアザラシがスッと現れると一斉に写真を撮り始める。

もしかするとアザラシがこっちの方を見学してるんじゃないか?って思わないこともない。

それぞれのゲージは見やすいように工夫されている。

筒の中に頭を入れると目の前にクマがいたり。

人だかりでふと上を見上げるとレッサーパンダが駆け抜けて行ったり。

何があるかわからないが列に並んでみると動物たちの面白い行動を見ることができた。

園内を動物が行進する演出もあるらしい。
僕らはそんな旭山動物園を存分に楽しんだ。

Img_9799 Img_9800 Img_9803

Img_9811 Img_9826 Img_9827

 

ラベンダー かみふらの日の出公園

上富良野町の日の出公園に着いた。

丘一面にラベンダーが淡い青色の花を咲かせている。

新婚旅行で来た時は、この光景を見たかったのだが時期が早すぎて何もない畑だけを見て回っていた。

紋別でラベンダーを見た時、富良野でも見られたら良いな。と、思っていた。

その願いが叶ったのか、一面のラベンダーは見事だった。

日の出公園からは大雪山が間近に見え、その他の山々にも囲まれた盆地だというのが良くわかる。

ウエディングドレス姿のカップルが写真を撮っている。

結婚式なのか?式場のパンフレットの撮影なのか?分からないが時々拍手が起きていた。

カーン、カーン、カーン。

ラベンダー畑の中に設置されている鐘を誰かが鳴らす。

その音が周囲に響いている。

鳴らした人達が楽しそうにはしゃいでいる。

ここには、笑顔しかないような気がした。

楽しい時間を過ごせる場所だった。

Img_9844 Img_9836 Img_9842

Img_9839 Img_9838 Img_9837

 

キハ80系 クロフォード公園

富良野から札幌へ向かう途中の三笠市で休憩しようと道の駅へ向かった。

クロフォード公園という道の駅だ。

着いて驚いたのが、

「キハ80系の車両がある!

道の駅が鉄道の駅になってる!」

特急おおぞらの編成が鎮座していて、森の中から走ってきたかのようだ。

なんだ!ここは!

ノーマークで休憩しに来ただけなのに、ミィと二人で大興奮して車両を見たり、駅舎を覗いたりして回る。

後から調べたら三笠市は北海道の鉄道発祥の地らしい。

クロフォード公園から少し山の方へ行くと「三笠鉄道資料館」というのもあるらしい。

知っていたらここを目指して来るのに。

残念ながらすでに午後5時を過ぎていて営業は終了している。

こんなすごい物があるとは、悔しい思いをしながらキハ80系車両を見ている自分がいる。

仕方ない、こんなこともあるさ。

いつかリベンジしたい、と思った。

Img_9859 Img_9857 Img_9858

Img_9850 Img_9856 Img_9851

 

札幌市 ホテルノースシティ

岩見沢市に入ったあたりから今までとは様子が変わってきた。

道路の幅が広がり、交通量が増えてきた。

江別市あたりからは住宅や工場などが連なり途切れることがなくなった。

いよいよ札幌の近くまで来たんだなと思った。

札幌市内に入る頃には、どの車線をどう走れば目的の方向へ進めるのか?

Googleマップを見ているだけでは判断がつかなくなってくる。

札幌に入る前にキャンプをする予定で動いていたが、札幌をじっくり見てみたくなったので2泊することにした。

この旅で初めての連泊だ。

ホテルノースシティは、札幌の中心部から少し離れた中島公園の近くにあった。

車を駐車場に入れてから地下鉄で移動ができそうな立地だった。

チェックインをし、荷物を置いたら夕飯を食べに出ることにした。

Img_9860

 

ジンギスカン 羊の神様

札幌での夕食は、ジンギスカンを食べに行くことにした。

ホテルから歩いて行ける距離の店を選んだのだが、すすきのの大人なお店街の真ん中。

娘と二人でこんな所を歩くのはなぁ、とも思ったが観光客もチラホラいて賑やかなようだ。

そして、警官が警備をしている重々しい場所もあった。

そういえば最近事件があったなぁ。

ちょっと生々しい感じがした。

「羊の神様」は、そんなケバケバしい場所の一角にあった。

こじんまりとした店構えで店内もカウンターと小上がりが3つ位。

一番奥の小上がりに通されると早速生ビールとジンギスカンの盛り合わせ的な物を頼む。

ジンギスカンは柔らかくて美味しかった。

野菜を頼んだり、追加のジンギスカンを頼んではジンギスカン鍋で焼いていく。

北海道に住んでいたことがあるミィは、手際よく肉を焼いていく。

北海道では、何かあればジンギスカンかバーベキューをやるらしい。

お腹いっぱい肉を食べて大満足。

ごちそうさまでした。

 

店を出るとすすきのから大通公園へ抜けて、ニッカの看板やテレビ塔を眺め、賑やかで人通りの多い道を散策する。

大都会だなぁと、改めて思う。

とにかく人出の多い札幌の夜でした。

Img_9865 Img_9867

Img_9869 Img_9870 Img_9873

 

19日目のDATA

Img_9880

2023/07/10(月)

天候:晴れ 最低 18.7℃/最高 30.1℃

北海道上川郡剣淵町〜北海道札幌市

走行距離:242.0km

総走行距離:3498.7km



2024/08/06

ぐるっと日本を旅してみた Ver.18(後半)

2023年7月9日(日) 18日目(後半)

朝からゆっくりと回り稚内を堪能してきた。

いよいよ南下していくのだが、この後トラブルとまでいかないが、ドキドキしながら進むことになる。

しかし、この時はまだ知るよしも無かった。

 

日本海オロロンライン

稚内までは、オホーツク海の海岸線を北上してきた。

ここからは日本海側を南下していく。

日本海オロロンラインを走るのだ。

稚内市から石狩市まで続く道道106号線と国道231号線、232号線を結ぶ道路の名称である。

稚内市街地を抜けると低い草原のようなところをまっすぐに走っていく。

左手に緩やかな丘陵地、右手に日本海その奥に礼文島、利尻島が見えてくる。

後から思えば、離島へ行ってみるのも面白かったかもしれないが、その時はそこまでは考えずに車を走らせていた。

何もない、家一つ、人影一つ見えない。

時々対向車がすれ違うだけだ。

しばらく走ってふと気づいた。

「ガソリン入れてこなかった!」

稚内市内で給油して来るつもりだったのだが、ノシャップ岬からここまでガソリンスタンドを見ていない。

残量は 1メモリちょっと、パネルに表示される航続距離はおそらく余裕だろうと思うが。

こんなところで立ち往生したらどうして良いかわからないし。

地図上では左手の丘陵地方向の町へ向かう交差点がまもなくある。

そこに集落くらいあるだろう、ガソリンスタンドもあればなぁ。

そう思ってはみたが、実際に行ってみると何もない野っ原に T字路があるだけ。

曲がるか、戻るか、悩みながら進む。

「ガンダムマンホールは後2箇所、豊幌町と天塩町にあるんだよ」

ミィが吞気に言う。

「ここで曲がると豊幌だけど、寄らないよ」

「えぇ!」

「それ目的じゃ無いんだから。天塩はこの先だから寄れるけど。」

寄り道するガソリンが無いのだ。

しばらく走ると真っ直ぐな道路にドンネルが現れた。

山があったり、障害物があったりするわけでも無い、真っ平らな原野にあるトンネル。

何だ?と思って近づくとそこは道路の両側が駐車スペースになっている。

吹雪などから避難する為の物だろうか?

そのトンネルを通り過ぎしばらく走ると、今度は巨大な風力発電所と、駐車スペースが見えてくる。

ちょっと期待をしたが、ここにはトイレがあるくらいで何も無い。

「天塩まで行かないとスタンドは無いな」

天塩の町に着くとまずガソリンを入れた。

稚内から70km位、この間何も無かった。

ホント、北海道は燃料を気にしながら走らなければいけないところだなと痛感したオロロンラインでした。

Img_9712 Img_9715 Img_9717

Img_9718 Img_9720

 

ガンダムマンホール 天塩町

日曜日とあって道の駅てしお は混んでいた。

ここには、ガンダムマンホールがある。

ドムがデザインされている。

その写真を撮るとお昼をどうするかなと、思った。

混んでいるし、これと言って今、食べたいものも無かった。

天塩にはもう一つマンホールがあるのでそれを探しに行く事にした。

道の駅から5分程のところに てしお温泉夕映 がありそこにもマンホールがある。

こちらはガンダムがデザインされていた。

2箇所のマンホールを写真に収め満足したので、天塩町役場へ向かう。

日曜日で庁舎は閉まっていたが、建物の脇にある守衛所へ向かった。

そこでガンダムのマンホールカードが貰えるのである。

守衛所で簡単な手続きをするとカードを貰った。

天塩町でのミッションは終わった。

僕らはお昼も取らずに天塩町を後にした。

Img_9722 Img_9721 Img_9723

 

日本最北の水田 遠別町

オロロンラインは少し内陸よりを走るようになった。

相変わらず何も無い牧草地の様なところのの真ん中を走っていた。

ふと Google Map を見ると左折するつもりの交差点は通り過ぎていた。

えっ?交差点なんてあった?

元来た道を戻ってみると確かに平野の真ん中に T字路があった。

目的地と違う地名が記載されていたので見過ごしたようだ。

単調な道を走っていると気付かないものだ。

100km近く走ってきたオロロンラインと別れて、T字路を曲がり丘陵地へと向かう。

途中道路脇に「日本最北の水田」という文字を見つけた。

こんな北のはての寒さ厳しいところに水田があるのか。

そんなことに驚いていた。

その後ふと思った事があった。

「なんか、風景が変わったね。 本州の風景みたい。」

それまでは、牧草地や背の低い木々、草原が広がっていたのだが、日本最北の水田を過ぎてからは少しずつ田んぼが現れてきた。

田んぼが現れるとどこか見慣れた風景に思えた。

まだ道北に居るのに本州に戻ったような気分にもなった。

田んぼひとつでこんなにも風景が変わる物か。

と、思った。

Img_9724

 

音威子府蕎麦 音威子府村

鉄道マニアの間で有名な駅蕎麦に音威子府蕎麦というのがある。

麺は真っ黒な蕎麦だそうだ。

しかし、2022年8月に閉店して今は無いのだが、国道沿いにある蕎麦屋で食べられるとか? その店も閉店したとか?

あやふやな情報だけ頭に置いて音威子府駅まで来てみた。

時刻は既に午後2時近い、天塩でお昼を食べれば良かったのにここまで来てしまった。

が、当然駅蕎麦はやっていない。

食事ができそうな気配も全く無かった。

道の駅おといねっぷ へも行ってみたが時間切れでこの日は終了。

「生そばあるよ」の文字を尻目に近くの別の蕎麦屋へ向かってみた。

車を止めて、店内へ入る。

「2人なんですけど」

「ごめんなさい。もう終わったんですよ。またお願いします。」

申し訳なさそうに店員さんが言う。

午後2時を回っていた。

休憩時間に入ったのだろう、店員さんは忙しそうに後片付けをしていた。

音威子府蕎麦は幻のまま姿を消してしまった。

「お昼どうしようか?」

こういう旅を続けていると食事の時間はいい加減になる。

特に北海道では食事のできる場所が点々としていて時間を合わせて移動する方が難しいかもしれない。

売店も、コンビニも見当たらない国道を僕らは進んでいた。

Img_9725 Img_9727

 

チョウザメ 道の駅 びふか

道の駅びふか に着いたのは午後3時位だった。

もうお昼はどうでも良くなっていたので軽食でお腹を満たす事にする。

「北海道名物あげいもを食べていない」とミィが言うのであげいもをテイクアウトしてくる。

他にコロッケやウインナーを買ってきてベンチで食べる。

シープミルク、つまりヤギのミルクを売っていたのでせっかくだからと買ってみた。

クセは無く飲みやすいミルクだった。

あげいもは、結構ずっしりときてこれだけでお腹がいっぱいになってしまう。

なんともジャンキーな昼食だった。

道の駅びふかは、森林公園びふかアイランドの中にある。

道の駅から橋を渡ると温泉やキャンプ場がある。

キャンプ場には大型のテントがたくさん立っていて長期旅行者が多いように見えた。

そしてもう一つチョウザメ館がある。

昔は北海道の天塩川、石狩川にもチョウザメは遡上していたらしかった。

近年でも北海道沿岸で取れる事があるようです。

美深町では試験飼育が行われていて、温泉に泊まると食べる事もできるらしい。

もちろんキャビアもである。

そのチョウザメを見る事ができるのがチョウザメ館だ。

大きな円形の水槽に大型で黒いチョウザメが何匹も泳いでいた。

餌をやる事もできるので早速買ってみた。

ミィは手に持った餌を水槽の上からパラパラと落としてみる。

すると黒い魚影が近づき餌を食べていく。

水槽がいくつかに別れているので少し落として、様子を見ると次の水槽へと移りまたパラパラと落としてみる。

小型の子供のチョウザメが泳ぎがまだうまくいかないのかフラフラと泳いでいる。

その何倍もの大きさの大人のチョウザメは水槽を悠々と泳ぎ回っている。

頭が尖っていて髭のあるチョウザメは見ていて楽しかった。

ただ、キャビアを食べる事はできなかったのが残念だ。

Img_9728 Img_9729 Img_9731

Img_9736 Img_9746 Img_9753

 

あっち。こっち。 剣淵町

キャンプ場へ行く前に剣淵町の町内に面白い標識がるということで寄ってみた。

そこは三叉路になっていて剣淵町の町内を背にして二股になったところにその標識はあった。

それは道路標識で旭川と士別の方向を示しているのだが、

「旭川 あっち」

「士別 こっち」

と書かれてある。

旭川方面はカラス、士別方面はヒツジが描かれていてなんともユニークな標識になっている。

遊び心があって良いなぁ、と思う。

Img_9755

 

けんぶち絵本の里家族旅行村キャンプ場

けんぶち絵本の里家族旅行村のキャンプサイトは、斜面に段々畑のようになっていて下がフリーサイト、上の方がカーサイトとなっていた。

僕らは炊事場から一段下がったフリーサイトにテントを張り旅行村のホテル、剣淵温泉レークサイド桜岡でお風呂に浸かった。

キャンプサイトの下段にはサイクリストのテントが2つ。

上段のカーサイトには一組泊まっている。

僕らのいる中段のサイトは誰も居なくて貸切状態だった。

夕飯を食べ終えてノンビリしていると突然、

「こんばんは」と、声がした。

ビックリしていると、暗がりの中から真っ黒に日焼けした顔の女の子が自転車を引いて現れた。

「大阪から来たんですけど、この手前のキャンプ場がやっていなくて、やっと剣淵まで来たんです。

キャンプできますかね?」

大学の休みに自転車で旅しているというその女の子は疲れた感じでそう言った。

「たぶん、大丈夫だと思うけどあそこの明るい建物が受付だから聞いてみると良いんじゃないかな?」

「ありがとうございます!」女の子はそう言うと笑顔を見せて自転車を引きホテルへ向かっていった。

後から考えると炊事場の脇に「遅く着いた場合は、翌朝フロントへ来て下さい」と書いてあった気がする。

それを教えてあげれば良かったなぁ。

こういうことに気付くのはいつも遅くて、後悔する。

結局、その女の子が泊まれたかどうかは分からなかった。

下段のサイトはここからは見えないので、女の子がそっちのサイトで夜を過ごせた事を願っていた。

Img_9767 Img_9759 Img_9757

 

18日目のDATA

Img_9762

2023/07/09(日)

天候:晴れ 最低 19.6℃/最高 24.9℃

北海道稚内市〜北海道上川郡剣淵町

走行距離:242.3km

総走行距離:3256.9km



2024/08/05

ぐるっと日本を旅してみた Vol.18(前半)

2023年7月9日(日) 18日目 前半(稚内市)

日本本土最北端まで来た。

あとは、ここから南下していく日本縦断の旅が始まります。

 

日本最北端の駅 稚内駅

鉄道系YouTuberと呼ばれる人達がこぞって訪れるのが、最北の駅稚内駅だ。

整備された駅前とキレイな駅舎がそこにある。

駅構内は1面1線構造で、これで特急や普通列車が捌けるのか?と思ってしまうが1日の発着本数は多くは無いので問題ないのだろう。

朝と旭川方面へ向かう列車の改札が開き海外からの観光客らしき人、鉄道ファンらしき人、地元の人らが乗り込んでいく。

その列車を見送ると駅前へ出てみる。

駅舎から伸びた線路が駅前でモニュメントとなっていて、途中で途切れている。

その先には線路はないのだ。

かつてはここから先の稚内港まで線路が続き、そこからサハリンへ向けて連絡船が出ていたという。

その頃の賑わいは今はないが、それでも観光客が来ている。

人は北を目指すものなのだ。

Img_9683 Img_9684 Img_9686

 

ガンダムマンホール

稚内駅の建物は、キタカラという複合施設になっていて駅、道の駅、映画館、バスターミナルがひとつになっている。

最北の駅 稚内駅に来たのは鉄道ファンだからというだけではなかった。

その中に稚内市観光案内所があり、「日本本土四極最北端到達証明書」を交付している。

最東端に続き2箇所目、最北端到達証明書を手に入れた。

そしてもう一つ。

「マンホールがあるんだけど、ガンダムの」とミィが言ったからだ。

駅周辺の何ヶ所かにバンダイナムコがガンダムマンホールプロジェクトとしてマンホールにガンダムや、ザクをデザインした蓋を取り付けたのだ。

そして、そのデザインに合わせたマンホールカードも発行されている。

観光案内所でマンホールカードの配布もやっていた。

カードをもらい、マンホールが設置されている場所を示した地図を貰い回ってみることにした。

マンホールのふた探しの旅が始まった。

  Img_9706

 

稚内港北防波堤ドーム

稚内の観光地、稚内港北防波堤ドームへ行ってみる。

歩き始めるとエゾシカがのんびりと草を食べている。

もうだいぶ見慣れたが、町中で見るのはやはり変な感じだ。

港のヘリがドーム状の屋根のある通路でできているところに着いた。

これが北防波堤ドームだった。

ライダーが自分のバイクを入れて写真を撮っていた。

このドーム状の通路が防波堤になっている。

昔はここまで鉄道が伸びていたらしい。

そんな北防波堤ドームを見学してから稚内駅へと戻っていった。

エゾシカがおんなじ場所で同じように草を食べている。

これがデフォルトの風景であるかのように。

当たり前にエゾシカはそこにいた。

Img_9694 Img_9698

 

稚内市副港市場

稚内駅で車に乗るとフェリーターミナルへ向かった。

フェリー客以外の車はあまり停められそうになかったので、ミィだけ降ろして僕は車で待機する。

ここにガンダムマンホールがあるのだ。

フェリーターミナルの入口付近をウロウロと探し回っていたミィがようやくマンホールを見つけ車に戻ってくる。

北防波堤ドームとドムの組み合わせだった。

次に向かったのが稚内副港市場。

港湾道路沿いにある建物だった。

その入口の脇に白い道を背にしたガンダムが描かれているマンホールがあった。

これで稚内にある2ヶ所をクリアできた。

副港市場は、市場だけではなく、レストランや樺太記念館、昭和レトロな街並みを再現したコーナーなどがあり結構見所があった。

樺太記念館はそれなりにスペースを取って作られていて、樺太を走っていた鉄道の資料なんかもあり興味深くみる事ができた。

温泉もあるようだったのだが温泉には入らずに次の目的地へ進むことにした。

 Img_9705Img_9702Img_9704

 

ノシャップ岬

稚内市の海岸線は北を上にしてアルファベットの「M」の様になっている。

右のとんがりが最北端の宗谷岬。

その反対、左のとんがりがノシャップ岬だ。

最東端の地がノサップ岬(納沙布岬)と紛らわしい。

アイヌ語でノサップは岬の傍のコタン(集落)のことを指す。

ノシャップは、岬が顎のように突き出たところ。

意味は全く違うらしい。

ノシャップ岬にはちょっとした案内看板があり、キレイに整備されている。

その横には稚内市立ノシャップ寒流水族館がある。

「水族館に行かないの?」ミィは水族館に興味を示したらしい。

ただ、水族館に行くとなると稚内でもう一泊した方が良くなりそうだ。

それも悪くはないのだが、

「いや、寄らずに進もう」

「えぇぇ。」ミィが不満気な声をあげる。

急ぐ旅ではないが、いつまでものんびり出来るような旅でもない。

見つけたところを全部回るわけには行かない。

そう自分に言い聞かせていた。

Img_9707 Img_9708

 

ゆっくりと稚内市を回ったので、いよいよ南下を始めよう。

 

« 2024年7月 | トップページ | 2024年9月 »