ぐるっと日本を旅してみた Vol.9
旅の間、自宅に居る父母には手紙を書いた。
ポータブルプリンタを持ってきていて、時々写真を印刷して送ろうとしたのだが、「絵はがきで良い」と言われて断念。
土産物屋で買った絵はがきにコメントを書いて送るようになった。
家族に手紙を書くなんて、いつ以来だろうか?
カミさんとの連絡はショートメールがほとんどだった。
「おはよ。 今日は**まで行くよ。」
「気をつけて」
といった簡単な内容だったけど、連絡は取っていた。
もう一つは Facebook 。
お互い「友達申請(笑)」をして、ほぼリアルタイムに投稿していたので、どこに居るかは分かるようにしていた。
ミィも写真を撮るとメールしていたようだが、こちらは数週間遅れて送っていたみたい。
だから Facebook は、岩手県だけど、届いたメールは北海道なんて事も。
カミさんは僕らが今どこに居るか混乱していたようだ。
今日もカミさんへメールを送る。
「今日、北海道へ渡ります」
外観が独特な形状をした巨大な倉庫のような建物に、巨大なねぶたが4、5台展示してあった。
欧米の観光客が興味深げにその作りを見ている。
それらは今にも動き出しそうな迫力があった。
青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は青森市内の港のそばにあった。
青森のねぶたは巨大な山車だけではなくその周りで跳ね人が踊ることで有名だ。
「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」
独特の掛け声が響いている。
実演はなかったが映像でもその迫力が伝わってくる。
「ワ・ラッセ」の周囲には、ねぶたの製作小屋が立ち並んでいる。
小屋と言ってもねぶたを収納するのだから一つ一つが巨大だ。
隙間から中を覗くと製作途中のねぶたが見えた。
これが間もなく街中を練り歩くのか。
夏に開催される祭りを見てみたい。
そう思った。
「ワ・ラッセ」の隣に人工の砂浜があり、子供達が砂の上を駆け回っている。
その隣には A-FACTORY という土産物屋があり土産を物色したりリンゴジュースの飲み比べをしたりしてしばらくのんびり散策していた。
その先へ進むと青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸の船体が見える。
かつて青森駅から函館駅へと鉄道車両を輸送していた船だ。
船内は博物館になっていて、車両を固定していた様子や鉄道資料の他、戦時中の様子、台風により沈没した話、新幹線開業で廃止となった経緯など歴史についての展示や、当時の町の様子、鉄道を利用していた人々の様子などを再現したコーナーなんかがあって結構楽しかった。
大きな船体を使った博物館なので思いの外みて回るのに時間がかかるが、見どころがたくさんあった。
青森市内で北海道へ渡る前に必要なものの買い物をして、お昼は青森の名物を食べようと思った。
牛乳味噌ラーメン
度々TVで見かけたラーメンを食べに行くことにする。
国道7号バイパス沿いの「かわら」へ。
味噌カレー牛乳ラーメン と水餃子を頼んでみた。
「味噌」「カレー」「牛乳」と全部のせのような名前だったが、牛乳が入っているからかまろやかな感じのラーメンだった。
水餃子は味がついて意いるのでそのまま食べることができて美味しい。
食事を終えて駐車場に戻ると店の看板がふと目に入った。
「札幌ラーメン専門店 かわら」
食べたラーメンは、青森の牛乳ラーメンだったのか? 札幌の味噌ラーメンだったのか?
名物だと思って食べたら最後に疑問が残ってしまった。
でも、美味しかったから良しとしよう。
ごちそうさまでした。
青森市内から車を走らせるとまもなく、「道の駅ゆ〜さ浅虫」が見えてきた。
温泉もあるし、近くには県営浅虫水族館がある。
ミィは寄りたがったが今日はこの先の時間が決まっていたので進むことにした。
いつか来よう。
さらに進んで1時間ほどで小川原湖に着いた。
休憩がてら道の駅に寄ったが湖からは離れていたため湖畔の公園へ移動することにした。
公園の展望台からは湖が一望できたが、小雨の降っていたのでどんよりとした景色だった。
公園にはキャンプ場もありここで泊まる事も考えたが、今日は八戸まで行くことにしていた。
八戸の前にもう一箇所、見てみたいものもあった。
あと1時間くらいか。
雨が降ったらやだな。
八戸へ行く前に立ち寄ってみたいところがあった。
おいらせ町のスズキ理容店、床屋だ。
散髪をしてもらう訳でもなく、ただ見てみたかったのだ。
国道338号線にそれは現れる。
ガンダムの巨大な頭部!
ザクにサザビー?、ナイチンゲール?
ジオングも控えている。
そして、何故か巨大マリオ。
実物大ガンダムも見に行ったこともあるけれど、何気ない町中に溶け込んでいる?ガンダムも良いものです。
良くこんなもの作ったな。
今なお制作を続けているらしく、まだまだ機体が増えるのだとか。
作ってるのは 78才の店主。
散髪のメニューにガンダムカットがあるらしい。
そのバイタリティに脱帽です。
暗い海上を船は進んでいた。
対岸に見えるのはまだ本州の灯りだろうか。
低いエンジン音のような音が聞こえている。
北海道へどこから渡るか考えて、八戸から苫小牧へ渡ることにした。
深夜便で早朝に着くようにしたかったが満席で取れず、夕方発深夜着の便に乗ることになった。
八戸フェリーターミナルでは同乗者は徒歩で乗船しなければならないらしく、ミィとは別々に乗船した。
混み合っているのか?と思ったが夜中の 1時半に苫小牧に着くこの便は人気がないのかガラガラだった。
予約した2等室は20人位が雑魚寝で寝れるのだが、部屋の中には僕らと年配の御夫婦の4人だけだった。
17時半、定刻に離岸すると船は北海道へ向けて進み始めた。
「いよいよ」
車で本州を離れるのは初めてだった。
この先どんな旅になるのか?ワクワクしていた。
夜中に着くので早めに寝ておきたかったので、コンビニで買ってきた弁当を食べ、風呂に入ると 19時過ぎにはインナーシュラフにくるまって寝ることにした。
いよいよ、北海道だ。
2023/6/30(金)
天候:曇りのち雨 最低 21.5℃/最高 26.6℃
青森県青森市〜青森県八戸市
走行距離:107.0km
総走行距離:1388.1km
« ぐるっと日本を旅してみた Vol.8 | トップページ | ぐるっと日本を旅してみた Vol.10 »
「日本一周」カテゴリの記事
- ぐるっと日本を旅してみた Vol.44(2024.11.26)
- ぐるっと日本を旅してみた Vol.43(2024.11.25)
- ぐるっと日本を旅してみた Vol.39(2024.11.14)
- ぐるっと日本を旅してみた Vol.38(2024.11.12)
- ぐるっと日本を旅してみた Vol.37(2024.11.07)
コメント