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2024年6月の5件の投稿

2024/06/30

ぐるっと日本を旅してみた Vol.4

2023年6月25日(日) 4日目

この頃になると、日常の流れが決まってくる。

滞在型キャンプでは無く、ツーリングキャンプをやっているので、キャンプ場の滞在時間が短くなってしまう。

食事もしっかり作ろうと思っていたが、惣菜を買ってきてそれを温める。

ご飯だけは毎日炊いてワンプレートで盛り付ける。

そこにインスタントみそ汁を添えてビールを飲む。

朝は、パンに温めたコロッケやフライを挟んで食べる。

シンプルだけど、毎日美味しそうな惣菜をあれこれ悩んで食べるのも楽しかった。

 

銀山温泉

細い川の両側に旅館が立ち並ぶ。

川沿いには歩道があり観光客が思い思いに散策している。

そんな銀山温泉に来ていた。

宿泊するわけでもなく、温泉に入るわけでもなく。

僕らを含め大半の観光客はこの旅館街を見に来たのだ。

木造の古い旅館が所狭しと立ち並ぶ様子は他で見た事がなかった。

旅館の入口の構造。

古めかしい建物の風情。

所々に置かれた小物。

橋の上には、川を見下ろしながら入れる足湯。

散策する人々。

日本語だけでなく、様々な国の言葉が飛び交う。

飽きる事なくいつまでも見ていられる風景。

その中をぶらぶらと旅館街を歩いていく。

旅館街の外れは、鉱山跡や滝を巡る遊歩道になっている。

滝まで行ってみることにした。

5分ほど歩くと滝が現れる。

ざぁざぁと滝を流れ落ちる水音が辺りを包んでいる。

その滝に向かって海外からの観光客が写真を撮っている。

そろそろお腹が空いてきたなぁ。

お昼ご飯を食べて、次へ進もうと思った。

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稲庭うどん「佐藤養助商店」

銀山温泉を後にして、国道13号線を北上した。

新庄市でちょっとした小物を買うためにショッピングセンターに入り、ついでにお昼もそこで取ろうかと思っていた。

しかし食事の場所を探している時に、秋田県に入ってすぐ「稲庭」という地名があることに気づいた。

「稲庭うどんを食べに行こう!」

新庄市から1時間ほどかかるがそんなに遅くなるわけでもない。

ミィもその位なら大丈夫というので早速、秋田県へと向かった。

県境の山道は思った以上に時間がかかるもので、稲庭町まで行くとうどん屋のランチタイムに間に合わない。

老舗店が湯沢市に店舗を出しているのがわかり、ここなら間に合いそうなので、そこへ向かうことにする。

稲庭うどん佐藤養助商店は、古民家的な佇まいだろうと勝手に思っていたが、思いのほかモダンな作りをしていた。

畳敷の小上がりもあるのだが、テーブル席に案内され早速稲庭うどんを注文する。

細くてツヤツヤとしたうどんは、腰がありツルッと喉越しが良い。

いくらでも食べられそうな感じで、あっという間に食べてしまった。

ここまで食べにきて正解!と思った。

会計を終えると手土産をもらった。

稲庭うどんの切れ端である。それもたっぷり入った袋を2人分。

今夜の夕食はうどんだな。と、ミィと2人で笑ってしまった。

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秋田犬の里らしく「いぬっこ通り」があった。

 

川原毛地獄

そこは、白の世界だった。

白い地面のあちこちから蒸気のような物が噴き上がっている。

遊歩道の両側にロープが張られていてその先は立ち入り禁止となっている。

「地獄」とはこういう世界なのか?

硫黄の匂いが鼻をつく、白い世界。

それが川原毛地獄だった。

砂利で歩きにくい下り坂の遊歩道は白い世界を彷徨う陽に続いていた。

「もう、いいんじゃない?」

歩きづらさに辟易していたミィが言う。

「あそこまで行けば何か見えるんじゃない?」

先の見えないカーブの先端を目指すが、そこに辿り着いてもその先の白い世界が見えるだけだった。

もう良いか、今来た道を戻り始めるがあの歩きづらい坂道を登るのか。と思うとちょっとうんざりしていた。

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とことん山キャンプ場

とことん山キャンプ場は、スキー場のゲレンデにあるキャンプ場だった。

3つのフリーサイトと区画サイトがあり、この日は平日だったので各サイトに1組づつ入っているだけだった。

僕らも林の中のサイトを独占するようにテントを設営した。

最近建てたのか小綺麗な水場があり気持ちの良いキャンプ場だった。

何より、無料の露天風呂が併設されている。

食事の片付けが終わると早速、露天風呂へ向かった。

木々の間で周囲は真っ暗だったので風景を楽しむことはできなかったが、4、5人入れるこじんまりとしたお風呂は気持ち良かった。

これで星空でも見えると最高なのにな。

独り占めした湯船の中で思いっきり手足を伸ばしてお風呂を楽しんだ。

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4日目のルート

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2023/6/25(日)

天候:曇りのち晴 最低 18.3℃/最高 27.4℃

山形県尾花沢市〜

走行距離:151.5km

総走行距離:615.2km



ぐるっと日本を旅してみた。 Vol.3

2023年6月24日(土) 3日目

学生時代に山形に住んでいた。

かみさんは山形県出身。

その為、山形県内は知っている場所が多い。

道も慣れている。

旅のペースがまだつかめていない僕らにとって慣れた場所を進むのは足慣らしにちょうど良かったのかもしれない。

 

2都道府県庁目 山形県庁

山形市の東の外れに16階建ての山形県庁がそびえ立っている。

庁舎正面の県民緑地は土曜日なので閑散としていて、誰もいなかった。

「県庁には、県民の森とか、広場とか必ずあるよね」

ミィがふと思いついて言う。

そう言われれば、新潟県庁の隣には県庁の森があったなぁ。県民の、ではなかったけど。

そういうものかもね。

展望室もあるようだけど、閉庁日なので入れそうにない。

県民緑地をしばらく散策してみたが特に気になるものもなく、写真だけ撮ると県庁を後にした。

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宝珠山 立石寺

山門から階段の段数を数えてみる。

1,2,3,4…

山から降りてくる人とすれ違う為に立ち止まったり、休憩したりと数える事だけに専念できないので結局途中で数が分からなくなる。

1015段あるという石段。 1070段あるという説もあり、結局誰も数えられないんじゃないか!

と、思ってしまう。

段数を数えていたはずのミィもいつの間にか数えるのをやめている。

曇り空でさほど気温も上がっていないので山登りにはちょうど良い。

宝珠山 立石寺、通称山寺に着いた。

土曜日だからなのか大勢の観光客が石段を登っていた。

そして驚くほど多くの海外からの観光客もいて、あちこちで中国語らしき会話が聞こえてくる。

岩に染み入る蝉の声は聞こえず、喧騒だけがそこにあった。

最上段の奥の院を参拝し、脇道を五大堂へ向かう。

五大堂は見晴台のような作りをしていて、そこから一帯を見下ろす事ができる。

眼下に JR仙山線の山寺駅が見えて、発着する電車を見ているとジオラマの模型のように見える。

2時間ほどで麓まで降りてきた。

駅前に旧山寺ホテルを改装した山形レトロ館という建物があり、気になって入ってみた。

古い木造の建物を利用して絵の展示をしていた。

使い込まれた建物はそれだけでも見ていて楽しかった。

「お腹すいたね」

「お昼食べに行こうか」

少しずつ夏の日差しが戻ってきている気がした。

冷たい物を食べたいと思った。

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つったいラーメン 「そば処 秦光」

「山形へ行ったら、つったいラーメンが食べたい!」

ミィは山形県に入る前から言っていた。

と、言うより普段から「山形でつったいラーメン食べたい」と言っていたからよほど楽しみだったのだろう。

検索をかけると5分程の所で食べる事ができそうだ。

車に乗るとその店「そば処 秦光」へと向かった。

お昼時ということもあり店の外にも何人か並んでいた。

受付の紙に名前を書くと2、30分待つようだったので車の中で待つことにする。

太陽が出てきたので気温が上がってきた。

名前を呼ばれて店内に入ると中も大勢の人で混んでいた。

小上がりの長テーブルの端に向かい合わせで座るとその隣にも家族連れが案内されてくる。

家族連れは8人連れだったらしく小上がりに座りきれずに椅子席と分かれているようだった。

鬼たぬき中華というのがオススメらしかったので冷し鬼たぬき中華を注文する。

氷の浮かんだ冷やしラーメン、つったいラーメンというのは山形のソウルフードらしい。

さっぱりしていて暑い日にはピッタリなラーメン。 美味しかった。

山形には「肉そば」とか「辛子味噌ラーメン」とか美味しいものがたくさんあるのでまた食べにこようかな。

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徳良湖オートキャンプ場

義母に挨拶に行くことにした。

1人なら寄らなかったかもしれないが、娘が一緒だったので退職したと挨拶がてら顔を出すことにする。

義母は元気そうだった。

帰り際にサクランボを持たせてくれる。それも大量に。

山形ではお茶うけにサクランボが出てきて驚かされる。身近な食べ物なのだ。

ありがたく頂いてからキャンプ場へ向かった。

 

最初に寄った無料のキャンプ場が思っていた雰囲気と違っていて別のキャンプ場へ行くことにした。

土曜日だったので心配したが予約が取れたので夕飯の食材を購入してから尾花沢市の徳良湖オートキャンプ場へと車を走らせた。

ここまでがらがらのキャンプ場を利用してきたが、さすがに土曜日のキャンプ場は大勢の人で賑わっていた。

受付でチェックインをすると、指定されたサイトはキャンプ場の奥、坂を上った一番上のサイトだった。

途中のサイトにはびっしりと大型のテントが並びそれぞれが工夫を凝らしたキャンプ道具を並べ、装飾をし、楽しんでいる。

僕らのように旅の宿としてテントを設営している人はほとんどいないようだ。

夕飯の準備をして早速頂いたサクランボを食べることにする。

大粒で甘い佐藤錦は、地元では高級過ぎて口にすることはなかった。

それを口いっぱいに頬張りながら食べてるなんて。

それも後2、3日食べられそうな量がある。

義母に感謝しながらその夜を過ごした。

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3日目のルート

2023/6/24(土)Img_8301

天候:曇りのち晴れ 最低 17.8℃/最高 28.1℃

山形県山形市〜山形県尾花沢市

走行距離:100.7km

総走行距離:463.6km



ぐるっと日本を旅してみた。 Vol.2

2023年6月23日(金) 2日目

車のダッシュボードに iPad を固定して Googleマップを表示していた。

WiMAXでインターネットに接続してルート検索をする。

大雑把なルートが分かればなんとかなるだろう。

紙の地図帳を用意しようかと思ったが詳細な地図を用意するとそれなりに冊数が増えたり、分厚くなったりして使いづらくなる。

iPad なら邪魔にもならないし、スポットもすぐに探せる。

便利だなぁと思った、が欠点もある。

この日はそれに翻弄された一日だった。

 

朝日連峰の山中で

「あれっ? あの標識見た気がする。」

三川町で温泉に入り、

国道112号線を寒河江ダムの月山湖まで登ってきた。

大噴水を見て、お昼を取ると朝日連峰の懐に入る道を選んで山の中へと入って行った。

山中に入ると、ポケットwifiは、繋がらなくなり、

Google Map は、さっき他場所を示したままで地図も見えなくなっていた。

脇道の林道に入ってみたのだが、狭い道をウロウロした結果が元の場所に戻ってきてしまっていた。

ショートカットで林道を進むのを諦めて一旦麓の町まで下りることにする。

キツネにつままれたみたい。 とは、こういう事を言うのかな?

県道を下って町が見えてきたところでホッとする。

日が暮れる前にもう一箇所寄って行きたい場所があった。

急がば回れとはこの事だ。

そんな事を考えながら車を走らせた。

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空気神社 Asahi自然観

木々の間にそれはあった。

銀色に光るピカピカなステンレス板。

山の空気を御神体とする空気神社である。

『空気に感謝し、自然の恵みを大切にしよう』

という趣旨の元で建立された神社とのこと。

何も無い空間に向かって手を合わせる。

なんとも不思議な感覚。

世界で唯一つの神社だった。

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山形市西公園キャンプ場

どんどこ、どんどこ、どんどこ・・・。

遠くから太鼓の音が聞こえてくる。

それに合わせて笛の音も聞こえる。

山形市の外れに西公園はあった。

その広い公園の一画がキャンプ場になっていた。

会社帰りの3人組がバーベキューでもやっているのだろうか、テントの傍で賑やかに酒を飲んでいる。

少し離れた区画にテントを建てて夕食の準備を始めると、家族組がやってきて大きなテントを建て始める。

今夜は、この3組しかいないようだ。

夕飯が終わる頃どこからともなく太鼓の音と、笛の音が聞こえてきた。

「祭りでもやってるのかな?」

テントサイトとは公園の反対側から聞こえてくる。

公園の中を音のする方へ歩いてみたが祭りをやっている気配は無かった。

公園が広いのでそこから出て探しに行く気にはならなかったが、夜遅くまで聞こえていたその音が気になって仕方がなかった。

翌日は、旅に出て初めて日差しを感じられるような天気だった。

チェックアウトの為、公園の管理室へ行きついでに昨夜の太鼓の音について聞いてみた。

「夕べ、太鼓の音が聞こえていたんですが、この辺りでお祭りでもありましたか?」

「えっ? 祭りですか? さぁ、ちょっと分からないですね。 近くの神社でやっていたんでしょうかね?」

考えてみれば管理人と言っても公園の近所の人というわけでもないのだ。 地元の祭りに詳しいわけではないだろう。

結局、分からないままキャンプ場を後にすることにした。

周囲の道路に祭りの案内や、ノボリらしき物は無く、祭りを感じることはできなかった。

「なんだったんだろうな?」

練習の音だったのだろうけれど、夢でもみていたような気分になった。

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2日目のルート

Day2_map

1日目 2023/6/23(金)

天候:曇り 最低 17.5℃/最高 26.0℃

山形県酒田市〜山形県山形市

走行距離:185.1km

総走行距離:362.3km



 

2024/06/29

ぐるっと日本を旅してみた Vol.1

2023年6月22日(木) 1日目

この旅の相棒は、長女

旅の足は、スズキ SX4

宿は流行の車中泊も考えたが、この車で2人は無理。

キャンプでテント泊をメインに行く事にした。

テントは、コールマンのツーリングドームLX。

2人で狭いか?と思ったがちょうど良かった。

長期使用にFRPポールは心配だったので、アルミポールを購入。

これが丈夫で旅の間何の心配もなくテントを設営できた。

この他に着替え、パソコン、カメラ等々、何が正解か分からないままに荷物を積み込み僕らは旅を始めた。

 

白山神社

「行ってきます。」

長い旅に出るというのに、いつも通りあっさりとした感じで出発した。

天気は曇り。 雨が降りそうな空だった。

荷物を積むだけ積んでごちゃごちゃした後部席。

助手席にミィが座り僕らは旅立った。

「白山神社に寄ってから、県庁へ行こう。

その後は山形へ行くよ。」

予定とも言えないようなざっくりとした予定を口にして白山神社へ向かう。

17万キロを超えたメーター。

それでも快適に走り出す SX4 この車が頼りの旅だった。

新潟の総鎮守である白山神社は、新潟市の中心部にある。

毎年初詣に訪れているがそれ以外に来ることはそうそうなかった。

旅の無事を願って手を合わせる。

境内には風鈴が飾られていて初夏の訪れを告げている。

こうして、日本を巡る旅が始まった。

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1都道府県庁目 新潟県庁

信濃川沿いに建つ新潟県庁は、地上18階建ての建物である。

「見学に来たのですが」恐る恐る駐車場の入口で告げるとすんなりと車を入れてくれた。

仕事以外で、しかも見学で来る事なんてなかったので車を止められるのかさえ分からなかった。

駐車券を受け取ると受付で判子をもらってくるように言われた。

それ以外に特に制限はないようだった。

県庁正面の「新潟県庁」と書かれた石碑の前で写真を撮る。

各都道府県庁を訪れた証に写真は撮ることにしている。

その最初の写真である。

「上にあがってみようか」

庁舎に入ると大きな吹き抜けがあり[見学]と書かれた看板があった。

矢印に従って歩くとエレベーターがある。

エレベーターによって止まる階が違うようだが、最上階の展望フロアへはどれに乗っても行くようだ。

最初に来たエレベーターに乗ってみる。

一緒に乗った人達は明らかに「仕事中」といった顔をしている。

私服でフラッと乗っているのは自分達だけだ。

18階の展望回廊に着いた。 四角い建物の4面に沿って通路があり周回できるようになっている。

東側から南側にかけて新潟平野が広がりその向こうに北側から朝日連峰、飯豊山脈、越後山脈が並ぶ。

南側に角田山と弥彦山、新潟を象徴する山がはっきりと見えている。

西側には日本海が広がり、その先に佐渡島が見える。

足元には新潟の市街地。

見見慣れた街並みを上から覗き込んで見ているのはちょっと面白い気分になる。

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山形県へ

県庁のインフォメーションで駐車の印をもらうと車に乗り込んだ。

元々の計画では、西日本を先に回るつもりだった。

1ヶ月後には沖縄の海を見ている、そんな風に考えていた。

しかし、出発が遅れ、さらに健康保険証の更新が7月末にあるので、それを受け取るために新潟へ帰ってくる必要があった。

北回りで東北、北海道を回っると計算上1ヶ月で戻って来られそうだった。

計画を変えて北上することにした。

国道7号線新新バイパスを降りて国道113号線、国道345号線と日本海沿いを進む。

お昼を食べたかったが海に山が迫っているこの辺りに手頃に食事を食べられるところが見つからず、やがて国道7号線に出る。

道は、山形県へと入る。

この旅、2県目の地に足を踏み入れた。

 

加茂水族館

クラゲが水槽の中でグルグルと回っている。

1匹、2匹、ではなく、

数百、数千の単位で。

グルグル、グルグルと。

他の水槽では、傘を開いたり、

閉じたりしながら

プカプカと泳いでいる。

上に、下に、横に、

まっすぐのもの、

ひっくり返ってるもの、

透き通って白っぽいもの。

色のついているもの。

足が長くて、たくさんあって

絡まってるんじゃないかと

心配になる。

そんなクラゲ達をボケっと

眺めている。

時間が経つのを忘れて

ボケっと眺める。

仕事も、予定もない時間って

こんな感じなんだな。

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庄内夕日の丘オートキャンプ場

ゴォォォ!

轟音が響き渡る。

「来た!」

音のする方へ駆け寄ると

飛行機が着陸するところだった。

スマホで何枚か写真を撮っていると

すぐにもとの静寂が訪れる。

ここ、庄内夕日の丘オートキャンプ場は

庄内空港に隣接したキャンプ場だった。

1日の便数はさほどないが、

その時が来るとちょっとした

イベントみたいだった。

こんな間近に飛行機が離着陸する場所で

キャンプをしてるのが

不思議な感じだった。

ゴォォォ!

最後の便だろうか。

大きな翼が滑走路へ降りて行った。

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1日目のルート

Img_8199 2023/6/22(木)

天候:曇りのち雨 最低 19.9℃/最高 24.4℃

新潟県新潟市〜山形県酒田市

走行距離:177.2km



ぐるっと日本を旅してみた Vol.0

何も無い一日

目が覚めると360度見渡す限りの海の上に居た。

ぼうっと風に当たりながら水平線を眺める。

島影も見えるがこんな海の真っ只中にポツンと居るのは初めての事だった。

フェリーはダッダッダッダッとエンジン音を響かせて南へ南へと進んでいく。

驚く程にやることが無い。

船の中なので何もできない。

こんな一日もあるんだな。

今までの忙しい日々は何だったんだろう?

今日は一日海の上。

まだまだ10時間は海の上なのだ。

 

旅に出るまで

2022年の年末

ふいに仕事を辞めようと思った。

その時の仕事の状況、自分の精神面、いろいろ考えた結果だった。

かみさんに告げると、

『良いんじゃない』

と、あっさりとした答えが返ってきた。

『この機会に、日本一周しようと思うんだけど』

ついでのように思いつきを口に出す。

『じゃ、ミィも連れて行ったら』

仕事を辞めて家にいた娘の名前が出てビックリした.

これまでも2人で出かける事もあったのだが。

「行くか?」と聞くと「うん」と答える。

それもまぁ良いか。と、思った。

父娘2人での日本一周の旅はこうして決まった。

2023年の年明けの事だった。

そして5月に仕事を辞めた。

とはいえ、すぐに出発できるわけではなく、

保険、年金、税金などの手続きや今まで忙しさにかまけて手付かずだった家の修理。

親の介護の手続きなど、やらなければならない事が山のようにあった。

こうしてなんだかんだと1ヶ月が経っていった。

 

「日本一周」とは?

何をもって「日本一周」とするのか?

海岸線をたどっていけば自ずと日本を一周できる。

でもそうではなく、47都道府県を全部回ってみたかった。

一歩でもその県に足を踏み入れれば回る事になるのかもしれないが、せっかくなので立ち寄った証拠に47都道府県庁を回ってみようと思った。

もう一つは、日本の端っこへ行く事。

本土の東西南北最先端。

  • 最東端 北海道根室市 納沙布岬
  • 最西端 長崎県佐世保市 幸崎鼻
  • 最南端 鹿児島県南大隅町 佐田岬
  • 最北端 北海道稚内市 宗谷岬

本州の東西南北最先端。

  • 最東端 岩手県宮古市 トドヶ﨑
  • 最西端 山口県下関市 毘沙ノ鼻
  • 最南端 和歌山県串本町 潮岬
  • 最北端 青森県大間町 大間崎

それぞれ、証明書が発行される。

47都道府県庁へ寄る事

「日本本土四極踏破証明書」を貰うこと。

本州4端へ寄って「本州四端踏破ラリー」の記念品を貰う事

この3つを日本一周の目標とした。

この他に観光地巡りもしたいのだがメジャーな観光地よりも B級スポット的な場所を見ていきたいと思っていた。

もちろん、メジャースポットも寄ってみたいのだが。

気になった場所に寄れるようならできるだけ寄ってみようと思う。

そんな事を朧げながらに頭に描いて旅に出ることにした。

 

2023年6月22日の事だった。

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