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2021/03/04

麦くんと絹ちゃんの話をしよう その11

麦くんと絹ちゃんの話をしよう その11

 

「映画 花束みたいな恋をした」

 

・場面転換 個人的見解

 

この映画、場面転換が良いなぁって思った。

「カラオケ」でも書いたけど、クロノスタシスの始まる音。

 

ジャ!ジャ!ジャ!ジャ!

 

この音だけで絹ちゃんの気持ちの盛り上がりを表しているのが凄い。
きた〜!って感じ。

 

基本的な場面転換は、年が画面に表示される。
2020
2015
2016
2017
2018
2019
2020
前にも書いたけど、 2018 と表示された時が一番辛い。

 

冒頭のパンを落とすシーン。
「・・・バターを塗った方から床に落ちる」
このシーンを回収する所も場面転換になる。

 

めいさんの死

 

このパンを落としたシーンから、絹ちゃんはめいさんの呪縛に囚われる事になる。
軽く見られるかもしれないけど、このシーンからの絹ちゃんの考えに必ず「めいさん」の考えが入ってくる。
めいさんに囚われている気がする。

 

もう一つ、凄いなぁと思った転換のシーン。

 

楽しかった結婚式が終わり。
麦くんにとって初めての観覧車に乗り。
カラオケで盛り上がる2人。

 

「別れ」の告白をしようと意気込んでいたはずなのに、思いの外楽しい時間を過ごしてしまった。
「帰りますか」
と2人の住処へ帰り始める。

 

この時、背後に白い壁が続き、そこに立っている一本の街灯。
左から右へ歩いて行く2人を一瞬、その街灯が隠す。

 

街灯の右側へ現れて麦くんが話し始める、
「帰る前に」
「ちょっとどこか」
「寄って行きますか」

 

たった、一本の街灯が横切ることで、2人の気持ちを切り換えている。
凄いなぁ、このシーン。って思ってしまいました。

 

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