【映画】「空母いぶき」を見てきた。
映画 「空母いぶき」を見てきました。
かわぐちかいじ さんの漫画は「沈黙の艦隊」「ジパング」を好きで読んでいました。
「空母いぶき」も気になっていたのですが、読み損ねていたのです。
先日、映画の宣伝だとは思うけど 1〜3巻をまとめて 500円で売っていたので買ってみました。
内容が面白くて、これが映画になるのか!と思っていました。
前評判では、原作とは違う。 中国という国名を出せないので微妙。
等という話しが出ていたようですが。
結構面白かったです。
まずは、原作とは違う物だと思ってみた方が良いでしょうね。
前述の「中国」が「東亜連合」とかいう良く分からない物になっていましたから。
そして、「空母いぶき」にたまたま乗船していた報道記者とか、原作にない物語が展開されます。
物語は、
1:謎の漁船団が「初島」に上陸。
防衛にあたる「自衛隊 第5護衛隊群」が初島へ向かい「敵」と相対する話し。
2:自衛隊の長たる垂水内閣総理大臣を中心とする政府が国際情勢をにらみながら各国、国連と対応する話し。
3:たまたま「いぶき」に乗艦していた記者と、その報道機関を取り巻く話し。
4:コンビニ店長がクリスマス用の商品を準備する話し。
の大まかに4つの物語が流れていきます。
実は、この「4」にこの物語の本筋があるんじゃないかな?と思っています。
つまり、
コンビニ店長がクリスマスの為の準備をし、疲れ果てて眠ってしまう。
レ
店長を守る為に、押し寄せる客(一般人)の対応をする店員。
レ
一般人を守る為に「敵」と対峙する自衛隊員。
レ
一般人、自衛隊員を含む「国民」を守る為に苦悩する総理大臣と日本政府。
レ
日本を含む世界を見据えて最悪の事態を避けようとする「国連」
という図式ができてる気がします。
そして、この吞気なコンビニの店長(中井貴一)こそ、国が必死に守ろうとしている日本国民の象徴なんじゃないかな?
目の色を変えて、コンビニに食料を買いに来る人々じゃなくて。
日常の幸せを何も考えずに教授している、ごくごく普通の人々。
これこそが「いぶき」艦長秋津が守ろうとしていたんじゃないだろうか?
そう考えると、かなり奥深い映画だなぁ。などと思ってしまいます。
つまりこの映画は「中井貴一を守る為に日本中が動いた話し」なのかも。笑。
ところで、「いぶき」の位置を示す為に日本列島から朝鮮半島、中国にかけて夜景のような映像が出て来ます。
この時、日本海いっぱいに島のようなものが見えるのですが、あれなんなんでしょう?
そこが仮想敵国かと思ったらそうではなかったし。
あの島。なんの意味が有ったんだろう?
それと、垂水首相をひ弱に演じた佐藤浩市さんを「安倍首相を馬鹿にしている」と非難している人がいるらしいですが、
馬鹿じゃないの?
そんな主張をしている人達って、どこかで自分達がそう思ってるんだろうね。
ホント、馬鹿じゃないの!
原作とは違う物(原作を1〜3巻しか読んでいないけど)、という観点で見れば結構面白かったです。
西島さんのいちいち「ニヤリ」とするところとか。
異常に目が大きく感じる佐々木蔵之介さんとか。
異常にアップで写る本田翼さんとか。
トレーラーでは敵の司令官にしか見えなかった高嶋政宏さんとか。
見所がいっぱいです。
機会があればもう一度じっくりと見てみたいですな。
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