【街歩き】大阪をウロウロしてきた。〜その4:坂道と商店街と たこ焼き を堪能する〜
それが上町台地です。
この南北に延びる上町台地を東西に横切るように空堀商店街があります。
今日はこの「空堀」というところを街歩きしてみます。
大阪で観光はどこへ行こうか?
用事が済んだら後は観光をするつもりだったのでいろいろ行きたいところを考えてみました。
大阪城、海遊館、道頓堀、難波・・・。
どこも行ってみたいけど、時間の制約やら何やらでどこもピンと来なかった。
で、ガイドブックを見ていたかみさんが「このお店でチョコレートを食べたい!」と一言。
そのお店はどうも「空堀」というところにあるらしい。
この「空堀」をググってみると、結構そそられる場所がたくさんありそう!
と、言う事で「空堀」へ行ってみる事にしました。
なんだかんだで結構ゆっくりとしていたのでホテルをチェックアウトは9時過ぎになってしまいました。
車をホテルの駐車場から、別のパーキングに止めて地下鉄に乗る事にします。
この日の天気は、雨。
せっかくの街歩きなのに・・・ちょっと残念。
地下鉄 御堂筋線の西中島南方駅から出発します。
心斎橋駅で乗り換えます。
かみさんに「この駅見た事あるでしょ?」って聞いてみたらポカーンとしていた。
「ほら、朝の連ドラで大阪の地下鉄が出てきたでしょ!」
アーチ状の天井と、レトロな雰囲気の階段。
NHK 朝の連続テレビ小説 「ごちそうさん」 で出てきた大阪地下鉄の光景です。
「あぁぁ!あの駅!」と、思い出したのかビックリした様子。
心斎橋駅で長堀鶴見緑地線に乗り換えて、3つ先の谷町六丁目駅へと向かいます。
ここから街歩きの開始です。
が、ここでイメージしていた出口と違うところに出たので左右を間違えてしまった。
あやうく迷子になるところでした。
迷路のような路地を迷子になるのは良いけど、本当に迷子になるのは避けたいですね。
出口を出たところは谷町筋。
前述の上町台地へと続く坂の途中にあります。
この坂を少し上ったところが「空堀」です。
谷町筋から脇へそれる路地へと続く道は、階段になっていました。
この土地の形状が何となく判る風景です。
時間があればあの階段を下りてその先まで行くんだけどなぁ。
別の路地を覗くと道が切れた先は、やっぱり階段になっていたりするしね。
ホント、その先がどんな風になっているのか気になる場所です。
そして、いよいよ「空堀商店街」に到着です。
谷町筋を挟んで左右に伸びていますが、右手のアーケード街へと入っていきます。
良く見ると、「“はいから”ほり」になってるし!
昨日の福島の「売れても占い商店街」といい、どこかしら突っ込みポイントを置いてくるねぇ。
この商店街は、ぱっと見は、いたって普通のアーケード街です。
通りが坂道って言う事を除けば。
近所の人がちょっと買い物に来ているっていう雰囲気。
この坂道を下りていきます。
途中には、ところどころに興味をそそられ、立ち寄ってみたくなるような店があったり、
吸い込まれていきそうな、魅力的な路地があったりする。
これらの狭い路地や、天井の低い路地があるのには理由があるそうです。
大阪が空襲で焼け野原になった時、この「空堀」一帯だけは焼けずに残ったとか。
だから戦前の古い建物や狭くて低い路地が今だに残っているのだそうです。
今では、建築基準法があるので絶対にこんな町並み、路地は作れないそうです。
アーケード街からそれて、目的のチョコレート屋さんを目指します。
ふと、振り返ってアーケード街の方を見ると、ビルに寄り添うように、昔からあったのであろう住宅が建っていたり。
どこまでも続きそうな狭い路地があったり。
先ほどまでのアーケード街とは違った風景が広がっています。
あの路地の向こうには何があるんだろうな?
ふと、目の前に「のまずくわず」なんていう飲み屋があったりする。
この言葉遊びの感じが大阪なのかな?
雨が降る中ウロウロと歩き回り、目的のチョコレート屋さん「Ek Chuar」さんに辿り着きました。
でも、まだ開店前。
お店を観察してみると、なんだか面白い造りになっています。
実はここ、「からほり御屋敷再生複合ショップ 練 (れん)」というところ。
移築された大正末期の建物を利用して、その中にいくつかのお店が集まって営業しています。
チョコレート屋さんだけではなく、革細工屋さん、雑貨屋さん、食事処・・・などなどいろんなお店があります。
ここのお店の方に、
「空堀が上町台地の坂に沿ってある」という話し。
「大阪の街は商店街でなりたっている」という話し。
「松本零士の奥様はこの辺りの出身で、良くこの界隈に来ている」という話し。
「松本零士の奥様は少女マンガの基本を作った人で、リカちゃん人形のデザインを描いた人」という話し。
「手塚治虫が学生時代この辺りに住んでいた」という話し。
そして、「手塚治虫が初めて本を出した出版社は昔この隣にあった!」という話し。
等々、いろんなお話をうかがいましたよ。
このアパートの場所に手塚治虫が初めて本を出した出版社があったのだそうです。
その他にも、
「この辺一体は、瓦を作っていた」という話し。
「瓦職人が瓦を作る粘土で方暇に人形を作っていた」という話し。
「だから空堀の入口、松屋町筋は、人形屋が多い」という話し。
「松屋町筋はその流れで、おもちゃ問屋が多い」という話し。
・・・もう、話題は尽きません。
時間があれば、ゆっくりお話をうかがうんですが・・・。
時間が無かったので(苦笑)お話の途中でしたが、チョコレート屋さんへ 避難 お邪魔する事にしました。
「Ek Chuah」さんの古い蔵を改造したという店内は、ちょっとレトロで良い雰囲気です。
チョコレートケーキ、ムース、チョコレートドリンクを頂きました。
チョコレート好きにはたまらないですねぇ!
美味しくて、美味しくて!
ウロウロ歩いてきた甲斐がありました。
さて、そろそろ車に戻らないと帰りが遅くなってしまいます。
こちらでランチを取る事もできたのですが、西中島南方へと戻る事にします。
「練」のすぐ目の前の坂を下ると松屋町駅に出ます。
ここから地下鉄に乗って戻ります。
急いで戻るのには理由がありました。
今朝、「西中島南方にいます。」と、Facebook に上げたところ「阪急の駅前に美味しいたこ焼き屋があるよ」との情報を貰ったからです。
昨日のお好み焼きは美味しかったけど、できあがりが出てきたので本場で食べてる感がちょっと足りなかった。
ここは、本場の たこ焼き を食べなくちゃ!
と、言う事で地下鉄を西中島南方駅で降りて、阪急の南方駅へと向かいます。
その駅前に、「たこ焼き 十八番」さんがあります。
店内で食べる事もできるのですが、混んでいたのと、やはり時間が気になったのでテイクアウトで車の中で食べる事にしました。
しかし、やっぱり本場の たこ焼き は違う!
このカリッとして、中がトロッとした感じは新潟には無いなぁ。
大阪の街は、大阪駅を中心としたキタや、難波を中心としたミナミの駅や地下街を多くの人が行き交い、高層ビルが建ち並ぶ大都会、というイメージがありましたが。
今回、商店街を中心にして回ってみると、以外とそれだけではない見所があるなぁと感じました。
ほんと、慌ただしく回ったのが残念なくらいです。
じっくりと「空堀」を味わいたかった。
今度来る時は、ゆっくりと時間を取って、ミナミの商店街も回ってみたいなぁ。
そんな事を感じつつ、今度は高速道路を北上して帰路につきました。
大阪 楽しかったぁ!
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