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2013/07/13

「ガレキとラジオ」を見てきました。

映画「ガレキとラジオ」を見てきました。

見たい、見たい、と、思いながら上映時間がなかなか微妙で見に行く事ができませんでしたが。
今日は、仕事でちょっと遅くなるのと、かみさんが飲み会なので迎えに行かなくては、という大義名分があり、その待ち時間に“ちょうど”上映時間が当てはまったので見てくる事にしました。
しかも、今日が上映最終日、そして最終上映時間。
最後の最後に見る事ができました。

物語は 3.11の震災で津波にのみ込まれた人の視点で語られます。
南三陸町が防災放送のためのFM局を開局。
予算の都合で 10ヶ月間の短期放送。
そこに集まったラジオの現場を知らない9人の素人
その放送は、町の人々にとって津波で壊されてしまった防災無線に代わる防災情報を受け取る手段。
9人にとっては、ささやかではあるが生活を支える唯一の仕事、収入源。

失敗、後悔、苛立ち、悩み、葛藤・・・9人のいろいろな思いをそれぞれが持ちながら番組が作られていきます。
それが少しずつ、喜びや連帯感、そして達成感に繋がっていく。
そして南三陸町の人々の為に何かを、ラジオでできる何かをやろうと言う思いにまとまっていく。
その思いが小さな、小さな奇跡をおこす。


ラジオが被災者を元気づけ、励ました。
そして、明日への一歩を踏み出す勇気を与えてくれた。
これは、現実にその場にいた人にしかわからない感情だと思う。


何故、この映画を見たのか?と、聞かれたら
「人は決して忘れてはならない事がある。
 私はその確認をする為に此処へ来ている。」
と、答えるかな。
碇ゲンドウか!

でも、本当に3.11が現実に起こった出来事なんだと、確認するために。
あの出来事を忘れないために。
この映画を見に来ました。

映画の最後に、今だに見つからない娘と孫のために、おばあさんが桜を植えるシーンがあります。
あぁ、やっぱり桜なんだな。
ふと、そう思ってしまいました。

南三陸町の人々が明日へ向かって、一歩ずつ進んで行かれる事を、願ってやみません。

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