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2011/09/30

「無情素描」という3.11のドキュメンタリー映画を見てきた。生々しい映像がグサッと突き刺さってきた感じです。 #震災 #映画

無情素描」という 3.11のドキュメンタリー映画を見てきた。 TVである意味、見慣れた津波に襲われた三陸の町々。瓦礫の山。

映画は、4/28〜5/4 の間に三陸地方で撮影した映像と、福島県三春町の玄侑宗久氏の言葉で構成されている。
それ以外の、コメントも、解説も、テロップも何もない。
ただ、被災地の風景、被災された方々の言葉、駆けつけた人々の言葉だけで綴られる。
他にあるのは、波の音、鳥の声、車の音・・・。

家の前で、「ここからが始まりだ。でも、どうするのこれ?」と途方に暮れる人。
「津波で、耳が聞こえなくなった。」という98歳のおばあさん。
行き場を失い、車の中で眠っている100歳のおばあさん。
「孫が、孫が・・・」と涙で訴え続けるおじいさん。
「もう海の近くで住みたくない。またこういう事があるから」と言うおばあさんと、
それに答えて「でも、海が好き。あなた(撮影者)も海の近くで住んでみたら良いですよ。」と言う孫。

TVでは、伝える事が無いか、涙を誘う演出をする場面でも決して何もしない。
ただ、人々と風景を淡々と映し出していくだけ。

これが、生の姿だとは思わないが、演出のない本当の姿なのだと思う。

映画は、玄侑宗久氏の唱える念仏が流れ、ゴールデンウィークで渋滞している上りの東北道の映像で終わっている。
それまでの映像と、行楽帰りの車の渋滞。
ものすごいギャップを感じさせてくれた。

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